拾った猫の愛し方

hirotta neko no aishikata

拾った猫の愛し方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×212
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
124
評価数
30
平均
4.2 / 5
神率
40%
著者
笹宮じろ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビボピーコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799768532

あらすじ

世話焼きな弁護士・遊馬は、
仕事で泥酔した夜に、道路に転がっていた美容師・シオンを助ける。
しかし翌朝シオンから、身に覚えのないキスマークや歯形だらけの身体を見せられ
「覚えてないの? えっち」と言われ…大混乱!
俺いったい何した???
仕事中毒の遊馬だけど、シオンに押しかけられてから
手作りごはんを一緒に食べてほんわかしたり…小さなケンカしたり
いろいろ調子が狂いっぱなしで…。
正反対な2人が繰り広げる、むずキュンBL

表題作拾った猫の愛し方

紫苑拾った弁護士
美容師

同時収録作品拾った猫の愛し方

紫苑の元カレ
美容師

その他の収録作品

  • 描き下ろし:at later date
  • あとがき

レビュー投稿数7

幸せになれて良かった

同人誌きっかけから,この作品を知りました。
同人誌から入りましたが、この元となった作品もとても良かったです。
きっかけは酔っ払って帰った時、相手を拾うところ。
これはBLあるあるでもありますが、好きな読者も一定数いると思います。が、その拾った子は元カレからDVを受けていた子なんですよ。見た目はビッチな綺麗な男の子シオン。
朝起きて、全身キスマのシオンを見て慌てた遊馬は翌朝、追い出して。
もう会わないと思ったら、美容院でシオンと再会。
帰宅すると、シオンがまた来ていて。

ほんとは逃げてきていた。DVの彼氏から。
それを酔って忘れていたのは自分だと、気づく遊馬。

遊馬が弁護士っていう設定も重要で
DV、そのきっかけ、パワハラ
色々が重なって、すごく読み応えのある作品でした。

可愛い受けちゃんが幸せになる姿を見るのが、何より幸せなので、最後のシーンはジーンときました。
2人の今後もまだまだ見ていたいです。

1

表紙絵がめちゃくちゃ好き。

人助け弁護士さんとDV彼氏から逃げる美容師のお話。
拾った男を家に連れ帰って救ってあげる、王道ストーリーかな。同僚女性と一緒にいる姿を見て勝手に誤解して逃げるのもよくあるやつ。
内容は綺麗にまとまってる感じで、これといって刺さるところもありませんでしたが、絵が好みでキャラの表情とかもいちいち可愛くて、そこで萌え度が上がりました。表紙絵がめちゃくちゃ好き。
紫苑とDV彼氏との問題は、遊馬の関わり方があくまでもサポートといったスタンスで、紫苑に本音を吐露する機会を作っている感じが良かったです。
もし次があるなら、他人を助けてばかりの遊馬が紫苑に助けられる展開が見たいな。

1

次作品も読もうと思った

タイトルや表紙のイラストの印象から、穏やかでほのぼのしたお話なのかと思っていましたが、かなり深刻かつ重たいお話でした。
しかし、絵柄がかわいいのと、お話の流れ、登場人物の会話が優しのとで、読んでいて胸が苦しくなることはありませんでした。
ふんわり優しいハッピーエンドで、今の時代らしいお話だなと感じました。

怪我をして道路に倒れている若い男を拾う弁護士が放っておけない、と保護をして、なつかれて交流が始まります。
拾われた男性は住所不定無職などではなく、美容師、ちゃんと手に職を持っていて、自分の生活の基盤はありつつ、元彼から受けてきてあれやこれやにすっかり感覚が麻痺してしまっている様子でした。
思考停止してしまっているようで、ちょっとあり得ないなと感じたのですが、DV被害者として考えると現実味があるようにも感じました。
いい意味で漫画っぽくない人物像でした。

拾われた男は、ストレス発散のはけ口にされていただけで、ゲイではなかったように思います。
ノンケとノンケが、出会って、お互いの人柄に惹かれて、性癖は関係なく、両想いになっていったのだろうと感じました。
いい意味でBL漫画っぽくない、誇張した表現がないのが好ましかったです。


作品の内容とは関係のないところで、途中で引っかかって、最後まで気持ちが悪かったのが、日本語の間違いです。
現代語はどんどん変化していっており、新しい言葉遣いが生まれているのは理解しますが、明らかに間違った言葉遣いは、編集者が指摘して直すべきです。
後で後悔する、は漢字を見てもわかるように間違いです。
(拝見させていただく、なども別作品で散見しますが、読んでいてひっかかるし、興ざめするので、出版社、編集者でちゃんと指摘、訂正してほしいと切に願います)



1

読み応えのあるストーリー

弁護士の遊馬と美容師の紫苑。
偶然の出会いから始まるふたりのお話でした。

「道端に倒れていた人を介抱して家に連れて帰る」という、BLあるあるなところから始まりますが。
その後の流れが遊馬の職業を絡めたストーリーになっていて、王道っぽくもありながらそれだけではない展開に引き込まれました。

