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kodoku wo shiru isekaitenisha ha saikyou no ou ni dekiai sareru
構成がしっかりしていて、300ページ未満の小説だけど読み応えあって、充足感ある。
オーガス(攻)がリッカ(受)の頑なになった心を解いていき、リッカが泣きじゃくるシーンにボロ泣きした。
今作の脇役トージュとリッカの会話で、2人の話がすんなり通じてるのが少し不思議に思いながら読み進めていたけど、なるほど。そういう事なんだ。
しかもトージュとエリューンが主役の本もあると。これは別作の方も読もうと思い、即購入しました。この後読みます。
⬇トラウマ回避の為に⬇
注)山崩れや事故で家族を亡くす表現があります
とても面白かった。
事故や天災で家族も故郷も全て失った受けが異世界転移するお話。森の奥で隠遁生活を送る最強魔術師に拾われ穏やかな生活を送っていたけれど、魔術師のために王様の愛人役を務めることになる。
受けが愛嬌のある弟属性で周りの人達に可愛がられているのが良かった。特に魔術師に懐く受けが可愛かった。魔術師の家に初めて攻め達が訪ねて来た時に「この人達、エリューンの味方?敵?」と確認するシーンが好き。
その恩に報いよう、役に立とう、とし過ぎている姿は痛々しい。大切な人達を亡くした不幸に理由を探して、自分の選択が間違っていたと思い込むようになっていた受け。今度は選択を間違えたくないと、自分の意思ではなく相手が助かるなら、攻めがそうして欲しいならと周りの希望に沿うように行動する。役に立ちたいけど自分の選択が間違っていないか不安。そんな受けに対して、同じ喪失感を抱えた魔術師と王である攻めとでスタンスが違う対比も良かった。攻めは過保護だね笑。
時々垣間見える受け本来の肝の太さと逞しさも良かった。また一人残されないために何でもするぞという覚悟が良い。攻めも受けを一人残すくらいなら、死にそうになったら意地でも戻って受けも連れて行こうと言ってくれる。
他にも愛人の受けの可愛い我儘を何でも叶えてあげたいベタ惚れ王様という設定での王宮生活も面白かった。
一人称、主人公「僕」視点で語られるお話。
まず読み始めてすごいなあと思ったのは、火崎先生の時代に適応した圧倒的筆力。
というのも長きに渡り、BL小説界の第一線でずっとお話を書き続けていらっしゃる先生が、令和の時代でもなお、時代に沿ったテーマで、時代に沿った物語調で読ませてくださる素晴らしさ。
物語としては、
自分の選択が誤ったことで、大切な人たちを立て続けに亡くしてしまった主人公が、異世界に転移し、そこで王の愛人となる演技をする、、、という展開です。(ざっくりすぎる説明…)
最初、あらすじをよく読まないで読み始めたせいで(まりあげはデフォ。申し訳ございません! 切腹!!)、てっきりこの主人公は最初に拾ってくれた魔法使いのエリューンと結ばれるのかと思ってましたが、(タイトルと違うのに!)少しずつ王との距離が近づいていく溺愛過程に、この当て馬とくっつけばいいのに…って思ってたら、まさにこの相手が本命で、え? よかった!! うれしーー!! って安心して読み進めた私的裏話レビューがありました。(別名、アホすぎだろまりあげは事件!!)
そこからは謎の当て馬疑惑にヒヤッとすることなく、粛々と溺愛独占攻めを堪能したわけですけれど、、、
受けのトラウマ克服=好きな人の帰還を信じる。
また、攻めとともにありたい、もうこれ以上大切な人を亡くしたくないという一心で、激頑張り屋さんな受けがとてもよかったです。
そして忘れてはいけないのが、この2人を取り巻く脇役たちの存在です。
主人公を弟にしてくれたエリューンや、王の護衛騎士トージュです。
最後に色々と伏線が回収されるのですが、途中たしかに違和感を感じていた謎がついぞ明かされた瞬間、孤独だった主人公に対して、なんとも言えない「よかったねえ! 感涙」感情が湧き出てくるのです。
で、いまここでその理由を告げたら完全にネタバレしてしまうので、よろしければ今から読んで…みません…か??
