天狼恋理

tenrourenri

天狼恋理
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
90
評価数
19
平均
4.7 / 5
神率
78.9%
著者
あさじまルイ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
秒で分かるBL
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799771020

あらすじ

王子じゃない お前の傍にいる間は――。

狼族のリンユは小国の王子。
幼い頃から山羊のテラと共に過ごし、
いつしか恋人として身体を重ねる関係になっていた。
しかし“不吉な角”のせいで忌み子として捨てられたテラにとって、
王子のリンユは決して手の届かない、手を出してはならない眩い存在で――。
ある日、他国からリンユに縁談の申し入れが。
存亡の危機に瀕している自国を救うため、
リンユは身を切られる思いで縁談を受けるが――!? 
人外×ファンタジーなロミジュリBL開幕!

表題作天狼恋理

山羊、21歳
狼族の王子、国の為に祭祀王となる

その他の収録作品

  • 描き下ろし、あとがき

レビュー投稿数5

身分を乗り越えた恋

身分違いの恋に、ファンタジー世界観に引きこまれ要素もりもり!

狼族が統治する小国の王子・リンユとテラは
身分違いながらも幼馴染みで秘密の恋人同士。

けれど、将来は王になるリンユと
異形の角を持つ忌み子として捨てられたテラとでは結ばれるはずもなく…。

そんなある日、リンユの元に他国から縁談が申し入れられてしまいます。

テラだけを愛していたい、けれど、国も守らなければならない。
一国と唯一無二の恋の間で葛藤するリンユが切ないです…。

一生涯に一人しか愛せず、番を失うと病になってしまうという
狼族の一途な習性が二人の純愛をよりいっそう際立たせていて素敵でした。

国の略奪を企む敵に命を狙われる危機に陥ったり、
忌み子だと思われていたテラの正体が意外な者だったり、と
ドラマチックな展開に引き込まれます。

最後はリンユが思い悩んでいた問題がテラの存在によって一気に解決され、
完全無欠のハピエンを迎えてくれました。
リンユの面影のある二人の息子ちゃんも可愛かったです♪

0

すごい

オリジナル設定で神話モチーフだし古代でケモミミ。
これだけ要素を詰め込んでいるのにちゃんと漫画として物語が無理なく展開されてます。

1巻なのがもったいない…短くても上下巻、上中下巻でもよかったと思います。

龍神が頂点にいる世界観、狼の国が舞台になっています。狼の国の王子リンユが山羊の角をもつテラと関係があるけど公にはできない。
狼の国は国力が弱くて、それを解消しようとリンユが犠牲になり、そこに蛇の国を名乗るものが現れて婚姻をすることに。実は蛇の国の使者は嘘で、リンユのピンチに駆けつけるテラが実は竜でした、と
そりゃそうでしょう!そうこなくては!
の展開ですっきり。

この手のファンタジーでは服装、景色、建物の描写が上手くないと興ざめしがちなのですが、あさじま先生すごい…!!めちゃめちゃよい…!

個人的にリンユとテラの耳飾りが素敵すぎて、似合ってるなぁ…素晴らしいなぁ…と思います。
身体の関係もあり、精神的な支えにもなっている2人の関係はエチ描写は描き下ろしまでないです。
朝チュンだけでそこもまたいい…!

目に生気がやどってない感じの描き方はあさじま先生独特なのかな…

設定がオリジナルなので見開きページに書いてあることを読んだとしても、惑星シリウスからの地球外生命体が龍、で、ありゃ宇宙人?ちょっとぼかしてもいいんじゃ…と思ってしまいました。

0

古代神話的ファンタジーが奏でる身分違いの恋

さ……さささ最高に好きーー♪(//∇//)♪

不吉な忌み子と蔑まれてきたテラの本来の姿への覚醒シーンに超絶シビれました!!
ロミジュリを想起させる悲恋の趣きは切なさいっぱいだったけど、そこからの巻き返すドラマチック展開が素晴らしい…!

