不可視の愛を知る

fukashi no ai o shiru

不可視の愛を知る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
81
評価数
21
平均
4 / 5
神率
47.6%
著者
一色いち 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396785895

あらすじ

最近知り合った牧緒くんは、「記憶がない」らしい。
それ以外のことは、詳しくは知らない。
だけど、彼の傍ではなぜか深く眠ることができた。
僕の過去をありのまま受け止めて、いとも簡単に僕を救ってみせた。

「好きな人を 侑くんを幸せにしたいよ ――俺は」

そう告げてくれた彼と、一緒にいたいと思った。
――…たとえ、僕には同じ「好き」を返せないとしても。

牧緒くんは特別で、彼にとって安心できる居場所になりたい。
けれど牧緒くんは、忘れたはずの“ある記憶”に苦しみつづけていて――…?

暗闇のなか、“ふたりだけ”の関係性を探して求め合う
祈りと救いのボーイズラブ。

表題作不可視の愛を知る

柊 侑、サラリーマン、アロマンティック
瀬野 牧緒、記憶のない青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし:Bonus Track4P

レビュー投稿数4

見えないものを求めすぎちゃダメよ

いや ごめんなさい 作家さま勘違いして買ってしまって
タイトルは引っ掛かったんで結果オーライではあったんですが 読み方が不馴れすぎて たまに誰の台詞なのかがわからなくなっちゃったんですよ

これ1番ダメなやつですよね 失礼すぎる
それはわかってるんですけど 読んでいてどっちが言ってもおかしくないセリフに思えてしまう 互いがチラチラ小出しにする感情に惑わされてしまったというか

忘れたい記憶に忘れた記憶

自分の中の深い部分の傷を癒していくお話なのか?と思いきやそうでもないような
芽生えていく独占欲や執着 嫉妬はわかるのに互いが自己完結している想いになにがそうさせているのか どうにも読ませたい部分がわからなくなる

自分の好意の受け止め方なんて他人には決められないし 他人の好意の受け止め方だって人それぞれ
それを何で同じにしなきゃいけないのか 同じじゃなきゃいけないと思い込むのか

付き合った女が悪いだけじゃん


んんん
女を悪者にして女々しさを隠し 守られ救われ癒しを求めた結果が記憶に虫食いがある彼である意味も
関心がないものには触れられるのに 好意をもった時点でできなくなるのならその出会いと 彼を知ってしまってからの想いの馳せかたはちょっとムリないか?とか なにかがモヤモヤする


人に触れることへの恐れの違いや精神的負債にトラウマ 醜さ汚さの描き方はちょぉ好きなんだけどな

ええぅと ごめんなさい
高齢の脳みそが暑さで今まで以上に機能しなくなったのかどうにも上手く読めなかった でも惹かれるものはすんごくあったので次のお話で再チャレンジさせてください

0

絵柄も内容も繊細


侑は牧緒と公園で知り合い、会社の帰りに公園のベンチで時々話す。二ヶ月くらいたったとき、牧緒が記憶喪失だということを知る。公園から家に場所を移して交流は続き、少しずつお互いのことを知っていく、というお話。

表紙が美しく購入しました。表紙のみならず本編も、とても繊細な筆致で綺麗な絵柄です。
内容も同じく繊細でした。侑の抱える問題と牧緒の抱える問題。二人とも過去に他人から言われたこと、されたことに傷つき、それらを自分のせいだと思っています。お互いがお互いに惹かれ、会うごとに気持ちが強くなっていくのに、この気持ちを知られたら関係が終わってしまうとか自分にそんな資格はないと押し隠すので、なかなか進展しません。進展しないながら、前述の過去のできごとや、相手への募る思いや、自責の念が描かれるので、きっかけさえあればなあ、と見守っていました。お互いが向き合って一緒に居ることを認め合えれば、共依存の関係に近いくらいに引き合う二人です。

読みづらいのが難点でした。1話は侑視点、2話は牧緒視点、3話は侑視点、4話が混在、5話が牧緒視点、最終話が混在、と視点が変わるせいなのか? (でも他の作品でも視点変わりはよくあるので、それらと何が違うのかはちょっと分かりません。視点変わりのせいではないのかも) モノローグがどちらのものか、時々分からなくなったり、二人の悩みが似通っている部分があるので読みながら混乱しました。
また、サブキャラの位置づけが曖昧で、勿体なかったです。侑の元恋人(侑は幼馴染みと称してますが)、牧緒の父、牧緒の祖母、関わりが濃いようで意外とあっさりというか、二人にとっての思い出は濃いのに、濃さがあまりこっちに伝わらず、作中の登場が少なくて輪郭がぼんやりしている感じでした。

0

透明感のある綺麗なお話

不思議な出会い方をして名前をつけられない関係性になって中盤まで2人が何を抱えて何に苦しんでいるのかお互いにも見えず、こちらにも分からず、ただただ心地いいから一緒にいるという不安定で曖昧な雰囲気が魅力的でした。

最終的にはすべてが紐解かれ、偶然に思えた不思議な出会いにもちゃんと因果があって、すとんと落ちてくるラストなのがまたよかったです。

温かくて優しくて幸せに感じる愛を知るよりも先に好きな人を苦しめたり縛りつけるような愛や望んでいないのに押し付けられ逃げられない愛を知ってしまった2人が確かにそばにいたいのに愛を伝えてしまったら苦しいものに変わってしまうのではと怯える姿が切なく、でもそれを乗り越えて2人でいることを選べた2人が尊く美しい1冊でした。

1

光と影の使い方が美しい!!

また素晴らしい絵を描かれる作家さんが登場してしまったな……!と思いました。
ストーリーの陰と陽が作画にもあらわれていて、トーンの使い方?(絵に詳しくなくてすみません)で表現される光と影がとても美しかったです。

「記憶を無くした」という突然の告白から始まるストーリーは、侑と牧緒それぞれが背負ってきたトラウマが少しずつ判明していくつもの「なぜ?」が解き明かされていきます。
忘れたい記憶と目の前の温かい人との間で揺らぐ牧緒の表情と心情が見ていて苦しかったけれど、侑が牧緒の全てを受け入れた上で自分からも歩み寄っていくシーンは、素晴らしく美しかったです。

2人の身長差にも萌えました!侑は年上だけどふわふわした所もあって髪を下ろすと幼く見えて可愛いし、牧緒はまつ毛がバッシバシに長くて美人さんで、だけど言葉が悪い所もあって、ギャップ〜!!がたまりませんね。

えちシーンはほとんどないですが、その描写まで全てが美しいです。
タイトルが、またなるほど、といった感じで唸りました。所々黒いインクを落としたような記憶を温かい光で包み込む、最後はぽかぽかした気持ちになれる作品でした。

1

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