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tooboe ni koi
エロス度★★
おやおや、狼と狼の群れで育てられた元奴隷の青年が紡ぐ恋の純愛さが素晴らしいですね。
兄弟同然のように育ったタツフジとたま菊。
たま菊と同じになりたくて人への変化を猛特訓したり、彼と番になりたいタツフジからの求愛がたまりません。
また、たま菊のことが大好き過ぎるタツフジからの溺愛や発情して狼の本能を剥き出しにたま菊を食べたがる迫力も魅力的で、たま菊もタツフジに求められたがっているのが色っぽくて最高でした。
群れのことを考えるキイバナと一途にたま菊を想うタツフジの対比やキイバナの親心もよかったです。
タツ×たま
幼馴染2人。
人間と狼の禁じられた恋が切ない。
繊細に描かれた山間の森林生活と、和風の世界観が心を掴む。
獣人ではなく、
本当の狼がヒト化という設定が新鮮的。
子供の狼が可愛い。
奴隷から逃げ出した不憫な少年・たまが、
狼の群れの長に拾われて、
孤独の中で唯一心を開いたのは狼の友人・タツ。
10年間、兄弟のように過ごしている2人が、
一緒にいる時間の中、家族という感情から、
徐々に恋心へと変わっていくのがじわじわとしたもの。
人間で、狼の力強さに憧れているたま、
男前な狼のリーダーであるタツの前での、
慕うとその以上の感情の間に戸惑う姿にグッとくる。
そんなたまの前で、
タツが天然やんちゃな態度を取ったりして、
チラッと見せる一途な愛情の眼差しに胸がキュンとなる。
タツを想っていても、
狼になれないたま・・・ 胸が締めつけられる。
たまのために、ヒト化になるタツ。
そのタツのヒト化の代償である発情を
抑えてあげるたまの健気な行動がいじらしくて、
抑えきれないタツの欲望が、たまに襲ってくる光景が刺さる!
禁断の恋のような
切なく、悲しみが混ざっていく展開で、
2人の愛と絆に涙が滲む。
種族を超えた愛の深さに感動しました。
気になる点:
描き下ろしの初エッチで、
たまの微妙な淫乱様子が全体の純粋な雰囲気に合わないかな。
個人的にはそう感じた。
狼の中で育った人間のたま菊と、狼のタツフジ。
山の中で兄弟のように過ごしてきた、ひとりと一匹のお話。
幼い頃大人たちに奴隷として扱われ、山へ逃げたところを狼の長・キイバナに拾われたたま。
狼の中で生きていくことに戸惑いもあったと思うけれど、彼のそばにはいつもタツがいたから頑張れたのがわかります。
そんな風に一緒に成長してきた彼らですが、タツが特別な感情を抱いていることは一目瞭然なので、たまもその想いは薄々わかっていたはず。
「つがいになろう」と言葉にされてしっかりと意識しだしたその初々しさがたまらなく可愛くて、何事もなく上手くいってほしい…!と願わずにはいられませんでした。
でも。いくらタツが上手に変化して人間らしくなっても根本的な部分の違いは変えられないので、結ばれるのは簡単なことではなく…。
想い合っているのに離ればなれになるところは本当に切なくて悲しくて。
タツもたまもお互いのことを考えて身を引いたその優しさに胸がギュッとなったけれど。
最後にはそこを乗り越えてくれてホッと一安心。
一緒にキラキラな笑顔を見せてくれたのが本当に嬉しかった…!
そしてキイバナもとても重要なキャラだったな、と。
不器用ながらも愛情を注いでくれて、たまのことをきちんと「人間として」育ててくれたおかげで全部が上手くいったのだと思います。
キイバナが繋いでくれた愛にほっこりしました。
もふもふで可愛いところもありつつ、異種間の恋の切なさもあって。
様々な表情を楽しむことができるお話でした。
なすびたか先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
純愛 5
狼 3
しんみり 2
エロ 1
な感じだと思います。
狼のタツフジくん×人間のたま菊くんのカプです。
村人に売られ、奴隷として扱われていた。逃げ出した先で、人に変化することが出来る狼の群れの長に拾われたたま菊くん。人としても狼としても育てられたたま菊くんには、弟のような関係のタツフジくんの存在があった。しかし、完全に人に変化出来るようになったタツフジくんから「つがいになろう」と言われてしまい…。
人に変化出来る素質がある狼の群れ。その中のタツフジくんが今作の攻めです。なので、殆ど人の姿ですが、元は獣人ではなく狼です。作中では他に、完全な狼の姿や幼い頃は変化がまた完全ではないので、手足や鼻が獣寄りだったり、耳だけが狼耳だったり、様々なタツフジくんが描かれています。
完全な狼の姿で言うと、たま菊くんと出会った頃の幼いタツフジくんや脇役キャラの幼いベニくんとスズくんの子狼姿がめっちゃ可愛くてモフモフ要素もありとても癒されます。
奴隷として売られてしまったたま菊くん。狼の長のキイバナさんに人の所作と狼の言葉などを教えてもらい育てられます。たま菊くんの髪型が狼耳っぽいですが、ただの髪型で、本人も人と自覚してはいます。
因みに奴隷だった時の描写はほんの少しですが、耳に枷が付けられていたので、それを引きちぎった時に耳の縁が切れてしまったり、少しだけ痛々しい描写があります。
タツフジくんのことを弟のように思っていたたま菊くんですが、タツフジくんからつがいになろう、と言われ少しずつタツフジくんのことを意識していきます。
しかし、群れのリーダーのタツフジくんと人のたま菊くん。周りの狼達やキイバナさんの思いから、つがいになれないばかりか、人として生きろと、たま菊くんは群れを去ることになります。
どんなに離れていてもお互いに想い合っているタツフジくんとたま菊くん。離れてしまう描写は少ししんみりしますが、ちゃんと結ばれますのでご安心を。狼と人、種族は違ってもタツフジくんとたま菊くんの想いは揺らぐことも変わることもなくずっと純愛で心温まるので、是非とも読んでほしいです。