田辺さんがころんだ

tanabe san ga koronda

田辺さんがころんだ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×232
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

140

レビュー数
22
得点
339
評価数
79
平均
4.3 / 5
神率
46.8%
著者
阿部あかね 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344854666

あらすじ

お笑いコンビ『タナベシマ』の”じゃない方芸人“田辺さん(40)は、くすぶり続けて18年。腐りかけの心を引きずって、しばらくぶりの帰省中。タナベシマの大ファンだという(((類いまれな)))青年・爽くんと出会ったけれど、この青年、実はトンデモ健気なド変態でした⁉ このほのぼの空間で「なんにも起きそうにない」と確信する田辺さんだったが、爽くんとの出会いにより仕事も恋も思わぬ方向へころがってゆき……?田辺さんの油断ならないスローライフ、はじまります!

表題作田辺さんがころんだ

40歳,売れないコント芸人
23歳,田辺の地元の電器屋の息子

レビュー投稿数22

田舎で癒やされてチャージ満タン♡

阿部先生の面白い作品ダイスキです!
今回はほっこりニッコリしました♡

コンビで売れてない方の田辺さんが
やさぐれ帰郷、
(塩顔、愛嬌なし、方言最高です!)
田舎の細やかな描写が切なく、
いたたまれな感半ハンパなかったです。

爽くん若い!17歳差...?(*ノェノ)キャー
実は田辺さん同様実家に逃避した過去もち、
絶妙なシンクロ具合です。
田舎のお祭りで一気に化ける爽君、
エチ可愛いです...。
田辺さん、元々はファンである
爽君を笑わせたいと復帰、復活!
心の拠り所が出来て、
傷心を互いに救済、尊いです。
もう転んでも大丈夫ですね!
読了後ほんわかした気持ちになりました♡

0

初めての出版社

カバーにもあるように阿部あかね先生はこちらから作品出すのが初めてなようで、なんだかいつもとは違うようにも感じられた先生の作品でした。先生の作品がめちゃくちゃ好きでどれも時間出来れば読み返しているんですが、本当先生の作品って心掴まれて読み終わったあとは満足感がすごいんですよね。ここ最近は今回のような可愛いらしい系統の男の子受けが続いているような気がしますが、例え苦手な組み合わせでもストーリーにひきこまれるので本当大好きです。好みで言えば最初の方の作品の長髪攻めとか本当男前的な受けがドタイプです(=^・^=)

0

人生って素晴らしい

お笑い芸人タナベシマとして18年間燻り続けている田辺は、相方の鍋島だけ急にブレイクしてしまい田舎に帰省する事に。電器屋の爽や家族にファンだと言われるも、気持ちは晴れず…。
のどかで穏やかな空気の中自分自身への焦りや葛藤を抱える田辺に、まさかの展開が…!

平穏な田舎の生活に突如飛び込んでくる、爽の意外な告白と狐のプラグ!!やはりあかね先生だ〜。
田辺は爽の存在によって癒されまた前を向けたし、爽も過去を昇華して新たな恋を見つけられた。2人の出会いは偶然で必然で運命…最高だ!
人生は捨てたもんじゃない。ほっこり心が温まった。

1

四十路のじゃないほう芸人の恋バナ

阿部あかね先生の作品が好きで、本作も作家買いでした。
が、ちょっと予想してたより展開が急だったかな。

主人公は、相方だけ売れてる「じゃないほう」芸人の田辺さん、ノンケ。
現実から逃げるように田舎に帰ってきたところ、自分らコンビのファンだという爽と出会うんですが、田辺と爽が体の関係を持つ展開が急だったし、田辺が爽を好きになったことも説得力が弱かった印象。
絵柄とか構図とかは、さすが阿部あかね先生。
テンポもよくおしゃれでした。

1

のどかなる純愛

本作はのどかな田舎を舞台に描かれる
おっさん・ミーツ・ボーイ的スローライフBL。

夢に破れ(かけ)たしょぼくれた四十路が
年下の青年と出会って再起を図る物語です。

背景は山でそこら辺に普通にヤギや鶏がいるし、
恋のはじまりは寂しさを埋めるためと不純な動機だし、
ドラマチックとか胸キュンとかからは程遠いのだけれど、
読み終えた後はぐっとくるものがありました。

齢四十にしてい未だ売れないお笑い芸人の田辺は
自分は週7連休なのに相方だけが売れているという
しんどい現実から逃れるために田舎へ帰省することに。

久々の帰郷にもかかわらず急な帰省で家族にすら嫌な顔をされてしまう
田辺でしたが、そんな彼の熱狂的ファンだという地元の青年・爽と出会い、
退屈な田舎生活がじわじわと面白おかしくなってゆきます。

