孤独を知る魔法使いは怜悧な黒騎士に溺愛される

kodoku o shiru mahoutsukai ha reirina kurokishi ni dekiaisareru

孤独を知る魔法使いは怜悧な黒騎士に溺愛される
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

90

レビュー数
5
得点
32
評価数
9
平均
3.6 / 5
神率
0%
著者
火崎勇 

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イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866696782

あらすじ

類を見ない程の魔力量を持ち、麗しい美貌ながらも天涯孤独のエリューンは、家族のように接してくれる護衛騎士のトージュに惹かれるが、彼が側にいるのは王太子オーガスから命令されただけと知ってしまう。心に鎧を纏い魔術の研究に没頭するも、魔力枯渇を起こしたエリューンに、トージュは魔力供給を理由に覆い被さってきて!? 「可愛すぎて困る」興奮する躰への愛撫で絶頂へ追い上げられて、エリューンはその腕に縋るしかなくて……。クールな護衛騎士×希代の魔法使いの溺愛


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

表題作孤独を知る魔法使いは怜悧な黒騎士に溺愛される

トージュ・ウェリュード、護衛騎士
エリューン・ルスワルド、伯爵家の長男で希代の魔法使い

レビュー投稿数5

封じた想いを解くのは

今回は第一王子の側近と伯爵位を持つ魔法使いのお話です。

弟の魔力暴走で家族を亡くした受様が魔法使いとなり
スタンピードを退けて新たな家族を得るまで。

受様は魔力に長けた伯爵家の長男として生まれ
5才の魔力測定で魔法使いの資質ありと判断されます。

保有魔力が多かった為
有能な魔法使いの集う魔術師の塔に誘われますが
父伯爵は子供のうちは手元で育てる道を選びます。

しかしながら10才の時に魔力量の多い受様のため
魔法使いが指導にやってきて魔術師の塔へ来ることを
さらに勧められます。

今度は父伯爵が同意し受様が王都に行く事を話した席で
受様と離れたくないと癇癪を起こした弟が魔力暴走を起こし
伯爵邸は炎に包まれます。

受様は反射的に習ったばかりの防御結界で張った事で
誰1人の生存者となります。

幼い受様には保護者の必要で伯爵利用の経営は難しく
魔術師の塔にも求めている事から
第一王子の采配で王家の保護を受ける事となります。

第一王子はスタンビートの到来を予想していて
魔剣士を目指す攻様を側近の護衛騎士としており
受様も魔術面での備えを求められます。

成長した受様は若く期待の魔法使いであるとともに
その美貌も誉めそやされる青年になりますが

第一王子の要請による結界研究で魔力枯渇を起こしかけ
指導役出る魔法使いに襲われかけたところを攻様に助けられ
攻様を見る目が変わる事となります。

それ以来、少しづつ攻様への恋心を自覚していきますが
攻様は誰かを気にかける言動が多く
受様の想い人を第一王子だと思っていましたが・・・

家族を失い魔術師となった受様と
家を継がず第一王子の側近となった攻様の恋物語で
既刊「孤独を知る異世界転移者は・・・」の受様を助けた
魔法使いが本作の受様となるスピンオフになります。

王子と攻様、受様は1度スタンビートをやり過ごし
受様は王宮を離れ、隠遁先で異界人を助け
亡くした弟のように面倒を見る事とになりますが

異界人とこの時には王となっている第一王子が
出会う事で既刊の物語が進んでいくため

既刊既読の読者は受様が不思議がる攻様の言動を
予め知っていて読み進める事ができるため
受様のグルグルも結果オーライ

受様と攻様はすれ違っているだけの両片思いなので
どうやって誤解が解けるのかワクワク&ドキドキ
ハピエンまでとても楽しく読ませて位だたきました。

1度目は前哨戦にすぎなかった事が発覚
スタンビート対策として王子の協力者となる異界人とともに
王城に戻った事で攻様との関係に思い悩むのですが

本作から入ると攻様の言動の裏事情(訳あり)がわからず
けっこう真意が読めなくてハラハラされられ
ドキドキ増しで読めるかもですね (^m^)

0

期待し過ぎたか…

4月に発売された「孤独を知る異世界転移者は最強の王に溺愛される」が凄く好みだったので、こちらが発売されるのをとても楽しみにしていたのですが、読み終わって期待し過ぎていたことに気が付きました。

