たとえ誰かの補欠でも、俺は野球が好きだし、お前のことも――

初見先輩は補欠

hatsumi senpai ha hoketsu

初見先輩は補欠
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×20
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
68
評価数
16
平均
4.3 / 5
神率
62.5%
著者
幌琴似 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splushコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784781624310

あらすじ

俺は結局、どこへ行っても誰かの代わりでしかないんだから。

万年補欠の3年生・初見は、
2年生でレギュラーの雛木から
ちょっぴり過剰なスキンシップをされ、
たじろぐ毎日。
可愛い顔で「俺、先輩とならキスしてみてもいいよ」だなんて、からかってるに決まってる。

だってあいつは部の期待の星で、
いつだって注目の的で、
きっとほかにも言う相手がいるはずで――

羨望はいつしか嫉妬となり、そして愛おしさへと変化する。
脇役の人生をそっと救い上げる異才・幌琴似の初BL作品。

表題作初見先輩は補欠

高校3年生、野球部(万年補欠)
高校2年生、野球部(レギュラー)

その他の収録作品

  • 延長(描き下ろし)
  • カバー下 雛木は人見知り1
  • カバー下 雛木は人見知り2

レビュー投稿数5

切なさと爽やかさが入り交じる

連載から追っていた作品『初見先輩は補欠』がついに単行本化⚾
内容的に全体が暗くなりそうな話を空気が重くなりすぎない様に絶妙なバランス、雰囲気で描き切っていて、モヤモヤした部屋の窓を開けて済んだ空気を吸い込んだ時の様な爽やかな読後感を味わえました。

3

1話目から心鷲掴み

万年補欠の先輩初見と野球部エースの後輩雛木。1話目から心を鷲掴みにされました!面白すぎる…!初めはいつもニコニコつかみどころのない雛木ですが、先輩に懐くようになったきっかけや彼の過去、周りとの関係などがわかるとすこしギュッと切なくなります。個人的にはカメムシが…衝撃的でした( ; ; )

全体的に人物中心のシンプルな描写でキャラクターの表情や目線から言葉にならない心情が表れているなと感じました。言葉で説明されていなくても、コマ割りやキャラクターの表情からその気持ちなどが連想されるのが漫画の良さだと思っているので、その部分がとても私の好みと合っていました。

同人版から読んでいた大好きな作品なので、コミックスでは書き下ろしがいくつか読めて、各書店特典ペーパーも大満足の内容でした。特に書き下ろしの文化祭エピソード、雛木の◯◯◯服でのフルスイングが、丈感・裾の広がり等パーフェクトで最高でした!!!

2

背中合わせにある想い

表紙の彼らの雰囲気から爽やかさを感じたので、
高校球児たちの青春と恋のお話なのかなーと思っていたら。
ふたりの関係自体はそれに当てはまっていても環境やそれぞれの心の内がとてもシリアスで、
イメージしていたものとは違うカタチで進んでいくのがすごく良かったです。

雛木に対しての僻みからくるイジメは我慢すれば耐えられるようなレベルのものではなくて、
物理的な痛みよりも精神的に削がれて消耗していくような危うさに胸が苦しくなりました。
でもその部分があえて軽めのタッチで描かれていることで、雛木自身の潔さと諦めが入り交じる感情がよりよく伝わってきたな、と。
何とも言えない気持ちにはなるけれど、だからこそ強く引き込まれたところがありました。

そしていつも穏やかそうに見える初見もその胸には正しく葛藤を抱えていて、
ふたりが一緒に居るためにその葛藤ごと向き合い
ぶつかってしまうところはとても切なくて…。
それでもドロドロせずに前を向けるところに高校生らしい柔軟さと青春が感じられて、
重たい気持ちを引きずること無く読み終えることができたかなと思います。

部活内に存在する縦社会の息苦しさのなかで
それでも自分らしくいようと笑う雛木の健気な想いには色々と気付かされるものがあって。
想像以上に深いストーリーがものすごく刺さった作品でした。

1

予想外にヒリヒリした野球部のセンパイと後輩のお話でした!!

コミックスが初読みでした。

あらすじのラストに、「脇役の人生をそっと救い上げる」とあって、これは楽しそうだなあと期待高まりました。

が、一度読んだだけでは↑の解釈が難しく(まりあげは比)、ただただ才能ある野球部の後輩に愛されちゃった万年補欠のセンパイとのお話を楽しむだけになってしまい、、、汗


ちなみに才能ある後輩は、部員の嫉妬から口のなかに虫入れられちゃう嫌がらせの描写あるのでご注意を!!

なかなかヒリヒリして(まりあげは比的に)、心が痛たッとなりますが、最後はなんとなくハピエンに向かっているんだろうなあ! という、野球特有(これは初見センパイを好きな後輩くんが考えたハンドサインだけど!)ハンドサインで締めとなる粋なラストに、野球部っぽい!
アオハルっぽい!!
これから恋が芽生えそう!!

と、ときめいたことは確かでした。

あと、望まれる側と、じゃない側それぞれ悩みはあって、お互いがその点に気が付くのって難しいなあと思ってみたり。


えちはなしです。

ですが、甘いだけじゃない、世の中の縮図に揉まれまくっているDKたちのお話を読みたい方にはオススメの1冊です!

1

ほのぼのと仄暗さ

野球部の先輩と後輩。

ほのぼのとした雰囲気で、1話1話はあっさりとしているように見えて
思いの外仄暗かったり突き刺さったりする。

野球部の万年補欠の3年生の初見は後輩の雛木から懐かれています。
雛木の過剰なスキンシップに戸惑いつつも
彼の気持ちに気付かないフリをしていた初見ですが、
ある日、他の部員と雛木のキス現場を目撃してしまい…。

これまで雛木はただの後輩と自分に言い聞かせてきたのに、
自分以外の誰かが雛木に触れているところを見てしまったことで
自身の気持ちをはっきりと自覚してしまった初見。

そうして嫉妬からのキスを経て、雛木と先輩後輩以上の関係になった初見。
けれど、ある出来事をきっかけに、野球部では万年補欠で
日常でもいつも誰かの代わりとしか求められてこなかった
自分を思い出し、劣等感から雛木とケンカをしてしまいます。

初見を想い過ぎて彼のためなら何でもしてしまいそうな
危うげな雰囲気の雛木。
初見の前で人懐こく明るいけれど、
本当の彼は人見知りでいじめられっこのひとりぼっち。
周囲の妬みからいじめに遭っていたことも初見にすら伝えず
一人耐え続けている姿が健気で不憫で胸が締め付けられました。

暴力だっていやだけれど虫を食べさせるなんて陰湿の極みで胸糞です。
できれば初見にはそこに気付いてフォローしてあげてほしかった…。
彼氏力はあるのだろうけれど、包容力にはいまいち欠けるんですよね。

いつも「好き」をたくさんくれる雛木に対しても「好き」を返せず、
寂しげな表情の雛木が切なかったです…。
でも、最後は初見からも雛木へ「好き」を返してくれてよかった。
初見にはこれからも時間をかけてゆっくりとデレていってほしいです♡

0

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