世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい

sewayaki dom ha kokou no sabu wo natsukasetai

世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
19
評価数
4
平均
4.8 / 5
神率
75%
著者
幸崎ぱれす 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
発売日
価格
ISBN
9784799771112

あらすじ

「DomがSubを加害する事件」専門の捜査のために疑似パートナーとなった刑事の武岡と桐生。
〈追跡〉のコマンドで犯人のDomの残留香をかぎ分ける桐生は、優秀だけど人の心の機微に疎いクール系。
そんな桐生をかまって世話を焼いてしまう武岡だったが…。

表題作世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい

警視庁捜査一課ダイナミクス犯罪対策室二係補助担当巡査,36歳,Dom
Subの追跡能力を生かして捜査協力する民間人,20歳

その他の収録作品

  • 世話焼きDomは懐いたSubを甘く愛でる
  • あとがき

レビュー投稿数3

いや~、世話焼き攻めとツンツン受けって相性良すぎますよね?

すごく良かったです!個人的にDomSubで読みたいポイントが押さえられていて色々と満たされました~。
1点…1点だけ気になる点があったので迷ったのですが、総合して神評価にさせていただきます!この2人の続編もほしい!

刑事でノンケ離婚歴ありの強い世話焼きDom・武岡と、なかなか懐かない野良猫系ツンツン美人受けSub・桐生のCPです。

個人的にDomSub読みたいポイント…例えば↓
・コマンドプレイだけでなく、日常生活もDomSubの性質が出ること(普段の世話をしたり頼ったり)
・Subだけでなく、Domも満たされる描写があること
もし同好の士がいらっしゃったら、是非おすすめです。
ちなみに、DomSubとしての2人の関係で暴力などはありません。

「世話焼きDom」にふさわしく、攻めの武岡がしっかり男前で頼りがいがある上にご飯をあーんして食べさせたり寝るときは運んであげたり、とにかく甲斐甲斐しい!でもどこか無骨というかノンケの30代男性さがリアルで良かったです。

そして「孤高のSub」らしくツンツンすぎる受け桐生。
頭脳明晰、特定のコマンドによって嗅覚が異常に発達し、それを利用して事件解決の手伝いをしています。自分を客観視して合理的な考え方をするマイペースな情緒迷子な子。
武岡と一緒にいることで徐々に出てくる桐生の不器用健気の可愛さがたまらないです。
(別界隈で申し訳ないのですが、2人で1人の特撮系ヒーローの図書館にアクセスする彼を彷彿とさせました。あんな感じ!※双方へのリスペクトを込めて)

作中で武岡の「じいちゃん家のネコ」の例え話が随所に出てきて、2人の関係性の変化が分かりやすかったです。野良猫だったのが徐々に懐いていく様子や往生まで…終盤には桐生が自らそのネコに自分を重ね合わせてみたりして(可愛い)、ツンで懐かない野良猫がじいちゃんとどう過ごしたのかそちらも必見です(笑)

事件パートではハラハラもあり、先が読めない結末で面白かったです!
その事件を通しての2人のすれ違いや距離感の変化も読み応えがあり、とても満足でした。

総じて満足度が高いのですが、ただ1つ気になったのが…
2人のパートナーから恋愛への関係性の変化がちょっと唐突だったかなという点です。
ノンケで30代男性の武岡がパートナーとしての関係の構築に成功して、それをそのまま恋愛に移行させるのに違和感がありました。桐生も武岡に促され、そのまま受け入れて(その感情の名前を愛として正解かもしれないけど)お互いにもう少しクッキリ明確に意識していく過程が見れたら良かったかなと。そこの説得力が薄く、あっという間に恋人同士になった2人に若干乗り遅れました。

ボーイズラブという観点から言うと恋愛パートの大事なところなので評価を迷ったのですが、でもでも本当にそこ1点だけだったので今回は下げずに評価入れさせていただきました。

幸村先生の美表紙を見たときから思っていたのですが、カラーがSubは首輪Domは腕輪っていうのが最高設定でした!
支給品でなく2人でカラーを買いに行くくだりも最高で、最後は甘々な2人が見れて大満足です。(もっと読みたーい!)

0

警察×バディ、絆されDomと絆されSubの事件解決ラブコメ

幸崎ぱれす先生、つい先日新刊を拝読したばかりな気がしますが、
またこうして新刊が読めるなんて嬉しい〜!✨

前作はオメガバースファンタジーでしたが、
今作はページ数も280P超えと、読み応えあるDomSubもの。
シリアスな事件もありますが、どちらかというとコミカルタッチな感じの強い
一作なように思います。

”DomによるSubの加害事件”専門の調査のために、
一時的な疑似パートナー/バディとなった刑事の武岡(Dom・攻め)と
特殊能力持ちの協力者・桐生(Sub・受け)。

「追跡」というコマンドを出されることで嗅覚をもとに
犯人を追うことができる桐生は、ツンツン懐かない野良猫だけど、
実は超絶健気なところのある可愛いキャラ。

そんな一回り以上も年下の桐生に、世話焼きDomである武岡は次第に絆され、
好意を抱くようになっていきー

と続きます。


もーーーーまずなんといっても、ツンツン桐生の裏に隠れた健気さ、
物語が進むにつれ、素直になって武岡に甘えるようになっていくところが超絶可愛い・:*+.

