明日に続くただいまを

asu ni tsuzuku tadaima o

明日に続くただいまを
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×216
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
11
得点
222
評価数
57
平均
4 / 5
神率
45.6%
著者
横山よ紗 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381818

あらすじ

「一緒の大学なら、ルームシェアせん?」

同級生の冴木と矢野は、
大学進学をきっかけに同居することに。

有望な陸上選手だったが、
怪我で挫折してしまった矢野、
そんな矢野を放っておけない冴木。

季節は巡り、2人の関係は徐々に変わってゆく――。

ゆっくりと恋になる、
ルームシェア青春BL。


コミックス限定描き下ろし漫画もカバー下に収録。

表題作明日に続くただいまを

(高校生→)大学生,19?20歳
(高校生→)大学生,元有望な陸上選手,19?20歳

その他の収録作品

  • 冴木&矢野の部屋
  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数11

方言男子に萌えまくり

【なんであの時俺にキスしたと?(矢野)】

エロス度★★

おやおや・・・なんと、尊さが限界突破した素晴らしい作品なのでしょうか。

ルームシェアをする冴木と矢野の気持ち・関係性の変化が過去の回想を混ぜながらゆっくり変わっていく描写が切なさがあったりしてとても心に刺さりました。

冴木の無自覚な独占欲や自分の気持ち、矢野のマイペースで懐いたらめちゃくちゃ距離が近い可愛さがたまらなく、矢野の傍に居たかった冴木の理由や冴木の存在が自分の寄る辺を失くした矢野にとってどれだけ嬉しく特別であったのか・・・・・・。

愛の素晴らしさと幸せに胸が震えました。

4

すごく好き!!!

明るく友人も多い冴木とどこか陰のある矢野。
高校時代あまり接点がなかったふたりでしたが、同じ大学に入学することになってはじめたルームシェア。
なんとなく距離が近い矢野に対して、変な意識を向けてしまう冴木は距離を取ろうとします。そして矢野にとって冴木は、怪我でやめざるを得なかった陸上によってできた喪失感を埋めてくれた大きな存在になっていました。

きっとふたりが異性だったら高校時代から付き合っていたかもしれませんが、同性ということで自分の気持ちが恋なのかわからないし、たとえ恋だと気づいても相手も同じだとは思えなかったんじゃないかな。はっきりと両片想いとは言えない前のふたりの様子は、読んでいていいムズムズ感がありました。まさにBLならでは!
そんな雰囲気を壊したのは冴木からの酔っぱらって寝ている矢野へのキス。ここから一気にふたりの距離が近づいて上手くいくかと思ったら!!冴木の失言による心の距離に矢野の親の入院による物理的な距離が発生します。

ラストのハッピーエンドに向けて矢野が走ります。そして冴木は追いかけ声を掛けます。矢野にとって走ること、冴木の声掛けがふたりの恋の物語のはじまりであって象徴でもあります。すごく素敵なふたりの恋の物語になったと、このまとめ方で特に感じました。
壊れたものを集めて別の形で修正する、そして明日につづく。タイトルにも通じるいいエンディングになっています。
はじまりのモノローグからゆっくりと恋になっていくふたりの物語。最後のまとめ方もとても素敵だったし、とても大好きな作品に出会えました。デビュー作とのこと。次回作も期待して待っています!

3

爽やかな甘酸っぱさ、最高

同じ大学へ進学することになった上京組の冴木と矢野。
どうせならルームシェアしよう!ということで始まった、ふたりの同居生活を描いたお話でした。

ガッツリすぎない方言がすごく良かったのと、
なかなか恋だと自覚できないふたりの爽やかで甘酸っぱい気持ちにめちゃくちゃ萌え。
片想い未満みたいなところで揺れる想いを抱えたまま、グルグルしてしまうふたりの距離感がたまらなく良かった…。

一緒に過ごしていくうち最終的にはそれぞれが恋を自覚するわけですが、それが何気ない日常の中で育まれていくのがものすごく尊くて。
「好き」の始まりが実は地元時代だったのかも、みたいな曖昧さも彼らの恋を上手に彩っていました。

陸上を続けられなくなったことで、矢野の心には大きな穴が空いてしまっていたけれど。
冴木のさり気ない優しさに触れて、前を向くことができて。
その小さなキッカケすら運命的に思わせてくれるようなふたりが、一緒に幸せに辿り着いてくれて本当に良かったです。

キュンキュンしっぱなしで苦しいくらいに、ものすごく素敵なお話でした!

