もしも生まれ変わってまた会えたら

雷々来世

rairairaise

雷々来世
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神284
  • 萌×297
  • 萌29
  • 中立10
  • しゅみじゃない5

4

レビュー数
52
得点
1905
評価数
425
平均
4.5 / 5
神率
66.8%
著者
野白ぐり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033882

あらすじ

高校生の七星には
ずっと見つづけている夢がある。
それは前世の記憶で、
そこで七星は何よりも大切な
主人に仕える騎士だった。
記憶が本物か疑っていた七星だが、
ある日、主人であったレオが
転校生の雷央として目の前に現れる。
雷央にも記憶が残っていて、
七星との再会を無邪気に喜ぶ。
だが、彼は肝心なことを忘れていた。
七星にとって雷央は
絶対会いたくない人だったのだ──

表題作雷々来世

高校生,17歳,前世,レオに仕える護衛騎士
高校生,転校生,前世,レオ,王族,

その他の収録作品

  • 描き下ろし:AFTER STORY (9P)

レビュー投稿数52

キレイな絵だけではなく言葉も味わって欲しい

相変わらず絵がお美しい!!大好きな作者さまです。

貧しい小国の王子(世継ぎではない)の受けが、たぶん近衛のトップである攻めと長らく想い合いながらもお国の事情で隣国に婿入りするという前世。で、現世では同い年の高校生として転生。攻め視点です。

最初に読んだ時は先が気になり過ぎて、細かい状況はさておいてダーーーっと読んでしまったので、読み終えて萌2でじんわりきたなぁ…くらいの感じだったのですが、、、再読してみたらとんでもない。もう切なくて切なくて〜〜

想いを残した前世に対しての現世。お互いが断片的なことしか覚えていない上に別の事柄なものだから、それぞれが相手の真意は誤解したまま、それでも想うのをやめられないという…つ、辛いよ…

でもクライマックスに向かうにつれて核心に触れる記憶を思い出していく流れが素晴らしいです。七星の顔に傷が残っている意味とか、七星に呼ばれて振り向く時の何かを期待してる雷央の表情とか、色々散りばめられてました。モノローグとかセリフもよかった。きっと読んでギュッとなる言葉がありますよ!

最後は本当にもうよかったねの一言につきます。ずっとイチャイチャしてて欲しい…(アフターストーリー最後の雷央のセリフ吹きました。笑)

あ。紙と電子同時発売なのもありがたかったです。
出版社さんありがとう〜

14

許されなくても共に居たい…その想いが忘れる事を赦した前世からの転生…エ…エモいぃ~….゚(→ε←*)

前作の「金銀ささめくひみつは夜」が初読みだった先生の新刊♪
今作も作画がすごく、すご~く…素敵…♡

作中でも描かれていましたが世は転生ブーム戦国時代?!って位に溢れかえる転生豊作
今回は転生の中では逆転生とでも言うのかしら?過去から現代への転生です

過去は攻め×受けの関係で言えば従×主の逆主従関係
それが現代では同い年の高校生として再会!という何とも美味しい関係です♪

前世の記憶の全てが甘い訳ではない2人
その記憶には忘れたい程の記憶も忘れ難い記憶も、、、
この辺のお互いの記憶のズレがそれぞれの相手への想い方が象徴されている様で繊細な描写に読み応えを感じます

パッと分かりやすい感情ではないかも知れないです
実際私もレビューを書けるようになるまで結構読み返しました
そして読み返していく度に前世のそれぞれの立場だからこそ至ったであろう想いや、その記憶を持ったまま今に至ったから双方の感情が行き違ってしまったのだな、、、と分かって来ます

七星は自身を戒めて「臆病だった」と吐露していますが臆病になってしまう程殿下が大事だったんだな…というのが痛い程伝わる愛情です

また殿下は自分の想いだけを優先して生きる事が”許される”立場ではない身分
だからこそ団長と居る時間だけはそのしがらみから解放されたくて赦されたくて忘れていたい、、、だからこそ漏れたモノローグが「忘れるのは赦し」なんだろうなぁ、、、と儚さが胸に迫る殿下の横顔が切ないです

