無口で無愛想な部下×トラウマ持ちのイケメン上司、 13年越しの臆病な恋

ホントはやさしい君が好き

honto ha yasashii kimi ga suki

ホントはやさしい君が好き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神90
  • 萌×234
  • 萌19
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

113

レビュー数
23
得点
647
評価数
150
平均
4.4 / 5
神率
60%
著者
立河あいも 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splushコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784781624020

あらすじ

柏木の部署の大型(物理)新人・黒瀬は、愛想が無い上に遠慮も無く、上司としては気がかりな部下。

けれど時折、柏木にはやさしい一面をのぞかせることがある。

以前、自身のトラウマによって黒瀬に迷惑をかけたことがあった柏木は、その言動を単なる気遣いだと思っていた。
だけど、どうしても意識してしまう。
おまけに黒瀬から向けられるやさしさには、どこか覚えもあるような気がして……?

表題作ホントはやさしい君が好き

29歳、サラリーマン(中途入社)
30歳、トラウマを持つサラリーマン(係長)

その他の収録作品

  • 描き下ろし(6P)
  • あとがき
  • カバー下漫画:おまけ/優先順位の話

レビュー投稿数23

正反対の二人だけど、双方に溢れる優しさが光る

立河あいも先生、デビュー作とのこと!おめでとうございます・:*+.

切なくて、優しくて、甘くて……すごく、すごく良かった。

寡黙な男前陰キャ×誰からも人気の陽キャ、正反対の二人なんだけれど
どちらもそれぞれ滲み出る優しさがあって、グッときました。

柏木(受け)の部署に中途で入ってきた(物理的)大型新人・黒瀬(攻め)。
無愛想で不器用な黒瀬は部署メンバーに煙たがられているものの、
時折見せる優しさがなんとなく気になる。

そんな黒瀬に社外(ジム)で出会ったことから交流を重ねるようになるのですが、
次第に彼は高校時代の「あの子」ではないか、という思いを持つようになってー

と続きます。

受けの柏木は高校時代に巻き込まれた暴力事件がトラウマとなっており、
今でも急に触れられたりすることが苦手。

そんな柏木の様子を見て、そっと声をかけて様子を確認する黒瀬にときめく…✨

そして何よりきゅんときたのが、恋人同士になってからの黒瀬の圧倒的甘さ!!
描写少なめなんですが、190センチの体でぎゅっと柏木を抱きしめて
「おはようのキスして…」は反則じゃなかろうか…!可愛すぎる。。

柏木も素直な陽キャなので変な意地を張ることもなく、
可愛く黒瀬に甘えるんですよね。
この構図が尊すぎました//

黒瀬は高校時代に柏木を守ったことで目を悪くし、
野球をやめることとなったのですが…
これ、柏木からしたら「俺のせいで」と自分を責めてしまうとても辛い真実なんですが、
そんなふうに自分を責める柏木に対し静かに語りかける黒瀬、
このシーンがぐーっと胸に刺さりました。

ただの知り合いの同級生だった自分を、なんで助けてくれたの?という問いに対する
黒瀬の答えがまた…!
”学生時代の片想いの成就”→この設定だけをおかずに
ご飯何杯でも食べられる気がします。

そして寡黙無愛想がデフォな黒瀬なので、「恋だった」と告白する時の
恥ずかしそうな顔がまたこう、心をくすぐってくるんですよね…!

やーーー…
二人の優しさに萌え、切なさにぐっと涙を堪えて、そして最後!
ラストの甘さに蕩けてしまう、素敵な一冊でした・:*+.

じっくり読み返して、世界観に浸りたいです(*´˘`*)

12

受けのトラウマと攻めの恋心が切ない 新感覚上司部下もの  

黒瀬×柏木


王道の上司と部下のリーマンものではなく、
全く新鮮で、思っていた以上に素晴らしい。


30歳の係長の柏木と、
彼と同年代で無愛想な中途社員・黒瀬のお話。

帯のセリフと1~2ページだけで物語自体がつかめたのに、
気づけばどんどん読み進めてしまった。

見どころは、
柏木の
高校生時代に抱えたトラウマの経過、
他人に悪影響を与えてしまった罪悪感、
現在の黒瀬への少しずつの感情(劣情?)の変化 、
黒瀬が女好きだと思い込んでわずかに落胆する姿、
2人が交流を重ねるうちに、黒瀬の正体に気づき始める過程、
高校時代の2人の関係、そして
黒瀬のその頃から秘めていた恋心。

最高で絶萌え!なのは、
ラストのエッチの展開と気持ちと向き合うの合図!(神!)