2

読めば読むほど味が出る

こちら、単話の試し読みで拝見した時からまず絵が好みだと思ってまして。無事単行本として発売していだけで喜んでおります\(^o^)/
最初に読んだ時は両片想いのじれったさにもだもだしながらさらっと読み終わったのですが(もちろん面白かったです!)、レビューのため2巡目すると、モノローグやセリフ、過去と今がうまくリンクされているところをたくさん発見して、ストーリーにより入り込めました。ですので、そういうところに注目しながら繰り返し読んでいただくと味が出る作品だと思います。
エロ度は低いですが、心理描写に重きをおいている感じなので、読後感は満足です。
後、漫画としての完成度も高いと思います。コマ割りや背景の描き込み、人物のバランスなど細かいところまで丁寧に仕上げてらっしゃる印象です。
ドキドキや興奮ではなく、しんみりゆったりした気持ちで読みたいときにピッタリの作品だと思います。

2

2人の暮らしをただただ眺める、そんな続編が読みたくなる。

表紙から受ける印象通り比較的穏やかな日常が描かれつつもそれぞれが抱えた暗い感情がとてもリアルな作品でした。

矢野くんは最初感情があまり表にでないタイプかなぁという印象を受けましたが、冴木くんといると特にとっても朗らかに笑うし人懐っこいしいたずら好きみたいな部分がよく見えて、すごく可愛い子でした。きっとそれほど冴木くんに心許してるんだろうなぁと思ったので、唯一と思っていた陸上を失ったときみたいに冴木くんを失うことを恐れ、自分から諦めようとしてしまう姿が切ない。

逆に冴木くんはとても真っ直ぐで、高校時代から矢野くんに対して助けなきゃという意図で声をかけたわけではなくて、自分の感情のままに動いただけという感じがとてもよかったです。大学に入ってからも傷つけたと思ったら反省するし、嫉妬したら怒るし、キスしたいと思ったらしちゃうし、心配になったら追いかけちゃう、そんな真っ直ぐな冴木くんとても愛しい。

そんな2人が心に抱えたわだかまりを乗り越えて付き合ったあとはとても穏やかで可愛くて、ぜひぜひそんな2人をもっと見せて欲しいと思いました。ほっこり。

1

ほんのりと切なく、じれったい両片想い

冴木×矢野


高校から大学にかけて、
お互いのことを想い合いながらも、
素直になれない冴木と、
自信のなさで踏み出せない矢野。
両視点から滲む恋心と不器用さでの両片想いは、
ほんのりと切なく、胸が締め付けられる。


大学入学前、「好き」が言えず、
拙い理由でルームシェアを誘ったのは冴木。
鈍感な矢野だから、冴木の真意に気付くことはなかった。

陽気な冴木と控えめな矢野。
冴木は矢野にとって唯一の友人だが、
矢野は自分が冴木の大勢の友達の中の一人に過ぎないと思い込んでいる。

ルームシェアをしている今と、
高校時代のエピソードを交えながら進行する。
高校の頃からお互いに惹かれ合って、
少しずつ近づいていく2人。
共に抱えているのは、
下手な感情表現と、
純粋なお互いのそばにたいという気持ち。

怪我で夢を諦めざるを得なかった陸上選手の矢野。
そんな矢野の心の傷に無自覚ながらも寄り添い、
矢野を大切にする冴木の優しさ、
矢野を世話する研究室の先生に対する嫉妬や、
露わになる独占欲から愛情が垣間見える。
だが、
本当の気持ちを伝えられないままでいるほど、
2人の関係がもどかしさを増していく。

一部漏れてしまう冴木の内なる思いに、
傷つけられて、さらにマイナス方向へと追い込まれてしまう矢野。
すれ違いが起きてしまう様子に心が絞られる。

初めて読んだ先生の作品。
繊細な絵柄と丁寧な感情描写が素晴らしい。

初エッチだけで、エロは少なめ。

福岡方言が印象的。

じれったいほど進展しない恋の行方と、
長い間抑え込んでいた、ついに向き合う恋心・・・
ひりひりと痛むような愛しさが溢れ出す作品でした。


気になったのは、
急に仲良しカップルが登場したこと。
この作品はスピンオフなのでしょうか?

1

気持ちの芽生えたところ

作家様の初コミックスの作品。
まず透明感のある画、
大きくとったコマ割りが効果的に
使われてていいなぁという印象でした。

また、2人からの視点で代わるがわる
語られていく構成も素敵でした。
それぞれの記憶のなかに
特別な想いが宿っていく予感がされて
読んでいてドキドキしました。

ただ、その根拠となるものが
少し弱いかなぁと
我に返ってしまいました。
話としては成立しているので
これは個人的な感覚なんですけど
もっとリアルに攻めてもらえると
より切ない気持ちが煽られるかな、と。