愛するリンユの倒れた姿がトリガーとなって、敵へと放つ雷ビリビリのバチバチのドゴォォーンのシーンにヒャッハーでした!
呪いだの不吉だの言われてきたテラが、怒りの感情と共に最も尊い存在である龍のルーツを持つ存在として神々しく目覚めます。敵を圧するその揺るぎないパワーとギラついた仕置きに、スカッとするわワクワクするわで興奮のるつぼでした♪( ´▽`)

リユンを救ったことだけじゃなく、覚醒によって愛するリユンと共に歩む未来の道すじが整ったことが嬉しい〜 。それに、テラへの周囲の見方が180度変わったこと……冷ややかな言葉をかけてきた者たちへのザマァミロ展開も最高に楽し過ぎでした。
想い合っている2人の身分違いの恋には胸が痛みましたが、リユンが政略結婚を受け入れてマイナスに落ち込んだ展開からの大逆転劇は見逃すことなかれ。敵の騙し討ちによって怒りの琴線に触れたときのテラの表情にはゾクゾクしたし、そのあとの無双状態はものすごくカッコ良かったです!!
リユンの前ではデレってる甘い表情も良いけど、すんごい形相の怒りに満ちた表情もいい。ギャップに惚れました(笑)


設定が中華と倭国をドッキングしたような古代ファンタジーとなっていて、独自の世界観に惹きつけられる物語でした。最初のページの方に、この物語の世界のあらましの説明書が記載されているのですが、これがまーすごい。
この世界の種族やヒエラルキー、パワーバランスといったテラとリユンを取り巻く背景にある設定が細かいです。作中では全てに言及されませんが、この種族間の相関は実に興味深い。
テラとリユンの物語だけの設定にするにはもったいないので、例えば狐や鹿や蛇の種族がメインの話も読んでみたいなと思いました^ ^

この世界の神秘的なファンタジックさを引き立たせる美麗な絵も、この作品の魅力の1つ。ストーリー、設定、絵、キャラ、どれも素晴らしかったですヽ(´▽`)/

1

一冊でまとめるにはもったいない作り込まれた世界観

先生の「きみはもう噛めない」は既読です。こちらは試し読みして面白そうだったので読んでみました。内容的に前知識少なめの方が楽しめそうです。ネタバレ少なめでレビューしてみます。電子で212ページ。

狼、蛇、鹿、狐など、色々な獣人の存在する世界観のファンタジー。「中国文化の入り混じった“空想”古代日本のBL」とのこと。

開いてすぐに種族についての詳しい説明ページが。文字の量に怯みましたが、読んでみたら面白かったです。かなり設定を作り込んでいて、先生の意欲を感じました♪

受けのリンユは狼族の国の王子。攻めのテラは幼い頃リンユの父に救われた山羊の子でリンユの幼馴染。身分差のある二人は密かに恋人同士。王子であるリンユはいずれ結婚して後継ぎを作らなければならなくて…というお話。

読み進むほどに、世界観がしっかり作り込まれているファンタジーで、ストーリーに引き込まれます。
服装や建築物、風景なども丁寧に描き込まれていて大変美しいです。

読み終わってまず感じたのは、一冊でまとめたのはもったいない!という気持ちでした。せめて上下巻で読ませて欲しかった〜。特に後半のストーリーは、ちょっと駆け足に感じました。せっかく丁寧に作り込まれた世界観なのに、う〜ん、もったいない。

とはいえ、リンユとテラの道ならぬ恋が切なく丁寧に描かれて素敵でした。
子供時代の二人の出会いのシーンも可愛くてキュンとしました♡
欲を言えば、幼馴染の二人が恋人同士になる過程も読みたかったな〜w

テラは可愛げのあるワンコ攻めですが、時々ゾクっとするような執着や独占欲を見せてくれるところが好きです。でも深い愛情でその感情を抑えようとしてるところが男前ですね〜、良きです。
後半テラが覚醒するシーンもゾクゾクする描写で格好良かったです!

後書きで気づきましたが、しっかりした濡れ場は描き下ろしだけなんですね。事後とかイチャイチャするシーンはあったのであんまり気になりませんでした。ワンコなテラがちょっと意地悪に責める濡れ場とか読んでみたかったかもw

もうちょっとじっくり読みたかったですが、最後も綺麗にまとまって、全体的に面白く拝読しました。
今回は狼族でしたが、他に鹿族、蛇族の国もあるので、ぜひ同じ世界観で関連作品(スピンオフ?)を描いてもらいたいな〜と思いました♪

電子 ライトセーバー修正(修正箇所は少ないとはいえ、真っ白すぎる…“無”なコマあり…泣)

3

美しく、切なく、神話のような世界に気付けば感涙…!神評価一択でした!!!!!

