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tokyo senritsu kitan
六作品収録のホラーBLアンソロジー第二弾です。
前回の東京戦慄奇譚より恋愛要素が強くなっていると思います。
ホラーの傾向としては前回と比べて視覚で分かりやすく恐怖を与えてくる作品とサイコホラーが多めでした(表紙がストーカーなだけある)。
私は前回の作品群の方が好みでしたが、ホラーの傾向が若干異なるというだけで今回のアンソロジーも変わらず面白かったです。
ネタバレはしない方が基本的に楽しく読めると思います。
とはいえそれなりに過激で人を選ぶ内容です。全ての作品がホラー好きの方全員にオススメできる内容ではありません。
個人的に最初と最後の作品のインパクトが強めで地雷率が高そうだなと思いました。
とりあえず六作品に出てきた誰かの地雷になりそうな要素を簡単にまとめると次の通りです(順不同)。
グロテスク(切断)、首絞め、強姦、輪姦、未成年者(に見える)人物への性暴力、自殺、殺人、カニバリズム(食人)、バッドエンド(死亡含む)、不明エンド。
大体こんなものかなと思います(他にもあるかも?)。
前回あった虫要素は今回ありませんでした。
サイコホラー多めですが幽霊などの怪異的なものも登場します。
その他の地雷になりうる要素として生徒と教師が関わるお話が一作品ありますが、生徒に手を出す教師のお話ではありません。
以下オチを含む簡単なネタバレと感想です。
・『作品名』作家名(敬称略)
・『理想の恋人』琢磨
同じジムに通う美男に下心で近付いたら上手く行ってしまった主人公のお話。
BL要素は急展開。主人公はわりと良い人でした。
サイコホラーです。シンプルにヤバい人の話。
六作品の中で一番グロテスクだと思います。腕がモゲたりしています(切断中のシーンや断面図、臓物飛び散り等はありません)。
一作目からこんなに飛ばしてくるとは思わず本当にビックリしました。
インパクト強めなのでグロが苦手な方は飛ばした方が良いかもしれません。
オチはしっかり描写されていませんがどう考えてもバッドエンドでした。もしかしたら何とかなった可能性も考えられないことも無いけれども圧倒的に絶望です。というか終盤の絶望感が凄くて良かったです。絵力がありました。
・『怪談師Mのお蔵入り』すけやま
色情霊に纏わる怪談のお話。
しっかりホラーですがかなり恋愛要素強めです。
怪談系動画配信者で視える主人公と怪談好きだけど視えない親友。
幽霊がホイホイ登場します。幽霊の絵面がしっかり怖いです(主人公たちが可愛いので落差が激しい)。
幽霊による主人公の首絞め描写があります。
オチは明言されず怪談は終わらないエンド。その後どうなるかは不明。不穏な終わり方ですが健やかに過ごしてくれていたら嬉しいです(願望)。
主人公の恋愛要素が可愛いお話でした。
・『あのこがほしい』安滋かづ
幽霊が出ると噂の学校で働く先生たちのお話。
読みやすいホラーBLでした。
絵面による怖さが殆ど無いのでホラーBL初心者の方にオススメの作品です。
エッチは無理矢理なシーンがあります。
作家さんのファンだから読みたいけれどホラーは苦手……と言う方でも問題なく読めると思います(無責任)。
生徒と教師が関わるお話なのでそこだけ注意が必要かもしれません。状況が状況なので個人的には全く問題無く読むことが出来ました。
短編なこともあり最初の方だけ異様にテンポが良く笑い的な意味でちょっと面白かったです。
オチはバッドエンド。個人的な読後感はメリバでした(誰を軸に考えるかで変わる)。
明言はされないもののかなり分かりやすいオチで如何にもホラーで良かったです。
・『マイ・ファースト・カニバリズム』安堂ろめだ
植物を研究する学生のお話。
ジャンルとしてはサイコホラー……かな???
