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【記憶がなくても、同じモノじゃなくても、 それでも愛している。】
busshitsugata kirakira blue
上巻の時点で泣いていたんですが、下巻も途中から涙腺が崩壊…
もう、何も文句なし、の「神」評価です。
以下ネタバレありのレビューとなりますので、ご注意ください。
上巻の最後で朝柊の手により記憶を消去・リセットされたキルト。施設に戻され、名前も忘れているはずなんだけど、自分のことを「キルト」と呼び続けるんですね。
真昼の名前は思い出せなくても、真昼に呼ばれた自分の名前のことは覚えていて…(このへん、まだ下巻序盤なんだけどこの時点でもううるうる)
「アゲハ」と名前を変えられた後、偶然にも噴水前で再会するシーン。泥酔していた真昼はキルトに気付かず、っていうのがもう!!!もどかし過ぎて!!
某「君の◯は。」の映画を思い出してああああああ!と真夜中に叫びそうになりました。そこで横を見て!気付いてーーー!
店の跡地で以前の客だった男達に陵辱されるシーンが辛くて仕方なかった。。その後施設に戻って、自分で自分の記憶を消去するのも。
そしてもう泣けて仕方なかったのが、どこまでもいつまでも追いかけてくる真昼の姿!
真昼のことも自分が「キルト」だったことも思い出せなくなり、性処理道具として使われてるキルトと再会した後の「記憶がなくても おまえが生きてて嬉しい」って泣きながら伝えるシーンで、何度目かの涙腺崩壊でした。ものすごく深い愛。。
で、これと全く同じセリフが一番最後に出てくるんです。ここでも、もう何度目かの涙腺…(以下略)
キルトの「ただいま」の一言が重くて深くて。やっと重なった二人の世界で、お互いを離さず愛し合って欲しいと願わずにはいられない、見事なラストでした。
素晴らしいストーリーだった…
涙腺、決壊ですね
7割……ぃゃ8割?ツライです
それでも読まずには居られません
ただひたすらにキルト/アゲハを想い続ける真昼
何度も何度も記憶をリセットされるけれど記憶の奥底にずーーーと消えない「大好き」の想いを大事に大事に隠し続けたキルト/アゲハ
そしてややこしいけれどたくさんの愛情でキルトを守り続けた芦生先生
「あの子は失敗作なんかじゃないよ」
人にしてあげたかったという先生の想いはキルト自身が望まないと叶わない、というのがすごい素敵な呪いだったと思います
そして先生が幼いキルトに伝えた「ちゃんと 生きてる」
ずっとキルトに君は「人だよ」って伝え続けていた事が分かるあの1コマが、直前の衝撃の展開のショックで潰れそうな私の胸をぎゅーーーっと更に掴みます
ここで完全に私の涙腺の全機能が停止しました
この作品の世界観は前作からもそうですが強力過ぎるマインドコントロール下に於ける人格形成と情緒操作が大きなテーマだと思います
だからこそ「人間になる」には他者に意図的に加えられたりコントロールされた記憶や感情を自らの深層心理で上書きできる位の「自我」が必要
自我を自覚させる過程でキルトはアゲハにならざるを得なかったりしたと思うからキルトはアゲハだし、アゲハはキルトでもあるという事
多分多重人格段階での逃避と混乱状態ですよね、きっと…
真昼は決してキルトの型(肉体としての容れ物)を愛していた訳ではなく、彼の中にある芯の優しさや強さを感じ取って求めていたんでしょうね
我妻家のDNAでしょうか?
朝柊もそんなキルトを愛していたんだなっていうのが伝わって来て、またじーーんとしました
作品の世界観設定の解釈に関して、もぉこれは完全個人の意見ですが、、、
前作もそうでしたがアンドロイド解釈が多いようですがファンタジーというより結構リアルな洗脳の超越版の設定なのでは?と私は解釈しています…異論はあるかも知れませんが…
なのでifの世界ではあるけれどキルトも木綿もファンタジーでのセクサロイドでは無いんじゃないかな~⁇?と私は思っていす
そしてリアル寄り解釈だからこそ感じる、どこまでも人間らしくてすごく残酷ですごく優しい世界だなって感じます
ところでH・E社のドールはなぜテキスタイルの名前なのかな?って考えたのですが(キルト、木綿、キュプラ、シルク)包まれる優しさや温かさ、本来の癒しを表してたりするのでしょうかね…?
ラブドールで実際癒される人だって本当は居たかもしれないし、ドールとして育てられた子達だって誰かを癒す事で癒される事が出来る事だってあったハズだし、、、と思いを巡らせてみましたが実際の所は分かりません
もしかしたらキルト以外は素材そのものの名前だから実は施設に来た時に包まれていた布地かも知れないし、逆にキルトは施設内の遺伝子操作で生まれた子だから織物としての名前が付けられたのかも知れない、、、⁇?
そう言えば!我妻家のお仕事も紡績関係だったな
そして先生のお名前にも糸か…!!
繊維が何かのテーマだったりするのかな…⁇?
と、、、何か取り留めもない妄想にもならないこの作品への想いが沸き上がって来ます
色んな意味で読み込めば読み込むほど自分なりの世界も広がる作品です
これぞキカ糸先生ワールドですね
すごい超個人的解釈を長々と書いてしまってすみません(>︿<。)‼
もぉ、、、作品に囚われちゃって心が釘付けになってしまいました
レビュータイトルは下巻の作中で胸に響いたセリフの数々です
そして1番印象に残っているのはやっぱり最後の「大っ好きだ」のシーンです
ここが描かれていなかったら多分レビューすら書けない位に打ちのめされていたと思うのでこのシーンがあって良かった…!!