はじめは腐りきって態度も発言もひねくれていた田辺でしたが、
人懐こい爽と過ごす日々の中で腐れメンタルが回復してゆきます。

この爽も一見明るい能天気ボーイなのですが、
ゲイで切ない初恋や実ったはずの恋も手痛い結末を迎え、
恋愛においては幸薄き過去を抱えていました。

そして、こんな爽やかな見た目をして実は結構な変態くん!
その色香でノンケの田辺をその気にさせてしまう罪深き淫乱っぷりでした///


誰にも才能を認められない田辺と、誰にも愛されない爽。
そんな傷を心に負った二人は寂しさを埋めるため、
そして、湧き上がるムラムラによって体の関係をもつように。

決して口には出さないけれど、余裕のない表情に、
熱のこもった視線に、情が芽生えてゆく様がわかります。

きっかけこそ性欲なんてロマンも愛もないものだったけれど、
そこから「爽を笑わせたい」一心でお笑いへの情熱を取り戻してゆく
田辺の変化は胸アツでした。

その後、もう一度お笑いに向き合う田辺。
爽の笑顔だけを原動力に、
お笑いに真摯に打ち込む姿は見違えるほどに男前で。
でも、お笑いの先に見えているのは爽の姿なんですよね。

そして、一年の離ればなれ期間を経て遂に再会。

その間、連絡もとっていなかったようですが、
田辺は爽のためにお笑いに邁進し、爽は地元からひっそりと応援し、
遠く離れていても互いを想い合っていた二人。

ここに至るまで「好き」という言葉はなかったけれど、
この二人の絆にがっつりと愛を感じられました♡

色恋なんて冷めているように見えていた田辺でしたが、
本気の恋だと誠実で、あまあまで、愛が重めな一面が意外でした!!

一年遅れで両想いになり、東京と地元で遠距離恋愛をするように。
田辺が頻繁に帰省するようにはなったみたいだけれど、
やっぱり傍にいられないのはちょっぴり寂しい…。
そのうち爽が田辺の元へ転がり込んだりするのかな?と
その後の二人も気になっています。
いつか続編とか…こないかしら?

1

新作が読めるということで

阿部あかね先生の作品大好きなんですよ。そしてルチルさんからは初めての作品という事でとても楽しみにしていました。感想としては面白いけどいつもよりインパクトが少ないでした。でも軸にスローライフがあるから納得でした。

読んでいて直ぐに思ったのは阿部あかね先生は絵が上手いでした。力を抜いて描いているように見えて(線が)も、バランスは良いしどの絵を見ても綺麗なんですよね。そしてストーリーが面白い。読んでて阿部あかね先生の作品だなと感じられるのが凄いです。

田辺の芸人としての挫折や苦しみ、爽と出会ったことで立ち上がって再生して行く様子がコミカルに時にはホロッとさせて、実に憎らしいほどに胸に来ました。このバランスの良さが阿部あかね作品の特色だと思ってます。そして脇役の田辺の母親たちや爽の妹、田辺の友人であり爽の思い人である加地の存在が光ってました。

惜しいと思ったのが田辺が戻って芸人として成功し始めるところが駆け足だったところでした。これってこの巻で終わりなんでしょうか?もっともっと続きを読みたいと思いました。そして、爽の元カレはあれで幸せになれたのでしょうか?彼のその後も気になりました。

1

二人の関係性はリアルでありそう

初めて読む作家さんでした。

試し読みを見て、この二人がくっつくんだろうなとは思いつつどうやって?と疑問に思い、こちらのレビューで2話から加速度が違うと書いてあって気になり購入しました。
個人的には確かに2話ラストで突然ふぇらしてるので、おっ?、と最初はなりましたが、読んでいけば置いていかれるという気にはなりませんでした。

ある程度歳を重ねると気持ちと体は別という話は色々ありますし、お互いあいた隙間を埋めてる感じの関係と思えば特に何も。

尻尾付きのおもちゃは、あー動物が好きなんだねーいろんな意味で。と最初は思いましたが、後半読んでいくと、爽くんのエロさは過去に培ったものなのかもなー、と勝手に思いました。

話全体としてはサラッと読める作品で面白かったですが、
「ここにハマった!」とか「ここがダメだった!」という所がない作品だったのでこの評価にしました。

エロ目的の方にはエロくないので物足りないと思います。
お話重視の方には1冊でサクッと読めるもの、現実にありそうな話をお求めの方にはどうぞ。

0

ちょっと切なくてハートウォーミングなお話 読後はほっこり♡

好きな作家様。特に「I'm in Love」シリーズが好きです。本作も試し読みが面白かったので読んでみました。

40になっても売れない芸人田辺は、相方がピンでブレイクして腐ってしまい、田舎に帰省する。そこで田辺たちの大ファンという爽という青年に出会って…というお話。

田辺の実家がかなりの田舎で、ヤギやらニワトリやら山やら畑やらお地蔵さんやら色々出てきます。
阿部先生はなんとなく都会的な作品を描くイメージだったので、本作の田舎ののどかなスローライフは新鮮に感じます。ほっこりしますね。

田辺が実はかなりイケメンで、すごく好きなお顔で読んでて楽しいです♪(イケメン設定じゃないけど)

ほんわか読んでたら、好青年っぽかった爽くんがエッチな本性あらわしてきて、先生の作品っぽくなってきます。アナルプラグはいいけどなぜ尻尾付き?!『ド変態な健気』ww
田辺もセフレ関係をナチュラルに受け入れるなぁ。バイなのかな。

しかし他に想い人のいる爽との関係はこじれ、田辺は東京へ戻ることに。
「アイツを笑かしたろ」。いいモノローグだな〜。

後半には爽の重めな過去が出てきて少し驚きました。初めは普通の青年だったのに、こんな重さ抱えてたのね、クスン。でも吹っ切れたみたいでよかった!