許しと赦しの違いは宗教的な解釈や主語に当たる部分が犯罪なのかどうかって所でも厳密には並行で比較は難しいのかな?とは思うのですが私的に今回は「許す=受け入れる、受け身的な解釈」「赦す=責めを負わせず解放する、主体的な解釈」という違いを持って読んでいました

こう解釈する事で前世の立場や環境、それぞれの担う責任故の許されなかった添い遂げられなかった2人の苦い経験と、それでも2人で居る時間だけは互いの事だけを想い合う事を幾度も赦し合っていた愛しい時間が浮き彫りになって来てこの2人の特別感が転生してまでも巡り合わせたんだろうな、、、と感じられて、、、もぉ、、、萌えるしかないエモさが迫って参りました(*˘︶˘*).。.:*♡ 

最高に切なくてキュンと出来るエモーショナルBL!!
だけど現代の2人の高校生感とかではコミカルなやり取りも垣間見せてくれるのでそこもまた可愛くって…♡私の中の妄想戦隊エモインジャーがフル出勤で大忙しでしたw

そんな2人の探り探りなえちシーン、、、なんだアレは?!
もぉーーー、、、めっちゃカワエロ過ぎたよぉーーー(o→ܫ←o)
事後処理してあげる七星、優しいよぉ~♪フキフキカワイイ~
ベッド上も好きだけど1番キュンってしたのは帰り道の階段越しのキス…というか飴渡しですね♡
もぉあの画力のパワーが強かった…!!!!!コマとしては大コマって訳じゃないんですけど私の脳内再生での拡大率は最大値でした(●≧v≦)♡(≧v≦●)
高校生の帰り道っていうのも最強シチュでしたしね♡

あ~。。。すっごい良いお話し!
エモかった~~~♡
ストーリー全然関係ないんですけど、、、七星がお母さんのことを「かあちゃん」って言うのさえもエモく感じちゃう始末で、、、もぉなんか凄い好きでした!!「母さん」って言いそうな子の「かあちゃん」になんか眠れる母性が大暴れでしたwww

修正|トーン修正なんですけど何て説明したらいいんだろう?色気のあるトーン修正でこの修正すらエモかった…兜合わせも素股も見応えありました///←このレビュー、後半「エモい」連発し過ぎでスイマセンっ(>ω<)‼

13

幸せを願う狭間で揺れる恋心がズドンと刺さる

めっっっっっ……(間)……ッちゃ良かった!!!

最初の内はお互い気付いてる両片思いが最高で
キュンキュンが止まらんッ!!って感じなんだけど、
後半に向かうにつれてホトホトと涙が出てきて……。

優しくて甘くて切ない前世の記憶が交錯して、
前世と現世の境がドンドンと曖昧になってて、
狭間で揺れ動く恋心がズドンと刺さる作品でした。

ぐりさんの作品は読み手の感情を揺さぶってくるの
上手すぎるんだよなぁぁぁぁぁ……(;///;)スキ


さてさて。

王子様と騎士という関係ゆえに
秘めた想いを口に出せずに主従関係だった前世。
その記憶を持ったまま現世で再会するお話です。

攻め:七星
前世では王子が幼い頃から側に仕える騎士様。
王子を大切にしながら膨れる恋心をひたすら隠し、
めちゃんこ甘やかしてます。保護者感丸出しです。

って記憶を持ったまま現世で生まれ変わり、
記憶に引っ張られて色々拗らせてます。ええ。
これ、めっちゃ萌えます。

受け:雷央 (レオ)
現世では無邪気な箱入りお坊ちゃま感が強いけど、
前世では重要な責を負っていた王子様。

割と王子様の気質を残したままというか…、
七星への甘え方に遠慮がないところが可愛いです!


