超美形の俺が別世界ではモブ顔です

choubikei no ore ga bessekai deha mobugao desu

超美形の俺が別世界ではモブ顔です
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×22
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

73

レビュー数
6
得点
42
評価数
10
平均
4.2 / 5
神率
50%
著者
夢乃咲実 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344854000

あらすじ

いわゆる「モブ顔」が超美形とされる世界から、空気のように扱われる世界に来てしまった直央。 元の世界にいたときのようにストーカーや人目を気にしなくていいのは気が楽だけど、ふいにこの世界で「一人」であることを自覚し寂しさに襲われてしまう。 そんな時手を差し伸べてくれた職場の上司・飯田に惹かれ、元の世界に戻る前の思い出として抱いてもらった直央。 しかし飯田は、どこか心を開いてくれていないように感じ……。 「モブ顔の俺が別世界ではモテモテです」に登場したもう一人の直央の物語。

表題作超美形の俺が別世界ではモブ顔です

飯田 温彦、直央の上司。宿泊部主任
友部 直央、23歳、ホテルのベルボーイ

その他の収録作品

  • 記念日

レビュー投稿数6

別世界での居場所は

待望のモブ顔の俺が別世界ではモテモテですのスピンオフ、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
ドキドキ 3
しんみり 2
エロ 2
な感じだと思います。

上司の飯田さん×ベルボーイの直央くんのカプです。

全てが完璧な目鼻や口を持つ、超美形の直央くん。しかしその所為でストーカーや痴漢に悩まされる日々。そんなある日、誰にも気に掛けられない、誰にも気付かれない、所謂モブ顔と認識される世界のもう1人の自分と入れ替わってしまって…。

前作では、モブ顔の直央くんが来てしまった別世界。その別世界で元々居た、美形の直央くんが主役のスピンオフです。前作では鏡での会話だけだった直央くんが、モブ顔認識の別世界では何をしていたのか、どういう経緯で飯田さんを好きになったのか、とても気になっていました。因みに前作が未読でも一応読める内容にはなっていると思います。

元々の世界では美形ということと直央くん曰く変なフェロモンの所為で、色々と危ない目に遭いそうになっていた。そこからモブ顔と認識されて気付かれ辛い、空気扱いされますが、直央くん本人には気にしてなくて、それどころか過ごし易いと思っているので、そのことに関しては可哀想だなと思わなくていいですね。

でももう1人の直央くんの為にいつかは元の世界に戻らないといけないのかなと思ったり、時折自分は「一人」なんだと寂しくなったりするけど、そういう時良いタイミングで飯田さんが登場するのが憎い演出ですね。
上司としても人となりとしても飯田さんが素敵で、美醜の価値観が逆の直央くんからしたら、飯田さんの顔はちょっと残念な顔なのに、人として徐々に惹かれて最後には格好良いと思うようになります。

美形の直央くんが、別の世界に行きたいと強く願ったことで、モブ認識の別世界に来てしまったことから、自分が元の世界に戻りたいと強く願えば、また美形認識の世界に戻れるのでは?と考え、その前にと想いを寄せている飯田さんに「思い出が欲しい」と言っちゃったり、それに対しての飯田さんの行動や「もう遅いからね」の発言にめちゃくちゃドキドキしました。

前作ほど美醜の価値観の描写はなく、今作は別世界で一人だと違和感を抱いていた2人が、本当の自分を見付け合ったり、しんみりさとドキドキ感の描写が程良いので、是非とも読んでほしいです。

1

美貌のシーンにニヤニヤ

コミコミさんの新刊予約一覧を眺めていた時に、なんか引っかかるタイトルがあると思っていたら「モブ顔の俺が別世界ではモテモテです」のもう1人の直央のお話でした。これは読まずにはいられないと思って予約しました。