柏木、
天然で少し単純、無自覚美人で、
トラウマもゲイであることもいじらしくて、
読み進めるほどに可愛く感じてしまう!
見かけによらず経験者で、
エッチ感度がまた妙に可愛い。

黒瀬、
大きな体に、遠慮のない態度、
寡黙で余計なことを一切言わず、笑わないところが魅力的で、
恋には臆病だけど、
裏にあるしっかりとした気遣い、行動が隠れ男前!
女アイドル好きというギャップも可愛い。
ずっと敬語もいいところ。
エッチになると・・・想定以上に冷静でやるときは本当にやる!

付き合ってからの2人、
描き下ろしの柏木の甘えん坊っぷり!
コミコミ小冊子の黒瀬の甘えん坊っぷり!にもキュンキュン!
電子特装版小冊子の野球をする黒瀬にさらに惚れていく柏木の様子も必見!


シンプルで繊細な絵が個人的に好みで、特に簡素な目の描き方。

こういう切なくてトラウマを含むテーマなら、
もっとシリアスに振り切っても良かったかも。
コミカルなやりとりや表情が面白いけれど、切なさが薄まってしまい、
全体のバランスが少し取れないかな。

気になるのは、
メガネを外した黒瀬を柏木が別人と認識してしまうことが非現実。
高校の時、柏木が少なくともクラスメイトから黒瀬の名前くらいは知ることができるはず、
知ろうとしても情報を得られなかった点が不自然。


好きな人を無言で背後から守って、
たとえ自分を犠牲にしても後悔しないという黒瀬の姿勢がカッコいい!
黒瀬に惹かれていく柏木が、
黒瀬の正体を知ってからもう好きにならずにはいられないでしょう!

2人の距離感が縮まるたびに、過去の出来事が重みを増していく。
柏木にとっては、今の気持ちが過去と絡み合うような恋。
黒瀬にとっては、過去から現在まで繋がる一途な恋。
そんな行き来するような「好き」がじんと胸を熱くし、
13年越しの恋の行方にずっと目が離せませんでした。

10

ツンデレの秘めた一途な恋心

最初は作者先生のSNSの告知と攻めの黒髪、短髪、メガネのビジュアルに一目惚れして購入。買って大正解で何回も沼ハマりで読んでます。そして何回読んでも飽きないです。
なぜ飽きないのかというと(攻)の心に秘めた恋心が身を削っても(受)を守る姿に引き込まれてします。
長年秘めてる恋心を普段は表に出さずに辛かろうと思いつつ、いざ2人きりの時の解放された(攻)の甘えてる姿がたまらないです。

ストーリーは新入社員の攻めの冷めた振る舞いに今時の若い子で上司も大変だなぁと呑気に思ってたら、上司と部下が同じ高校の同級生でしかもまだ共通点があって…と読み進めるうちにさらに2人の過去やそこから今に繋がる心や身体的後遺症があったりするのですが、大丈夫!全体は暗いストーリーではないので気負いせずに読めます。

9

切ない、だけじゃない。

会社の上司と部下という関係のふたりだけれど、
大人になって深く知り合った現在から高校時代の過去へと繋がっていく、よくあるリーマンものではない展開が最高に刺さりました…!
ふたりの絶妙な体格差もめちゃくちゃ良かった〜

何を考えているのかよくわからないし、周りと打ち解けるつもりがない態度のせいで職場で浮いた存在になっている黒瀬。
上司である柏木も持て余し気味になっていたとき、ひょんなことから黒瀬の素の部分を知って少しずつ彼への意識は変化していくわけです。

ただ、そこから恋愛感情が絡んで関係が変わっていくわけではなくて、それぞれが一番苦しかったであろう過去のエピソードが挟み込まれるので
胸がぎゅっとしてしまうところがたくさんでした…。

でも。柏木にとってトラウマになっていたその過去から黒瀬がぐいっと引っ張りあげてくれるので、「切ない・苦しい」だけのお話にはなっていません。
それぞれの存在にお互いが救われたような結末にホッと安心して、そしてとてもあたたかい気持ちになったのでした。

pixivでも追っていたけれど電子の描き下ろしが読みたすぎて電子特装版を購入。
野球をしている黒瀬を見ることができたし、甘えている柏木も見れたし。最高としか言えないくらい良かったです(笑)
そして。黒瀬がめっちゃくちゃ良い身体なんですが、切なさを感じる場面が多いストーリーなのであまりその辺は楽しめないかな…?と思いきや!
端々でその肉体美を拝めたのもありがたかった…!

初コミックスとは思えない完成度の高さ、素晴らしかったです。大満足でした。

8

ほんと好き

下心って言ってるけど、会うこともなかったらそのまま自分の心に留めていたんだろうと思うと黒瀬くんの優しさと一途な気持ちにきゅんとなります。
柏木くんも自分のせいで……と色々思い悩む描写に切なくなりましたがそれさえも受け止めてくれる黒瀬くんの優しさにときめきが止まりません。
後日談的に柏木くんからの甘えも見てみたいです!!
続編大希望!