前世の雷央は沢山泣いていたし沢山苦労していた。
それを近くでずっと見てきた七星の願いは、
前世のことは忘れて幸せになって欲しい…でした。

しかし雷央は再会を喜び無邪気に触れるんですね。
そして前世でやりたかったことを実現させたいと。

七星は前世からずっと雷央に弱いので、
お願いされちゃうと抗えないんですよ。
んで今なら雷央の願いを叶えてあげられるんです。

これがもうね!!!
お互い両想いに気付いてるまま触れる距離感に
ニヤニヤキュンキュンが止まらなくて最高に良き!

前世では泣いてる肩を抱き寄せられなかったけど、
今は抱きしめることも、口に触れることも可能で。
出来なかったことを塗り替えていくのが堪りません。

で。
個人的な嗜好で『付き合ってない状態の同衾萌え』
ってのがあるんですけど本作の同衾も最高なんです。

両片思いに気付いてるけど付き合ってなくて
チューとかまでしてドキドキしたまま眠るんだけど、
前世の記憶とかが絡んでちょっと切ないっていう…!

前世の記憶を持ったままの生まれ変わりですが、
七星の記憶・雷央の記憶は当然同じとは限りません。
同じ風景を見ていても感じ方は違う人間ですのでね。

そこにすれ違いが生まれる。
七星だけが覚えている記憶もあれば、
雷央だけが覚えている記憶もあってーーー。

相手の幸せを願っただけだった。
相手の幸せを自分が叶えたかった。
2人の交錯する記憶を想いがめっちゃ泣けました…!

これが本当に素晴らしいんですよ!!!
2人の記憶から前世の欠片が零れ落ちる毎に
あぁ…あ……あぁ……あ…(;///;)ってなる。

そんな切なキュンキュンを経ての描き下ろしは
萌えが…!萌えがすごい……!!!!!
騎士×王子様の背徳感で萌えがヤバイ!!!!

いや~~~……なんか……、
読みたい萌えがドドンと詰まってた作品でしたね。
関係性萌えとか、保護者萌えとか、同衾萌えとか。
描き下ろしでトドメの一発刺された気分ですv

12

キラッキラの瞳に

一目見てやられました。そして純粋に喜ぶ姿や無垢な煽り、可愛く甘える姿や泣き顔、本当に表情豊かで可愛い雷央にすっかり夢中になりました。

七星が過去に味わった捨てきれない執着や辛い別れを引きずっているのと同じように辛かった結末を忘れていてもとにかくまた会いたい、迎えに来て欲しいという約束に縋るように時を経ていた雷央。悲しみに囚われてしまった七星も嬉しかった約束を大切にしていた雷央も間違いなくどちらも相思相愛で大好きで寂しかったのだろうと思うと、ものすごく切なかったです。

前作でも思いましたがぐり先生主従とか秘密の関係みたいなファンタジーが上手いですね、、世界観も切なさもすごく沁みました。そして現代の2人は大変ピュアで可愛らしい〜!!

10

切なさとお茶目な可愛さに掴まれました♡

前世では身分差、担う重責の違いという抗えないしがらみの為叶わなかったすれ違ったままの2人が現世で高校生として再会する、、、
もうこの時点で夜明け属性の私は萌え萌えモード突入です!!

前世の苦しい記憶と甘い記憶に翻弄されながらも今、手を伸ばせば肩を掴める距離にいる想い人に抗えるはずもなく、、、七星の苦悩に萌えます

そしてそんな七星を見て彼が忘れてしまった約束を飲み込み自分の中で秘める雷央がまた健気で萌える…!

