お前に触れちまえば、俺なんかただのケダモノだ――

傷だらけの恋情

kizudarake no renjo

傷だらけの恋情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×218
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
8
得点
183
評価数
48
平均
3.9 / 5
神率
35.4%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773087086

あらすじ

河北にとって日常は、古いアパートに住み、少ない給料を兄に搾取されること。
不幸が普通だと慣れきっていた、ある日。隣人・笹子と出会う。
兄に殴られて負った怪我の手当てをしてくれた笹子は、「何かあったら呼べ」と優しい言葉までくれた。
その日を境に河北は、度々彼の部屋を訪れるようになる。
ただ料理を作り、ただ二人で出かける……今までとは正反対の生活に、これが幸せなのだと泣きそうになる河北。
だが、そこに再び「兄」という悪夢が現れて――。

表題作傷だらけの恋情

笹子、小説からルポまでこなすライター
河北亮司、両親の死後兄にたかられ続ける居酒屋店員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数8

挿絵のスーツ姿が(*´Д`)

他の方のレビューを読ませていただいて購入。
笹子がひたすら好きです。
あのスーツ姿は亮司でなくとも格好良いし惚れてまう(*´Д`)
いつも読んでるような設定のものなんだけど、攻めも受けもちょっと違ってて、
個人的にはすごく楽しかった。(BLまだそんなに読んでないので)
笹子にも御山にもすごい子供扱いされる亮司にちょっと違和感感じたけど、それだけ可愛いんだろうなと。
その辺はコミコミ特典の小冊子の笹子視点からの話でなるほどって思うとこあり。
頻繁に出てくる頭を撫でられるシーンすごく好きです(*´ω`*)
とてもお気に入りな1冊。

7

ココナッツ

kumachi7さま

はじめまして、kumachi7さま(*^^*)
突然コメント失礼いたします。

攻めの笹子、最高に良かったですね。
kumachi7さまのプロフィールにありますお好きな作品の中に、似た雰囲気のキャラがいらっしゃいますが、あちらも大好きです(*^^*)
こういう攻めさん、もっと増えて欲しいですね!
コミコミさんの小冊子はわたしは持っていないのですが、kumachi7さまのおかけで妄想が膨らみました。
ありがとうございました(^ ^)

真面目ネガティブ受けと臆病オヤジ

派手さはないのですが健気な受けの亮司が意外に可愛く感じて一気に読みました。
攻めの笹子は元ヤクザのルポライター設定ですが、ルポライターとしての活躍場面は
一切出てこなくて、元ヤクザと言うよりヤクザと一般人の中間に今でも位置している
そんな風に感じる設定でしたね。

亮司は普通の家庭で育ち兄と両親の4人家族で平穏に暮らしていたが
兄が高校生になった頃からグレ出し兄のためにいつも家庭はいざこざが絶えないように
兄から暴力を受けながら、しかしその兄が家を出たことでつかの間の平和が戻るが
それもつかの間で両親が事故で亡くなり僅かばかりの遺産も兄に全て奪われ、
それでもたった一人残されても真面目に働き生きている亮司。

オンボロアパートで貧乏ながらもなんとか生真面目に暮らしていても
兄が何度もやってきては暴力を振るいお金を奪っていく、そんな時に隣人の笹子に
ゲイの痴話喧嘩と勘違いされたことで誤解が解けたあとに隣人として急接近。
誰にも頼ることが出来ない、友人すらいない孤独な日々に笹子の存在が唯一の
幸福な時間を味あわせてくれるようになります。

年の差カップルで、オヤジは亮司が可愛くて仕方ないだろうなと思わせるラストに
向かうまで、亮司が兄に何度も辛い目に合わされ、ついには実の兄に売られてしまう。
このバカ兄貴が本当にバカでグレた理由は最近の甘ちゃんだってこうではないよと
言うような腐った兄なのですが、最後はそれ相応の報いを受けます。
亮司に押し付けがましくない優しさを見せる笹子が亮司を助けるために豹変する、
思わずカッコイイと呟いてしまいます。
相愛になった二人、亮司はきっと笹子に甘やかされてそれはそれは幸せに
きっとなるのではないかと思える話で後味がよくて程よく甘くて面白かったです。

11

ワイルド年上攻めと不幸受け

火崎さんとは相性があまり良いとは言えず、あらすじが気になってもけっこう躊躇していました。
ただ、この作品は完全に梨さんのジャケ買いです。
梨さんの描かれる『ワイルド無精髭男』にフラフラ吸い寄せられ。
そして発売日に購入しておきながら置いてありました…痛くて…(涙


