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marginal crisis
【運命じゃなくても優のことが好きだよ(明宙)】
エロス度★★★
おやおや、まだバース性が定まらない未分化の青い果実が紡ぐ繊細なアオハルな恋が素晴らしいですね。
αになると強く信じて生きてきた優の体に起こる異変。
焦り・戸惑いに支配される優とは反対にもし彼がΩになったら番になれる可能性があることに胸を高鳴らせる明宙。
ずっと一緒に生きてきた特別な幼馴染みの間でバース性が絡んだことによって友情と恋情が不安定に揺れる天秤のようにどちらに傾くのか分からないのがたまらなかったです。
気高く生きる高嶺の花・優の全てを受け入れる明宙の激重な愛に感無量です。
表紙からも見て分かるとおり、美しさが際立つ作品でした。(絵柄も物語も✨)
私がまだまだBL初心者なのもありますが、3つのバース性が一人の中で色んな割合で存在しており、ちょっとずつ変化していくという設定は斬新で面白かったです!
タレ目攻め、プライド高受けが私にとって美味しすぎて、心の中で「良いぞー!!もっとやれーー!!!」とつぶやいていた回数は数えきれません笑
心に思いやりはあるのに本能には逆らえない。オメガバースの良いところがふんだんに出てました(にっこり)
ただ、ほとんどのシーンで二人を中心にお話が進んでいくので、二人だけじゃない時に二人がどういう人なのかあんまり知れなかったのが残念だったかも...。(その分二人の密接な関係性が分かるので諸刃の剣ではある)
個人的にはチョーカーにまつわるお話が全てグッときました!
チョーカーを第二ボタン的に扱うのもキュンでしたし、まずバース性が判明する前の生徒はみんなチョーカーをしているというのも最高でした!
オメガバースです。
αになるのがほとんどの高校で、毎年検査結果の割合によってαだと確定したらチョーカーを外していくという設定。
主人公の優(すぐる)は文武両道の優等生で、両親ともα。
だから自分もαだろうと信じてきましたが、なかなかαの確率が上がらない。
上がらないどころか、少しずつΩ化率が上がってきてしまい、、、
一方で幼なじみの明宙(あきひろ)は、そんな優を温かく傍で見守ってきたが、α同士だったら番になれないと思っていた。
が、身体から明宙にしか察知できない匂いなどを発するようになってきた優に対し、Ωになってしまえばいいのに、、、
そう思うようになり、、、?!!
絵が綺麗で、オメガバースの世界観にぴったりでした。
そして優がΩへと変化していき、引きこもるシーンがあったのですが、絶望と昇華と希望が丁寧に描かれた作品だったなあと思いました。
それから攻めのタレ目具合が、個人的に好きでした。
タレ目攻め、ビジュアル良き!!
それからどんな姿でも、運命の番でなくとも受けを好きという、一途愛はやはりいいなあと思いました。
α確定して、チョーカーを上げる習わし? が、卒業式の第二ボタンみたいとあって、たしかにこの設定だからこそ描けたトキメキ設定に、拍手しかありませんでした。
まさに、オメガバースだからこそ。
この作品だからこそ、ありえた設定ですね。
良き!
と、思わず唸った(褒め言葉)まりあげはでした。
あらすじ・試し読みからの「分化」に興味津々で読みました!
私が読んで来た中のお話しですが…多くの思春期時代のオメガバだとこの年代でバースが確定するor既に幼少期から確定している所から色んな方向に物語が始まる事が多いかな?って思います
そんな中こちらの作品ではバース性が徐々に確定していく…という「分化」がシステムに組み込まれているのが面白い所!
検査の度に「α分化率70%/β分化率20%/Ω10%」といった具合に自身のバースの確定先の可能性が分かって来ます
まだ自身のバース性が確定しないこの時期の学生達は基本身を守る為に全員がチョーカーの着用が義務付けられている、というのもオリジナリティがあります!