あのお話の裏側でこんなことが起こっていたのかと、とても楽しめました。特に直央が自分の美貌を語るシーンにニヤニヤしながら読んでしまいました。

人の美醜だけにとらわれず内面も重視してるので、こちらの世界観の方が読んでて気持ちが良いです。直央がもと居た世界は本当に胸糞悪い世界なんですよ。

なので普通の世界であるこちらで、直央と飯田がどうやってくっ付くのか謎でした。直央が飯田に惹かれるのは理解出来るんです。異世界に来て戸惑っていたところに頼りになる上司登場ですから。

実は飯田の過去を勝手に想像して、それなら直央に惹かれても当然かと思ってたんですが、実際の過去は全く違っていてかなりヘビーでした。この展開がとても上手くて唸りました。

そして直央たちの分岐点も今作で両視点から知ることが出来て更に面白かったです。
お互いにパートナーが出来て幸せになった直央たちに読後感が凄く良かったです。

2

花小蒔朔衣先生が描くモブ顔の直央の可愛さとセクシー過ぎる飯田に悶えました

【きみの唇は、なんだか無性にキスしたくなるかたちをしている(飯田)】

エロス度★★★

おやおや、モブ顔が超美形とされる世界から空気扱いされる世界に来た直央側のスピンですか。
飯田と直央はどんな恋物語を紡いでいたのか気になっていたのですよ。

改めて超美形扱いの世界で直央が経験してきた苦労・トラウマが本当に不憫で胸が痛みますね。

あちら側に行った直央と比べるとトラブルによる刺激が少なめですが、自分の顔で苦労してきた直央にこれ以上の試練はさすがに鬼畜。

目立たない日常を満喫するも、この世界では直央はたった1人。そんな直央の寂しを埋める飯田の存在・温もり・恋がたまらなかったです。

2

Bサイド

花小蒔先生なのでマストバイ。読み始めて「ん?・・・ん???・・あ!おお!!!」となかなか楽しかったので萌2よりの萌にしました。前作「モブ顔の俺が別世界ではモテモテです」と合わせて読んでいただいた方が絶対よいと思います。本編340P弱+小編(これがよいんです!)+あとがき。前作よりこっちの方が好き。

何かわからないが確実に人を惹きつけるフェロモンが出ているらしい直央(なお)。買い物に行くにも毎日あちこちのスーパーを使い分けストーカーを避けないといけないような生活に疲れたある日、目覚めたら、なぜか全く注目を浴びない、変な奴も寄ってこないようになっていて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
職場の同僚、高見原&直央(前作のカプ)ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けは、絶世の美貌だったが故にありとあらゆる災難に遭っていたような方(笑)可哀想すぎる。それが前作の受けと入れ替わって、まったく周りから注目されず言い寄られず動向を気にしなくてよいという世界にきて。心の底から「生まれ変わった気持ち」「世界ってこうだったんだ」と思ったんだろうなあとしみじみ思いました。このあたりの受けの解放感っていうのでしょうか、すごく伝わってきて、良かったなあ。

カッコよかったのが攻め。なんとなく様子が変わった受けを見守り、そっと手助けし、余裕ある大人という様子(実際超おススメ物件だった)でめちゃんこ素敵。そしてシビレたのが「ここに、いるんだ」というセリフ(ベッドで)。ここ絶対イケボ。間違いなし。うっとりしましたねえ、このシーンは。

前作と入れ替わったBサイドのお話で、Aサイドのお話より好きだったのって、割合珍しいのですが、その数少ない一冊になりました!最後の小編「記念日」ってのがこれまた良いんですよう。たまらん。大人攻めが好きな方でしたら是非是非。

ぜったいレビューし損ねるのですいません、ここに書いておきます。
コミコミさんの特典SS、飯田視点で、めっっちゃ良かった!です!

