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情に厚い男前な若頭×密命を背負う組員 新規描き下ろしを加えた新装版で登場!
anata wo korosu tabi
新刊台で本書を発見したとき、何が起きているのかわかりませんでした。
え?新装版?しかも、「上」ってことは「下」もあるってこと?
え?それって小田島と片岡の物語の続きがもっと読めるってこと?と。
ずっと二人の“その後”をもっと読んでみたいと思っていたので、
続編の報に喜びも一入でした。
秋田書店から出ていた既刊も紙本で持っていたものの、
迷うことなくこちらも紙本で購入してしまいました。
ヤクザの若頭片岡と彼の世話係を務めながら実はその命を狙う
下っ端組員の小田島の切なくも胸が熱くなるロードムービー。
結果から申し上げると、上巻は既刊と同じ内容でした。
巻末の予告からも“その後”の二人のお話を読めるのは次巻以降のようです。
ただ、久々に読み直してみると、このページ数で
中々に濃ゆい内容だったんだな、と改めて思ってしまいました。
一見するとヤクザの仇打ちや内輪揉めを描いただけのお話ですが、
小田島の殺した人間の人数が“二人”なのに対して「父親と母親と姉」と
数が合わないことの真相や片岡が小田島から命を狙われていることを
知りながら傍に置いておく理由など、単純なエピソードの裏に隠れる
残酷さや人情など、細部まで緻密に練られたストーリーは読み応え抜群でした。
そして、登場人物たちの魅力もたっぷりです。
面構えは物騒だし、目つきも悪くて可愛さの欠片もないはずなのに、
実は処女だったり、ひっそり片岡に初めてを捧げていたり、
絶妙に男心を擽るそのピュアギャップにぐっときてしまう小田島。
親を自ら殺し、唯一の“家族”だった相棒を失うという
壮絶にして不幸な人生を送ってきた小田島ですが、
だからこそ献身も健気さも映え、めちゃくちゃに愛おしいんです。
人たらしな片岡と一緒に過ごすうちに身も心も絆され、
最後は片岡を刺客から庇い銃口を向けられながらも
切ない笑みを浮かべる小田島にこちらまで心臓をぶち抜かれてしまいました。
一方、そんな小田島に命を狙われながらも決心を揺らがせた片岡は
女好きでデリカシー皆無ながらも情に厚く老若男女を問わずに
惹きつけてしまうザ・ヤクザな男前でした。
節操なしである反面、小田島の処女を自分が奪ってしまったことを知ると
責任をとって「よし結婚すっか」と恋愛もプロポーズもすっとばして
結婚宣言してしまう場面は彼の漢気を感じさせます。
あまりにも飄々としているものだから結婚なんて冗談なのか、
本気なのかわからない片岡でしたが、自分のために命を投げ出す小田島を
「恋女房」と呼び庇うシーンでは彼なりの本気の愛を感じられました。
ラストでは組を抜けて二人、海辺の町で暮らす片岡と小田島。
それは彼らが当初思い描いていた幸せの形とは異なるかもしれませんが、
読者にとってはまぎれもなくハッピーエンドでした。
そして、下巻はそのハピエンのさらにその先を描かれるとのこと。
一体どんなお話になるのか、今から楽しみで仕方ありません。
正座待機でお待ちしております。
893系ロードムービーBLの新装版の上巻です。
893の下っ端である組員の小田島が、組の命令で若頭の片岡の世話係を任される。
とある件で、行方をくらますことになっていたが、同時に小田島は片岡を殺すことを命じられていて、、、
というお話。
小田島の家族構成とか、殺した人数だとか、片岡の家族構成だとか、色々と入り組んでいて複雑なんですけど、そこにあるふたりの「愛」だけはホンモノだったらいいなあと願いたくなる上巻でしたが、、
銃の引きの画で終わってます。
下巻、、
早く読みたいマン…
そして片岡がいいヤツすぎて、キャラ的に大好きでした。
お人好しではないですが、人に優しい。
小田島にとって大切だった亡き相方だって、咄嗟に身体が動いてしまったのだから、893だからと言って人でなしとかではなく、多分そういう面でも魅力的な人なんだと思います。
そんな片岡を殺すことが生きる意味とした小田島。
小田島が最終的に行き着く旅の果てを、ぜひ見届けたいドラマティックなお話でした。
登場する脇キャラも人間味溢れてて、みな良きできた。
至極のヤクザBLが新装版で、しかも上巻となって帰ってきました!!!
目を惹くタイトルもさることながら、手に汗握るストーリー展開と、その先で行き着く終着点に拍手1万回じゃ全然足りません。
ロードムービーのような一冊です。
新装版では新たに描き下ろしが収録されているのと、イラストのページがあります。
イラストが美しく、ギャラリーで鑑賞している気分になりました。
連載も始まったので、座して追わせていただきたいと思います。