条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
karyu to getsuryu no ouji
なんという読み応え!!((((;゚Д゚)))))))
2巻発売のタイミングで一気読みしよっと思ってたけど、もっと早くに読んどけば良かった。中華ファンタジーの壮大なスケールに圧倒されました。
魅力的なキャラクターたち、緻密に練られたストーリー、ゆっくり育まれていくBL展開、どれもが素晴らしかったです。
ストーリー的にはシリアスな面も多いのですが、うまい具合に力を抜いて楽しめるコミカル要素もちょこちょこ入ってます。それがすんごい良い間合いで攻めてくるもんだから、ストーリーにどんどん入り込んでしまいました。
ガチガチに固められた難しめな話が続くと、多少気疲れもするけど、この作品は適度に緩めてくる会話のキャッチボールが楽しい楽しい(´∀`*) 物語の面白さだけじゃない、文章全体から滲み出る緊張と緩和の絶妙なバランス力に酔いしれました。
王族、皇位争い、守護龍…が絡む派手目なストーリーだけど、きめ細やかにアプローチする物語展開のお陰でこの世界観に没入。大胆に攻めるところは攻め、繊細に受けるところは受ける……見事でした。
脳筋の皇子・天音の豪胆な性格が周りを引っ掻き回し、裏のない素直な性格で皆を魅了していくキャラがとても素敵。こういう前向きなコは見ていて楽しいですね。応援したくなるワクワク感が、最高でした。
蒼月とのロマンスも、尻が未使用のフレーズ連発で大爆笑の嵐でしたし、何から何まで面白すぎでした。
そんなわけで、続刊を早くも読みたくて堪りません!
2人の恋愛も、2人を取り巻く状況も、どうなっていくのか楽しみです♪
すっっごく良かった!
龍が出てくる中華風ファンタジー。
独自の設定がちょっぴり難しいけど
(途中途中でしっかり説明あり)
表紙とめくってすぐの絵でもうテンション上がります。
笠井あゆみ先生、最高。
天音がもうとにかくかわいい。
儚げピュア系のかわいさじゃなくて、
腕っぷしが強くて脳筋で、素直すぎる言動に
思わずフフッとなります。
兄のような立場の元神官と武官のふたりが
主である天音に対して
歯に衣着せぬ物言いをするのもかなりツボ。
蒼月とのやりとり(特に初エッチまでの)も
楽しいです。
はー、なんか幸せ。な読後感です。
続編も出るみたいなので待ち遠しいです♡
生まれた国から命を狙われ、隣国まで逃れてきた皇子の悠華。
いまは名前を天音と変え、母国から一緒に逃れてきた元神官と武官の二人と兄弟設定で、庶民として過ごしている。
そんなある日、兄と設定している元神官の寿命のために高額な龍の骨が必要と知り、天音は第2皇子のもとへ男娼として側仕えさせてほしいと願い出に行こうとしたが、妖魔が出現。
第2皇子である蒼月に、力を放出させているところを目撃されてしまい、、、??
というお話。
蒼月が、噂通りのヤリ〇ンかと思いきや、まったくそんなことはなく、天音を大切にする真面目で優しい、思慮深い男なのがとても良かったです。
けれど、自己犠牲的なところがあって、最後天音に対して、欲しがっていた龍の骨を送ってくるシーンには、思わず、くぅぅう! と、その不器用さに歯がゆくなってしまいました。
でもこういう攻め、嫌いじゃない。
むしろ好きな部類。
そしてなにより、笠井先生の描かれる蒼月がかっこよいんですよねえ✧!
対して、受けの天音も脳筋(笑)という表現が作中出てきましたが、とにかく真っ直ぐで、思いやりのあるいい子でした。(あれ?? 攻めと同じようなことを書いている??)
龍の設定や蒼月一家の関係性など、説明の読み応えがたっぷりで、二人のLoveも最後まで致すまでが、焦らさず急がずで(天音は周囲に言われて焦ってた節もあったのかもしれないけど)、じっくりと読ませてくださいました。
最後まで気の抜けないお話ですが、読み終わったあとは謎の達成感を得られるお話なので、ぜひ皇子の確執などが絡んでくるファンタジー好きな方にはオススメの1冊です!
