学ランの中までさわって欲しい その先 2

gakuran no naka made sawatte hoshii sonosaki

学ランの中までさわって欲しい その先 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

296

レビュー数
7
得点
233
評価数
48
平均
4.9 / 5
神率
91.7%
著者
登田好美 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Flower comics α
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784098726912

あらすじ

メガヒットBL、ついに完結!!

高校を卒業して社会人となり、同棲生活を始めた新見と澤根。共に過ごすだけでない、その先を見据えた2人はパートナーシップ制度の申請を考えていた。
特別だと思っていたものが日常となり、それでも日々愛しさが増していく。互いに支え合うと決めた2人はそれぞれの両親と話すことを決めて……?

表題作学ランの中までさわって欲しい その先 2

レストラン勤務
中学校教諭

その他の収録作品

  • 番外編(描き下ろし)

レビュー投稿数7

2人にとっての最大幸福価値

ここのところ、パートナーシップ制度を取り上げたBL作品が増えてきたように思います。

BLはファンタジーだと言われるけど、パートナーシップ制度のような現実世界に限りなく近いテーマを取り扱うことで、BL作品の世界観をよりリアルに感じます。普通の男女間の婚姻と比べると限定的な"結婚"ではありますが、同性カップルが"伴侶"と"伴侶"として永遠の愛を多くの人に誓い、そして認めてもらえる手段とあってはこれ以上のものはありません。
多様性の認識が世の中に浸透しつつある今の時代、パートナーシップ制度のワードもシステムも珍しいものではなくなってきていることは、同性カップルからすると喜ばしいですよね^ ^

好きな相手と未来永劫一緒にいる根拠が欲しいと思うのは男女間カップルも同性間カップルも同じこと。それ故に家族や周囲の人たちにカミングアウトすることも含めハードルが高い部分があるのは否めませんが、ボーダーのない社会への理解が進めばいいなと思います。


これまで澤根と新見の恋愛を見届けてきた私からすると、彼らがパートナーシップ制度を利用することは容易に予想出来ていたことでした。
高校生の時点でも、彼らの関係は刹那的なものでも一過性のものでもないことはすごく伝わっていましたし、彼らがパートナーシップ制度で一緒になる決心をしても、特別に驚くこともなかったです。それだけ彼らが一緒にいることは当たり前で自然でしたから、この時を迎えられて心から祝福しました!
それもあってか。この完結巻を手にしたとき、2人の結婚の招待状を受け取ったような気持ちでいっぱい。私も招待客の1人になった気持ちでお祝いをさせてもらいました( ´∀`)


パートナーシップ制度で一緒になると決めてから、皆に祝福されるまでの過程の2人のやりとりや思い、家族とのこと……たくさんのドラマに胸がキュッと熱くなりました。温かい気持ちもあれば切ない気持ちだってある…彼らの選択した未来に対する家族の反応を始めとして、色々と考えさせられた作品でした。
家庭を持つ、子供を持つ…何をもって幸せかは人それぞれの価値観だけど、2人で一緒にいることを最大の幸福価値として選択した澤根と新見の今もこれからも私は応援していきたいです(*´꒳`*)

品のあるストーリー運びと筆の息遣い、繊細な心理描写が終始素晴らしい作品でした。今後も大事に読み返していこうと思います。

4

2人の揺るぎない気持ちが素晴らしい

高校時代から、それぞれの進学や就職を経て成長していく
2人がまさに理想のカップル。
その真っ直ぐで揺るぎない気持ちが素晴らしい。


同性愛や同性婚にまつわる
社会的な問題や家族との向き合いが丁寧に描かれて、その深刻さが刺さる。
厳しい現実の中でも、
共同で生きていくことことが、
間違いなく幸せだと確信する2人の愛の力強さが心に響き渡る。