こちら前作で異世界転移したリッカを保護したエリューンと、オーガスの側近で実は異世界転生者であるトージュが結ばれるまでのお話なんです。勝手に前作が終わってからのお話だと思い込んでいましたが、エリューンの過去から前作の裏側のお話で、時系列の流ればかり強調されていて、いまいちお話に入り込む事が出来ませんでした。

それでもリッカが現れるまでエリューンがどうして1人で孤独に暮らしていたのか、オーガスとトージュにやたらとツンケンしてる理由などは良く分かりました。もし、この本だけを読んでいたなら評価も違ってたと思います。

ですが前作を読んでる者としては、実に焦ったくて読みたかったのはあのお話の事後なのにと思ってしまったんです。だってトージュの正体がリッカの亡くなった兄で異世界転生者と分かってるので、トージュは兎も角エリューンには一切の共感が出来ませんでした。なんならイラついてしまってました。

あとがきにその後の想像らしきものがありましたが、それこそこが私がこの作品に期待してたものでした。そして4月、5月と間を開けずに刊行するべきでしたね。

前作のファンとしてはあのお話の裏側とエリューンがオーガスとトージュとの距離を取った理由と、その後のお話が読みたかったです。モテモテのトージュとエリューンが周りの悪意をかわしつつ、唯一無二のパートナーとしての絆を深めて行くお話にして欲しかったです。

0

スピンオフ

稲荷家先生おっかけで購入。前作と同時進行のお話なので、両方読んだ方が面白いと思います。私はこっちのキャラの方が好きかな。めちゃくちゃ萌えた訳ではなかったので、萌にしました。タイプの違うキラキラ二人がすったもんだするお話、本編260Pほど+あとがき。

10歳になった時に魔力量を量ったら、すごく楽しみな量があることが判明したエリューン。そのことがきっかけとなって両親と弟を亡くし、王城に引き取られることになります。いずれ起こると予想されている魔獣のスタンピードに備えて研鑽を積
み・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
前作の攻め受け、エルネスト(第二王子)、嫌な奴少々ぐらいでは。

++攻め受けについて

攻めは最初短髪だったのに、ある事により髪を伸ばすことになった、生真面目さん。剣術は強そうだし、魔力を剣に乗せることはできるんだけど、なんだか不器用な印象なんだよな。想いをストレートに伝えるってことが難しいんだろうなあ・・・

受けはあれこれある事がわかっているが故に、こちらもストレートに想いを伝えようとはしない方。魔力いっぱい&魔法を器用に扱いそうな天才っぽい印象。魔法という点で、攻め同様、最前線で戦える強さを持つ方。国を守るため、二人して一生懸命戦っています。

攻めも受けも訳アリ人生に加えて魔獣による攻撃という試練ありで、ハラハラお話な一冊でした。戦うのに一生懸命頑張っていたら、なんとか解決、恋愛面もばっちり解決!って感じのお話でした!この本では、受けの弟が一番気になったかな。うーん。

1

最強の魔法使いも、恋の前ではなす術なし

「孤独を知る異世界転移者は最強の王に溺愛される」のスピンオフ。(作者さんは"同時進行"という言葉を使ってます)
私はそちらの作品は未読ですが、一応問題なく読めました。細かい部分を知るには既読の方が確かに良いので、気になる方は前作から先読みすることをオススメします。


稀代の魔法使いであるエリューン。家族全員を悲しい事故で亡くし、一人ぼっちになってしまった彼の切なくて苦しい恋のお話です。
国一番の魔法使いで、類稀な美貌の持ち主ということもあり、何かと目をかけられたり、目をつけられたりなエリューンに付き従うのは護衛騎士のトージュ。王子の側近で、エリューンのことを何かと気にかけてくれる頼もしい男です。
トージュの優しさに触れ、恋心を芽吹かせるエリューンですが、んーー…なんて言うんでしょう…早とちりというか勘違いというか妄想が暴走みたいな?トージュ好きなのは異世界転移者のリッカで自分じゃない、あの言動もあの目線もリッカのためのもの。自分の側にいるのは、トージュの意思じゃなく命令されたからだ。
みたいなことをですね、ぐるぐるぐるぐる考えています。