杉原先生、おかえりなさい!
先生の作品をまた読むことができてとってもうれしいです。
この文体が好きなんだよなあ。
中華風ファンタジーな世界観にプラスして龍要素と、なかなかに独自設定が多い印象だったのですけれど、特に問題なくするっと入り込めました。
というのも、これはきっと主役から脇を固める人々にいたるまでのキャラクター設定が良かったからなのではないかなと思うのです。
世界設定的には、正直なことを言えばやや盛りだくさんです。
でも、彼らの関係性や会話を楽しく追っているうちに自然と頭に入ってくるんですねえ。
中華風の名前の読みに苦手意識があったのですが、そちらに関しても問題なしでした。
中でも特に好みだったのは攻めと受けの2人。
どちらもがなんだか妙にツボにハマったと言いますか…
形がぴったりと合う対のなにかのような、終始テンポ良く繰り広げられる2人の会話のリズムが心地良くてとにかく楽しいのです。
もっと冷たそうな人なのかと思いきやかわいらしいところもあり、ふとした時にくだけた口調になる蒼月のギャップに変な気持ちになりましたし、天音のことを「きみ」呼びだったのも個人的に好きなポイントのひとつかな。
そして、天音の天然ものの大物感と嘘のない性格が最高に良かった!
かわいいやら頑張りや加減が気持ちが良いやらで、読んでいてどんどん愛着がわいてくるようでした。
いっぱいご飯を食べさせてあげたくなる受けでしたね。
恋愛面もとびきり甘いわけでもないはずなのです。
でもなぜかふわ〜っと甘く香ってくるのが面白い。
やっぱり会話のやりとりが微笑ましくて楽しかったからかな。
龍関係やサブキャラクターに関しては、少々まとまりが良くは見えない部分もあり、もう少しすっきりさせるかじっくり読みたかったなとこちらの評価になりました。
ですが、「もっと読みたいな」の状態で読み終えられる楽しい1冊だったと思います。
続きがあればすごくうれしいのですが…
中華風ファンタジー。
国を追われて身分を隠し隣国に来た皇子の天音
武術脳筋だから常識がとんとズレてる(そこが可愛い❤)部下を救う為 お金を稼ぐためにはどうすればいいか聞いたら この国の愛人にでもなれば? と言われたのを真に受け 愛人になってくるー!と飛び出すのを周りが慌てて止めて…。
受けの天音の天然さも可愛いし(武術は強いのもポイント高い)それを囲むキャラもコメディのようでとても魅力的‼️天音様と周りのキャラの個性が強すぎて まだ1巻出たばっかりなのにスピン…スピンをくださいって思いました!
また 挿絵の笠井あゆみ先生のイラストが超絶可愛いです。エロくない可愛い笠井先生のイラスト見られるのも貴重です!!
しっかりとした設定のあるファンタジー。しかし、分かりやすくすんなりと受け入れられました。(Xでは先生が「人物相関図」や「龍の分類」について解説してくださっています!!)