紫苑はわりとノリが軽めなのでチャラい人っぽくも見えるけれど、それは心の傷を隠すためにしている紫苑なりの強がりなのがわかっていきます。
本当はすごくツラくて怖いのに、誰にも助けを求められずにひとり戦ってきた紫苑。
そんなときに遊馬と知り合うなんてものすごく運命的で、たくさんの偶然が重なってくれて良かった…!と心から思いました。

遊馬はものすごくいい人!というわけではないけれど。
事務的に仕事をこなすために紫苑を助けたのではなくて、心から寄り添ってくれる根っこの優しさが伝わってきます。
遊馬自身も気持ちを動かしながら紫苑を救っていくのが本当に格好良かったです。
紫苑だけではなく元カレにも手を差し伸べるスマートな部分もすごく素敵でした。

そして。本編ラストの想いを伝えるシーンの遊馬が最高すぎて痺れまくり。
反則級の格好良さに悶えました(笑)
紫苑があんな反応になるのも納得。
からの、描き下ろしのイチャイチャもものすごく良かった…!
お付き合い後の甘々なふたりもぜひ見てみたいなと思いました。

3

拾った猫に絆され、拾われた猫は天然タラシの前に陥落

【俺いつのまにか、遊馬くんに恋してるじゃん(紫苑)】

エロス度★★

おやおや・・・困った人を放っておけない世話焼きな弁護士とワケあり猫系美容師が紡ぐ恋模様がピュアでたまりませんね。

遊馬の天然タラシが罪深過ぎてこんな事をされたらそりゃあ紫苑も恋に落ちてしまうのも納得です。

紫苑の美猫系なキャラも色気・可愛さが魅力的で、苦しさを隠してずっと笑顔でいたことが切なくてしんどかったですが、遊馬と出逢ったことで心からの幸せな笑顔が溢れている姿が尊く、遊馬への恋を自覚してからの意識しまくりな反応もかわいいですね。

2人のもだもだした距離感も微笑ましくてよかったです。

0

予想外に深刻な展開 優しい愛し方

遊馬×紫苑

DV彼氏に虐げられていた美容師・紫苑を拾った弁護士・遊馬。
2人の共同生活のお話。


あらすじと始まりのテンポから見て、
真面目な遊馬が紫苑に翻弄されるラブコメかなと思っていたら、
ーー全然違った!

確かに、
最初の紫苑にエッチなことされてしまいそうな遊馬の反応が面白い!けど、

予想外に、
深く、シリアスな展開で、
丁寧に描かれている
紫苑が抱える傷や恋の葛藤に引き込まれて、
そんな紫苑を包み込むような遊馬の愛し方が最高!
胸がギュッと締め付けられる中、ほのぼのとした優しさが心に染みる。


一見明るい外面の裏に隠された紫苑の不憫な背景が切ない。
誘いっぷりも遊馬に助けを求める手段で・・・。
DV彼氏との絆が泣ける。

そんな紫苑の痛みを知りながら、
紫苑に居場所を提供するだけではなくて、
紫苑に笑顔を取り戻してほしい一心で、
弁護士の判断力と知力を駆使しながら、
背後にある行動・・・という
遊馬の守り方が男前すぎてカッコいい!

一番心に刺さったのは、
遊馬と過ごす中で芽生えていく紫苑の健気な恋心!
自覚しているにも関わらず、
遊馬が自分を恋愛対象として1ミリーも見ていないという現実への気恥ずかしさで、
余裕のある軽やかな表面が、
(丸1ページや大コマで描かれている)
1人になると耳まで真っ赤に染まって、
恥じらいながら恋にドキっ悩む姿にハートをギュッと掴まれる!
遊馬に甘えたい、頼りたいという気持ちを抱えながらも、
遊馬に迷惑をかけまいと、
想いを必死に押し殺す姿や、
その中で我慢しきれない衝動も見どころ。

(描き下ろしまでエロなし。)
描き下ろしで、
愛おしいエッチが見れて自然と微笑んで、

少しずつ変わっていく2人の関係が、
軽やかなコミカルさとともに繊細に描かれていて、

弁護士として紫苑を守りたいという使命感から
紫苑に惹かれていく遊馬。
遊馬との関わりで、
本当の生き方も恋も知っていく紫苑。
次第に愛情が溢れていて、
お互いの存在が大きくなっていく様子が感動的で、
胸が温かくなる作品でした。

2

物語の緩急にぐっときた

猫とか拾うとか傷ついた人と偶然の出会いから始まるBLを無条件に購入してしまう癖があります。

今作は忙し過ぎる弁護士×道端で倒れていた美容師のお話。育ってきた環境のせいと思われますがシオンが言いたいことや助けてほしいことをグッと我慢してしまう描写が度々あってその度にとても切ない気持ちになりました。特に遊馬くんが「酔っ払いは俺だ」ってなったシーンやばかった…

被害者であったシオンはもちろんのこと、ずっとシオンを助け支えてきたハルユキも加害者でありながら被害者でもあって、どうにか2人とも報われてほしいと思っていたので、感情論ではなく正当な形で手を差し伸べてくれる遊馬くんとの出会いは運命的だったなぁと。
中々難しいテーマでありながら2人の日常の可愛さや恋愛のドキドキ感も味わえ、後味もとてもいい作品でした!

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う