思い違いも甚だしいとこなんですけど、妄想力つよつよなエリューンは思い込んだらもうその思考から離れません。目の前で家族を一瞬で失った心のトラウマみたいなものもあってか、エリューンからは悲壮感が全体的に漂ってて、どこか痛々しさも感じます。
高貴な家の出だし、美人だし、最強の魔法使いだしで、非の打ち所がないパーフェクトな彼ですが、表向きは強そうに見えても裏ではガラスのハート。非常に繊細で脆いです。トージュへの密やかな恋心は苦しみと切なさいっぱいで、素直になれないエリューンの不器用さに胸が苦しくなってしまいました。

真実ではない想像のトージュの姿に心を痛めるエリューンですが、それはトージュ側にも言えること。この2人、絶妙に思い違いをしていてすれ違ってるのが、焦ったいしもどかしいです。お互いに想い人は別の人だと思ってるから拗れてるわけですが、2人とも思い込み激しすぎ(笑)ある意味、似たもの同士でお似合いです^ ^


スタンピード(魔獣大発生)対応に奔走するエリューンとトージュの鬼気迫る魔獣との格闘シーンや、性的に交わることで相手から魔力をもらうシーンだったりと、2人の仲を密接にする見せ場には大興奮!トージュの気持ちは分かりにくいので、エリューンへの想いを知る数少ないデレシーン……しかと見届けさせてもらいました。
ゴージャスなイラストには、"魔法使い"、"黒騎士"、"溺愛"のワードがぴったりです。この物語の世界観と非常にマッチしていてイラストでもたっぷり魅せられました(*´︶`*)

4

黒髪長髪騎士の溺愛

火崎先生、初読みでした。転生してきた護衛騎士 ×美貌の不憫魔術師カプのラブストーリー。

攻め受け双方の誤解による切ないすれ違いはあるのですが、溺愛攻め・トージュの甘さ優しさのおかげで、ほどよい糖度で楽しむことができました。❤︎

こちら、『孤独を知る異世界転移者は最強の王に溺愛される』のスピンオフ?同時進行物語なんですね。先生のあとがきで初めて知り、あ〜そういうことか!と納得。なぜなら読んでいる時にちょこっと「??」となる部分があったから。

物語全体の理解の妨げにはならなかったですが、「あ、このキャラは前世が日本人で転生してきた人なんだ」とか、「このキャラとこのキャラがくっ付いているのね」とか、そういった前提が分かっていた方が、立ち止まらずスムーズに読んでいけたかな?と思います。

以下、簡単なあらすじです。

主人公は美貌の天才魔術師・エリューン。エリューン視点、一人称(「私」)で進むお話です。
10歳の頃、弟の魔力暴走により、一瞬にして家族全員を失ってしまい天涯孤独の身となったエリューン。

王宮預かりとなってから、寄り添った優しさあふれる言動を見せてくれる護衛騎士・トージュに惹かれていき恋心を抱きます。
しかしある日、王太子オーガスの口から「エリューンを守れと俺が命じた」という事実を聞き、彼がそばにいてくれたのはトージュ自身の意思ではなく、王太子の命によるものだったのだと知ってしまいます。

人知れず恋破れ、来るべき魔獣退治のことで頭をいっぱいにし、心を揺らさぬように努めるエリューン。
しかしある日、魔力が枯渇し倒れたエリューンを「魔力供給のため」と言ってトージュが抱きーー

と続くお話です。

攻め→受けへの無理やり描写ではなく、エリューン自身も望んで抱かれていたので、痛さはなし、切なさ感じる二人の初えち。
その分、誤解が解けた後のえちとトージュの甘やかしにときめきました・:*+.

作中で描かれる魔獣との戦いシーンは、ちょっと臨場感に欠けるなと感じた部分も;
映像を見ているかのような迫力は感じられず、淡々とした描写にやや物足りなさを感じました。

とはいえ!
すれ違いからの誤解が解けての両想い❤︎って、王道だけれどキュンとくる。

稀代の魔術師として「守る」力を最大限に磨き発揮してきたけれど、実はずっとずっと「守られたかった」エリューン。
人前でもキスしてきちゃう溺愛トージュと共に、これからは末長く”守られる”幸せを感じていってほしいなあと願ってしまう、素敵なラブストーリーでした。

1

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