タイトルにも書きましたように、「みんな可愛い」んです。
まず、天音。彼は真っ直ぐで、素直で、言動がすべて可愛い。可愛いというか、強いけど愛らしいというか。蒼月様との会話に家族会議、ほっこりしたり、くすっと笑ってしまったり。
和むシーンも多いのだけど、ちゃんとミステリ的な要素もあり、緊迫した状況との兼ね合いがとっても良い♡
次に、蒼月様。彼は強力な力を持っているし、微妙な立ち位置にありながら、心から慕ってくれる家臣にも恵まれている。でも、過去の出来事から、自分が誰かを隣に置いて一緒に生きていくことを怖がっている。その葛藤が時々溢れてしまったり、そうかと思ったら天音を揶揄う風にして誤魔化したり。そういう所がとても可愛らしいお方だなと思う。
この作品の好きなことろは、いくつもあるけれど、強いていうなれば、会話のテンポと、脇キャラ。
私は杉原先生の作品を読むのは初めてだったので、先生の文体なのか今作の特徴なのかは分からないのだけれど、会話のシーンがとても好きだった。言葉の選び方にキャラクターが出ていて、センスを感じる。純粋に何気ない会話だけで「面白い」と感じさせてくれる作家さんは貴重だなと思う。
そして、脇キャラ。全体的に出自について深追いしてはいけない、みたいな感じだったので詳しいところまでは明かされていないけれど、距離感みたいなものがとても好きだった。
因みに私は楓柳推しです。最初の警戒心むき出しの態度から一変、天音が蒼月様のことを褒めたり身をわきまえてることが分かると、だんだん天音に甘くなっちゃう。可愛い〜♡そしてそれに嫉妬する蒼月様もまた然り。
他にも登場人物には全員好きなところがそれぞれあるのだけど、それを書くと長くなってしまうので、泣く泣く割愛。
最後に、笠井先生ありがとう。天音、こっちが理性失うくらい可愛いよ。そりゃあ蒼月様も手放せなくなっちゃうよ。p.19のムッとした表情、p.99の美味しそうに満足げに頬張ってるところ。あら、昊天の嫌そうな困った顔も可愛い。
「最後に」と言った後だけれどこれだけは言わせてほしい。
夜伽シーン最高です。
他の文庫本のBL小説と比べるとやはり長いので、その分思いが募っているといいますか。いじわるしちゃう蒼月様と、それに勝つと息巻いていた天音が結局翻弄されちゃってるのが、もう、かわいいよ、さいこうだよ。やはり蒼月様の龍はお強かったですな。夜の龍もお強かった。夜華が夜伽させても大丈夫か確認するためにお見舞いに来たの好き笑笑
そこかしこに好きなシーンがある、魅力的な作品でした。
杉原先生の過去作も読んでみようと思います。
久々の先生の新刊。とても楽しみでワクワクで読み始めましたが、ワタシには設定が難し過ぎた。
龍が龍母が月龍が、、、と龍にまつわる説明が多く、読んでて物語が途切れるのがツライ。
登場人物や立場的な名前も多くて理解するのが大変でした。
しかしながら天音がなかなかに天然で素直おおらか、そして皇子としての責任感もあって大変好ましい。
蒼月は自分の未来に達観的でありながら天音にどんどん惹かれていって甘々で、自覚無しで妬いてすねるとこが可愛い。最後のエロも良かったなぁぁ
脇キャラも皆魅力的。まだまだ掘り下げられそうで、スピンオフ期待してしまいます。
総じて設定は難しいけどファンタジー好きなので楽しかった!って事で続編を期待して、萌2
あ、錬金術師と不肖の弟子、大好きなのでこちらもいつか続編読めたら嬉しいです。
先生買い。めっちゃお久しぶりだったのですごく楽しみにしていました。楽しく読ませていただいたのですが、私が頭悪いために、理解・記憶するのがシンドイところありましたので、萌2よりの萌にしました。本編360Pほど+あとがき。これ続くでしょ?続きますよね?続いて?→出版社様
陽華国の末王子として生まれたが、第二王子の反乱で国を追われ、月龍国へ逃れた天音。天羽龍を守護龍とするため、生きているだけで価値がある、生きなければならないと言われいるのですが、側に仕えてくれる元神官のためにどうしても金が必要。そのために仕事を探していたら、第二皇子の蒼月に仕えれば・・と言われ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
晴宇(元神官、小言多いキラキラ美形)、彩火(元近衛、凛々しいイケメン、脳筋)、秋風、無影(下町の天音の知り合い、伝手)、夜華、昊天(攻めの側仕え)、楓柳(殿内省の役人)、雨蘭(神官)ぐらいかな。割合多くて、どいつもこいつもキャラ、役割がちゃんとあるという印象。だからどいつでもスピンオフいけんじゃね?と思うのです。
++ 好きだったところ
受けの性格が好きでした!16歳、晴宇と彩火に守られ育ってきた少年から青年へ変わりつつところ。もの知らずなところあり、向こう見ずというか怖いもの知らずというか。でも晴宇を失いたくないと頑張る、思いの深いところもあり。いざという時は、自らの持つ力を最大限に生かし。母なる龍を背負っていて、大地に対する責任あるからか、ぶれない、大きい器を感じました。これからは攻めを見守り、なんとか生き延びようと頑張るんだろうと思います。(なので、ここで二転三転お話を盛る事ができるんでは・・・?と思うのです~続きー続きが読みたいー)
攻めは皇太子に注意深く観察されている第二皇子。下手に力があるので、皇太子を脅かす存在となった場合は何らかの方法で抹殺される可能性があると考えて、非常に注意深く暮らしている方です。(そのため女性は抱かず、誰とも深く交流を持つことのないようにしています)その、実は寂しい境遇なんだけど見た目麗しいキラキラ力あるイケメン攻めと、訳アリ母なる力ある受けというカップルです。
めっちゃ甘いシーンが多数ある訳ではないのですが、世界観、攻め、受けのキャラが楽しかった一冊でした。そして多数いるサブキャラ。なんとしてもスピンオフを読ませてくださいーっよろしくお願いいたします!私の第一希望はやっぱり晴宇です!
