コッコとのこと

kokko tono koto

コッコとのこと
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神308
  • 萌×250
  • 萌20
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
57
得点
1806
評価数
390
平均
4.7 / 5
神率
79%
著者
三田六十 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381801

あらすじ

自分のことを雌鶏♀だと思い込んでいる雄鶏♂のコッコ。
コッコには、大きな夢がありました。

「卵を生みたい!」

そんなコッコの元へ、立派な鶏冠を持つ、イケメン鶏がやってきます。
帰る場所がない彼は、コッコに「オットはいりませんか?」と声をかけ、
2人暮らしを始めることに。

初めはコッコを利用しようとしていた彼でしたが、
だんだんと「誰かを大事に思う気持ち」が生まれて――。

にわとり擬人化 感動の家族BL
コミックス描き下ろし漫画も収録!

表題作コッコとのこと

雄鶏
雄鶏

その他の収録作品

  • [描き下ろし]もう道しるべはいらない

レビュー投稿数57

愛と奇跡の物語

三田先生作品初読みです。
高評価が気になりまして遅ればせながら手に取りました。
絵がめちゃくちゃ美しいですね。
物語も。

コッコは夢を叶えるために生きている。それは確固たるもので。だからコッコの生き方は変わらない。
そんなコッコに出会い、オットは180度変わり成長し本来のやさしさや強さや愛情に溢れ、しあわせになっていく。
だからタイトルがオット視点なのかと感じました。
コッコの名付け親であり、神様であり、コッコがかわいそうかはオットが決める…ですもんね。

卵が孵らないことを悲しみ、オットがいなくなると聞き「一人ぼっちはさみしいことを知っていますから」と言うシーンは胸を打ちましたし。
オットがあんな生き方をしていたのは辛い過去があったと思わせるセリフ、コッコを見て涙するオットが強く印象に残ります。
「その子はコッコと俺の子だった」←この時、オットの中に愛情が芽生えた。人生を変える深い悲しみ

オットは自慢の髪と有精卵を交換する。
髪はオットのこれまでの生き方の象徴、それを捨てて新しく命を得る。

コッコは卵を生むため、オットはしばらく身を潜めるために2人の生活は始まりましたが、アリちゃんが誕生し、子づくりではないセックスをしてからお互いが恋に落ちたようになるラストもステキでした。

刷り込み、無知、打算、性や種族や住む世界の違い…などがあっても、血のつながりはなくとも、生まれてこなかった命だとしても、共に生きられる、家族になれると感じとれるお話ですね。

飛べないはずのニワトリ(コッコ)が空を飛べたのは、夢を信じ続けると奇跡が起きるとの比喩ですかね。
同じ場面で、オットは(ニワトリが)苦手な水(川)に「ままよ!」と飛び込み、アリを助けに向かったのがコッコと対照的な方法で、人によってはこういうやり方もあると見せて頂いた気がしました。

0

ネタバレあり

ちるちるさんのBLアワードに作品がノミネートされたり入賞したりするとやっぱり気になっちゃいますね。
ニワトリ同士のBLかぁ
と思いつつも気になっていたので読了。


なかなか可愛いお話と絵柄です。
とにかく卵を生みたい育てたい、めんどりと思い込んでいる男のニワトリ。
必死です。
これ、おんどりだからセーフだけどコッコを人間の女の子に置き換えてみればずいぶんと昭和な?今の時代にそぐわないお話だよな、、
と思いながら読んでいくとあらー
2人の「子ども」はなんとワニ!
ワニの子!
あーそうか、こういう結末で今の多様性の時代を描いているんだとやっと分かりました。
コッコとオットとアリちゃんが穏やかに暮らしていけますように。

あと、時々絵柄が擬人化ではない雌鶏や雄鶏の姿に入れ替わる箇所があります、そこがとても好き!

0

かわいいだけでない、感動で大号泣

最初はかわいい絵柄だな、と読み始めたのに、感動でびしょびしょに泣いた。
こんなに心を動かされたのは久しぶりで、これを書くためだけにちるちるさんに新規登録してしまった。

コッコが辛くても夢を諦めない姿や、チャラいと思っていたオットがコッコに寄り添い愛を育む姿、生まれてこなかった無精卵の卵ちゃん、みんなを笑顔にするかわいいアリちゃん、そしてこの家族を見守る森の仲間たち。
全てが愛おしい。

コッコの桃尻も素晴らしかったです!

3

みんな読んで!

