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sea melt lover
エル×ジン
愛が溢れる繊細でシリアスな救済系。
精神的、肉体的な苦悩が痛ましいほど、
ほのぼのとした光景と、
切ない瞬間が次々と押し寄せて、
最後には幸せの波に包まれて、
最高の読後感を味わうことができた。
動物の遺伝子を持つ新人類(ルタと呼ぶ)が数多く存在し、
人間がそのルタに性奴隷として扱われている衝撃的な世界観。
美人の人魚でスパダリな攻め・エル、
人魚の姿、魚の燐のある半分人姿、そして完全な人間姿、どれも視覚的に最高!
男前で不憫で強気で三白眼の受け・ジン、
いじらしくて胸がギュッと締め付けられる!
両視点で進行するから、2人にも感情移入できる。
子供時代から闇の深淵に生きてきた
性奴隷のジンを救うのがエル。
エルがジンを連れて行くのは、
ルタと人間が平和に共存する理想郷の島。
そこで、絶景と色々なルタたちも素晴らしい。
ジンとして初めて目にする光のある世界で、
不信で戸惑いながらもエルと共同の生活をしていく。
嫌いだったエルの無償な優しさに触れることで、
少しずつ信用していくジンが、
ツンツンしながらも、心の壁が次第に崩れていって、
温かさと愛情を理解し始める過程が心を打つもの。
その中、
ジンの精神と肉体の痛み!
催淫剤中毒による体と脳を蝕む覚えなしの激しい欲求!
記憶の混乱の苦しさにグッと震える!
そんなジンを救ってあげたい一心なエル、
ジン本人が意識のない中、続いているエッチが感動的。
意識のないジンとの体の関係にエルが見せる虚しさも切ない。
ジンの前で、エルが無理に長時間人の姿を維持するの様子が尊い。
家族の憧れすら忘れた孤独を抱えているジンに胸が痛む。同時に、
少し切ない過去を持っているエルにも注目。
簡単に順調にならない2人・・・、
ラストに向かって壮烈でカッコよすぎて、
エルの行動ただただ圧倒されるばかり!
目頭が熱くなる展開が続いて・・・
最後の愛がバンバン伝わるエッチにうっとりしてしまう。
エルの偉大な愛情に、
人間としての尊厳と愛を取り戻すジン。
心が温まる異種間の恋模様に一瞬たりとも目が離せなかった。
感動のラストは涙必至、本当に愛が溢れる一冊でした。
ジンのような受けくんがドンピシャで今回こちらの作品表紙買いに至ったのですが、まさに正解でした!それに加えて長髪美人攻めというのもまた攻めの好みでもあったので始終楽しませて頂きました。
また絵や設定もすごいことながらストーリーやエルの友人もとても魅力的でこの世界観でのお話がまだまだ見たくなりました。
また、ストーリーに加えてえちシーンもあいだあいだに挟み込まれており、そこもたっぷりと楽しませてもらい、スピンオフより一層期待してしまいました笑
拙者背景を描くのがつらすぎるへぼ絵師なんですけど、この作品を見て背景の力とかすごさとか、世界観を描いて魅せるのはやっぱり背景なんだなと思い知りました。
ただ舞台セットとしてすごいんじゃなくて「囚われた」「売り物」である人間の主人公を閉じ込める海という檻だったり、また別の場面では「外の世界」であり「自由」であり、光り輝く場所であったり、とにかく背景による情景の演出がすごい。
そんな超作画に圧倒されたので改心してこれからも背景の修行を頑張ります。
作中に登場する島がとっても素敵!
人物はもちろん、物語の舞台を彩る背景の美しさに魅入ってしまいました。
特に海の表現が好きです。綺麗だなあ。
元々は人間しか存在していなかった世界。
虎やカエルなど別の生き物が混ざった「ルタ」と呼ばれる新人類が生まれ、今では純粋な人間は希少な存在となっている一風変わった設定の異種間ものファンタジー作です。
愛玩・性奴…と、この世界では人の扱いがあまり良いとは言えないんですね。
今作の受け・ジンも幼い頃に奴隷にされた苦しい過去を持つ青年です。
そんな彼が、辛く狭い世界から抜け出して新しい世界を知っていく救済物語といったところでしょうか。
傷付きながらも毛を逆立てる黒猫ちゃんをそっとやさしく見守る攻めあたりにピンとくるものがあればぜひ。
魚と人の間に生まれたエルことエルネティスに連れられてジンがやって来たのは美しい島。
この、新人類と人間が共存する島の暮らしがすごく素敵なんです。
初めは警戒心MAXだったジンの心を、島の人々とエルが生活を通してほろほろと少しずつ解いていく。
長年の奴隷生活と薬物中毒によって洗脳状態にあるジンのトラウマは根深く、夜になれば無意識のうちに望まない行動をとってしまうわけなのですが…
胸を痛めつつも、終始慈しみながら根気良くジンを見守るエルがこれまた大変良い攻めだったので、誤解と思い込みがあっても安心して読み進めることが出来ましたね。
ただ、恋愛感情を持つまでがやや突然に感じられたことと、終盤の展開が駆け足だったのは少々もったいないかな。
もう少しページ数があったらうれしかったかも。
嫌いだったはずの存在がそうではなくなっていく心の動きと、広い世界を知って考えが変化する様子が丁寧に描かれていて好感が持てる作品でした。
異種間ものとして楽しんだというよりは、気持ちの良いトラウマ救済ものとして楽しめました。