二度目の春はきみの隣で

nidome no haru ha kimi no tonaride

二度目の春はきみの隣で
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
40
評価数
10
平均
4 / 5
神率
30%
著者
木田迦ゆん汰 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784864425292

あらすじ

高校2年の時に親友の千隼に告白するも酷く振られてしまった淳は、8年経った今でも「自分が好きにならなければずっと親友でいられたのに」と後悔していた。
そんなある日、仕事の帰りに道路に飛び出した猫を助けようとした淳は、トラックに撥ねられてしまう。
死を覚悟した淳だが、再び目を開けるとそこにいたのは、忘れたくても忘れられなかった高校時代の親友で…。

もう一度人生をやり直せるなら、俺は…。懐かしくて切ないタイムリープBL始動。

表題作二度目の春はきみの隣で

高校二年生、17歳
社会人→高校二年生、25歳→17歳

その他の収録作品

  • カバー下(キャラクタープロフィール)
  • カバー裏(あとがき)

レビュー投稿数3

無かったことには出来ない想いと青春

木田迦ゆん汰先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
しんみり 3
青春 3
トラウマ 2
エロ 2
な感じだと思います。

千隼くん×淳くんのカプです。

高校時代、親友の千隼くんに告白したが、振られてしまい、そこから疎遠になってしまった淳くん。そのまま8年の歳月が過ぎ、もし人生がやり直せるなら、千隼くんへの告白を無かったことにしたいと思っていた矢先、交通事故に遭い…。

中見は25歳の淳さんだが、気が付けば高校二年生の姿になっていて、更には千隼くんに告白した当日でもあった。

何故高校生になっているのか、だけでも不思議な設定ですが、それだけでなく、まさかの千隼くんの方も淳くんと同じように過去に戻ってきてる展開でした。
告白をきっかけに疎遠になった2人が、また友達としてやり直そうと青春を謳歌します。

母親からのトラウマ級の圧力の所為、自身の想いも淳くんからの想いも受け入れられなかった千隼くん。でもお互いの想いを知っているから、少しずつ惹かれあっていきます。

でも上手くいっていたのに、更なる波乱でヒヤヒヤしたり、どうなってしまうのか、しんみりと切なくもなる展開に目が離せないので、是非とも読んでほしいです。

0

もし人生をやり直せるならば、いつに戻りたいか、、、

高校2年の頃、敦は幼なじみの親友への気持ちが抑えきれず告白してしまい、盛大にフラレてしまった。
そして気まずくなったまま疎遠になり、8年が経過。
社会人になった今でもあの時のことを後悔していた敦だったが、そんなことを考えていたところ、目の前に黒猫が現れ、トラックの前に飛び出したのを助けようとして、自らが轢かれてタヒを意識してしまう。
そうして、幼なじみに告白してフラレた後悔したあの日のことが脳裏に甦り、次の瞬間、敦は高校時代へ戻っており、あの日のやり直しが始まり、、、
という冒頭。


実はこの作品。
早々に敦も幼なじみの千隼も、25歳のお互いが高校時代のあの後悔しかなかった日に戻ってしまっていることが判明するのですが、、

面白いのは、そこからすぐに中身25歳の千隼はいなくなってしまい(後々、種明かしされる)、中身も17歳の千隼に戻ってしまうところです。

最初は大人同士だからこそ、あの過去の告白のやり直しができるのだろうとその可能性にワクワクしたのですが、結局なんの記憶も持たない17歳の千隼相手にやり直しになってしまったので、ハラハラドキドキしかありませんでした。
むしろ、Love面はマイナススタートじゃない?!!

けれど、存外17の千隼はいい子でした。

後悔しないように千隼と向き合い、二度目の高校生をやり直し、そしてどうして千隼があんなふうに敦の告白を断ったのか、その理由も明かされます。(結構この理由はエグかったです)

そして、千隼も敦もネガティブから前向きとなり、ストーリーはポジティブな方向へ進んでいくかと思いきや、25歳の敦は千隼の前から消えそうになってしまいます。
イコール、それは事故に遭った敦の肉体のタヒを予感させる現象で、、、

唐突に訪れた切なさ展開に泣きそうになりましたが、最後は間違いなくハピエンです。
切なさからハッピーエンドです!!(大事なことなので二度言う)

そんな二度目の春。
タイトルの通り、最後はふたりがお互い隣にいられたのか。
ぜひ、ラストまで読んでその真相を見届けていただきたいです!













0

読み応え◎

高校時代に未練を残したままの主人公が
事故に遭ったのをキッカケにその時代へ戻る、
タイムリープのお話でした。

街角にあったテレビから聞こえてきた
『もし一度、人生をやり直せるとしたらいつに戻りたい?』
という言葉に、親友・千隼との苦い記憶が蘇った淳。
8年という月日が経っても未だ後悔は消えず、その日をやり直したいと思っていたとき…
仕事帰りに事故に遭ってしまい、目が覚めたら『その日』に戻っていたわけです。

そこから淳の"やり直し"が始まるのだけど、
普通のタイムリープものと違うのは
千隼も同じタイミングで25歳から17歳へ戻ってきていたというところ。
なので、淳はまた同じことを繰り返さないように
自分の想いを偽る"やり直し"をするのではなく
当時の発言の真相と本心とを明かしあって、
またふたりが向き合えるようになっていく展開がすごく面白かったです。

25歳に戻るタイミングはふたりバラバラなので中盤以降ハラハラするエピソードが続き、
淳が戻った現代でふたりがまた巡り会えるのかもわからないドキドキはありましたが。
そういう部分がしっかり活きた結末となっていて
ものすごく完成度が高いなと感じました。
あの黒猫ちゃんは本当にただの通りすがりだったのか…?
あえて謎なままで終わるのも良かったです。

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