杉原理生先生の作品を読んだのは「錬金術師と不肖の弟子」以来になります。2016年の作品ですので実に久しぶりになります。実はこの作品の前に発表された作品も2016年でした。
「錬金術師と不肖の弟子」が西洋風ファンタジーなら、今作はオリエンタルファンタジーで美形ばかりが登場する美味しい作品となってました。www
ただですね天音(てんいん)や蒼月(そうげつ)が身に宿す神龍や龍力、国の成り立ちなどがとても凝っていて、その設定の説明が幾度となく出て来るのが文庫が分厚くなった原因かなと思いました。
凄く面白いのですがこれを1冊にするのでは無く、2冊にしてもっとじっくりと書いて欲しかったのが本音でした。だって月龍国の皇太子のその後とか天音の従者である静宇(せいう)が健康を取り戻したとか知りたいじゃないですか⁉︎原初の龍とか龍母とか子龍とかに説明を割きすぎなんですよ。個人的に陽華国がどうなったのかも知りたかったし…。
確かにロマンはあったし蒼月の隠された素顔とか凄く惹かれました。また見目麗しいのに脳筋な天音も魅力的なキャラでした。彼が蒼月の侍従になってからの龍術寮での修行とかかなり端折ってあってガッカリでした。
終盤の皇太子の記念式典とか凄く見せ場だと思ったのに、アッサリし過ぎていたと思います。祝いの場に禍々しく龍が登場したのだから皇太子派の勢いが削がれただけじゃなくて、皇太子の立場を脅かすか蒼月を重要視して和解とかガッツリと変化して欲しかったです。
あとやっと結ばれるシーンですが、前置きが長すぎたのと天羽龍の設定のせいで何か引っかかってしまって、純粋に楽しめませんでした。むしろこの2人にエロは要らなかったかもです。
それと天音と蒼月が初めて会ったシーンの挿絵があるんですが、文章を読むと髪を下ろしてるのにイラストでは結ってるのが気になりました。その後に神事で髪を結ったらしいですけど。些細なことですが気になりました。
個人的には蒼月の母方の親族である楓柳(ふうりゅう)がお気に入りでした。
杉原理生先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
恋愛 2
エロ 1
な感じだと思います。
蒼月さん×天音くんのカプです。
龍力を使い、退魔師として金を稼いでいた天音くん。しかし、退魔師は禁止されていて金銭を受け取ることも違法とされていた。更に天音くんの正体は、命を狙われ隣国の陽華国から逃げてきた皇子だった。ある日、突然現れた異形を龍力を使い退けたが、その場面を月龍国の第二皇子、蒼月さんに見られてしまい…。
まず、300ページ以上もあり読み応え充分なのですが、オリジナリティ溢れる世界観や設定が盛り沢山過ぎて、それを読み解くのにかなり骨が折れました。ファンタジー物に苦手意識はない方ではありますが、流石にちょっと理解力が追い付かなくて、萌えどろこではなかったですね。
下半身がだらしない馬鹿皇子などと噂されていた蒼月さんですが、最初は龍力を使って異形を退けた天音くんを処罰される兵部省や刑部省に連れて行こうとする時の言動は意地悪さがあったけど、蓋を開けてみれば、天音くんを愛人という扱いで一芝居を打って守ってくれたりします。その後も愛人扱いのままだが、夜伽はさせず添い寝ばかりを要求してきます。
脇役キャラ達曰く、蒼月さんは天音くんのことを特別扱いしている、お気に入りと認識されているようですが、好意を抱いているような心理描写はちょっと分かり辛かったですね。