Domのプレイ&手厚いケアをされても、自分は「追跡」以外のコマンドでは
本当の意味で気持ちよくなれないことを知っているから、
「する必要はない」なんて冷たくビジネスライク、切り捨てるような一言を
言ってしまうけれど…

それも本当は、Domに同じような熱量のものを返してやれないことを考えての、
相手のことを慮った上での言葉だったりする。

そんな言葉足らずでツンデレな桐生の気持ちをきちんと汲み取り、「可愛いなぁ」と愛でる武岡の
絆されっぷり愛しっぷりもまた、楽しい見どころでした◎

こんな可愛いコマンド、初めて見た!と萌え転がったのが、
作中の「舐めて」と「寝転がれ」。
(英語ではなく日本語で分かりやすいのも、なんとなく嬉しい)

栄養の足りていない桐生にせっせ、せっせと給餌し
「舐めて」のコマンドでスプーンを舐めさせ(舐めるのそっちなのー⁈と興奮)、
「寝転がれ」のコマンドで寝不足の桐生を寝かしつけてやる武岡。

そんな彼の甘やかしっぷりに、終始ニヤニヤしてしまいました( ̄∀ ̄)

そんな2人の恋の進展、人間の心の機微なんて分からないー
と言っていた桐生が、なんだかんだと世話を焼き、自分を甘く包み込んでくれる武岡にオチてしまうのは必然❤︎

一方、ノンケで女性との離婚歴あり、の武岡が
桐生の健気さに触れ絆されるのは理解しつつも、
そこから”恋”へと気持ちが変わるには、何かこう、もうワンプッシュ欲しかったような気もしたかな…?

とはいえ、2人でカラーをオーダーしに行く場面なんて
会話もお互いの態度もラブラブ度全開で眩しくて、くうーっと萌えてしまったんですが//

そして、物語のもう一つの軸である連続殺人事件。
こちらもサスペンス好きの自分には謎解きのような要素が楽しく、事件の真相・犯人が分かるまでの過程を終始ドキドキ、わくわくしながら読みました。

桐生の背中に残る、バツ印のトラウマ。
事件解決後、その傷跡の上を丁寧に、優しく舐めて辿っていくいく武岡の姿が
桐生の心の傷をも舐めとり消し去っていくように感じられ、じーん。。

連続殺人事件解決というシリアス面と、
互いに絆され恋と愛を知っていく、甘い恋愛面と。

そんな2つの側面のバランスが心地よい、
Don/Subバディ物語でした・:*+.

3

どんどん暴かれゆく孤高のSubの健気な可愛さの虜になりました

うぉーー…
ガッツリ事件もの。ダイナミクス絡みの事件を追う2人のDomSubユニバースです。

仕事上のバディ…すなわちパートナーとしてタッグを組む2人が、公私共にパートナーとして関係を深めていく物語です。
Subを狙った不可解な死亡事件解決に向けて奮闘していくところも、優しい寄り添いで絆を深めていく恋愛面もこの作品の見どころ。事件もガッツリだけど、恋愛もガッツリ攻めまくっていて、読み応えはすんごいです。

人格に多少難ありSubの桐生はプロファイリング担当、Domの武岡は桐生のサポート役といったところでしょうか。人間的な情緒が欠落している桐生に振り回されながらも、事件を解決していく2人の凸凹コンビっぷりに注目です。
"世話焼きDom"とタイトルに掲げているように、情緒ポンコツな桐生を生活面から絆しにかかる武岡の善い人っぷりも、ある意味振り回し系で何だかんだで相性良しな2人。武岡のコマンドでサブスペースに入り、とろりと身を委ねる健気な子猫ちゃんへとスイッチする桐生のオンオフのギャップがとても可愛いです。

孤高Subのスタンスも、武岡のコマンドやケアの前では無効化しちゃったりと、本来の桐生らしさが武岡によって暴かれていくBLの香りにニヤニヤでした♪(〃ω〃)
ツンツンとした気難しさと、武岡の言うことを素直に従う健気さを併せ持つ桐生にどんどんハマっていく武岡の気持ちの変化は楽しい見守りでしたし、桐生に対する庇護欲が恋愛的な意味合いを持つようになっていく姿は目が離せませんでした。

桐生は孤高と言われていても実際にはそんなんじゃなく、素は甘えたがりの寂しがり屋さんです。何せ人の気持ちが分からなければ、自分の気持ちも分からないので、彼が武岡に対する想いが何なのかに辿り着くのも時間がかかります。
情緒がポンコツなのも一周回って可愛く見えてきたりと、そもそも彼は本来優しい人。気持ちの向け方を知らないだけなんです。
そういう不器用なかわいさが作中にちょいちょい飛び出しては、武岡をどんどん好きにさせていくので、ある意味魔性なのかもです(笑)


そんな桐生ですから、恋心への気付きは必見です、
ゼロ感情な男が1にも2にも感情を増やしていく姿は、赤ちゃんの成長を見守ってるみたいで微笑ましくも感じました。
武岡にとことんケアされて甘やかされ、心からの"支配されたい欲求"が開かれた桐生は本当にいじらしくて、可愛さ百点満点です。桐生の不器用さを知れば知るほど彼の魅力の虜になること間違いなしでしょう!
武岡の慈愛に満ちたコマンドは柔らかで優しく、2人の穏やかなプレイはめちゃくちゃ好みでした。事件パートの残虐性と対比して、恋愛パートの心に寄り添っていくストーリー性には胸が温かくなりました^ ^


幸崎ぱれす先生は、私が作家買いしてる作家さんの1人ですが、それに加えてイラストは、なんと『αの花嫁』の幸村佳苗先生。さささ…最高です!
表紙の主役2人のリラックスした姿に思わずうっとり……( ´∀`)
ストーリーでもイラストでも存分に魅せてくれる世界観にどっぷりと浸りました。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う