タナベシマの公開説教動画とかライブが普通に面白くて笑っちゃいます。さすが先生w
爽を想って東京で頑張る田辺にキュンとします。あと相方のナベがすごくいい人でよかった〜。

ラストの「お前を笑かす為にー」のシーンすごく素敵でした。
ちょっと切ないけど、心があったかくなるような作品でした。阿部先生やっぱり好きです♡

濡れ場は少なめで描写もあっさりめでした。ルチルさんの傾向なのかな?

電子 トーン修正(かな?ほぼ修正不要な描き方です。フェもアレをきちんと描かない感じでした)

1

フラットな視点の加地や鍋島もいい脇役

 今回攻め受けの好みがグサッと刺さるほどではなかったけれど、ストーリーの運び方は阿部先生らしく、そう持っていくかという驚きと、現実って意外とこんなものよねという妙な共感を覚えました。爽の加地への懸想は本物だったと思いますし、一方で、体の関係から田辺に情が移ったのも自然な流れに感じました。薄情に感じる人もいるかもしれませんが、こういう現実的で変に美化されていない移り変わりを描いてくれるBLって貴重だと思います。田辺もけっしてゲイの気はなかったと思うけれど、燻っているところに自分のファンだという子に迫られ、悪い気はしないし気持ちいいなら別に……、と受け入れてしまうところも現金でイイ(笑)。始まりがそんなでも、徐々に2人なりの誠実さを見せてくれ、序盤とかなり差があるラストの甘さに萌えました。

3

ひとりでもみていてくれるなら

めちゃくちゃ沁みるお話でした…。
阿部あかね先生。この安心感と安定感。落ち着く…。

オレっておもしろいだろ?ワタシっておもしろいでしょ?って
アピってくる存在には、人ってそんなに惹かれないんですよね。

「売れない芸人が久しぶりに帰省したら台風来そうなときで
こんな時に来るなと家族にめっちゃ迷惑がられる」状況。
それ以上でもそれ以下でもなさ過ぎて、初手から笑わせてもらいました。
モノローグだけで田辺さんのヒネクレ具合もわかる。物語の入り方すごい。

田辺さんは「じゃないほうの芸人」さん。
コンビ内格差とかリアルで、田辺さん帰省時はもう、
本当に腐りかけちゃってて。
「おもしろい」を苦しみながら生み出すつらさ。
しかも売れてない=おもしろくないを突きつけられる毎日。
一人だけ売れてしまった相方に対しても愚痴や妬みが爆発、
自嘲できる理性があるうちに、なんとかしたい田辺さん。

そんな中で出会った、電器屋さんの息子爽くん。
田辺さんのお笑いコンビ「タナベシマ」の強火ファンで、
極厚ファンレターを送ってくれていた地元のコ。
彼もワケアリで地元に戻ってきているのですが…。

ん?化かされた?
突然のBL展開にワタシも狐につままれた気分…。
あれなんか見落としてたかな?と前のページを確認笑
祭りの熱気にあてられたのかな?2人。
爽くんはぜーんぜん爽やかではなくいたずら好きな変態チャンでした。

ニワトリが羽ばたきヤギが脱走する呑気な昼下がりにセックスに耽る。
爽くんの想いは違う人へ。ここでも「じゃないほう」の田辺さん。
田辺さんのぐるぐる拗れる複雑な心境と反比例するように、
同じ毎日が繰り返される、ほのぼのとしたふるさとの日々。

ココロが動かなくなりかけていた田辺さんが
息を吹き返した理由は、爽くん。
ずっと見ていてくれて、元気がないときに自分たちのコントを見て
笑ってくれていた爽くんのために、
田辺さんはまたお笑いの世界に戻っていきます。

やぎ座のラッキーアイテムはピンクの靴下。
転んでもただでは起きない芸人魂で、すべてをネタにカムバック。

おさまってほしいところにしっかりおさまって、
ニコニコ~ホロリ…のハッピーエンド。
すーごくイイお話なんですが、は?なんのことですか?
そんなのいいから、笑って笑って。と、サラっと終わります。
照れ隠しのような素っ気なさ。
そんなところもすごくいいな…とおもいつつ読了。

何度も読み返したくなるような、そんな優しい作品でした。
阿部あかね先生、ありがとうございました。

4

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