稲荷家先生挿絵なのでマストバイ。なんでこんな麗しいの。恋心関係にはそんなに盛り上がらなかったので中立寄りの萌にしました。サブキャラが気になるんだよな。スピンオフ出ないかな。本編260Pほど+あとがき。
住んでいた村で山津波に襲われた立夏でしたが、気が付いたら、神様と見紛う美人さんに助けられていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
エリューン(魔法使い)、トージュ(攻めの側近)、その他攻めの国の貴族やら騎士やら少々。
++攻め受けについて
攻めは国王、何でもできちゃう俺様属性あり、スーバー国王。どっちかというと脳筋寄り。
受けは両親、兄を事故で亡くし、祖父母は山津波で亡くしという、孤独な方。2回も置いていかれるという目に遭ったのだけど「泣く」ことが出来ておらずトラウマになっていた模様。淡々と「頑張る」(=無理をする)というタイプに思います。
そんな二人が出会って、お互いが一番大事と思うようになるお話でした。
魔獣が出てきて戦闘シーンあり、リッカが刀を持っていて自らも戦う、どちらかというと男前な受けと思います。
で。攻め受けより私はトージュとエリューンが気になったんですよっ!!!!
エリューンのお話、トージュのお話をもっと読みたいです!
今回は救国の英雄である国王と界渡りした日本人のお話です。
界渡りした受様が保護者となった魔法使いと
攻様の助けになるべく奮闘して居場所を見つけるまで。
受様は幼い頃に事故で両親と兄を亡くし
祖父母の住む限界集落で育ちます。
高校卒業した受様は
通信制の大学に進みながら村役場で働いていました。
ある日、
集中豪雨で川が氾濫して村人は集会所に集められますが
受様が集まらない村人を訪ねて山道を登っていた時に
件の村人の家の斜面が崩れて集会所が呑み込まれます。
またも1人生き残った受様は
何とか残った村の神を祀る小さな祠に入って
ご神体の刀を抱きながら誰かの役に立てる場所に行きたいと
望んで目を閉じます。
その後、痛む身体をゆすぶられた受様は
超美麗な青年を目にしますが夢うつつで力尽きますが
受様は超絶美形な青年=魔法使いに手当をされ
ここが魔法の存在する異世界であると知り
魔法使いの元で養生をする事となります。
やっと受様がこの世界に慣れ始めた頃
救国の英雄で国王である攻様がある頼みごとをしに
魔法使いを訪ねてやってきます。
それが受様の未来が大きく変わる事となり・・・
肉親を次々と亡くした孤独な受様と
スタンピードを制して国王となった攻様の
異世界トラップファンタジーです♪
火崎先生の久しぶりのBL新作なので
発売をワクワクで待っていた1冊になります。
受様は山津波に巻き込まれて異世界に渡りますが
大体が受様を助けた人=攻様というパターンが鉄板な中
本作は助けてくれた魔法使いの幼馴染の国王が攻様という
なかなか珍しいパターンでした。
攻様は魔物が大量発生するスタンピードを制し
国王の座に就いた魔剣使いです。
再びスタンピードの起こる気配があり
魔物討伐を望みますが、国王は軍を率いる事ができず、
弟に王位を譲ろうとするのです。
しかしながら攻様の手段は気さくとしか言いようがなく
魔法使いも攻様の護衛騎士である側近にも反対されてますが
攻様は魔法使いの代わりを受様に求めた事で
魔法使いと受様は王都にむかうことになるのです。
主要人物は受様と攻様、
魔術師と攻様の側近という4人ですが
それぞれの生い立ちから来る立ち位置と
彼らの過去を上手く絡み合わせて
読者の想像しやすい設定と読者を驚ろかす伏線が
巧みに配されていてとても楽しく読ませて頂きました。
死に誰にでも訪れるものですが
いつも1人残される受様が自分が悪いから残されるのだと言う