ちょっと分類し難いストーリーでした。美しい系のホラー。
主人公が想いを寄せるミステリアスな美人が魅惑的で良かったです。
タイトルがタイトルですがグロテスクな描写はありません(多分)。が、インパクトのあるシーンは存在します。
早めに察しのつくタイトルかつ話運びなので終盤の心構えはしていましたが、予想外の描写かつ絵的な上手さがあり、ここぞというシーンで結構しっかり驚きました。
しかしグロテスクでは無いと思います。描写が綺麗なので良い意味でグロさがありませんでした。
バッドエンドです。
・『mouth to mouse』さきしたせんむ
自殺しようと飛び降りたら謎の怪物に助けられた……かもしれないお話。
前回の東京戦慄奇譚にも掲載されている作家さんですが、そちらとは全く違うベクトルのお話でした。
唯一のエロ無しかつ唯一の感動系(?)作品です。
恋愛要素はしっかりあります。
怖いシーンは殆どありませんが、常に若干不気味かつここぞというシーンでしっかりゾッとさせてくれる作品でした(主に絵の怖さ)。
しかし怖いシーンがただ読者を怖がらせる為に存在するのではなく、主人公の強い愛を感じさせる描写も兼ねており素晴らしいなと思いました。
ハッピーとは言い難いけれどもハッピーエンドだと思います。
・『ゆらゆら揺れる』奥田枠
主人公が恋愛で暴走して最悪の選択をして行くお話。
かなり人を選ぶ内容だと思います。
グロテスクなシーンはありません。
人間最悪系。あらゆる人物が最悪です。
めちゃくちゃネタバレですが、主人公以外の登場人物(主人公の双子の兄弟)に対するモブ輪姦要素があります。
そして主人公たちの年齢は不明ですが、おそらく未成年者に対する性的な行為が要素として存在すると思います(多分)。
ジャンルとしてはサイコホラー???
私はホラーというより胸糞悪いバッドエンドの短編を読んだ気持ちになりました。ホラー欲は満たされませんでしたがシンプルに最悪の話として良かったです。
ラストはバッドエンド。
色々と最悪ですがとても綺麗に纏まっているお話でした。
後味が悪いです。
どの作品もそれぞれ違った良さがありました。
面白かったです。
Vol.1がかなり私の中でヒット…ぃゃ!特大ホームランだったアンソロです‼
チキンなくせにホラーが読めた喜びを与えてもらったものだから、調子に乗ってこちらの第二弾も電子サイトの新刊で見つけた時には速攻でカートイン!!
今回も執筆陣が豪華な先生方で嬉しいーーー٩(๑´3`๑)۶
全6話構成で550円…!!この物価高の中で何と心優しいお値段設定…!!
掲載順にレビューを…
▶はネタバレ少なめ、▷はネタバレ多めの感想あります
▶理想の恋人|琢磨先生
琢磨先生の作品でヒィーッ( º言º)と声を出す日が来るとは…‼
何を隠そう、冒頭のこの作品を夜中に読んでちょっとビビッて先を進むのを朝まで待ちましたw
ホラーというかサイコですね…過剰な痛めなメンヘラさんのお話しです
画で見る怖さを感じるお話しでした
▷怪談師Mのお蔵入り|すけやま先生
はじめての作家さまです
朝日の中でお迎えしたのもあったのか…あまり怖さはありませんでした
内容としては「色情霊」のお話しです
ホラー味としてもBLとしても少しばかり消化不良
私の読解不足かな?結構普通に両片思いなかわいいお話しに見えました
その割に終わり方は余韻を感じさせる終わり方…何か意図を読み取れていない気がする…
▷あのこがほしい|安滋かづ先生
もう…この作品タイトルからドキドキしちゃいます…!
同人作品でしか拝読した事がなかったのですが、まさか商業作品で初めて読む作品がホラーになるとは思ってもみませんでしたw
さて、個人的感想は置いておいて…
作品としては正統派の怪談って感じでしょうか
ただ…ちょっとばかり設定の甘さ(学校の対応や生徒の反応ナド…)が気になってしまう所はありました
後、終わりは敢えて後引く感じだとは思うのですがもう一段階堕として欲しかったな…という感じがしました
▶マイ・ファースト・カニバリズム|安堂ろめだ先生
個人的にお久しぶりな先生で読めて嬉しかったです!!