7

No Title

表情筋が死んでる無口な攻め大好きです…!まわりとの協調性なくて大丈夫?!ってなる黒瀬だけどポツリポツリと話す彼の言葉にときめいてしまう…!受けの柏木さんが明るくてまわりを思いやれる人でとても魅力的

とても好きな2人でした。柏木さんのトラウマも2人なら大丈夫だなって思えるんだよね。黒瀬のかける言葉がほんとうに優しくて、すごく救われる。

がっしりした大きい無口メガネ攻め大好きです…(2回も言いたくなるくらい好みでした…)

6

素晴らしいデビュー作でした!ぜひ続編も読みたい!

こちらがデビュー作ですね。
ちるちる評価ランキング上位が続いていて、試し読みしたら面白そうだったので、前知識なしで読んでみました。

まずは黒瀬のビジュアルが、会社では分厚いメガネでもっさりしてたのに、メガネを外したらめちゃくちゃイケメンになってギャップ萌えでした!高身長でガタイも良くて硬派でかっこいい!

柏木は綺麗めなイケメン設定ですが、お顔がちょっと地味に感じました。一重瞼だからかな。(そんなに気にならないですが。)高校時代の柏木は細め陽キャで可愛いです。

お話は、細かい伏線がちょこちょこ張ってあり、先が気になる内容で、読み進めるほどにいろんな事実が明らかになっていって、どんどん引き込まれました。とにかくストーリーが秀逸だなと感じました。

柏木にトラウマがあり、少しシリアスな作風ですが、コミカルなシーンもあって、重すぎなくて読みやすいです。

後半、攻め視点で過去が明らかになった後、現在に戻り、黒瀬が柏木に「何も後悔してません」と語るシーン。黒瀬の優しさや柏木への想いに、胸がギュッとなって泣けてしまいました…。

終盤、黒瀬の部屋で話す二人が、シリアスから一転して急速にBL展開に進んでいったので、ちょっと驚きつつもドキドキしました!
キスから濡れ場の流れは、展開はや!と思いつつ、アラサーなら逆にあり得るリアルさを感じました。エッチで甘々な濡れ場がしっかり描かれていて、大変素敵でした♡
抱き合いながら黒瀬が涙するシーンは、黒瀬が幸せそうでキュンとしました。報われてよかった!

ラストには、黒瀬が可愛いワンコみまで出してきて「できるだけ一緒にいたい」発言に柏木もキューン!確かに「ホントはカワイイ」だわ〜♡

描き下ろしでは、酔っ払ってガードゆるっゆるになった柏木が、同僚の前で黒瀬に甘えちゃって可愛い!これじゃすぐバレちゃいそうw

素晴らしいデビュー作でした!
読めてよかったです♪
できれば恋人編の続編で、甘々な二人をもっと読みたい!ぜひお願いします!

シーモア ライトセーバー(白抜き)修正(濡れ場は1回ですがしっかり描写なので、真っ白で残念です!)

6

最高

過去に出会ってましたみたいなお話が好きなので本当に最高でした。

電子特装版の野球をやってる黒瀬見れてこっちまで嬉しかったです( ; ; )


一生幸せでいてくれ…。

5

神作です♡

受けに限り特別対応溺愛攻めが好きな人は必見です!
沼!!柏木さん可愛過ぎ!!!

5

素顔の君はどんな顔?

ストーリーの組み立てが、うまっ!∑(゚Д゚)
こう始まって、こういう展開なって、こうやって終わるのかと……すごい引き込まれました。初めてのコミックスとは驚きです。

内容でじっくり魅せてくる系の作品ですね。作品の世界観や雰囲気、絵のタッチ感なんかもストーリーと非常にマッチしていて完成度が高い。しっとりと攻める過去への追求がジワジワきます。
過去軸が大きな鍵を握るストーリーなので、伏線回収は重要マター。セリフの端々から匂う"何かありますよ"のオーラにそそられます。
前半部のストーリーの中に実はヒントがいくつもあって、あのときの発言がこう繋がるのか、これが伏線だったのか……などなど、次第に解明されていく真実にゾクリ。掴みどころのない男・黒瀬の素顔がどんどん暴かれていくと、彼の優しさが胸に沁みてきました。


黒瀬の優しさは分かりにくいけど、その優しさには嘘くささがない。実直で素敵な男です、昔も今も…。
罪悪感を感じる柏木への助けた理由の返答が、「下心です」と返すあたり、やはり彼は優しい人。柏木があまり罪悪感を感じないように適度にウィットを効かせながらも、サラッと告白してる高等返答術に萌え心がうずきました。可愛かったから……との追加告白も最高でした^ ^

過去から繋がる2人の関係の読み応えが猛烈に面白かったです。
この2人の続編があったらぜひ読みたいです。

5

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