姿が痛ましかったです。
受様が攻様にとって稀有な存在だったように
攻様が受様の支え手となってくれた良かったです。
魔法使いと攻様の側近のお話も楽しみにしています。
最近、異世界転生ものを好んで書いていらっしゃるようですが、今回の作品は異世界転移ものでした。
タイトルに溺愛と入ってるしそれが誰なのかも一目瞭然なので安心して読めました。
ただ、リッカが異世界に転移したキッカケと彼が経験した出来事はとても悲惨で、テレビ画面でしか山津波の映像を見たことない私でも想像出来るくらい描写は秀逸でした。
転移したリッカを発見して治療して保護者となった稀代の魔法使いであるエリューンとのほのぼのとした生活、そのエリューンと幼馴染みである国王オーガスとの愛人のフリをしての王城での生活、常にリッカは前向きで明るいんです。
ですがこの明るさに隠されたリッカの深層心理を知ると、とても苦しくてやるせ無さを感じてしまうんです。そんなリッカを静かに見守るのがエリューンで、どうにかしてやりたいと手を差し伸べるのがオーガスになります。
このオーガスが本当に良い男なんですよ。思慮深くて実行力があって愛情深い、文句なしに王として申し分ない存在でした。ですが彼が王だからこそ2人の仲はなかなか進まないんです。
そんな折に魔獣の増加という出来事があり、それがキッカケで2人の仲が急激に深まることになります。あらすじにある膨大な魔力を持ったリッカ、そしてリッカが元の世界から唯一持って来た物が思わぬ働きをする事になります。
こうなって欲しいなと思ってた事がその通りになって、終盤のシーンにとてもワクワクしました。
実はオーガスの側近であり護衛でもある魔剣士のトージュの秘密に凄く驚いて、なるほどと納得もしました。この辺が実に上手いんですよ。流石でした。
これから読む方は一言一句じっくりと考察しながら読んでみて下さい。
このトージュとエリューンのお話が6月発売予定の新刊なんですよね?凄く楽しみです。
個人的に好きなキャラは王城でリッカの世話をしていた専属侍従のクルトスでした。感情を見せずにオーガスの指示に従う様子にプロとしての矜持を感じました。
火崎先生のファンタジー!読後感が良くて、大満足です。
ページ数はそんなに多くないと思いますが、背景やキャラが作り込まれており、最後の方での「実は……」なネタバラシも面白くて、ついつい2度読んでしまいました!
過去の出来事から、なにかを選択することに恐怖とトラウマを抱えてる受け。
国王で魔剣士であり、立場上、涙を見せることができない攻め。
そんな2人のお話です。
受けは、日本の田舎で暮らしていましたが、嵐による災害で村の人を守ろうとして守りきれずに転生します。
転生先は魔法の国で、偉大な魔法使いがたまたま受けを助けてくれました。膨大な魔力を持っていたことがわかった受けは、「魔法使いの弟」として過ごします。
しばらくすると、魔法使いのもとに国王が訪ねてきて、受けは国王の愛人のフリをして過ごすことになり……。
魔力を他人の体液から摂取するという設定と、攻めの国王が国一番の魔剣士であるということから、受けは攻めに体液を経由して魔力をそそぐことになります!
弱った攻めへと、受けが一生懸命に魔力をそそいであげる姿がいじらしい!
孤独からの依存と、恋愛が混同してるのでは?と思いましたが、そんなことはなくしっかりラブで安心しました。
また、今後この世界で受けが孤独になることはなさそうです!
攻めにとっては小舅のような存在がいていちゃいちゃするのも大変かもしれませんが(笑)それはそれとして仲良く楽しく暮らしてほしいです。
魔法使いの方のお話もスピンオフで読めるんでしょうか……大人で身を引いてばかりの人達のじれじれなお話が読めそうなので、楽しみにしています。