2人の一つひとつの恥ずかしいほど真剣なセリフや、
エロ目的ではないエッチシーンから、
伝わってくる愛の熱さがリアル。

新見のお父さんが言った、同性カップルが、
「子供が授かれない」「将来性が見えない」という言葉、
異性カップルでも子供を産まない(産めない)場合もあるし、
愛や家族の形は多様であるべき。
確かに将来性という言葉は残酷だけど、
それは2人の努力次第で切り開けるものではないでしょうか。
「普通」や「幸せ」の定義は、他人が決めるものではなく、
2人が共に感じるものが本当の「幸せ」だと切に思う。

パートナーシップ制度というまだ社会の枠組みに囚われている「同性婚」や、
カミングアウトして家族に認めてもらう難しさの中、

2人の「一緒に時を刻みたい」という想いが、
ただ一緒にいるだけでなく、
日常が特別な時間へと変わりながら、
共に未来を築こうとする姿勢が本当に尊くて、
読んで、胸がいっぱいになりました。

4

心からの祝福を。

高校時代から共に歩んできた同級生2人の物語が、とうとう完結を迎えました。ずっと追いかけて見守ってきたので、完結巻までお付き合いできて感無量です。

高校生だった彼らも社会人となり同棲し、パートナーシップ制度の申請を考えるまでになりました。

もちろんそれまでには、親から理解されないツラさもあったり。

それでも想いは揺るがず、再びのプロポーズにお揃いの婚約時計に受領カードと、しっかりとした愛情が見えて萌えまくりでした。

そして、親への理解を諦めない、澤根さんから親への水面下でのアプローチに感動して。最後はお祝いの言葉まで貰えて、思わずガッツポーズしたほどです。

友人からも祝福され、胸がいっぱいになってのエンディングでした。両親の気持ちも分かるので、彼らのこれからの幸せを願ってやみません。素晴らしい作品に出会えた事を感謝しながら、また1巻から読み返したいと思います。

4

4巻で完結……「愛してる」が似合う非常ーーーに良きシリーズでした(*˘︶˘*).。.:*♡ 

10代の多感な学生時代に自身の性的指向に向き合い、一緒にぶつかって悩んでくれる人に出会い、そして共に生きたいと思う人にも出会った新見
新見の傍らに居続けた澤根

友人・家族・恋人
必要な分量を丁寧にピースに当てはめて完成してくれたシリーズに感じます
最初は正直扇情的な作品タイトルに煽られて購入したのですが、シリーズを通して読むとちゃんと良い意味で彼らに波風が立つようなキャラやエピがあって、それらのお陰で閉じこもったお話しにならなかったような気がします

そして私はやっぱりめがね先輩の存在がとても好きです
この最終巻でも彼らしい飾らない言葉にとても勇気をもらいます
何の根拠もないかも知れない、、、けどこの人が言うならそうかも知れない!って思わせてくれる先輩の電話越しの『大丈夫だぞ』の力強さ、、、!!!!!
きっとその言葉の前後には色んな想いが詰まってる、、、家族もいつか分かってくれるよ、家族が分かってくれなくても俺が居るよetc…、、、でも、敢えて言わない!!
そんな事を言葉を尽くさずとも先輩が本当に「2人なら大丈夫だ」って思ってるのが伝わる嘘のない自然体の言葉、、、これが言霊だなぁ~って思うのです
そんな真っ直ぐな想いを届けてくれる先輩が本当に好き…(﹡´◡`﹡ )
この最終巻でまた会えてとても嬉しかったです

あと、個人的に思う「貴重な4巻完結」作品!
3巻、5巻に比べて実は4巻完結って結構多くはないかな?って思っていて、、、
でもすっごく充足出来て尚且つ読み疲れないという絶妙な長さもすごく好きなんです
読み返しにも一気読みがし易いですし、完結待ちをされていた方や新たなシリーズを探してる方にもおススメしてみたくなります

ドシリアスなスト重とまではもしかしたら言い切れないけれど、軽い内容では決してない、とても丁寧な成長と日常のお話しだったと思います
そして幸せになろうとしている人達にはこうであって欲しいな(ღ˘͈︶˘͈ღ)って、そっとずっと想っていたい人達のお話しです