先生の作品は本作で2作品目の拝読です
拝読させていただいた前作が先生には珍しい現代設定作品で、元々はバース系やファンタジーをお描きになっていらっしゃる事が多いとの事なので、本作品は先生の主戦場といった所でしょうか?

先生の得意分野での本領発揮を楽しみにお迎えさせていただきました!!

そして納得で圧巻の世界観でした…・・・‼
ちょっと凄過ぎて今、興奮でなかなか混乱しています

本編が始まる前に作品の世界観の説明を添えて下さっているのですが、これが細部にまで行き届いた設定となっていてココから創作の可能性を多いに感じさせて下さりワクワクです٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶
しかもあとがきを拝見する限りまだまだ細かい設定は潜んでいそうΣ(゚Д゚)‼

説明文自体は文字ベースなので、最初は少し難しい所もあるのですが(ほんのちょっとだけファンタジー慣れしていないとスッと入るには頭を使うかも…え?私だけかなw)一先ず目を通し、本編を一度読んでしまえば一発で理解出来てしまう緻密さとなっています!

この良く出来た世界観を簡単に説明出来る程の技量は私は持ち合わせていないので、、、細かい事などは触れずにザックリレビューをして行きますが、、、
取っ散らかる前にこれだけは言っておきたい…(>ω<)‼

<<<<<すごくすごくおススメなんです>>>>>

私の説明が下手過ぎて興味を削いでしまう位ならザックリでもいいから伝えたい事を伝え切りたい、、、!!!

そう思うともぉ伝えたい事は「読んでみて欲しい…!!」というこの想いに尽きてしまう。゚(゚´Д`゚)゚。
あぁぁ、、、伝わって欲しい、、、


ーーある小国を舞台にした王族に生まれた狼族のリンユ(受け)と、幼き頃にリンユの父により拾われた山羊のテラ(攻め)とのお話しです

国の繁栄の為に自身を捧げるリンユ
だけどリンユとテラは幼馴染という絆を超え互いを求め合う仲

2人を取り巻く様々な不条理が実に無理なく折り重なってストーリーを進めてくれます
不条理ではあるけれど決して禍々しい感じではないのです

根底に流れている想いは視座を変えれば不条理なだけではなく、必然にも思えるような事だったりします(まぁだからこそ不条理、、、なんですけどね、、、)

想い合っていても一緒に居られぬ理由。。。
そしていよいよ物理的に離れなければいけなくなる2人、、、
辛い、、、切ない、、、
この2人は、、、そしてこの国の運命は、、、

というドラマティックなお話しが軸にあります
こう書くと2人だけのお話しが強めに感じると思うのですが、決して狭い世界のお話しではなく、寧ろ壮大な神話のような世界観が広がっていてとにかくファンタジーの神髄を感じる1冊となっています

約210ページ程なのですが、良くぞこのお話しをこのページでまとめ上げた上に何の破綻も歪みも生まずにこの読後の冷めぬ興奮を生んで下さったな、、、と、、、‼
【完璧】でした!!

リンユとテラは言う迄もなく健気でどちらも全力で応援したくなる2人
そしてテラの過去にも胸がキュッとなりますし、テラを拾ったリンユの父の国王や、テラとリンユを幼き頃から見守る宮殿の者の存在なども素晴らしい
他にもホント素晴らしいキャスティングとなっていて、無駄な登場人物が一切おりません

友情、恋、家族、王国、侵略、、、
ネタばれは最小限でドキドキハラハラを伴って読み進めて欲しいのです!!

あと、、、たまに読者さんでケモミミキャラにケモミミと人間の耳が両方ある事に違和感を覚える、、、という声を聞いたりしますが、、、寧ろそんな読者さまにこそ今回はおススメしてみたい…⸜⸜٩( 'ω' )و //
人間の耳(この世界では”龍耳”と呼ばれてます)がキーとなっているのが実に斬新で面白かったのです!!!!!
耳が4つある事をスルーせず、寧ろココがお話しのフックになっているのです!

ストーリーの美しさと壮大さに涙を自然と誘われた本作、、、
ケモミミ、獣人ファンタジー作品の中で間違いなく忘れられないトップランク作品として胸に刻まれました*:.。.(*˘︶˘*).。:*

修正|本編では直接的な絡み描写はありませんがキスやその事実は分かる描かれ方をしています 実際の絡み描写は描き下ろしのみです 修正は白抜きで全然良き修正じゃないのですが最早もぉそこすら気にならない位本編が最高なのでした(*˘︶˘*)

5

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