受けは居酒屋の仕事でギリギリの生活をする河北、21歳。
両親が事故で死亡し大学を中退、そして実の兄に遺産も給料もむしりとられる毎日です。

攻めの笹子は河北の隣人。
兄に暴力をふるわれた河北の怪我を手当てし、それをきっかけに夕飯をともにするようになった大人の男。
30代の訳ありワイルド系。


痛い!
もう初っ端から!
どうですよ、人物紹介だけでも暗くなりますよ…
超ヘタレなので、もう読み出すまでに時間がかかってしまいました。
そして苦手な受けの一人称。
ただ、河北が不幸のズンズンズンドコーなのに嫌な子ではないので、一人称でも読みやすかったです。
彼はねー、本当がんばっておりました。
わたしがお惣菜持って行ってあげるよ!と言いたくなります。
よく不幸受けだと可愛らしい子(娘)が多いかと思いますが、しっかり等身大の青年でその辺りも好感が持てます。

最初、河北が笹子へ惹かれていったのは、両親が亡くなってから初めて自分を見てくれた人だったからという所謂依存なのかな?という雰囲気。
言葉遣いや態度の変化にそれを感じますし、笹子もその辺はとても慎重で、きちんと河北へ考えさせる時間を与えます。

ヘタレ読者のわたしが最後まで読み切れたのは、ひとえに笹子があまりにも素敵攻めさんだったためです。
ぶっきらぼうであっても、言葉も手も優しくて暖かいです。
そして彼の訳あり部分は想像がつくのですが、「良いのよそれが素敵ポイントの一部だから!」と読むのをほったらかしておいたくせに、すっかり夢中でした。

でも、ふたりのラブよりもインパクトが強かったのは暴力兄貴ですね。
はー、これくらい大したことないと思われる方も多いと思いますが、わたしにはこういう家族設定は無理でした。
兄貴の尻拭いで攫われて、危ないところを助けられるといった大道なんですが、笹子が素敵だったので良し!でした(苦笑

気になる点を上げるならば、ノベルスなのになんだか物足りなさが…
1ページの文字数が少ないのか、作者さんの書き方で1行みっしり書かれないのかわかりませんが、読み応えと言いますか、そういう部分がなんだか「あれれ?もうお終い?」という感じ。
ノベルズは文庫よりも文字数が多いと思っていましたが、そうじゃないのかな?
なんだか不思議な読後感でした。
でも、ノベルズは読むのに時間かかって敬遠している方には良いと思います。
あと、ワイルドな年上攻めがお好きな方にも!

6

パンツの辺りが好きです

1冊すべて表題作で、亮司(受け)の視点でストーリーは進みます。

亮司は、ろくでなしの兄に殴られ、金を奪われる日々を送ります。隣人の笹子(攻め)と知り合い、恋愛感情を抱きますが、兄にヤクザへ売られてしまい…という話です。

亮司は傷だらけの不憫な状態になりますが、笹子が原因でないですし、強姦も未遂なので、痛い系が苦手な私にも読みやすかったです。
亮司を痛めつけた者達はそれぞれ懲らしめられるという勧善懲悪なので(ヤクザがヤクザをシメるのですが…)、読後はすっきりしたものでした。ただ、不憫受けを好む方には、物足りなく感じてしまうかもしれません。

不思議だったのは、主人公を「リョージ」と呼ぶこと。
笹子には自分からそれで呼んでくれと話しているのですが、それ以前にみんながそう呼んでいるというのですから。
単に文章上で読みやすいからという都合かもしれませんが、純日本人だけど顔が外国風っぽいから、とか理由が欲しかったかなと思いました。

あと、マンション持ちの笹子が亮司の住むアパートで暮らしていたのもちょっと疑問でした。こちらも何か理由をちらりと会話ででも補足して欲しかったです。細かいですが、読み返していてちょっと気になりました。

良いなと思ったのは、強姦されそうになる場面での亮司の思考。
ヤケクソでも悲観的になるのでもないところが好きです。

あと、亮司の「パンツ一丁」の部分がお気に入りです。
スーツ姿の笹子と、パンツ一丁の亮司の対比が面白かったですし、イラストも素敵でした。また、笹子が「パンツ一丁で…」と発言するたびに、亮司への思いが垣間見えるようでニヤついてしまいました。

2

芯の強い「いい子」!

火曜日はもう待たない がよかったので、改めて火崎先生の本を本棚から発掘。読み返し。
この先生の文章が苦手 と思ってたのですが、
苦手と思いつつ、好きな作品があるわーと今更ながら思いました。

当本は、そもそも梨とりこ先生の挿絵目当てでget。
扉絵と裏表紙に使われている攻めさんの背中にうっとり。。。
うーん ぴと ってくっつきたい(笑)

受けさんは他のお姉さま方のレビューにあるように
かなり酷い目にあってます。
お金ないから、友達なくなっちゃうって悲しすぎる。
(でもこういう境遇の人、ほんとにいるんだろうなあ)

そんな中でも芯の強いいい子なんで、攻めさんみたいな守ってくれる人と
思いあうことができて、よかった。。。としみじみ。
一緒にご飯食べて、いつまでも仲良くしておくれ と見守る母の気分。

萌2にしたいんだけど、どうしても「ヤ」さん関係はNG思考が働いてしまうので
無念だけど萌.