今作はスピンオフですが元作のCP、夕日と木綿は出て来なかったなぁ~
あの2人も元気かな?
やっぱりこの作品を読むと元作も読みたくなっちゃいますね
そして元作を読むと真昼とキルトに再会出来るハッピーシステム♡
最高ですね(*˘︶˘*).。.:*♡
是非、ゆっくりじっくり読んでみて欲しい上下巻でした
※地雷要素になりそうな描写ありますので一応書いておきます
攻めが女性と絡む描写あります(体を重ねる直接的な描写はないですがキスはありますし確実に事後と分かる描写はあります)後、受け以外との関係があったようなお話しも出て来ますがこちらも直接描写はありませんが分かります
上巻に続き受けは大変辛く痛い絡みを強いられますし何度もそのようなシーンが描かれますので十分ご注意下さい
修正|白抜き時々発光系で無(シーモア)
何度でも何度でも追いかける
真昼がキルトにそうしたように、私もこの作品を何度も何度も読み返したい
上巻レビューで読む時に視点を変えて読むとまた見えて来る風景や感情が変わると思う、というような事を書きましたがきっと時間の経過でもまた違って見えて来る気がします
時を経て感じ方や理解が変わる事も含めてずっと感情が生きた物語がここにある証だと思える、そんな奥深さを感じます
いまだにヒューマン・エレクトロニクス社の存在には100%の理解を示せないし、キュプラと支配人がキルトにした事は許せない。。。
だけどもしかしたら散りばめられた先生のメッセージがふとした瞬間に見える時が来るかも知れない
もしくは自分なりの考えが浮かぶかもしれない
そんな時が来るかも知れない
それまで何度でも何度でもずっと読み続けていきたくなる、そんな自分にとっての替えの効かない作品になりました
100%納得出来た訳じゃない箇所もあります
だけどこの作品に今の感情だけで神以外を付ける事はきっと後々後悔しそう…
なのでそんな気持ちも込めてやっぱり私にとっての神作品!!
2か月連続でキカ糸先生作品を読めて幸せでした(*´▽`*)
真昼×キルト
虚しくて苦しい・・・感動的で愛おしい!
初期化されたキルト、
朝柊に諦められて、
愛を知った自分の過去や、
真昼に愛された記憶すら忘れ去られてしまう・・・切なすぎる。
新生ラブドールとしての生き方が見るだけで虚しくなる。
アンドロイドの元は人間だから、ただの物ではない。
テクノロジーがやっぱり人間の感情には敵わない。
消された記憶の中にも、消せない「愛」が残っている
キルトの中にある真昼との断片から生まれる無自覚な葛藤に胸が苦しくなる。
キルトが覚えていなくても、
一途にキルトを追い続ける真昼が見せる執着と愛が最高の純愛で、
どんなに初期化されても、
帰る場所は真昼だけのキルトの奥底にある想いが感涙もので、
未来に向かって歩く2人の姿にただ感動するばかり!
単なるラブストーリーを超えて、
アンドロイドと人間の境界に切り込み、
テクノロジーの進歩と共に人間の欲望と邪念に、
人間の愛しさや感情の大切さを徹底的に描き出して、
心臓を突きつけられるほどの衝撃的な作品でした。
気になる点:
キルトがセックスの一環として真昼を好きなのか?という疑問が残る。
朝柊もきっと苦悩していたはず。結局、朝柊の感情が読めないのが残念かな。
記憶はリセットされても好きという気持ちだけは鍵がかかった部屋にずっと残っていたなんて!先生天才!!!!
ドール設定で忘れがちなんですが、そもそもみんな元々は人間なんですよね。だから、脳の中にはいろんな神秘の部分があって、すべてをコントロール仕切ることなど、到底できないと。そこをついて、コントロール範囲外の部分に、ドールとしての記憶ではなくてキルト自身の気持ち・記憶を残す、と。天才か?悩
なんにせよ、ハピエン厨なので、アシュウパパも含めてハピエンな展開になって本当によかった。うん・・・。
もめんの話も読み返します。
⇨読み返しました。『人形型モノクローム』を読んだときは、もめんちゃんこんなに辛いのにキルトばっかりノーテンキでずるいなんて思っていたけど、キルトにはキルトの辛い過去があったんだ・・・!と思うと、なんかもういろいろ止まりません。キカ糸先生天才。まだ前作を読んでない方は合わせて読むことをお勧めします。
人形型モノクロームにも出ていたキルトのお話。
前作の2人はほとんど出てきませんが、アンドロイドのお話。
単話で読んでましたが、コミックスにまとまって上下巻ですが、凄いボリュームです。長いお話だけれどもキルトのたどる運命がとても過酷で、途中は早く幸せにしてあげてと思うものの何故かいろんなトラブルに巻き込まれていくキルトが可哀想で、読むのにはかなり覚悟がいるかもしれません。
あまりにもいろんなことがありすぎてどういう風に着地するのか最後までハラハラドキドキでした。
唯一の救いはキルトを買った朝柊の息子の真昼が諦めずにずっとキルトのことを探してくれてたことです。
最後は先生が用意したエンディング。本当に大変だけど読後もものすごく考えさせられるお話でした。