恋地獄で待つ

koi jigoku de matsu

恋地獄で待つ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

53

レビュー数
5
得点
99
評価数
22
平均
4.6 / 5
神率
81.8%
著者
ダヨオ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396786045

あらすじ

〈やさしい執着イケメン×ツンギレな“憧れの君”〉
死後にはじまる地獄の同棲ライフ


“もう一度会いたかったんだ。
 地獄に落ちても。”


事故死した詐欺師・鷺ノ宮 楽は、
高校時代の同級生・豪徳寺 学と地獄でまさかの再会を果たす。

学はかつてはいじめられっ子で、楽への憧れから努力を重ねてきた男。
しかし楽にとって学は、人生の転落のきっかけとなった因縁の相手だった。

そんな学が、なんと死後も「どうしてももう一度会いたかった」と地獄で楽を待ち続けていたという。
そして生前の悪行の罰として、楽は学と地獄のマンションで“仲良く”同棲させられることに!

一刻も早く、この罰としての暮らしを脱したい楽だったが、
再会を喜ぶ学はどこか楽しげで、
“罰とは思わせないと誓う”と宣言してきて――?

表題作恋地獄で待つ

地獄の住人、流行病で17歳で死亡
22歳、詐欺師1日目で死亡

その他の収録作品

  • bonus track
  • カバー下:プロフィール

レビュー投稿数5

これまた凄いのきたなと

詐欺師1日目にして事故で亡くなってしまい地獄に辿り着いた鷺ノ宮楽(さぎのみやらく)を待っていたのは17才にして病気で亡くなっていた豪徳寺学(ごうとくじまなぶ)でした。

まず2人の名前ぇぇぇぇぇぇ!!ってなって、次に詐欺師「1日目」というのにも、はにゃーーー!!ってなったよね。
詐欺師1日目で事故死とかどこまでも上手くいかない楽だけど詐欺師なんてやっちゃ駄目だから上手くいかなくて良かったよ。

同じ高校に通っていた2人が地獄で再会し【強制的に】同居させられて地獄マンションでの生活が始まります。
もー、なにー、この地獄マンション!高級タワマンじゃねーか!羨ましいな、コンニャロメがーー!

楽は「何者にもなれなかった人」で学は若くして病気で亡くならず生きていれば「何者かになれた人」
でも学本人はそれを目指して生きていた訳ではないんだよね、学が欲しかったのは、ずっと楽だったから。

「何者にもなれなかった」楽が、生きていれば「何者かになれた」学に愛され必要とされ「何者かになれなくても良かったんだ」と知るお話し、私にはそう感じました。

やんちゃで我儘な楽に何をされても受け入れる学のビッグラブっぷりが良かったなー。わんこ攻め大好き!

学が初めて地獄に来たとき気が付いたら地獄に順応しちゃってたエピソード笑った。さすが「何者かになれた人」だわー、すげーよ学。

閻魔大王も気になって仕方なかったー!ビジュアルもキャラも最高でした。

タライが落ちてくるシステム、あれヤバかったー!ダヨオ先生がタライを..........タライが上から.........タライ.........あのダヨオ先生が..........となってしまうwwwwwww

ダヨオ先生がこういったお話しを手掛けるとは夢にも思わずでした。
読みながら、終わらないで、まだまだこの2人のやり取り見ていたいと思いながらページをめくりました。
最終話の終わり方も、描き下ろし、電子限定、全て良かったです。

※シーモアで読みました
 修正は枠線なしの薄いグレー

2

地獄が舞台のやりなおし再会ラブ

大好きな先生なので作家様買いしました。電子で216ページ。以下ネタバレありますのでご注意ください。

詐欺師となった1日目に鉄骨落下で死んだ楽(らく)(受)。目が覚めると過去に因縁のある学(まなぶ)(攻)が目の前にいて、ここは地獄で、これから地獄マンションで一緒に暮らすと宣言されて…というお話。

こちらちょっとコミカルで切なさもあるファンタジー。ダヨオ先生のファンタジー初めてかな?
地獄が舞台だけど、よくある怖い感じじゃなくて、マンションあったりPCやスマホあったり、あまり現世と変わりないのが面白い。

まず冒頭で中学、高校時代の二人が描かれる。
初めは楽がキラキラ輝いて学の憧れだったのに、高校生になったら色々逆転。荒んでいく楽が切ない…。

長髪イケオジの閻魔大王に、学と仲良くするよう命じられ地獄マンションで同居開始。
学はずーっと楽を大好きな優しい溺愛ワンコで楽に尽くすけど、楽はツンツンでつれない。
楽も生前から学のことを憎からず思ってるのは、はたから見ると明らかなのに学に冷たい態度で、なんでこんなに意地っ張りなの?!と思っちゃう。(読み進めていくと、だんだん楽の気持ちが語られてくる。)

