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ai kara ichiban tooi basho
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初めての作家さん!表紙の絵とあらすじに興味をもち手に取りました♪
私が今まで読んできたオメガバース物語とは全くの正反対の物語で、新鮮でした。
仄暗さのなか微かにある2人だけの『特別な繋がり』が透明で綺麗な「愛」として描くのではなく、人の奥深くにある心情を包み隠さず表へ露わにする真っ直ぐであり歪んだ複雑な「愛」が独特な作画で描かれていて面白かったです(o^^o)
読んでいて、猛烈な夏の暑さではないジメッとした湿気を帯びた茹るような夏の暑さを感じました!
人紀が痛々しくて不憫すぎるんだけど世継との繋がりを切り離せない複雑さ2人の結末はどうなるのか、どきどきしながら見守るような心地でした。
最後の『ひまわり畑』が2人の選んだ『これから』なのだと思います( ´∀`)
少しはまた昔のように分かり合えるような関係性に戻っていて欲しいな♪
幼馴染の人紀と世継、バース検査でお互いがΩとαであるとわかってから世継の視線に熱情を感じるようになり…。無理やり人紀を番にしてしまう世継、逃げる人紀…。
終始重くて息が苦しい程に縛りつけられて動けない感じなのだけど、世継のやり方は間違っていても根底にあるのはただ人紀を求める気持ちで、人紀もまたそれを完全に否定する事は出来なくて。苦しんだ末に2人が辿り着く場所が、とても尊くて愛おしい。
最後に並んで見た景色の美しさに泣きたくなった。一番遠い場所に、愛はあるのかもしれない。
執着攻め作品との事で購入しました
ありがとうございます
こういうのを、待っていたんです
正直な話、表紙がめちゃくちゃ好みではあったんですが、本を開いたら中の絵はちょっと思ったのと違くて、うーん?なんて思ってしまいました
ですが内容はめちゃくちゃ好みでした
オメガバース作品です
攻めの世継がαでヤクザ、受けの人紀はΩで清掃員です
2人は幼なじみですが、世継が無理やり人紀を番にします
人紀は世継を友達だと思っていたけれど、世継はずっと人紀を愛しているわけで
人紀も察してバースについては言わなかったけども、フェロモンもあり世継にはバレている
人紀に彼女ができたことで世継は強硬手段にでたわけです
首に残る噛み跡が世継の執着を物語っていますね
人紀がしたいこと、やりたいことは全て叶える、ただ離れることだけは許さない
最高です
物語がどうなって行くのか、手に汗握りながら読みました
人紀は世継への感情をはかりかねている
許したい、生きていて欲しい、一緒に向日葵を見に行きたい
なんとも複雑な感情ですよね
その後の2人がどうなったのか……
気になるところです
私はボロ泣きでした
執着の果てに受けと1つになって溶けてしまいたい攻めが大好物なんです
内容はダークめでエロもそこそこにある
なにより受けが可哀想な感じなので好き嫌い分かれると思います
光の腐女子さんはキツイかな
夜明けの腐女子さんからいけると思います
黄昏〜闇の腐女子さんは好きだと思います
せきとう先生、はじめて読ませて頂きました!
すごく良かった。ゆがんだ視界、不穏な空気。追われる男。
闇深くとても美しい絵で、なんだろう、ガロ作品のような質感。
(若い方ご存知ナイかも!すみません)
作品を思い出すときに、設定やキャラの顔が出てくるのは
よくあると思うのですが、せきとう先生の作品の場合はまず場面かなと。
ずっとずっと仄暗く、サブリミナル的に差し込まれたひまわり畑や、
攻撃的な猫、時計とシンクロする鳥の鳴き声、降りしきる雨、
真っ黒なカラスの群れ…。
こういったモチーフの使い方がとても印象的で、
1回拝読しただけでも脳裏に焼きつく画の力があります。
オメガバース設定で、受けの人紀(Ω)に
ド執着をぶちかましているのが攻めの世継(α)
自分に縛り付けておくために手段は選ばない。
「愛している」と、強引に番にし、人紀を追い詰め、
閉じ込め、壊れるまで抱き潰す世継。
(恐怖を感じるレベルの噛み跡!)