ちょっと年齢highな腐女子の方なら(笑)
いい子を見守る母の気分になれますよん。

2

良い子が優しいオジサマに救われる王道系

程よく甘く、想定内。
皆様のレヴューにある通りだと思います。
取り立てて面白いわけではない(ごめんなさい)のですが、この作品、私も好きです。

亮司はかなり不遇なのに真直ぐないい子です。
でも考えると、不遇だから性格擦れてる、っていうのもテンプレ的ですよね。等身大の普通の青年が亮司と同じような境遇で真面目に生きていこうとするなら、日々バイトに励んで生活に追われて・・・このくらいが現実味あるのかもしれません。
亮司が幸運だったのは、ボロアパートの隣人が笹子だったことでしょう。
他にもマンションを持っているようなのに、築30年の古いアパートに住むなんて・・・もしかして、亮司に声をかける為に生活の拠点を移したのでは等と邪推してしまいました。
そうだったとしても、笹子のかっこよさは1ミリも揺るぎませんが!
無精髭に咥えタバコで猫背で男臭い雰囲気の笹子、かっこよすぎです!亮司にすぐに手を出さないところもすごく紳士的だと思うのです。
最後の優しいエッチもいいのですが、笹子がケダモノのようにガツガツ亮司を求める姿も見てみたかったなぁ・・・

プレイ内容の「媚薬 監禁 陵辱強姦 束縛」は笹子相手ではないし、未遂です。
(本物を入れられてはいないので、未遂、としました)
もし、プレイ内容で手に取るのを躊躇っている方がいらっしゃるなら、勿体無いです。
幸せな気持ちになれるハッピーエンド小説ですよ。

1

受の不憫さ

受の不憫さが本当に際立ってひどすぎて
同情を禁じ得ませんでした。
作者の方はそれを狙って書いているんだと思いますが
そう考えるとなかなか凄いと思います。

自分の中ではドラマで「家なき子」を見たときくらいの衝撃でした。
若干言いすぎな気がしますが、あくまで自身の意見なので。。。
(しかも「家なき子」って古すぎw年代ばれますねwww)

その不憫で不遇な中で生きてる主人公なのですが
驚くくらいまじめでまっすぐで、
むしろどこかちょっとひねくれててもいいんだよ・・・
いや捻くれといてほしかった!!!!
どうしても応援してしまう気持ちになります。

兄にだいぶんひどくされ、殺してしまおうと衝動的にナイフを持っていくのですが
それを止めるのはもちろん攻の役ですよね。
いいところで色々登場してくれてよかったです。
最終的に兄はフルボッコされたり報復は受けるのですが
もっとしてやれって気になりました。

恋愛模様はまぁゆっくり進んで最後に成就する感じです。
攻と成就したことによって受が今後幸せになっていくようなそんな終わり方でした。
文字数が少ないのか、中身がわかりやすく簡潔なのか
すぐに終わってしまった感があったのが少し残念でした。

1

受けの不幸対策は少なからずあったのでは…

お隣さんBL。
(クズに全振りしているような)どうしようもない兄貴に振り回される可哀想な受け。
シリアス好きとしては痛さはほとんど感じませんでしたけどね。

お隣さんとの繋がりができ諸々変化していく受けのお話なのですが、設定の甘さというかがどうにも気になってしまい…

例えば一番の問題である部屋に押し入り暴力をふるい金を奪う兄について。
実の兄だから警察には取り合ってもらえないと決め付けていますが、同居しているわけでもないし、手の打ちようがあるのでは?
893と関係もあるみたいですし。

通帳と印鑑が盗まれお金はなくなったとしていましたが、窓口あいている時間じゃないと引き出せないし、すぐに紛失届出せば口座とまるし本人の身分証ないと再発行できないから無事なのでは?

などなど。
フィクションにリアリティ求める人間ではないのですが、一応現実的なお話ですし、受けがもう少し苦しまずにすむいい方法があったのでは?とつっこみたくなっちゃいました。


また受け視点ということもあり、攻めが受けに恋愛感情をもった理由がほとんど伝わってきませんでした。
惚れた理由を台詞で語られたりはしますが、ふーんそうなんだ…ってかんじで、その部分を日常の中で感じたかった…。

見つける気がなくとも誤字が多かったので、お話に集中しにくかったというのもありました。

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