中盤、あるアクシデントにより二人がキスを。楽も真っ赤になっていい雰囲気になったのに、またもや意地を張る。どこまで頑固なの〜。゚(゚´ω`゚)゚。
学は全然悪くないのに、自分を責めちゃって可哀想すぎる…泣

終盤、閻魔からある事実を聞いて、ようやく自分の気持ちと向き合う楽。学の過去も覗き見て、とうとう自分の本心を…。ここまで長かった〜。

終盤にはやっと両想いになってイチャイチャする二人。ツンデレな楽が可愛い。学も幸せそうな笑顔で、ほんとによかったね〜とほっこりしました。

描き下ろしは胸キュンでちょっとうるっとしてしまいました。

独創的なストーリーで面白かったです。
ただ自分にはちょっとハマりきらなかったというか、後半のここはキュンとするポイントだなってところで、なぜかあまり萌えを感じられなかったです。作品との相性かな?

でも素敵だなって思うシーンもたくさんあったので、これからも先生の作品を読んでいきたいと思います♪

カバー下で、閻魔が転生したいって言ってたので、閻魔のスピンオフとか読んでみたいw

シーモア 薄いトーン修正(形のわかる修正。修正箇所は少なめかな。しっかり濡れ場は1回でエロ少なめです)

1

ジレジレと感動の狭間

表紙のツン受けが可愛くて気になって絶対買うって決めてました~。
しかも地獄の話!?一体どうなっちゃうの?
…これがまぁ、こちらの想定以上にツン受けで!まさにツンギレ。

地獄で同棲というちょっぴり不思議な設定と世界観。
登場人物は2人の他は閻魔大王くらいで、ほぼ2人しか出てきません。

自分の素直な気持ちに気づけない受けの楽(らく)は、学への想いを閉じ込めすぎてツン期間がとにかく長いです。意地っ張りにも程があるけど、出会いの中学の頃から順を追って描かれているので気持ちは分からなく無い。
最初はサラッと読んでしまったけれど、楽視点をじっくり読むと楽→学のかけらがいっぱい転がっていました。

対して攻めの学(まなぶ)も地獄で楽を待つほど深く重たい一途すぎる気持ちを持っている。学の片想いが長いので切なさもあり、それでも生前も死後も、ただひたすら楽に向かってる。学視点の楽が本当にかっこいい。

2人の想いがなかなか交わらなくて、正直ジレジレします。でも、その分楽がやっと自分の気持ちを認め素直になったシーンはぎゅっと胸を打たれました。

ダヨオ先生の描く恋の煌めきは本当にキラキラと美しくて、人が最大限素敵になる魔法のように感じます。
想いが通じ合ってからの地獄での2人、そしてその後…。最後の最後まで目が離せませんでした。
描き下ろしのお話もすごく良かった。読後じんわり感動で満たされます。

ジレジレと感動の狭間で評価に迷っています。もしかすると変更あるかもしれませんが、ひとまずこちらで。

0

言い訳ばっかになっちゃったな

まさかファンタジーだと思わず購入
そう恋地獄がまさかほんとの地獄だと思ってなくて

なんだかんだダヨオさん作品もけっこう読んじゃってますが 絶品キャラ(17歳で流行り病で死んでる)がでてきちゃって この出足の軽快さ いいッ!


親より先に逝くは親不孝

風習によっては 親が火葬場についていかせてもらえないくらい親不孝なことで それがあったか否かはわからないけれど「親不孝」と言われたせつなさを子ども側から見せられてるはずなのに 学(まなぶ・17で亡くなった彼)の真面目さについついほのぼのしてしまう

生前 ふたり出会った瞬間からすれ違いが始まっちゃうので お話地味に重めです
が そもそも設定はファンタジーなので 見せたいところはソコじゃないッ!の力業展開で切り替えにくるし 彼らがいる場所は地獄のはずなのにすんご~い あ
いやこれね タイトルで大概なネタバレしてるんですが 学のおかげで楽(らく・享年22歳)までけっこういいご身分だし 罰はあるんだけどいろいろチャンスも賜ってるのよ
なにせ閻魔大王 なぜかは不明だけど学にあまあまなので


んんん

ファンタジーだからよかったところと ファンタジーだからご都合主義になっちゃったところが混在しちゃったかな?と
例えば 学との最後になった保健室での出来事があるんですが この理由がわかるのが地獄の感度3000倍なんていう大王の気まぐれサービスの後だったことで 楽が学を意識してではなく学の熱を受けて反応したの? あらやっぱり違うの? みたいな
この時点(保健室)でふたりの意識が重なってるのがうまく読めなくなっちゃった

って そこはあたしの読解力の問題か?  アレ

楽の思い通りになることがひとつもなく すべて学に頼らなきゃいけない生活
そんな罰回避を画策する楽に与えられた逃げ道 一方 楽との再会を望んで地獄を選んだ学に課せられた道

