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tanabe san ga koronda
全6話+描き下ろし+あとがき(+電子限定)で構成されています
攻めの田辺さん(芸人さん)が少々伸び悩み的な感じで自分の田舎に休養がてら戻る所からお話しが始まっていきます
すご~く緩やかで、でも関西弁のノリが程よくクスッとさせてくれて、田舎の実家感が長閑に伝わって来ます
私自身は帰省できる田舎のない民なのでこういう表現があるといつも羨ましく思いながら疑似体験させてもらってます(´ ˘ `*)
さてさて心が少々疲れた田辺さんが久々帰省の田舎で出会った爽くん
こちらの爽くんと動物に徐々に毒気を抜かれ癒されていく田辺さん
この長閑な感じでほわほわ癒し系で進むのかな?と思っていたら……急転直下な2話の終わり…!
阿部あかね先生劇場の開幕ですね!キタ――(゚∀゚)――‼と急なギアチェンジに心が沸き立ちました
実はある人に片思い中の爽くん
尚、この片思い相手がまたイイ男…♡御神輿担ぐ男は無条件で大好きです!半纏姿を拝めただけでめちゃアガる(>ω<)⤴⤴⤴
あ、脱線した、、、スマセン…‼
想いを遂げられぬ相手を健気に慕いながらも居心地の良さに絆されたか、疼く熱を治められなかったか、、、
虚しさの種類は違えど気持ちの寂しさを分かち合えそうだった田辺さんと駆け引きの魅惑に浸っていく祭りの夜
寂しいのはカラダかココロか
触れて絡めた指先から始まる関係はいかに???
と、しっかりLOVEい展開に入っていきます!!
最初の導入ではもしかしたらあかね先生初のルチルさんからの御本だし、穏やかな大人ぴゅあなスローライフ系で行くのかな~なんて思ってたので、2話以降の展開があって私的にはめちゃ良かったです♡
でも、やっぱりルチルレーベルらしさというか?しっかり親和性もあって、エロもあるし笑いもあるけどどれも「やり過ぎ感がナイ」のがとてもイイ!
どれもが程好いバランスで組み立てられていて痒い所に手が届く…行き届き切ったテンポと濃さで進んでくれているのが読み易かったです(ღ˘͈︶˘͈ღ)
そして気付けば一途で真っ直ぐな愛情に癒されてる読後感…♡
またまたあかね先生作品で愛しいキャラが増えました
ちょっとこのレビューの感じだとだいぶしっとり感多めに感じるかも知れませんが、、、案ずることはございません!?w
「ド変態な健気」
「わしゃ玉の裏までいかれとるわ」
と、数々のパワーワードもしっかり繰り出されておりますので…♪
そこかしこに感じるあかね先生ワールドを拾いながらも穏やかに読み進められる1冊…!!
すごくこの表紙がお似合いな素敵なお話しでした(*´ェ`*)
あと、ヤギとか鶏とかワンちゃんとか動物の動き・表情がめちゃカワです!
ヤギのお食事擬音の❝へむへむ❞はツボに入り過ぎてもはや萌えてしまう始末(笑)
修正|濡れ場はありますが白抜きなどの必要のない描かれ方!ノンストレス!!
刺さったーーーー!!!
すごくぐっときて引き込まれて。こんな気持ちになるなんて〜。
表紙からゆるフワなお話かな?ここ何日間か落ち込んでる私だけど楽しめるかな?と心配してたら、すっごい良かったよーーー!!!
上手く言語化する自信がないんですが、まずは各話の表紙のほのぼの動物との優しい絵。
まるで大好きな「◯物のお医者さん」みたいで、グワシッと掴まれました。鶏とワンコに山羊が普通にいるんだよ!
そして田辺の実家の実家感がリアルすぎて、ノスタルジックな気分になれました。あの麦茶ポットやテレビの横の日本人形!
それに幼馴染のガソリンスタンドの息子や電器屋のお爺さん。いるいる!!地元あるあるだよね!家の家電はそこの電器屋で揃える感じ。
田辺の帰省もあるあるだよ〜。家族が喜ぶどころか怒るのわかるよ!
こんなに面白いあるあるばかりでなんか郷愁な感じがたまらない!
売れない芸人の腐った田辺が帰省して地元で自分たちの大ファンだという青年に出会い…。
ここからが阿部さんの腕の見せどころですよね!ありそうなエピソードに見えそうで違うんですよね!爽の行動も、あ〜阿部さんっ!大好きですよ!