切なさベースがしっかり敷かれていながらも織りなす会話や表情、行動で所々クスッとさせてくれる楽しさが読み易さを助長してくれます
先生のお茶目さというか可愛らしさなんでしょうかね?優しい可愛らしさがとても心地よいです

心地よいと言えば!前作も素敵な作品タイトルでしたが今回も声に出したくなる作品タイトルですね♪そしてあの有名なアニメ映画主題歌の曲名が頭を過りましたwww←私だけ?…きっといらっしゃいますよね?w
ココを狙っていてくれていたのならこれもお茶目な仕掛けだと思うんですよね
なんか、好きです♡こういう遊び心(全然違ったらすみません‼)

訳も分からず転生をする訳ではなく、ちゃんと転生して叶えたい目的があったからこその転生
これは意味のある転生だと思えますし、2人の想いの強さを感じられる素敵な転生作品だったと思いました

最後の仲良しエッチ中の七星と事後の雷央、、、どっちもお茶目♡
すごくかわいい締めでしたね(*´▽`*)

10

攻め厨だったはずなのに…

もう最初のひとコマ目で心臓全部持ってかれました。
振り向きざまのあの表情がぐっさぐさに刺さりまくりそれまで推しは攻めになる事9割だったのに一気に雷央沼へすっ転びました
いじらしくて健気で泣き虫で。でもそんな姿をあの小さい体に押し込んで必死にあるべき姿を守ろうとする。庇護欲掻き立てまくられて『ぐずっ』となるたびに『ななせお願い!抱きしめて!笑顔を守れるのはあなただけ!』ってなってました。ななせの絶望顔も最高に好き。そして辿り着くとこはカプで推しになりました。

今やっと高校生で同級生と言う同じ立場での再会を果たし、お互いが再び出会うことで片隅に眠ってた記憶を辿りよせあって、そして気持ちも寄せ合う。犠牲にする物事が多かったであろう今までの人生の分、この上ない程の幸と笑顔と穏やかな日常が2人にいつまでも降り注ぎます様にと願ってやみません。

現在、私の中の2024年度最高峰の作品に君臨してます。

10

雷々来世

野白ぐり先生の転生BL

前世で護衛と王子だった2人が、現世では高校生で同級生として出会います。
お互いに前世の記憶がある部分と忘れてしまっている部分があります。2人の覚えている記憶と忘れてしまっている記憶がちぐはぐなことで、お互い想いあっているのにすれ違ったり、傷ついてしまったりと、切なくてもどかしくなります。

王子であった雷央には、護衛であった七星とずっとやりたかったことがありました。
記憶のせいで、もう会いたくないと思っていた七星が、雷央を放っておけずやりたいことを一緒にやる理由は、前世から想い続けていたから。
雷央も前世から七星を想っていたけれど、時代やお互いの立場から、自由に想いを伝え合うことも一緒にいることも許されなかった。
現世で同級生の高校生として再び出会えて、他愛のないことを一緒にやって幸せそうな2人を見て、本当に嬉しくなりました。
これからはずーっと幸せでいてほしいです。

10

期待以上の転生物語

前世で団長だった七星のクラスに殿下だった雷央が転入してきます。雷央は再会に大喜びしますが、七星は会いたくないと思っていた相手でした。
肝心なことを忘れて無邪気な雷央に七星は「忘れろ、全部終わったこと」と伝えます。出会いたくないのに出会ってしまう、好きだからこそ自分に囚われずに、今世こそ自由に生きて欲しいから。嫌なことはすべて忘れてほしいから。
それでも拒絶されて悲しそうにする雷央をひとりにはできず、「やりたいことを全部やろう」「未練を成仏させよう」とふたりは一緒に行動を共にすることにします。
前世で出来なかったことを一緒に楽しみながら、「懐かしいって嬉しい気持ちにそっくり」という雷央の言葉がとても印象的でした。

今世で同級生なのに年下っぽく見えるのは前世に引きずられているからか、雷央は前世でも今世でもずーっとかわいかったです。そして、いつも丁寧に優しく守る七星の様子もまた、騎士のようにかっこよく素敵でした。

物語は現世と来世が交互に描かれています。違うことと同じことと比較でき、七星の目線で過去と現在が語られています。そして、団長だった時のように雷央を守るようにしています。
今と昔があいまいで、今が夢なのか現実なのかさえわからなくなるふたり。やっぱり現世でもふたりは好きになっています。
けっきょくふたりとも何度生まれ変わっても、きっと記憶がなくても好きになっちゃう運命の相手なんでしょうね。