それは愛じゃないと世継を憎み抵抗しながらも、
異常な執着に対してなすすべがなく、
番にされた後も逃げ続け、また囚われる人紀。
愛憎が行き詰った2人が辿りつく結末は…。
というストーリーなのですが、脇を固める魅力ある人物たちや、
世継、人紀それぞれの背景もしっかり描かれており、
たった1冊の漫画とは思えない満足感を与えてもらえる作品でした。
以下めちゃくちゃネタバレなので、
未読の方はすみません読まないで頂いて…!
どんなに拒否していても、番になってしまっているので
ヒートの時に思い出すのは世継であるという人紀の苦しみ。
オメガバース設定だからこそ浮き彫りになる、
本能と感情、理性がバラバラになってしまう人紀の絶望が
ものすごく良く描かれていたと思います。
世継は自分でも人紀への想い(執着)が、
彼を傷つけ続けていること、間違っていることをわかっていて。
自分が死を選ぶことで人紀を解放しようとするんですよね。
(しかも人紀に銃を持たせるという…。
人紀に自分を終わらせてもらいたいと思う世継の愛は残酷ですね。)
そこで人紀も自分の世継への想い、世継からの想いをやっと理解して。
自分の意志や尊厳をねじ伏せられて、許せないことをされたんだけど、
でもどこか絆されて受け入れる。(受け入れたいと思う。)
おそらく、人紀はずっと世継の痛み(孤独)を理解していて、
抱かれることでそれを共有してたんじゃないかな。だから憎みきれない。
また世継から執着される安心感で、
自分の孤独が和らぐところもあったのかもしれない。
(でもそれは人紀自身は認められない感情だったのかな。)
ラスト、2人が並んでひまわり畑に立つシーンに救いを感じて、
ここからちゃんと愛がはじまるんじゃないかなと思えたんですよね。
ワタシはそれが特別にすてきなものに感じて、
ものすごいハッピーエンドをもらった気分でした。
(もちろん、読み手によって全く違うモノになるであろう作品ですので、
あくまでワタシは。の感想でございます!)
とても美しく悲しく印象的で、
また読み返したいと思える作品でした。
せきとう先生、ありがとうございました!
最近のオメガバース作品は
誰もが傷つかない世界でお話が繰り広げられていくものが多い気がするのですが。
こちらは“ザ・オメガバース“というような痛々しい場面がたくさんあって、久々ずっしり重たいダメージ…。
でもこのヒリヒリ感こそが第二の性が存在する世界の醍醐味なのかもしれないですね。
言葉では説明できないモノに突き動かされている彼らにどうしようもなく引き寄せられ、気付けば一気読みしていました。
世継の人紀への激しい執着は本能的な部分を超えているように思えたけれど、実際はどんな気持ちを抱えているのか?というのはわからないまま。
読み手の受け取り方によって、見え方に違いが出るのが面白いな、と。
一つひとつのエピソードはとてもインパクトがあるのに、どんな結末になったのか?今後ふたりはどうなるのか?が描かれていないあえての曖昧さもすごく好き。
上手くまとまって幸せに収まるだけの関係ではないところが、ふたりらしくて素敵だったなと思いました。
愛も憎しみも等しく感情で、それを誰か1人だけに激しく抱いているのならその人は人生で絶対に消えない記憶であり続けます。純粋な愛じゃないかもしれないけど唯一無二の2人。そういう関係性が好きな人には絶対に刺さります。
このタイトルが本当に相応しい2人です。大好きです。
わかっているのは無理矢理に番にされたヤツから逃げ隠れてる
たったそれだけでお話がどんどん進んでいくんですよ
だからなんですかね? ふたりの関係が知りたくて 先が気になって仕方なくてモリモリ読んでしまう
