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douyara unmei no koibito to sudeni tsukiatteita youdesu
【本当に、いつからあったのだろう、この、こんな気持ちは(湊)】
エロス度★★★★★
おやおや、4年もカラダの関係を続ける航と湊に新たな光が射し込む恋物語ですか・・・尊いですね。
私から見たら普通にイチャイチャしている恋人同士なのですが、カラダの関係でしかないというのが驚きです。
何故に4年もずるずると今の関係を続けてしまったのか?
恋人を欲しがっていた湊にモテ期が到来したことで、現状維持を願っていたチキン同士の恋が動き出すのが素敵でした。
また、航・湊以外のキャラの恋も収録されており、そちらもなかなかに拗らせた両片想いの焦ったさが魅力的で、髭剃りにゑ呂好を感じるのがロマンです。
切江先生の新刊!佐倉ハイジ先生の表紙も素敵で、ワクワクしながら読みました。
本を開いて口絵ページが、いきなり二人のラブラブあまあまお風呂シーンで鼻血ものです。
表題作他、書き下ろしが一編。臆病者同士の、2組の恋です。どちらも年下攻め、4人のうち3人が同じ会社のリーマンで繋がりあり。
チキン社会人(我ながらひどい言い方だ…)達の恋模様&爬虫類描写をニヤニヤしながら楽しみました(。-∀-)
”サバンナモニター”というトカゲのレウスがペットとして出てきます。
犬派の自分ですが、レウスくん(/レウスちゃん?)が暖かい寝床を求めて湊のお腹に腹這いになるシーン、想像して一人和みました。可愛い…
先生のあとがきに矢城×喜多も人気と書いてありましたが、個人的には表題作の二人、航×湊カプの方が(というより航が)好きだったかな。
表題作カプは湊が鈍感すぎて、書き下ろしは喜多さんがウジウジ悩みすぎ&事なかれ主義すぎて、どこかの番組じゃないけど「喝!!!!」って何度か叫びたくなってしまった…
攻めは攻めで、2組とも違ったタイプの臆病っぷりを見せるので焦ったさ増し増し。その分、ちゃんとくっついた後の幸福感も大きかったです◎
表題作は、大学時代の後輩×先輩、セフレ関係を続けて5年目の2人のお話。
自分の中に潜む恋心にも気付かず、「(セフレじゃなくて)恋人欲しい」発言を繰り返しては「理想が細かすぎて無理」と航(攻め)に鼻で笑われていた湊(受け)。
しかしそんなある時、湊の前に”理想そのもの”と言えるイケメンが二人も会社に現れ、しかもどちらも自分に好意がありそうで、満更でもない気持ちになったけれどー
と続きます。
で、こちらのイケメン二人がもう1組のカプというオチで、自分をめぐる三角関係勃発!?かと思いきや、実は自分が当て馬になっていたーという、ちょっと居た堪れない勘違いににやっとしちゃうやつでした。
鈍感臆病受け・湊には途中だいぶゴルァと言いたくなったけれど笑、後々明かされる航→矢城への牽制が最高だった♡
「俺のもんだから触らないで」って、独占欲と嫉妬丸出しじゃないか〜!//
最高だなあ、とキュンとしたのが、湊が自分の中の恋心にやっとやっと気付くシーンです。
普段はなにげなく見過ごしている桜の木が、花を咲かせた時に初めてその存在に気付くーーと語られるんですが、そこに重ねられた”ずっと目に入っていたはずなのに、気付いていなかった恋心”の描き方が本当に素敵だなあと。
だいぶ遠回りしてやっと掴み実った、臆病者同士の恋。
最後のあまあまお風呂エッチ(口絵のシーン❤︎)で自分の中でドーン!と花火が上がってました笑 おめでとう!!
矢城×喜多のカプも、先述したように喜多のウジウジ事なかれ主義に「うああああ!」と我慢できなくなりそうでしたが笑、ちゃんと収まるところに収まって良かった。
作中にあった髭剃りって、女性にはない仕草だし、色気を感じてしまうの、なんか分かるなあ。。鏡越しに目が合ったことで、気持ちが伝わってしまうと焦る喜多さんが可愛かったです。
そして作中に出てきた映画『劇場版はしっこせいかつ2』!めちゃくちゃ気になるー!
この映画、観たいです。部屋の埃の「ほこりん」とその親友、抜け毛の「ぬっきー」…一体どんなビジュなんだろう?埃はともかく、ぬっきーの見た目が気になりすぎます笑
と、各カプの恋模様と同時にトカゲや映画のキャラなど細かい部分も色々興味が湧いてしまう、楽しいお話でした♪
お腹いっぱいです。久しぶりにがっつり恋愛物を読んだなあと思いました。
最近はタイトルと帯の文句でかなり内容を表してるというかネタバレしてますよね。
毎回それをなぜか忘れてまっさらな気持ちで読みます。
今作は神作だと思うけど、途中で何度も諦めそうになった末での終盤が神がかってて。
評価を迷いました。
答えのわかってる文章問題を延々と読む感じで。もうわかったから早く答えへ繋げて!と。
しかし終盤で答えにたどり着くところは見事で。泣けたり可愛くて愛しくてたまらなくて。
特にエッチが本当に良くて幸せで愛を感じました。
あの時からの二人を思い返すと、ああ!