相変わらずスッキリした線で見やすい画がとても素敵です…♡
そして雰囲気のあるお話しの導入
主人公の次に出てきた妖艶な空気を纏った友人の名が「靭(うつぼ)くん」
彼の名前と作品タイトル、、、察しが付くかとは思いますが…(;゚∀゚)‼
来るべきその終焉に向けてドキドキしながら読める逸品でございました……‼
▷mouth to mouse|さきしたせんむ先生
ホラーと純愛を合わせたようなお話しでしょうか
ホラーというか現代の闇というか、、、
捉え方にもよると思いますが少しエンタメとして楽しむには肇が不憫に思えてしまうお話しでした
そもそもなんで作品タイトルが「mouth to mouth」じゃなくて「mouth to ”mouse”」なんだろうっていうのが気になってしまい…終わり方からしても”mouth”終わりでも良さそうなのにな?って思ったので読後に調べてみました
mouth to mouth|こちらは一般的にすぐ浮かぶ口と口での救護方法
mouth to mouse|こちら「は蛹から成虫に羽化する際に用いられる意味での変態」から名付けた曲があるようですね 作者さまがここからインスパイアされたかは定かではないですが何となく肇と光の関係性から考えると理解出来るタイトルだったな…と思いました
あくまでも個人的解釈なのですが、、、
▶ゆらゆら揺れる|奥田枠先生
あーーー。。。好き…
もぉこういう作品を「好き」って言ってしまう歪んだ私の癖を受け止めてくれる作品、、、
ゾクっとする人間の業と欲がギュギュっと詰まった背徳的で退廃的なお話しです
私は今回この作品を読めた事だけでもこの作品を神評価する事にためらいナシです!!!
※地雷ポイントあります…どの作品かは一応ネタバレ回避で書きませんが一応書いておきます
しっかりした描き方ではないですが十分分かる感じで幼少期に性的に搾取されていたかな?という過去ありますので、、、ただし強要されてなのか自らが望んだかは解釈次第ではあります
その他も死ネタ含みたくさんあるので十分ご注意ください
逆に女性絡みはありませんでした
色々苦手な方はご注意いただきたいところです
今回も新しい出会いや再会もあり満足な1冊でした
前回のゾクっとさとは若干毛色は違いますがこれもまた作家さまの個性が感じられるアンソロの良さですね♡
今後もチキンでも楽しめるホラーへの道を照らして欲しいシリーズです
夏の定番になっていくといいなぁ~と心から願っている高品質アンソロジーです٩(♡ε♡ )۶
修正|All白抜き…チッ…(シーモア)
昨年発売のvol.1がとても面白かったので、こちらも購入しました。夏はホラーですね♪
短編6作なので、ネタバレ少なめで感想を綴ってみます。
【理想の恋人】琢磨先生
好きな作家様なのでワクワクして読んだのですが…。初っ端からガチホラーでした…。先生こんな作品描けるんですね?!本作が怖すぎて、数日他の作品が読めませんでした…ヒー(;´Д`A
ジムで出会った二人が体の関係を結ぶが、片方がメンヘラで…という内容。
ラスト衝撃でした…。シリーズ中で一番怖かったです。レビュー書くのに再読したら悲鳴あげちゃった…((((;゚Д゚))))ガクブル
【怪談師Mのお蔵入り】すけやま先生
霊感のある怪談チャンネル配信者満孝と、その相棒頼将。リスナーからの情報で、色情霊が出るというラブホに二人で行ってみることに…というお話。満孝が見える人なので、霊がたくさん出てきますが、そんなには怖くはなくて、二人のもだもだした恋が可愛い感じでした。
【あのこがほしい】安滋かづ先生
霊が出ると噂のある高校が舞台。
ホラーとエロのバランスがいい作品と思いました。怖さもありつつエッチで面白かったです。ラストは曖昧な感じで、これってどういうことかな?と読者の想像にお任せ、な終わり方でした。
【マイ・ファースト・カニバリズム】安堂ろめだ先生
1982年。孤独な大学生と、謎めいた美貌の友人のお話。奇妙な物語風の少しファンタジーの入ったホラー。そしてタイトル通り…。
【mouth to mouse】さきしたせんむ先生
好きな作家様。vol.1に続いて再登場。
かなり謎めいた感じでお話が進み、徐々に背景が明らかになっていきます。かなりやりきれないような切ない内容ですが、最後には愛のある素敵なお話でした。終盤、光が泣きながら肇と話すシーンは、こちらも泣けてしまいました。
昨年とはまたガラッと変わった内容で、先生の振れ幅のある力量に、今年も感銘を受けました!