天音くんの方もクーデレっぽい感じもしますが、蒼月さんから装飾品を贈られ、それを身に付けると蒼月さんのものだという証になる。でも肉体関係が無いからそれはおかしい、と言い出したり、蒼月さんから夜伽をさせると言われても「望むところです」や「受けて立ちます」などと返答して、正直情緒が無いなと思い、蒼月さんのことも敬愛していてもそれは本当に恋愛なの?となかなか読み取れなかったですね。
緻密に書き込まれた世界観やファンタジー物が好きな方には、ページ数も多く読み応え充分なので楽しめると思います。蒼月さんと天音くんの絡み描写も一度しかないので、BL小説というよりも中華ロマンのファンタジー小説と思って、読んでみては如何ですか。
設定が特殊だったけれど、私の頭でもちゃんと理解できるように書かれていたし、
ユーモアもあって楽しめました。
何よりキャラクターが良かったです!
個人的には中華ものは最近敬遠しておりましたが、杉原先生の新刊ということで購入させて頂きました。
中華で何が嫌って、名前の読みを毎回忘れてしまうことなんですよね…。
でもそんな私みたいな鳥頭でも大丈夫なように、あまり変わった読み方の名前を付けていらっしゃらなかったので何とかなりましたw
続編希望なので、めずらしくこちらに書き込みさせて頂きました。
もし続編があるとしたら、きっと2人のお子が誕生して、お兄様たちがデレデレになると思いますw
今読み終わったばかりで、「最っ高だった…神…!!」と惚けた状態でこちらを覗いたら。あ、あれ…?評価が、、泣
かなり設定の細かいファンタジーなので、好みが分かれるのかな。
龍の種類や系統、その力や性質・由来などが小出しにされていくところも、もしかしたら複雑に感じるところなのかもしれません。
自分の場合は小出しにされた情報を頭の中でパズルのように組み合わせていくその過程も楽しく、最高にワクワクしました・:*+.
で、繰り返しになりますがこの作品、最っ高に面白かった!!! 続きが気になってページをめくる手が止まらず、深夜まで読み耽ってしまった。。大好きなお話でした。
コミコミさんから届いて手に取った時は、正直分厚さに「うっ」と怯みましたが(あとがき入れずに365P!)、その分読み応えたっぷり、緻密に構成されたファンタジー世界を十分過ぎるほど堪能しました◎
こちら、もともとは笠井あゆみ先生の美麗な表紙に惹かれて購入。受け君の青緑色の瞳が美しいです・:*+.
途中途中の挿絵も美麗すぎてしばらく時が止まったように凝視してしまう…アクリルコースター付きで購入したのですが、大満足です。
中華風の物語って、今まで漢字の名前の読み方とキャラクターの覚えにくさでつまずくことが多く、どうかな…と思っていたのですが、こちらの作品に関しては全く問題ありませんでした。
受け様の「天音(てんいん)」って名前、うっかりすると「あまね」って読んじゃいそうでしたがちゃんと最初に「てんいん」と頭に叩き込んで、最後まで読めた。
さてこちらの作品、中華風ファンタジーで皇子様同士の物語。
主人公は天音(受)、16歳の美貌の少年。月龍国でもぐりの退魔師をしているけれど、実は行方不明となっている隣国の皇子です。
兄皇子の裏切りに会い、彼を守る従者(神官と武官)とともに月龍国へ逃げてきて7年。正体を誰にも知られないように暮らしてきたけれど、短命の神官である静宇の命を守るため、高価な「龍の骨」を手に入れたいと考えます。
街の者に「それならこの国の皇子の従者になればいい」と言われ無理だろうなあと思っていたところ、偶然にも妖魔が出現する現場で自らの持つ力を解放してしまい、それを見たこの国の第二皇子・蒼月に強引に彼の邸宅へと連れていかれー
と続くお話です。
もー、この受け様・天音の性格がめちゃくちゃ良くて!