笑かしたいやつができて心機一転な田辺。
良かったねえ(泣)田辺も相方も、ずっと熱く見守っていてくれた爽も。
あるあるネタ?に四十路のふんばりに涙腺がやばいです。
田辺さん、動物とキッズに懐かれる40歳
ナチュラルに動物が寄って来て(何なら頭に鶏乗っけて畦道歩いてますw)、キッズはもじもじしてたハズなのに気付いたら田辺さんにあやされてる、、、
こういうさりげない(鶏は全くさりげてないですが…w)描写でホッコリさせてくれつつ、田辺さんのキャラを分からせてくれるのがとても良かったです
相方との格差を感じてクサクサしてしまって、悪口を言っちゃう情けなさはあるけれど、最後まで「嫌なヤツ」にはなれない、、、
相方を目の前にしちゃったら陰で悪口を言った事を謝っちゃう所が愛おしい
更に言うなら悪口も小学生レベルwwwもし私が「うんこやろううんち」っていう悪口言われたら何か笑っちゃうかも…うん、確実に笑って許しちゃうなぁ~
こんな具合に全然スパダリなんかじゃないけれど(…ごめんね田辺さん(。-人-。)…‼)ついつい肩を預けたくなっちゃう自然体で居れそうなオーラが出てる
マイナスイオン的な癒しオーラでは決してないけれど、肩肘張らないで居れそうな気楽さが魅力なのかも?
これは40歳っていうのが効いてるんではないだろうか?と思ってます!阿部先生のキャラデザの上手さの説得力!
きっと爽君もそんな田辺さんの居心地の良さとちょうど良さに吸い寄せられちゃったのかな?
この2人、確かにお互いを認識してからの始まりはカラダ先行だとは思うけど、実は爽君は芸人としての田辺さんの事も強火で好き!というベースがちゃんとある
なのでカラダ先行からの絆されってだけじゃないと思うんですよね
18年もやって来た芸人としての捨てきれない田辺さんの情熱をしっかりと自然に後押しした爽君は田辺さんにとってすごく大きな存在なんですね
その辺を盛り込んで下さった描き下ろしがすごく良かったです
一家でタナベシマ推しな佐和山電器屋さん
彩ちゃんと仲良し兄妹な感じも好きでした
初めての出版社さんでの執筆と知りました
阿部先生の新たなファンが増えたらいいな~って思いました
そしてきっと初めて先生作品を読む読者さんにも読み易いと思うのでおすすめです
可能なら、、、番外編とかでも良いのでその後の2人も見てみたいな~って思います!!
阿部あかね先生の作品の中で一番好きかもしれません。と言っても新作が出るたびにそう思っているのですが(笑)。本当に面白かったー!!動物達がいい味出してて爆笑しっぱなしでした。柿兵衛が本当に面白くて可愛くてたまりません。爽くんの過去切なかった。セリフがいちいち秀逸で笑ったりしんみりしたり…。もう本当におすすめです。またまた名作がこの世に誕生しましたね。阿部あかね先生、本当にありがとうございます。
相方に文句ばっか言ってた田辺さん。
なんじゃこの卑屈キャラは〜〜と思ってたけど、田舎ののんびり空気と爽の健気さに毒気抜かれていく姿は激オモロでした。
不満と文句も後半にかけては無くなっていき、、頭の中は爽のことばかりになっていく田辺の気持ちの変化にニヤニヤとドキドキでいっぱい。友人に恋する健気な青年に恋をしていく40歳、崖っぷち芸人の真剣な想いは胸アツでした。
お祭りの日に親密な関係になったのは、展開はやっっ!ってなりましたが、田舎のスローライフの中にあってはひと夏のアバンチュール。秘密の逢瀬は、ばーちゃんに知られませんように…と祈りながら見守りました(笑)
尻尾プラグのアイテム、これはなかなか良き逸品でしたね!
野外セックスんときも、田辺のコントのネタにしても存在感あり。作者さんあとがきの横の4コマ"しっぽちゃん"は面白すぎました(*´∀`*)
腐っていた田辺が気持ちを奮い立たせるキッカケが、爽の笑う顔がみたいという理由にジン…ときちゃいました。
いやもうめちゃくちゃ愛されてるな…って。爽が田辺の笑いの原点って言ってるようなもの。すごい素敵な告白にキャーなりました(=´∀`)人(´∀`=)
爽との出会いは田辺にとってまさに運命の出会い。ファンレターを出していたってところからして、爽は最初から田辺の幸運の女神様だったと思います。
スローライフのホッコリ感と、そんな場所での熱い逢瀬とのギャップにドキドキ。コミカルなテイストの中にも、切なさが混じる演出にはグッときました。緩急のバランスがとっても良かったです。
爽への愛情がいっぱいな田辺に見惚れてしまいました。
今度は爽も自分の気持ちを大事にして向き合って欲しいですね!