はじめましての作家さまでタイトル買い
久しぶりのオメガバに手を出したハズなのに雰囲気ミステリーホラー系の様相でちょっとワクワク
しかも早々にその執着の始まりを拝ませてもらえて そこから一気に根こそぎもっていかれるくらいお話に引き込まれた
面白いです 貪るように身体は繋いでも思いは真逆に 愛と憎に別れてる この愛憎を追うなかで出てくる人の温かさを拾いつつ そこを尽く潰していく異常なまでの一途さ
もともと「一途」なんてのは他を顧みないものなんだけど ここまでの一途さを見たことなかったのでね
個人的なことは置いておいて 内容的な意味で好みはわかれそうかな
妾の子として生まれ ヤクザの子と疎まれ 知らない愛を必死で繋ごうとした結果がこれなら 世継も哀れでしかたないんだけど 如何せんその部分がないのでこの愛がなんだったのかが
執念執着では手に余るし 依存にするには足りなすぎる
んんん
狂おしいほどの情にメリバ感や凌辱感を楽しむだけなら悪くないんだけど 見せたかったところがどこだったのか イマイチあたしには掴めなかったのがね
毎度読み方が下手というか 理解力がなくてほんとごめんなさい
攻めが受けを好きすぎて、番にしても自分のものなのか不安になりすぎたが故に、監○やオウンゴール的なアレなど、偏った表現で究極の愛を示す、攻めが存在するだけで受けを苦しめる、ゾクゾクする(嬉しい方向で)ほどの執着BLです。
そう。
受けでオメガである人紀(とき)は、3年の時を経て、幼なじみで番の世継にその居場所を知られてしまい、無理やり再会してしまうのです。
しかも再会してすぐに、押し倒されてしまうという早急さ。
それから、幼き2人が出会った頃からのエピソードから遡り、今へ遡る間に、随所に散りばめられた意味深なひまわり(ラスト付近で明かされます)の喩え。
唯一無二の画が、複雑な執着愛のお話とマッチしすぎて、猫の登場など、より物語を劇的にさせる演出なども見られとても憎いです。(褒め言葉)
また、メインの2人以外の登場人物たちも、その存在が実に興味深いです。
実は、近づいたことで見えた、好きではなかった相手の人柄。
実は、側近と思っていたらスパイだったりなど、、、
だからこそ攻めをはじめとした、そういう脇キャラたちとの摩擦により、受けは攻めのことを運命の番かどうかはこの時点ではまだ分かっていませんが、とりあえず現時点では攻めのことを嫌がっているままの受けではなく、、、
タイトル通り、まさに「愛」から一番遠い場所へいる2人でしたが、受けにも攻めへの特別な感情が芽生えていたわけで。
はっきりとした答えがそこに描かれているわけではない、ラストでした。
が、間違いなく最後のあの1ページは、執拗なまでに攻めから噛み跡を残された受けの項の如く、見る者の心を掴んで離さない、強烈な余韻を残すことでしょう。
連載をしていたときからSNSで話題になるだけの強烈作品(超絶褒め言葉)だと確信した、フランス? 映画のような読了でした。
やーーー…刺さった…!読めて良かった…
電子で読んだのですが、紙でも手元に置いておきたい!と思うぐらい、のめり込んで読んでしまいました。
光の腐女子の方にはとてもおすすめできないけれど、
夜明けのストーリー&ダークなものが好き・大丈夫という方には強くおすすめしたい、そんな作品でした。
無理やり番にされ、逃げようとしてもどこまでもどこまでも追いかけてくる世継(せつ・攻め)。
「人紀(とき・受け)の笑顔が好き」「人紀ののぞみはなんでも叶えてあげたい」と言いながら、
「でも 俺のそばを離れるのは許さない」と言い放つ言葉の持つ強制力と残酷さよ…!震えます。でも、でも、この執着がたまらなく好き…