そして重ねてきた時間を思うと、また、ああ!と呻くというか叫びたくなるというか。
そんなの読者はわかってたよ、気が付かないのは君だけだよ。あんなにべったりだったのに恋人とセフレの境目を見てなかったんだね。
本編でお腹いっぱいすぎて、もう一編はまた本編みたいな書き方だったらもう無理!なので一旦ここで休憩します。
現代ものの作品ではよく見るやつかな。
タイトルでしっかり説明されてるので、どんな話かは大体分かるかと思いますが、側にいるのに好きって気付いてない系のストーリーです。
恋人ではなくセフレ関係の2人なんですけど、明らかに惹かれ合ってるしヤッてることも恋人同士そのものだしで、ツッコミを入れたくなるレベル。特に湊(受け)のニブさには喝です。
湊の行動や考え方に私は全く共感できずに前半戦を折り返しました。なぜか?
湊がイタイんです。いや、頭ん中お花畑かって感じで、調子こいてます。
航に"恋人欲しいなぁ"と言う。(バカヤロー)
理想の人に2人も出会ったと言う。(勘弁して…)
その2人が自分のことを好きっぽいとキャッキャする。(自惚れるでない)
……とまあこんな感じで、航を煽ってくるんですよね。
その時点では航が湊を好きだとは知らないので仕方ないところもあるんですけど、それにしてもやらかしが酷い。無自覚って残酷だなと思う。
航が、湊に好きな人ができたら俺たちお別れだねって言った途端にガーンッてなって。今までみたいにエッチしたり好きなときに会ったりとか出来ないんだって、そのときに初めて自分の感情に気付くっていうコマッタチャン。
航のその一言でハッと気付くなら、これまでもどこかで恋心に気付くチャンスあったと思うんですけどね。27歳にもなってこれはないなぁと読みながらツッコんでました。
それが折り返し地点までの話。
湊には共感できずだったけど、後半戦の航の冷静な反応と湊への明らかな好意には拍手でした!!!
こんないい男が側にいといて、理想の男を見つけたとかよう言ったなと。航のようないい男がいつも横にいたから理想が高くなったんじゃないのって思ったり。
航の諦めない気持ちに感謝して、これからはたくさん愛してくれよと願っていましたら、湊はちゃんとやる男でした(笑)
「揺れる、溢れる。」の章で、ちゃんと湊の航への愛が素直に爆発してました!
作者さん、ちゃんと分かってらっしゃる。フォロー完璧。
航より湊の好き好きがすごかったので、結果2人はラブラブです。
セフレのときとそこまでしてることは大きく変わってない感じですが、"セフレ"から"恋人"に名前が変わるだけで、そこに甘さが乗っかってくるのがすごくニンマリでした。
あるべき場所にようやく収まった2人の遠回りの恋愛の軌跡にひとまずホッ。ふわふわっとした湊の手綱をちゃんと握って見守ってる年下の恋人の揺るがない想いが素敵なストーリーでした。
この作品には、別カップルのストーリーも入っていて、2度美味しい内容構成になっています。
湊が自分に気があるかもと言っていた2人のイケメンがいることは上記にて説明しましたが、その彼らのお話です。
湊に気など全くなかった(笑)2人の男たちのジレモダな恋愛ストーリーになってますので、本編の内容と絡めて楽しんで下さい^ ^
切江真琴先生の作品を読むのはこれで4作目ですが「恋のゴールがわかりません!」を超える作品にはまだ出会えていません。それでも既読の2作よりは今作は面白かったと思いました。
こちらの作品は雑誌掲載の表題作と書き下ろしの2篇が収録されているんですが、「うらはらとはらはら」は本編で受けの湊のお気に入りのイケメン2人の恋のお話でした。
本編ではこのイケメン2人がお互いに好きあってるのが透けて見えるので、勘違いしてる湊の言動にクスッとさせて貰うことが多かったです。そして湊の話から早々にその2人の関係に薄ら勘づいている航が鋭いと思いました。湊の理想そのものの矢城が航の店に来店した折に、さりげなく釘を刺していたことを後で知りグッと来ました。
余裕があると思っていた航が実はと知り、また湊がやっと自分の気持ちに気が付いた辺りはキュンと来ました。とは言っても2人は長いことセフレだったのでそれなりにエチシーンは多かったです。
そして本編で湊を当て馬にしてくれたイケメン営業マンの矢城と湊の上司でかっこ可愛い喜多の書き下ろしも良かったです。ヘテロで今まで付き合って来たのはみんな女性と言っても、実は気が付いてなかっただけで喜多はゲイだったのではないかと思ってしまいました。そしてオープンゲイだった矢城は良い男でした。矢城の部屋で2人が髭を剃るシーン激萌でした。