前世での行いを何一つ改められず自分のキモチを騙して 本音とは裏腹な嘘ばかり
楽を望んで欺き 裏切って 傷ついていく学にはおかまいなし
そんな楽の傍若無人さや意地っ張り加減はいいのだけれどどうにも【恋】の部分が読みづらい
いや違うな 読みづらいんじゃなくて あたしの中では恋になってない のかも?
学が楽を想うキモチが強すぎてそこにほだされてるようになっちゃってるような
確かに楽にもあるはずなんです 学を眩しく思って でも素直になれなくて目をそらしてきてるものは なんだけど いいようにはしょられた? ちがうな
地獄の設定は面白かったのにここに囚われすぎて前世で過ごしたふたりの時間が思うようにせつなく読みきれなかったんです  Orz ダメダオレワ‥‥‥

楽が素直に学の好意や厚意を受け入れたれなかったところにもう少し特別なものがあれば
意地を張りすぎてそのキモチが何なのかわからなくて自滅していくところに苛立とや葛藤があれば 不登校になるきっかけが勃起じゃなかったら
たらればばっかになっちゃったけど うん これは読みきれなかったあたしが悪い


最後が感動に向かって駆け足になっちゃったのはもったいないところだけど これはあたしが読むお話じゃなかったな ってのが残りました 
そう あたし以外なら 恋の成就 に笑って泣けるすんごいいいお話なんだろうな と

地獄のシステムにも 再会からの同居にも 中学時代の出会いにも上手く乗り切れなかったあたしの今回の敗因は 前世・今・来世にまたがったお話しのココ大事ポイントが見つけられなかったとこ 出だしのテンポが出だしで終わって言い訳ばかりのぐずぐずした読み心地になってしまったとこにあるのかもしれないです ウマクイエナインダケド
途中で作家さまがどこを見せたいのかがよくわかんなくなっちゃったんです ほんとごめんなさい 
なんですかね 設定やふたりのキャラは好みだしめっちゃよかったんだけどな

1

名作の代名詞的作品になるであろう極上の感動作

過去と現在、現世と冥界で交錯するファンタジーな世界観がサイッッコウに楽しい!!
笑いあり、涙ありのストーリーに心が揺さぶられっぱなしの神作品でした。

かつての同級生と地獄で同居生活をすることになる再会ラブ。死後の世界で共に暮らしつつ、ずっと蓋をしてきた想いに向き合っていくハートウォーミングラブコメディです。
意地っ張りで嘘つきな楽の恋心が焦ったく感じるストーリーで、ストレートに想いをぶつけてくる健気ワンコな学との感情対比が著しいのがこの作品の味でしょう。学のグイグイアプローチに終始困惑する学の態度……何やらワケアリ感が漂います。
しかしながら、この頑なな拒絶はどうにもこうにも収まりが悪い。うーむ……見ていてむず痒い感じでいっぱいでした。

転生のために学と"仲良くするように"、と閻魔大王に言われたところで、ひねくれ王子の楽が、はいそうですかと聞くわきゃありません。
転生の近道として学と仲良くしなきゃならない、でもしたくない。仲良くしないんじゃなくて、仲良くできない理由がある。。。楽の悪態の裏に隠された真実を知るには、2人の過去を振り返る必要があります。
彼らの過去を知らずして、この物語を語ることは出来ません。そんなこともあり、この作品では過去回想のウェイトがかなり大きくとられていることに注目です。

学が楽に執着する理由も、楽が学との再会にドギマギしている理由も、生前の2人の関係を知ればこそです。
楽が学に対して抱く感情は誰にも知られたくないパンドラの箱だったのでしょう。意地っ張りで素直になれない楽の学に対する塩行動の数々は、学だけでなく自分自身をも欺くことになった罪深い過ちだったのではなかろうか…。
楽が生前犯したたくさんの悪行もさることながら、大事な人の心と自分の心をずっと傷付けてきた罰が、地獄に落とされた今に繋がっているのだと深く感じるところでした。


始まりからオチまで、ノンストップで読み切ってしまったほどの感動いっぱいの2人の物語でした。
良い子の学がなぜ冥界にいるのか。そもそもの疑問から紐解くと、生死を越えた楽への執着と未練の強さに胸が押しつぶされそうで堪らない。ようやく楽と……という見たかった結末は満足以外のなにものでもないけど、この作品のすごいところはそれで終わりじゃないところです。

正直いってビックリしました。
鉄拳のパラパラマンガみたいな2人で過ごす時間の経過軸に、ハンカチとティッシュなしでは見届けられませんでした。文字通り、最後の最後まで2人のストーリーを見届ける演出が素晴らしすぎて、息をするのも忘れて2人の深い愛に酔いしれました。
最後は最期であってまた新たな始まりへと導かれる別のストーリーに、さらに感動感動感動……作者さんのサプライズの畳み掛けがすんごいです。

世界と時間を越えた壮大な人生やり直しストーリーは、まるで魔法をかけられたかのように夢見心地な感覚でした。面白かったの言葉で片付けるには足りない足りない。
名作の予感しかしない、最高で極上の読後感でしたヽ(´▽`)/

4

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