三田先生の復帰作!魅力的なキャラクターに心奪われ私も森の住人のひとりのような気持ちでコッコファミリーを見守っている気持ちになりました。三田先生の描く世界はいつも優しく大きな愛で包み込んでくれます。読みながら涙がボロボロ、琴線に触れる描写が多く、また作品を届けて下さったことに心から感謝です!

3

書いてくださりありがとうございます、しか出てこない

内容はみなさん、たくさん書いていらっしゃるので、私はタイトルに全てを込めます!!
擬人鶏、三田先生の絵柄の可愛さにほのぼの子育てBLかぁ、と思いますよね!?いや、これは社会への問題提起作品ではなのかな?と私は考えちゃいました。
オットがバカにしてつけた「コッコ」という名前、子供がアリちゃんと言うワニ(弱肉強食の世界で)、種別が1人(一匹?)しか存在しない森に結果として異を唱えるオット氏。でも、最後コッコ夫夫が世界が輝いて見えるようになった朝に、ホントに世界は素晴らしいと思わせてくれる。ホントに癒されます。先生、ありがとうございます。

5

強さに惹かれる

表向きのほっこりふんわりした世界とは裏腹に、けっして表には出てこないけど誰よりも強靭な心を持ったコッコはほんとうにかっこいいです!過酷な運命をひとりで切り開き、自らの足で終焉の地を見つけ、根を張り夢を信じて生き抜くコッコに涙が止まりません。他人を憎まず己の信念を貫く姿は、コッコのふんわりぽよぽよした雰囲気からは思いもよらないと思います。コッコのkeep the faithな姿は、明日の私を励まし続けてくれます。

5

絵本BL

エッチシーンがあるのに絵本のようとはこれいかに?!なBL。
ほっこり胸が温まる作品。

3

何も知らずに読んだ

擬人化だとは知らずに読んだ。
なんだか不思議な話!と思っていたけど…そうか、擬人化だったか。
絵本を読んでいるような感覚で読み終わったあとほっこりしました。
このまま何も知らないで終わるのかな。それともいつか本当のことを知る日が来るのかな。これからも幸せな二人であることを願いますね。
もはやBLというカテゴライズでは収まらない1冊だなという印象。
何もかもが独特なので合う合わないはあるかもしれません。
擬人化の表現がとても上手いなと思いました。

1

なんて優しくて温かい世界

移動中に読んでて涙が溢れてきてこれはお外で読んではいけないやつだ〜と思い、途中からは帰宅後に読んでめちゃめちゃ泣いた。なんて優しい物語なんだろう。

卵を生むのが夢のぴよちゃんは実は雄鶏なのだけど、それに気づいていない。1人で慎ましく暮らす家にある日やって来たのは、放浪のイケメン雄鶏オット。居場所のなかった彼はコッコと名付けてくれ2人の夫夫生活が始まった。コッコを利用しようとしてたオットだけど、その余りに純粋でひたむきなところに打たれて彼も変わっていって…。
オットを信じて無精卵を孵そうとするコッコの健気さよ!
孤独だった2人が家族となり、そのささやかで穏やかな幸せが愛おしすぎて涙が止まらない。
まさかのワニだった子供のアリちゃんとの3人の未来、この先のお話もきっとあるのですよね!?
コッコのまあるい可愛い桃尻も必見♪
あったかくて優しい気持ちになれる、最高に素敵な作品。

2

ふわふわ

評判がよいと苦手かもなと思ってもつい買っちゃう。BL漫画界全体の動向を観察していたいという欲求。
そもそも擬人化モノではなく普通のファミリーものだと思ってましたから、始まりから驚き。話全体は可愛らしい雰囲気で包まれているのに随所が生々しいんですよ。殺処分の概念はある世界観、孤独の森のファンタジー具合、猿の爺さんの顔は妙にリアルで怖い…その中のコッコのふわふわさがまたディストピア感を増す…という読み取り方をしてしまう個人的には。
その場合、これはあえての生々しさか作家さんの作風で判断するわけですが…うーん。
リアル寄りなんだとしたら、自分のケツすら拭けなさそうなコッコが「卵を生む」と繰り返すことには気味悪さがあり、卵にはそれを生む過程があって、生んだ後は子育てがあるんだぞという気持ちになる。
ろくに教育を受けてなさそうな少女が「子どもを産みたい」とのたまい、"ムセキニン着床"などと書かれた漫画に、いくら結末がハッピーエンドだからといってニコニコはしてられない。
もっとファンタジーに読んでいいなら、生々しい部分は削ってほしかった。
人でないなら人でないで道徳心やら倫理観やらは捨てて読むけど、ハートフルに家族っていいねって終わり方をするってことはそういうことではないんだろうし。「親を食うのか」は投げっぱなしで回収されないし。

4

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