田舎の素敵な空気感といい、人々ののんびり感といい、めいっぱい癒されました^ ^
めちゃくちゃ沁みるお話でした…。
阿部あかね先生。この安心感と安定感。落ち着く…。
オレっておもしろいだろ?ワタシっておもしろいでしょ?って
アピってくる存在には、人ってそんなに惹かれないんですよね。
「売れない芸人が久しぶりに帰省したら台風来そうなときで
こんな時に来るなと家族にめっちゃ迷惑がられる」状況。
それ以上でもそれ以下でもなさ過ぎて、初手から笑わせてもらいました。
モノローグだけで田辺さんのヒネクレ具合もわかる。物語の入り方すごい。
田辺さんは「じゃないほうの芸人」さん。
コンビ内格差とかリアルで、田辺さん帰省時はもう、
本当に腐りかけちゃってて。
「おもしろい」を苦しみながら生み出すつらさ。
しかも売れてない=おもしろくないを突きつけられる毎日。
一人だけ売れてしまった相方に対しても愚痴や妬みが爆発、
自嘲できる理性があるうちに、なんとかしたい田辺さん。
そんな中で出会った、電器屋さんの息子爽くん。
田辺さんのお笑いコンビ「タナベシマ」の強火ファンで、
極厚ファンレターを送ってくれていた地元のコ。
彼もワケアリで地元に戻ってきているのですが…。
ん?化かされた?
突然のBL展開にワタシも狐につままれた気分…。
あれなんか見落としてたかな?と前のページを確認笑
祭りの熱気にあてられたのかな?2人。
爽くんはぜーんぜん爽やかではなくいたずら好きな変態チャンでした。
ニワトリが羽ばたきヤギが脱走する呑気な昼下がりにセックスに耽る。
爽くんの想いは違う人へ。ここでも「じゃないほう」の田辺さん。
田辺さんのぐるぐる拗れる複雑な心境と反比例するように、
同じ毎日が繰り返される、ほのぼのとしたふるさとの日々。
ココロが動かなくなりかけていた田辺さんが
息を吹き返した理由は、爽くん。
ずっと見ていてくれて、元気がないときに自分たちのコントを見て
笑ってくれていた爽くんのために、
田辺さんはまたお笑いの世界に戻っていきます。
やぎ座のラッキーアイテムはピンクの靴下。
転んでもただでは起きない芸人魂で、すべてをネタにカムバック。
おさまってほしいところにしっかりおさまって、
ニコニコ~ホロリ…のハッピーエンド。
すーごくイイお話なんですが、は?なんのことですか?
そんなのいいから、笑って笑って。と、サラっと終わります。
照れ隠しのような素っ気なさ。
そんなところもすごくいいな…とおもいつつ読了。
何度も読み返したくなるような、そんな優しい作品でした。
阿部あかね先生、ありがとうございました。
前半は仕事がうまくいかない漫才師田辺が実家に戻ってきてスローライフな生活を動物交えてほんわかと描かれていますが、そこは阿部あかね先生の作品。地元の爽やか青年、爽君がなかなかの、いやかなりのどエロ青年という事が色々判明してきて阿部先生ワールドが広がっていきます。アラフォーで仕事がうまくいかず挫折した田辺を幼馴染や爽君が暖かく支えてくれるところは田舎暮らしの彼らのやさしさが溢れていて読んでいるこちらもジーンと来てしまいます。
好きな作家様。特に「I'm in Love」シリーズが好きです。本作も試し読みが面白かったので読んでみました。
40になっても売れない芸人田辺は、相方がピンでブレイクして腐ってしまい、田舎に帰省する。そこで田辺たちの大ファンという爽という青年に出会って…というお話。
田辺の実家がかなりの田舎で、ヤギやらニワトリやら山やら畑やらお地蔵さんやら色々出てきます。
阿部先生はなんとなく都会的な作品を描くイメージだったので、本作の田舎ののどかなスローライフは新鮮に感じます。ほっこりしますね。
田辺が実はかなりイケメンで、すごく好きなお顔で読んでて楽しいです♪(イケメン設定じゃないけど)
ほんわか読んでたら、好青年っぽかった爽くんがエッチな本性あらわしてきて、先生の作品っぽくなってきます。アナルプラグはいいけどなぜ尻尾付き?!『ド変態な健気』ww
田辺もセフレ関係をナチュラルに受け入れるなぁ。バイなのかな。
しかし他に想い人のいる爽との関係はこじれ、田辺は東京へ戻ることに。
「アイツを笑かしたろ」。いいモノローグだな〜。
後半には爽の重めな過去が出てきて少し驚きました。初めは普通の青年だったのに、こんな重さ抱えてたのね、クスン。でも吹っ切れたみたいでよかった!