前世に実はしていたけど記憶がないこともある雷央ですが、七星と過ごすうちに記憶が蘇ってきます。過去の自分がしたことも、思っていたことも。殿下と団長が離れたわけも思い出し、雷央は七星を解放します。
互いに自分から自由にしてあげないと、という気持ちから距離を置くふたり。すれ違っても愛し合っているふたりはそれほど長い間、離れていくことはできません。

ふたりが両想いになる過程・セリフ、行動、物語運びがとても素敵でした。すれ違いから両想いになっていくふたりの様子をぜひ漫画を読んで楽しんでください。ぐり先生の繊細で美しい絵柄と切ない物語、愛おしいふたりの様子がとてもよかったです。
後半からエッチもたくさんありますのでそれも含め、特に描き下ろしがサイコーですので!ぜひ、お楽しみください!!


個人的に、ぐり先生の描く白シャツがとっても大好きです!特にボタンを1、2個外しているスタンドカラーからの覗く胸元がたまりません!前世の服、最高でした!!

9

しっとり甘々

作家買いです。

前世の騎士団の隊長と王子の、両想いでありながら身分の違いによりすれ違っていく2人が、恐らく何回もの転生を繰り返しながら、現代でやっと身分も年齢も関係なく平等な世界で出会い、愛を育んでいきます。

先生の絵柄がキラキラとしていて、特にレオの美人かつ素直で明るい部分がよく分かって、より静かに流す涙の哀しさが伝わってきました。
基本的に攻めの七星の目線で話が進むのですが、最後のアフターストーリーはレオ目線で、常に格好良かった七星の取り乱した(?)姿も見れて良かったです。

この2人はきっと来世でも出会う運命なんだろうなぁ。

9

前世の叶わなかった恋が切ない

七星×雷央

大切な王族に仕えていた護衛騎士としての

前世記憶を持つ主人公の高校生・七星。

そんな彼が転校してくる雷央と出会って、
その記憶が確信に変わる。

2人の過ごす中、
前世と交差進行で、

前世で地位と立場のせいで結ばれなかった恋・・・


読みながら、次々と蘇る前世の切ない光景に胸が締め付けられる。
前世で押し殺さなければならなかった感情が、
今世の恋心となっているのがしみじみと感じられて、
大切な人と自由に恋愛できる今世で、
前世のじれったさをゆっくりと埋めていくような可愛らしい純愛具合に萌える。
現代の高校の同級生と、
中世風の年の差の主従関係を同時に繊細なタッチで味わえるのも最高。


前世で、
雷央が子供時代から育んだ2人の温かい絆や、
成長とともに芽生えた届かない恋心。
雷央が国のために選んだ悲しい別れや、
心が痛む決別の瞬間・・・
いそれぞれの複雑な心情に涙が止まらない。

特に七星の愛ゆえに雷央への愛護心を抱きつつも、
雷央にふさわしくないと投げやりになるほど
手放さなければならないという葛藤。
雷央のために会いたくないと思うものの、
結局、今世で雷央との恋に抗えないという
どうしようもなく愛しい想いが心臓に突き刺さる。

前世で、雷央が抱いていた七星への小さな恋心を、
国のために無理やり捨てなければならなかった。
今世でやっと七星に再会し、素直に喜ぶ無邪気な姿が可愛すぎる。
一方、その時のイラつく気持ちが今も尾を引き、
七星を悲しませないために自分の感情を抑える姿が切ない。

前世で制約された恋の苦しみが胸に疼き、
高校生でありながら前世の恋の現実感と、
前世の束縛が今世の自由と交錯する感情が丁寧に描かれていて、
読んでいるうちに自然と感情移入し、
何百年にもわたる約束が果たされる様子が感動的で、
何度でも読み返したくなる作品です。

8

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