だってこの状況って(未来の)αがチョーカーしてるのも拝めちゃうって事ですもんね⁈なんか貴重~~~(〃ω〃)
と、この導入部分がすごくおもしろいな!と感じて読み進めました
明宙(あきひろ)と優(すぐる)は共に周囲からもα性ほぼ確濃厚視されている幼馴染であり同級生
本人たちも自身がαであるべき事を強く自覚しています
だからこそ「番になれない」という事も同時に理解しながら苦しむ明宙
序盤から割と分かり易く明宙からの片思い矢印は見せてくれるので物語の楽しみ方も自然に誘導してもらえます
バースによる本能で求めているのか、心が求めているのか、というオメガバースならではの焦れモダ展開がメインです
方向性は分かるものの…集中して楽しみ切れるか?というと数点気になる所がありました
そこがあったので少し評価自体は辛めになりました
読みながらふとあれ?って思ったのが優の体調不良の度に明宙が体を触っていく行為、、、これが何かすごく艶めかしくドキドキ出来るけれどそもそもなんで…?というのが実は良く分からなかった…
体調不良は体を触ると良くなるのかな…?発情って事なのかな?ここがイマイチ分からなかった
後、1番引っかかったのは、後半に明宙だけが優のフェロモンが分かったのはなんで?的な会話がありましたが、明宙以外にも優は襲われてたのはあれはフェロモンじゃなかったのかな…
そこの違いというかフェロモンの役割が不明瞭、、、
結構セリフ多めな感じなのですが、文字数が多過ぎて言いたい事がぼやける感じがした事や、雰囲気がありそうな優の憂いを帯びた目の描写は感情が読み取り難かったり、、、と、、、細かな所を読み取りたいけれど私には読み切れなかったような気がする(ㆀ˘・з・˘)というスッキリし切らない感じが読後に残りました
重過ぎず、でもコメディではないしっとり10代のバースに悩む思春期オメガバBLといった所だと思いますので、落ち着いた雰囲気の高校生オメガバを読みたい方には良いのかも知れません
修正|エロ自体は少な目ですがオナサポ系が多めで色気あるグレートーン修正が良き感じでした
明宙×優
繊細で美しく、耽美な絵柄が素晴らしい。
これから丙きょう子先生の作品に期待せずにはいられない。
高校生たちのバース性が未確定で、
分化率診断を受けるという設定が魅力的。
両視点から丁寧に描かれている
バース性の運命に翻弄されながら、
少しずつ関係性が変わっていく幼馴染2人のお話。
α両親のもとに生まれた優、
どうしてもαになりたいというαへの強烈なこだわりで、
強がりながらも、
Ωになっていくことへの苦悩、
疼くなる体の拒むことできない欲求、
Ωへと変化が進むにつれて絶望感で、
押し寄せていく葛藤・・・
見ているだけで心がジクジクと蝕まれてしまう。
そんな優を大切に思う明宙(α)、
優がΩになってほしいという本心と、
優がαになれることを支えたい気持ちとの矛盾する状況に、
揺れ動く恋心・・・胸に迫る。
オメガバースの世界の
思春期特有の内外の変化に、
揺れる不安定な体と感情、奥底に潜む不安、
お互いを求める欲望の狭間で迷走する様子など、
2人の感受性が鮮やかに映し出されているのがとても見事。
幼馴染以上、お互いに触れ合う遠いう恋未満の
未熟な気持ちの中の淡々とした切なさともどかしさが味わえる。
オメガバースの世界での男同士の関係だからこそ、
自然に進んでいく優しい恋だと思う。
あらすじに書かれている「幼馴染2人の禁断の恋―。」の
「禁断の恋」という感じは一切ない。
せっかく重厚なテーマがあるのに、
読後感が深く刺さるまでには至らず、
何かが足りない、もっと何かが欲しい…と期待してしまう部分が残りました。
バース性の向き方次第で、
どんなバース性であっても幸せに直結するという核心が素晴らしかったです。