問題が起きたらとりあえず刀剣を振るう、という”脳筋”的なところがありながら、とっても素直で健気で、かつ男らしいんですよ。
大切な静宇の命を救うためなら、第二皇子の愛人になってお尻を使われても構わないぞ!俺はやるぞ!的な。全く怖気付かないし、躊躇しない。精神的に強い受け様、大好きだよ!!
天真爛漫なところも好き。蒼月の宮殿に無理やり連れていかれ、食事を出された時も普通は恐縮したり緊張でほとんど食べられなくなるのに、めっっちゃ遠慮なく食べまくる!! (*´艸`)
で、このシーンの笠井先生の挿絵が個人的に神✨なので、ぜひじっくり眺めることをおすすめします!肉まんみたいなのを頬張ってる天音、可愛すぎ。頬袋を膨らませるリスみたい。
で、「蒼月様はとても綺麗な顔をしていらっしゃると気付いた」なんて話をして蒼月を褒めたかと思いきや、「老けたら白髪になるタイプか、禿げ上がるタイプのどちらかなって考えてました」と続けちゃうꉂ(๑˃▽˂๑) 褒めてるんじゃなかったんかーい!と、思わず読みながらツッコミ入れました。
キャラだけでなくストーリーの方も、本当に緻密に練られていて素晴らしかった…
特に、登場する龍たちの由来や個々に異なる性質、宮中の皇子同士の関係性と渦巻く陰謀。。めちゃくちゃ深いよー!面白いよー!
物語の途中にヒントのように与えられるパーツが、終盤ピタッとはまるのが本当に爽快で満足度が高かったです。
キャラ萌えとストーリー萌え(+イラスト萌え:龍のイラスト最高です)、双方を叶えてくれる重厚な中華ファンタジー、その世界観を思いっっきり楽しめる作品でした・:*+.
すみません、ちょっと懐かしいタイトルになってしまいましたが、攻めも受けも周辺も(たぶんモブに至るまで)全員美形!BLだったので。
というわけで、作家様買いです!たぶんこの設定で杉原先生じゃなかったら絶対手に取ることはなかった作品と断言できるんですが、、そういう意味では普段めったに読まないものを読めたという貴重な体験でした。中華ハイファンタジー好きな方向けですね。そして、私はやはりこの世界観を克服できませんでしたw(リーマン好きなので…)
なんといっても物語の密度が濃いんですよね。これの前後編が必要なのでは!?くらいの凝った設定の印象がありました。ベースとなる神話や伝承が物語が進むにつれ小出しに説明されるのですが、、ファンタジー慣れしてない読者は理解するのにちょっと手こずりました…。
物語がストイックなので、後半にある貴重なエロがやったらエロく感じてしまいました。受けさんのキャラが色気より食い気でやや情緒にかける天然系なのですが、攻めさまの言葉攻めと相まって、とても性癖を刺激されました…。端正な文章で描かれる堪能、杉原先生の作品特有のしっぽり感(?)は健在だったと思います。笠井先生の美麗なイラストが雰囲気にとてもマッチしていました!
久しぶりに杉原理生先生の新作。楽しみにしていた。
先生の現代ものが好きで、繊細で、感情移入しやすい作品が多いから。
でも、
今回の中華風(中国ではないから異世界)ファンタジーがちょっと合わなかった。
自分が深いファンタジーが苦手というのもよりはっきりわかった。
レビューを書くか迷ったが、
一応頑張って読み終えたから、正直な感想だけを。
文庫本365ページもある。
「龍力」、その龍の奥深さ(読んで、もう無理〜!)や、
王族の複雑な背景が魅力的だと思うが、
単純な恋愛脳の私にとっては非常にキツかった。
読むのが心理的な準備や精神力100%フル稼働が必要で、
簡単に楽しむことができる内容ではないと思う。
笠井あゆみ先生の挿絵が大きな救済点。
綺麗なキャラたちや中華風の衣装が目を楽しませてくれた。
中華風や深いファンタジーが好き人にとって、
この世界観が味わう価値は十分にある作品だと思います。