話していて心地いいと感じていて
(受け側のその感じは凄く伝わりました)
次第にお互いが目に止まるようになっていった

時々、受の落ち込む様子に気付いていた攻め。
落ち込む理由の全ては明らかにされませんでしたが
大きなひとつは膝の故障で陸上が続けられなくなったということを噂で知る攻め。
このままほっとけないとルームシェアを申し出るんですよね。
うーん、そのほっとけない理由となった
ところがもっと知りたかったかも。

例えば、走る姿を見て受けの本質的な美しさに
心を動かされたとか
特別の感情につながる要素が
いまいち伝わってこなかったです。
少し残念でしたかね。

受けは、何故走ること以外、そんなにも
周りと関わらなかったのか。
不器用?シャイだから?
トラウマはなかったのか?
そこもちょっと疑問が残ってしまったり。
会話の中で、さらっと話す時は
走ること以外してこなかった、で済むけど
読者側には語ってもらわないと補完しにくいかな…

絵でみせるとか、話の流れで伝え
あえて文字にしないという手法もありなんですけど
使い過ぎず、そして言葉にし過ぎず
塩梅が難しいですが、今回のような
なんとなく惹かれていったパターンでは
強めのネタか、言葉でひとことでもあったほうが良かったのかな、と思われました。

でも、印象的なコマ割り
アングルとか色々試みをされていて
これからも楽しみな作家さんだなぁと。
なので、期待も込めて星4にさせていただきました。辛口になってしまいましたが、すみません。

1

方言BL好きにはたまらない、DDルームシェアストーリー!

同じ高校出身で別の科ではありますが、同じ大学に通う冴木と矢野がルームシェアしているお話。

二人の出身地、博多弁が味わい深くて良きです。

ちなみに高校時代、冴木から矢野へルームシェアを持ちかける。
そこまですっっごく仲良いというわけではなく、同じ大学へ進学するからという理由だったワケっぽいですが、、、


お互い、高校時代の相手の対応に惹かれてたんだなあと思った作品です。


ガッツリな共依存まではいかないけれど、膝の故障で長距離ランナーとしての活動を引退した矢野。
その矢野の隙間を埋めた存在が、冴木でした。

そんな冴木も口には出さないけれど、矢野にとっての走る行為の代わりに自分がなれたらと思う、無自覚の執着が個人的にめちゃくちゃツボで。
でも、好きという恋感情にたどり着くまでが長く、両片想いなのにモダモダしていた2人のやり取りもよかったです。


冴木…あなた、思っていた以上に矢野のこと大好きでしたね。
爽やかで友達多めキャラの裏に隠された、攻め冴木の執着、溺愛最高でした///♡!

0

二人で話をするときは方言なのが新鮮

怪我で陸上をやめた矢野。走ること以外自分には何もないと思っていたところ、東京のM大に進学するなら自分も同じ学校だからルームシェアしないか、とクラスメートの冴木に誘われる。という、同郷の男子学生のルームシェア物語。
故郷が同じなので二人で話をするときは方言、というのが新鮮でした。また、怪我というフィジカルな問題によって、進むはずだった道が変わった矢野が、友達が多くて自由で楽しそうな冴木に惹かれる気持ちに共感できました。
冴木の方が私には難しくて、ルームシェアを誘ったのもキスしたのも、それは矢野のことが好きだからなのだと頭では分かるものの、感情面で今ひとつピンと来ないと言いますか。同情?一目惚れ?庇護欲? 何からスタートして、一緒に暮らすようになって何がどんな風に変わったのか? 一緒に居て楽しいという気持ちは友情とどう違うのか? この辺りが読解できなかったです。
でも、二人の仲の良さ、ちょっとギクシャクするところ、雨降って地固まるところ、すべてが爽やかでした。
絵柄も綺麗で、読みやすかったです。
カバー裏の水族館デートのマンガがとても可愛くて、ダイオウイカのぬいぐるみを買ってにこにこしている矢野がお気に入りです。

0

方言がかわいい

方言男子たちのピュアな恋のお話です。

元有名な駅伝選手だった矢野とその同級生の冴木は
東京での大学進学を機にルームシェアすることに。
特別仲がいいわけでもなかったのに、妙に気になって、
気が付けば矢野を同居に誘い、
いつの間にか矢野と一緒にいることが心地よくなっていた冴木。

冴木以外には無愛想で彼にしか懐かない矢野と、
そんな矢野の特別な存在になれた優越感を密かに噛みしめる冴木。

どうみたって両想いなのに、無自覚で、
そのくせイチャイチャしている二人がニヤニヤしてしまいます。

普段、大学の友人の前では標準語なのに、
矢野と二人きりになると方言が戻ってしまう冴木のオンオフも
冴木にとっての矢野の特別感が感じられました。

決して派手ではないけれど、
ただの同級生からルームメイトへ、そして、恋を自覚してゆく過程など
心理描写が丁寧かつ流れるように自然に描写されていて読みこごちが
よかったです。

0

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