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まだ見たことのない“色”に、触れる―。
mazete karamete tokashite medete
タイトルから、ちょっぴりえち色が強いお話なのかと思っていたら、「まぜて」「絡めて」のタイトル意味も大納得の美大のお話でした。(新年早々大懺悔!)
大学卒業後も助手として大学へ残り、理想の色を求め続けているヤリ〇ンな攻めの杏介が、馴染みのバーで一夜の相手を探していると、遊び慣れていなさそうな青年が店の外で絡まれており、助けます。
その青年に、今夜の相手は自分ではダメか…と尋ねられ、一夜を過ごすが、後日なんと大学で学生の千草として再会してしまい、、、?!!
なにかしら千草は、過去に杏介の作品に惹かれた+その人柄にも惹かれたんだろうなあ、、、
と読みながら思っていたら、やはり美大受験前からのオーキャンがきっかけだったんですね。
ちょっと行き過ぎ感もある一途な千草の想い(重い、とも呼べる??)が明らかとなりますが、結果その熱い想いが杏介の諦めようとしていた夢や未来を後押しすることになります。
とくに、終盤の一緒に染色するシーンはとても胸アツでした。
2人が身を置く場所は難しい世界ではありますが、こうしてずっと見つからなかった「色」を、好きな相手と出会ったことで見つけられた幸せ。
杏介が諦めず、今も尚、千草と愛し合いながら制作を続けている結末に、まりあげはも嬉しさを覚えた1冊でした。
すっっごく好きだ〜!表紙の鮮やかな色が物語の中でも感じられて2人が見ている世界はどんな色なのかなぁと想像するだけで楽しかったなぁ。杏介普段はで遊ぶ時は外すの好きガラッと雰囲気変わる攻め好み
読み返すと最初の2人の出会いで千草があの手を触ってふ……と笑うのそれだけでどれだけの気持ちがこもっているかわかるなぁ千草がずーっと可愛いんです。最初の生意気な感じも、杏介の下で乱れている時も朝日の中の笑顔も読み終わって幸せな気持ちです(*˘︶˘*).。.:*♡
【芽生えそうになってしまうまだ名前のないこの感情。これは一体何色なんだろう(杏介)】
エロス度★★★★★
おやおや。なんと、色のように心に染み込んでくるストーリーなのでしょうか。
遊び人な美大生助手・杏介と生意気な美大生・千草が紡ぐ祝福の物語で、しつこい男から助けた千草から誘われて一夜を共にしたら同じ美大生だったというお約束。
行き詰まっていた杏介にとって理想的な色に染まる千草の存在が特別になったり、遊び人であった彼がいつの間にか千草の虜になり翻弄されている様子がたまりません。
また、千草も杏介に一途で健気な片想いをしていたり、彼の前では生意気になってしまうのが可愛かったです。
染織家を志し美大で助手をしている杏介と、油画科の学生である千草。
同じ大学内にいながらも出会いは夜の街で、さらにワンナイトから始まる関係だけれど。
身体の繋がりだけではなく、一緒にいるうち少しずつ心の距離が近付いていく様子にものすごく萌えました…!
杏介は特定の相手を作らず男女問わず後腐れなく遊ぶスタイルなので、真面目とは言い難いところはあるんですが。
根っからの遊び人というよりは自分が潰れないための息抜き方法を知っている大人。という感じで、普段は染織に真正面から向き合っているけど遊ぶときは思いっきり!というギャップがすごく良かったです。
バーの外で絡まれていた千草を助けてその場のノリと流れでセックスをしたあと、自身の勤める美大の学生だと知って慌てるけれども。
掴みどころのない千草に翻弄されながら、快楽を求めるだけの関係にはならずに仲を深めていくわけですね。
言葉やカタチでうまく表現できない葛藤を抱える焦りが、ふたりの壁になってしまうところもありますが。
専攻は違えどふたりとも同じ"芸術家"なので、
行き詰まっている杏介の悩みは千草だからこそ理解できる部分もあったと思います。
同じ苦しみを知っている千草が背中を押してくれたから素直になれたのだろうし、本当は諦めたくなかった道をまた歩いていく決意も固められたのかなと感じました。
なんだかんだお互いにペースは乱されつつも
結果的にはそれぞれがいい方向へと進むことができて、なんて素敵な出会いをしたふたりなんだろう…!と、しみじみ。
杏介の目に映る千草が様々な色で表現されていたのもすごく印象的でした。
恋のキュンとするキラキラ感と、程よいエロさのバランスも絶妙。
ボリュームたっぷりで大満足な作品でした。