もう間違いなく圧倒的に不憫で可哀想で救われてくれー…!と思うのは人紀なんですが、
人紀のことしか愛せない攻め・世継がもう、哀れで悲しくて。
人紀からの愛を乞う渇望や独占欲、焦り、葛藤や苦しみが
ぐぐっと胸に迫ってきて、なんだかとてつもなく愛おしいと思ってしまってた‥
人紀のことを追い詰めるそのやり方は決して許されるものではないんだけれど、
とてつもない愛がそこにあるのが見えるんですよね。。苦しい。。
大きなネタバレになるので詳しくは言えないのですが、
再び人紀を失いかけて再会し、自分の手の中に戻ってきた人紀に対する世継の言葉と行動。
苦しめたいわけではない、泣かせたいわけでもないけれど、
そばに置くために強引な手段をとり、泣かせることしかできないー
そんな彼の昏くて深い愛がよくよく伝わってくるシーンでした。しばらくページを見つめて止まってしまった…
作中、時折出てくる眼光鋭い猫たちの画に、ゾクゾクっとした恐怖を煽られ。
終盤のアイスがドロドロに溶け合うシーンも、「ああ…」と声が出ました。秀逸…
このアイスのようにドロドロに溶け合う二人の愛、そして溶け合って一つになりたいと願う世継の心。
素晴らしくダークで深くて胸に刺さるお話、そして記憶に残るオメガバースの物語でした。
せきとう先生のこの作品、商業になる前から読んでいました。描き下ろしもあるとの事でコミックスを購入しました。
ヤクザの妾の子であるαの世継から逃げていたΩの人紀は3年ぶりにつかまります。瞬く間にヒートになり再び無理やり抱かれてしまいます。どんなに嫌がっても逃げても暴言を吐いても世継は人紀からの愛だけを求めています。
ふたりの出会いは小学生の時。人紀が世継のクラスに編入してから、ずっとふたりは親友同士でした。でも中学になったある夜、世継が人紀の名前を呼びながらトイレに籠っているのに遭遇してから世継が自分を見つめる目が怖くなります。そして同じ頃に自分がΩであることがわかります。
なんとか自分はβであると誤魔化しますが、αである世継がだんだんと怖くなっていきます。
ふたりが高校生になり、人紀に彼女ができると世継は彼女の前で人紀に薬を盛ってヒートにさせます。そして「世継とだけは番になりたくない」と言う人紀を無理やり犯し、項にたくさんの噛み痕を残します。
逃げたくても祖母に何かされたらと逃げられず囲われて暮らしていました。
そして冒頭の3年ぶりの再会。きっとおばあさんが亡くなってから逃げたんでしょうね。そしてその3年の内に世継は人紀を囲える力を手にするためにヤクザの跡取りの座を手に入れます。人紀は職場の清掃会社で頼れる人や運命の番にも出会いますが、世継は自分から人紀を手放すことが出来ず、組織のスパイから銃を持たされた人紀に自分を撃たせます。
意識のないまま入院し続ける世継を清掃会社で淡々と働く人紀はたびたび見舞いに行きます。罪悪感からなのか、番としての本能なのか、友情なのか、同情なのか、憎悪なのか、起きてほしいのか、ほしくないのか、自分の気持ちがわからないまま。
世継が目覚めるまでの3か月。人紀がただ自分の気持ちをじっくりと自分のペースで考え、納得するのにいい機会になったようです。
ハピエンでしょうね。
漫画だから白黒なのが当たり前なのですが、この物語はモノクロ映画を観ているように感じられます。まるで映画館のスクリーンの画面の奥に吸い込まれるような感じがします。ヒマワリと夏の気だるさが少し暗くて怖くて、でも最後まで目が離せない古いモノクロ映画のようです。
はっきりとしたハピエンでもないですし、ストーリーも絵のテイストも独特なので好みが分かれるかもしれません。でもすごく引き込まれる作品になっています。