(タイトルの意味、気になって検索してみだけど正確にはわからなかったな。でも同タイトルの曲があって、その歌詞が本作にちょっとマッチしてて驚きました。)
【ゆらゆら揺れる】奥田枠先生
こちらも好きな作家様。ヤクザ×双子の美形兄弟(未成年)。
とにかくヤクザの攻めのビジュアルがかっっこよくて、初めは上がりました。ガタイのいい強面男前、良きですね〜。
でもストーリーは…ちょっと自分にはキツかったです…。エグいというか…。かなりハードな描写のある作品でした。ちょっと読み手を選びそうです。エロ度は一番高いです。
濡れ場はあったりなかったり、少なかったり多かったり様々でした。
ストーリーも、ゾクゾクしたり、可愛かったり、ウルっとしたり、バラエティに富んでいて面白かったです。
ちょっと合わないな、という作品もありましたが、豪華な先生方のホラー、今年も楽しく拝読しました。
ぜひ夏の恒例作品にしてほしい!来年vol.3も待っています♪
シーモア 白抜き修正
前作、1も良かったので今回も楽しみに待っていました!!どの作家さんも外れなくおもしろ(怖く)て、単話を待つ必要ないと思います!
琢磨先生からスタートするアンソロジー形式ですが、1番初めに持ってきて掴みはOK、どころか怖すぎてこの後読めなくなる人もいるんじゃないか!??という怖さがあります。
1ではなかった、グロ怖……ですね。苦手な方は多いかも〜!!私は大好物なので喜びましたが笑笑
血や、スプラッタ系が苦手な方は注意です。
そこからは心霊ゾーン、人怖ゾーンへとなって行きます。最後奥田先生の作品は完全人怖。妬み、嫉妬が招く怖さを味わえます。
そして東京戦慄奇譚の良さは、ちゃんと『BL』していること!!BLとホラーどちらも味わえるのが最高です。
ぜひ今後もシリーズ化して貰いたい作品です。色々な作家さんが描くホラーをみてみたいです。
夏にぴったりのホラーアンソロジー第2弾。
いやまさかvol.2が出るとは。ホラー好きアンソロ好きとしてはありがたや。
6作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「理想の恋人」琢磨
冒頭にこの話ですか!という驚き。
私はタトゥーやボディピアスが好きで人体改造界隈もよく覗くんだけど、海外には実際にこういうヒトっているんですよね…健康な指や四肢を。
でも本作のこの人は、自己破壊志向までいっちゃってるしそれを他人にまで…
「怪談師Mのお蔵入り」すけやま
怪談動画配信のミチ(視える)とマサP(視えない)が、ラブホに憑く色情霊を調査しに行って…
霊は実際いて、ミチが憑かれてマサにエロ行為で助けてもらうけど恋心は宙ぶらりん、一方マサの本心は…というお話。
「あのこがほしい」安滋かづ
学校の怪談のバリエーション。
目新しいのは、教師が校内で男に襲われ続けるという設定。知らぬうちに先生を襲っていて止められず、そのまま憑かれる、というのは確かに怖い!
「マイ・ファースト・カニバリズム」安堂ろめだ
タイトルで内容を語ってしまっているのが惜しい…
妖艶なうつぼくん。もういかにもすぎる。でも大変好みの一編でした。おすすめ。
「mouth to mouse」さきしたせんむ
自死しようとした男が奇妙な大男に助けられてから体験する不可思議。
恋した人はヤングケアラー。真実は辛くて…
でも肇は生きていかなきゃいけないんだね。
「ゆらゆら揺れる」奥田枠
恋をして、双子の兄弟・天地を憎むようになった鏡水。天地を陥れるが…
これ、征司が本当に天地を愛してるのかがハッキリしないのが不穏。「オラいけ」なんて言います?