こちらを読んでもしかして評価が良くなかった2作はたまたま話が合わなかったのではと思い、今ハマってるジャンルでもある「腹黒甘やかし王子は女装悪役令嬢を攻略中」を時間があったら読もうと思いました。
今回は爬虫類カフェの副店長と機械メーカーの会社員のお話です。
主カプは受様がセフレだった攻様と恋人になるまで
脇カプはお互いの両片想いが実って恋人になるまで
主カプのその後編を収録。
受様は機械メーカーのシステム開発部員です。
受様は未経験なまま大学卒業を迎えそうだと
愚痴った後輩の攻様の提案で互いに恋人ができるまで
とセフレになります。
攻様はイケメンで料理も気配りもできる男で
その気になったら即恋人ができて
受様はひとりぼっちになってしまうため
受様は定期的に「恋人が欲しい」宣言します。
今は実家の爬虫類カフェの副店長となった攻様は
受様の好みを熟知していて受様の理想が細かく
受様より10センチは背が高く、声が良く
仕事ができて、人当たりが良くけれど怒るときは怒り
下ネタは言わず、朴念仁じゃなく、セックスも合う等々で
「恋人になれる男なんていない」と言うのですが
今回は今までの5割増しくらいの本気度で
「恋人が欲しい」と宣言します。
というのも受様は
今年度の部署統合で支社から本社勤務となり
出会いが増えると期待していたのです。
そして本社に出社した受様は
まさに受様の理想を体現している課長と出会うのです。
しかも課長と母校が同じという縁で付き合いのある
受様より年下の営業部員友親しくなるのです。
果たして受様は理想の恋人をGETできるのか!?
雑誌掲載されたタイトル作に
脇カプの恋物語と主カプのその後を書き下ろしての文庫化で
2組のカプがリンクするリーマンラブです♪
タイトルからもわかる通り
攻様が最初に受様のお相手として立候補したのは
受様への恋心という下心があったからでして
受様が「恋人が欲しい」宣言としても
誰よりも受様の事を分っているのは
自分という気持ちもあったと思うのですよね。
ところが本社勤務になった受様が
良い男2人と新たな出会いを果した上に
年下営業マンの彼は爬虫類が大好きらしく
攻様のカフェにも興味津々なのですよ。
受様としては課長も営業マンも
見るだけで良いアイドル的な存在なのですが
なんだかんだと仲良く接しているうちに
見た目からは考えられないかわいさが見えてきて
ぎっぶ萌え♡ と言いったとして
攻様にはたまったものではありません。
受様にその気がなくても自分が惚れた欲目もあって
相手が本気にならないとは限らないとか思っちゃうのが
めちゃ楽しいです。
タイトルからもわかる通り(笑)
受様が自分の恋心に気づけば万事OKなので
どうやって、いつ気づくのかとドキドキ&ワクワク、
攻様が受様の恋人になるまで楽しく読ませて頂きました。
脇カプのお話は元から両片思いが前提なので
さらに面白かったです (^-^)v
犬や猫ではなく、やや珍しい生き物が登場するこちらのお話。
好みのシーンもあったのだけれど、途中途中で若干フラストレーションがたまり、ちょっと評価に悩みながらこちらの評価になりました。
物語全体としては中立寄りです。
というのも、メインCPの後半とベッドシーンが最高に良かったんですよね。
どうしようもなく相手のことが好きで仕方がない気持ちと、大好きな相手とつながることによってうまれた多幸感がセリフと文のあちこちからブワッとひろがり、読み手側にこれでもかと強く伝わってくる素敵なものなのです。
こんなの幸せでしかないじゃないか!と、本当に萌えがたっぷり詰まったワンシーンだったと思います。好きです。
ただ、そこに至るまでがえらく長かった。
タイトル通りのお話なので、彼らがどういう状態なのかを把握したまま読むことになるわけじゃないですか。
それならばやはり、この先に待っているゴールに向かってどんな風にグッとくる展開を見せてくれるのかを期待してしまうところ。
しかしながら、あまり大きな波がない話運びにダレることがなかったと言えば嘘になります。
切江先生作品によく登場する、登場人物の鈍感さと誤解と思い込みが上手くMIXされたお話は好みのはずなのですけれど、今作は微笑ましく読み進められるテンポの良さではなかったです。
うーん、今回は受けの港の鈍感力をあまり魅力的に思えず、彼の思考回路に共感性羞恥を覚えてしまったからなのかもしれません。
本編後半でようやくおもしろく感じられるようになりました。
これは好みの問題ですね。
後半はメインCPのお話にも登場した別CPによる、これまたなんとも焦ったいお話。
個人的には、攻めはメインCP。受けは別CPの方が好みでした。
別CPのお話のスピンオフは出るのかな。