タナベシマの公開説教動画とかライブが普通に面白くて笑っちゃいます。さすが先生w
爽を想って東京で頑張る田辺にキュンとします。あと相方のナベがすごくいい人でよかった〜。
ラストの「お前を笑かす為にー」のシーンすごく素敵でした。
ちょっと切ないけど、心があったかくなるような作品でした。阿部先生やっぱり好きです♡
濡れ場は少なめで描写もあっさりめでした。ルチルさんの傾向なのかな?
電子 トーン修正(かな?ほぼ修正不要な描き方です。フェもアレをきちんと描かない感じでした)
先生の大阪弁、ネイティブで心地よくて好きなんです。しかも今回は芸人モノ、一人ボケツッコミが冴え渡る。「話を聞かんのは家系ですか」が特に好き。
ネタを書く方が取り残されるの切ないですよね。腐るのもわかる。
腐ると逃げたくなるし悪口言いたくなるし嫌がらせしたくなるし構ってちゃんになるのもわかる。その後の罪悪感もわかる。
そんな田辺さんだけど動物に懐かれたりして、根っから嫌な奴に見えないように描かれるのが阿部先生の好きなところです。
1話ラストの「なーんにも起きそうにないな」がそんなはずないやん!と思わずツッコんでしまい盛大なフリで笑いました。さすが芸人さんw
腐った時には自分たちのことを好きだと言ってくれるファンの言葉がいちばん効きますね。
それでもデレっとうれしそうな顔をしないのがいい。ひねくれてなんやかんや言い訳するところがネタを書く方の芸人さんぽいです。
それぞれの挫折や現状がありつつ流れでそうなった2人ですが「体に心が引っ張られてしもた」んでしょうね。爽うまいこと言うなぁ。
嫌な記憶は薄れない…との爽の言葉にも大共感です。
爽を笑わせたいと田辺さんの再起の原動力になったのが自然でよかった。
それを早速動画のネタにしたのがおもしろかったし、1年間がんばってコントの賞レース決勝に進んだすごい。
コンビの絆がさらっと描かれていたのがちょうどいいし。
加地が素朴でいい人なのもよかった。
実家の人たちのカラッとした描き方がおもしろくて大好きです。
もーーーーなんだこの可愛い年下受け君は!!!!
見た目爽やか、でもド変態な健気青年の爽(そう・受)(名前からして爽やか…!)に、攻め視点で何度も何度もキュンとしてしまうお話でした…!
売れない40歳芸人×その第ファンだという23歳の青年のお話。
一回り以上の年齢差にびっくり。そして、最初攻め受け反対だと思っていたので、
「あっ、そっち!?」とそこでもびっくりした作品でした。
読み終えた今は攻め受け、これ以外はないな〜とニヤニヤしてしまいます( ̄∀ ̄)
売れない芸人・田辺。
ピンで跳ね、売れ始めた相方と自分を比べてクサクサし、しばらく故郷に
帰ることにしたところ、脱走したヤギ(”春一番”って名前が可愛い笑)と
それを追う青年(自分たちコンビの大ファン)・爽に出会いー
というところから始まる年の差ラブストーリーです。
可愛い柴犬や鶏なんかも出てきて、ほのぼの田舎のスローライフ・:*+.的な
お話なのかと思いきや!
夏祭りからのお話の急展開、そして爽の心に残る過去の恋愛の傷・現在の叶わぬ
片思いの切なさに、心をぐっ!!!と持っていかれました。
「他人の恋愛事情に足突っ込みたくない」なんて言っていたのに、
ズルズルと体から絆されていく攻め。
だけど同時に受けの爽もいつのまにか絆されていっていてー
という心情変化、関係性の変化が流れるように自然で、ページをめくる手が止まりませんでした。
なんだかんだ言って、ちゃんと言葉で「俺は好きだよ」と伝えられる田辺は
立派なスパダリな気がする!!(大金持ちではないけれど)
爽の傷となっている昔の恋愛も片思いも、そっとくるんで新たな愛を注いでくれる
田辺に、爽くんはこれからもめちゃめちゃに甘やかされて癒されてほしい✨
尻尾プラグはなんと3種類持っているとのこと、本編に出てきた狐の尻尾以外での
プレイもぜひぜひ見てみたいです(。-∀-)
狐のように化かし、化かされ……だったはずが、いつしか本気の恋へと。
「わああああ!」と叫び出したくなる萌えとはちょっと種類が違うけれど、
ほのぼの、のほほんとした空気感の中に漂う切なさやきゅんとする感情が
なんとも心地いい、素敵な作品でした・:*+.