ホラーという意味合いなら安滋先生、さきした先生作品かな。
好みからすると安堂ろめだ先生作品がダントツですね。
シリーズ化希望です。
ホラーBLアンソロジー第二弾になるそうです。
私は一弾は未読なのですが、一弾も読みたいし、これはシリーズ化してほしい!
それぞれちゃんと怖いので夏の夜にぴったりです。
琢磨先生「理想の恋人」
この冒頭をSNSで見て本を買ってみようかな〜と思ったお話です。めちゃくちゃ引き込まれる!後半グロい感じの怖いお話。霊的なものではなく人って怖い、怖い人いる、のお話です。
すけやま先生「怪談師Mのお蔵入り」
唯一かな、ホラーでありつつ可愛いお話です(でもちゃんとホラー)
すけやま先生のお話は本当にいつも可愛いし、絵がとにかく可愛いです。この2人のその後読みたい!
安滋かづ先生「あのこがほしい」
学園ものホラー、先生と生徒のお話。
このお話もなのですが、バッドエンド多めになります。でもホラーだし仕方ないかな。
安堂ろめだ先生「マイ・ファースト・カニバリズム」
美しい、不思議な雰囲気の怪しい物語。
怖い展開ではありますが、とにかく絵がキレイで見惚れてしまう怖さです。
さきしたせんむ先生「mouth to mouse」
唯一の感動系ホラーです。
不思議なお話、怖いけれど後半は感動が待ってます。
奥田枠先生「ゆらゆら揺れる」
私は好きですが、苦手な人は苦手かも、なシーンありです。残酷な感じに犯されてしまうシーンありです。
それぞれ違ったテイストのホラーなので、霊的なものもあれば、人が怖いお話もあります。
色んな怖いが出てくるので、中には苦手なものがある人もいるかもしれません。
逆に言えばどれかは絶対刺さります!
全編通してゾクッとできて面白いです。
エッチなシーンは少ないので、物語重視で楽しんで欲しいです!
毎年これから夏は、BL界の稲○淳二的ポジションでこの戦慄奇譚を発売してほしい所存です!
vol.2ということで、これからずっとBL界の稲川○二的存在として発売してほしい豪華ラインナップのホラーBLアンソロです。
で、1作ずつレビューを失礼いたします。
「理想の恋人」琢磨先生…一発目に相応しい、まさに背筋震える戦慄BLでした。
スプラッタ系?? と言いますか。
琢磨先生の普段の作品からのイメージとは程遠い、ホラーの振り幅に感嘆いたしました。
「怪談師Mのお蔵入り」すけやま先生…爽やかBLのイメージがある、すけやま先生がまさかの戦慄奇譚デビューです。
この作品のなかでは、大学生同士の配信者BLは、一番ホラー度はまろやかでしょうか。
「あのこがほしい」安滋かづ先生…高校を舞台にした教師たちのお話。
えち度高め。
教師がよく面倒見ていた生徒が自○。
それ以降、その教師はよく襲われるようになったという。
同僚教師はその話を聞き、昨日見かけた生徒はその自○した生徒だと気が付き、、、
乗っ取られちゃう系BLでしたね?!!
「マイ・ファースト・カニバリズム」安堂ろめだ先生…本当にカニバでした。
ええ、カニバ。
食虫植物的なアレですね。
じっくり画面の美しさとともに嗜むBLかと思いました。
「mouth to mouth」さきしたせんむ先生…切ないです。
とにかく切ない。
冒頭で、自○しようとする描写あるのでご注意を(でも助かってます)。
ラストは切ない現実ですが、生きていることで希望の持てる終わりでした。(大ネタバレすみません)
「ゆらゆら揺れる」奥田枠先生…母親が亡くなり、893に引き取られた双子の末路。
強かすぎるのはよくないですね。
人の怖さに、オチに、戦慄が走ります。
今回もそれぞれ違ったホラーに、ドキドキさせられました。
また来年、ぜひvol.3を読みたいので夏のクーポンの一枠は、東京戦慄奇譚さんに取っておこうと思います(スケジュール帳に予定を書き記すまりあげは)。
今度はいったい、どんなラブイズホラーが飛び出すのか。
とても楽しみです!!