恋をして愛を育んで、これからも愛を重ねていくであろう澤根と新見
BLで見る「愛してる」はたま~にですがそのセリフが出るタイミングに”早ッ!”って思っちゃう事もあったりするのですが、この2人にはそういう違和感は全くなく、もし2人がその言葉を使わなくてもちゃんと「愛を感じる」2人になったな~って自然と感じていたと思える2人になったと思います

修正|修正不要な濡れ場(一瞬一部が分かる描写ありますが変に修正なくて良かった) 2人の濡れ場はすごく生々しさがあって”営み”って感じがして内容以上にドキドキしちゃう///ドエロい訳では全然ないのに不思議(〃ω〃) 単純に表情も良きですからね♡愛を感じます (ღˇ◡ˇ*)♡

2

感無量の思いでいっぱい

澤根と新見がパートナーシップ制度を申請するにあたってお互いの家族と話す2巻です。

これから先も一緒に生きていく為に両親へカミングアウトすることを決め、婚約時計を購入し、改めてプロポーズをする澤根と新見にキュンと来ました。

新見の父親とは一悶着ありましたが、澤根が新見の父親とSNSで交流していたおかげで、父親の考えも変化し、祝福の言葉を聞くことができたので感無量の思いでいっぱいです。

澤根と新見の幸せに溢れた姿に、こちらまで幸せな気持ちになれました。
これから先の彼らの幸せを願ってやみません。

見えないように描かれているので修正はありません。
新見がとても可愛かったです!

2

フィクションの中にある真実 

フィクションの中にある真実を感じさせてくれながらも、ちゃんと「物語」の枠を壊さないで読めるのがとても良かったです

思い起こせばノンケの澤根との始まりはセフレですもんね、、、
そこから考えたらまさかここまでのお話しとしての結末を迎えるだけでもだいぶフィクション味は強いかも知れません
でも、そのスタートの中にあっても常に新見の葛藤はちゃんとあって、、、
そこには外せない家族のお話しもありました
子供の性的指向をすんなり受け入れられない親の気持ちを描きながらも作品の終わりとしての読後を完結巻にふさわしい流れで持って行ってくれています

この辺の構成がすごくシリーズを通して良かったなぁって思います
きっと実際のお話しとして考えたら千差万別ですし一概にはこうだろう、とは言えないけれど、、、新見のあのお父さんの反応から考えたらなかなかそう上手くはいかないかも知れない感触。。。
そこを澤根の人知れず行う努力が実り・・・!?というドラマな展開はフィクショであっても素敵な見せ場
それでもその中で「何もかも受け入れた訳じゃない」というお父さんの言葉を入れる事でグッと現実感を持たせる
そしてかえってこのセリフがある事でこの一連の流れが陳腐に見えない、というのがまた胸に残ります

最後の最後までこの物語の中で「生きる澤根と新見」のラブストーリーとして読み切る事が出来ました

改めてこの作品を出版すると決断して下さった少女漫画のレーベルにも感謝を伝えたいです!!

2

語彙力が消失してしまうくらいの感情移入

【おれと人生を一緒に歩いてほしいです(新見)】

エロス度★★★★★

第2巻、完結。
おやおや・・・おやおやおやおや。
なんと・・・素晴らしいのでしょう。

澤根と新見が共に歩んでいく幸せな姿に目頭が熱くなり、胸も脳も感動で震えてしまいますね。

目に見える形となった愛の証、パートナーシップ制度の申請、両親へのカミングアウトなど・・・幸せ溢れることもありますが、なかなか理解してもらえない・受け入れてもらえない現実的な壁が立ちはだかる難しさに胸が苦しくなります。
でも、新見を傍で支える澤根の愛や澤根の支えに心が強く満たされる新見の幸せに大丈夫だと思わせてくれますね。

1

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