3

神な続編

前作の対になるお話です。
こちらも一気読みでした!
前作ではお気楽そうに見えた鏡の中の直央(今作の)が実は…な。
逆にあちらの直央がもう?みたいな。

どちらかというと今作の方が明るくて好きです。まあ価値観が現実的というのが大きいかな。

想定してなかった続編でこんなに辻褄が合って、さらには良き理解者が現れるなんてすごいですね!
飯田の過去と出自が!だから直央のことも!?いやー、二人で幸せになってね!!!夢を叶えてね!です。本当に良い終わり方でした。

すごく共感したのが、結局一人ぼっちだと思うところでした。
私も自分の親は離婚して再婚し実家も無く、姉妹は遠方で。そんなにいつも連絡をとる友人もおらず、夫は親を優先で。
若い頃は一人旅だとか自由な気でいたけど、年をとると元々一人ぼっちで旅先でも一人って感じで共有する相手もいない。

だからこそ余計直央が飯田と仲を深めて、飯田の意外な面に包まれて溺れてしまいそうなのがとっても良かったです!

ちらっと向こうの直央と高見原のその後が読めたら良かったなあ。

4

パラレルワールド全開

前作「モブ顔の俺が別世界ではモテモテです」のスピンオフ作品。
美醜感覚が異なる二つの世界に生きる主人公が入れ替わり、お互い違う世界で愛する人とともに生きていくお話です。

前作は、モブ顔が絶世の美形とされる世界へトリップした話で、今作はその逆。"モブ顔"がモブ顔とされる世界(普通の世界ですね)へトリップするお話になります。2つの世界がパラレルワールドになっているように、このシリーズの前作・今作も2冊で一対のようなパラレル状になっていますので、この世界観を楽しむのなら前作も併せて読むことをオススメします。
"向こうの世界"と"こっちの世界"の比較ができて面白いと思いますよ!


顔カタチの造形は全く同じなのに、美醜意識の差でこんなにも周りの反応が違うと思うと、"美"の概念って奥深いですね。
そもそも、弥生〜江戸時代あたりの"美人"と現代の"美人"でもだいぶ見た目に差があるのはご存じの通り。どちらかというと今でいうモブ顔が、長年日本ではイケメン、美人の部類だったわけで、私も昔の日本に生まれていたら、美人枠に入ってたのになぁ…と思ったことは多々あります(笑)違う人生歩んでいたんじゃないかとかね、たくさん妄想しましたよ^ ^

そんな私の思いを汲んだようなこの作品がこのシリーズで、本当に面白かったー!
イケメンもモブもどちらにも長所短所があって、でも結局は最後に惹きつけるのは内面なんだなと思わせてくれるところはさすがの着地点でした。


今作の主人公・直央は、絶世の美形扱いされていた世界からモブ扱いの世界へやってきました。
彼にとって美形顔は悪いものでしかなく、セクハラ・痴漢・誘拐まがい・ストーリー被害などなど顔を隠さないと生活できないレベルです。美形すぎて他人から妬まれたりして、自分の性格や行動が一切無視されてしまうのは辛いシーンだったな…。
美形でもいいことばかりじゃないっていう負の部分の描きが多少大げさであるにしても、私には到底経験し得ない感覚なので、物語を通して楽しく読ませてもらいました。

そんな彼が誰からも見向きもされず空気のように扱われることに、喜びを感じ嬉しさを爆発させるのは想像に容易いかと思います。素顔のまま人混みの多い場所に行ったりして、この世界を謳歌している姿が切なくも可愛らしかったです。
自分らしさを抑圧してきた彼が開放的になり嬉しく思う反面、モブ顔ということで彼の評価が悪い方に向くのはすごく胸が痛みました。みんな、モブの扱いひどくない?!って感じですもん。

直央がどんな人と恋に落ちて恋愛していくのか気になりませんか?^ ^
お相手になるのは、彼を外見でなく中身に魅力を見出してくれる人……むちゃくちゃ素敵なナイスガイ上司です。
上司の飯田もまた何か秘めた過去があり、その辺りも含め直央との恋愛進展に注目していって欲しいなと思います。


誰かと距離を縮めるのも許されず、人生を生きづらそうにしていた主人公の孤独感が、愛する人、そして自分を愛してくれる人の存在によって薄れ、明るい未来を得たエンディングは素晴らしかった。ずっと応援の思いでエールを送っていました。
素敵な読後感に大満足です♪

1

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