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tensei akuyakureisoku ha eiyuu no gitei arufa ni dekiai sareteimasu
楽しみにしていた、滝沢晴先生の新刊!
2月にも新刊が出て、2ヶ月でまた新たな作品が読めるなんて幸せすぎます…先生に感謝・:*+.
前作同様、今回もオメガバ×転生もの。(義理の兄弟関係、という点は違いあり)
……ということで、どうしても前作「前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です(長い…!)」と比べてしまう;
攻めは10年以上も義理の兄を狙う執着攻めなんですが、執着度合いと一途さと行動力でいくと、前作の攻め様の方が上回っていたな、と。
設定の面白さ(転生前後で第二の性別が入れ替わる)や展開も前作が個人的に「神!」だったので、こちらも十分本当に面白いんですが、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
攻めが王族に対して偉そうな言動なのは、個人的にはちょっと……だったけれど、そこは好みかなあ。王族の恨みを買い、敵対勢力をじわじわ広げていってしまいそうな危うさを感じたりしました。恋敵・エセルバート王太子が特別嫌な奴ってわかではなかっただけに、ちょっと気の毒になったり。
個人的にとても好きだったのは、受けのサミュエル!!
武力はないものの、転生前の記憶を生かして灌漑事業や農地耕作をリードし積極的に関わっていくところ!
「デキる受け」ってやっぱり最高です◎
そしてもう一つ、転生先でのリオの正体…!転生前の描写の中にあった伏線の見事な回収に、「おお!」と声が出ました。
(※追記で、一点。171ページの「サミュエルは……サミュエルの手を握った」の部分は、正しくは”セオドアの手を握った”かなと。)
なんて執着攻めだ!!
はぁ〜、読み終わった今幸せです。
前半はトントン拍子といいますか、異世界転生の王道と天然で鈍い主人公と英雄な義弟と王太子との三角関係で。
なんか乙女向け?王道のど真ん中を突き進んでこのまま行っちゃうの?それにしてはペースが早いし後半に何か起こるのかな?とこれでは萌評価かな…と思っていたら!!
なるほど〜。そうくるか!なお方が現れ。しかも悪知恵を働かせるわで。ピンチでしょ!なところもセオドアは筋金入りの執着攻めですからね。
は?と相手にしないところにスカッとしましたねえ。
そして前世で農業青年だったサミュエルがこの世界でも、農業にどっぷり浸かり楽しそうに野菜を育てるところも和みます。
さらには治水灌漑へとスケールアップしていき…。
こういう成し遂げる系はいいですよね〜。
国盗り物も建て直し物も大好きです。
策にはめられそうになるところを、ただ相手を守りたいんだ!それがなにか?な気持ちでやり遂げる。いい!いいよ〜!
転生後も悪役令息だったもう一人の自分を受け入れたり否定しないところも良かったです。
前半で諦めないで!とっても面白くなるから!
セオドアの優しい嘘や、サミュエルの気持ちを尊重するところ、浮気の確認などなど。
セオドアが年下執着溺愛攻め最高No.1でした。
ハイスペ義弟の揺るがない愛にシビれるストーリーでした〜( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
一途とも執着とも気が狂ってるともいえる、義兄へ捧げた忠誠愛を大いに堪能できる一冊です。
カテゴリー的には異世界転生もの。それに加えて義兄弟BL要素も混じってくるので、あっちもこっちも見どころだらけ。すんげー面白かったです。
ゲームの世界へ転生。しかも、そのゲーム内で悪役令息だった人物になってしまう第二の人生やり直し譚です。
このままゲーム通りに進めば死にフラグが立ってしまうので、それを回避すべく立ち回っていくのが主人公・サミュエル。転生後はもちろん人格がガラリと変わるので、悪役から一気に主役のスターダムにのし上がっていくことになります。
何が変わるかっていうと、義弟から激しく愛されること。王太子からも熱烈に求愛されるっていうこと。本来、ゲームの主人公だった人物がヒール役に成り替わるってことです。
サミュエルを取り合う楽しい三角関係から、急にきな臭さを増すシリアスな四角関係へと発展し、恋愛面ではそれぞれの思惑が入り乱れ動きが激しくなっていきます。
義兄弟とはいっても血の繋がりはありませんし、しかもαとΩなので結婚の受け入れ態勢はわりとすんなりといきます。それができたのは、義弟のセオドアの強引な駆け引きと義兄・サミュエルへの強い愛があったからで、それは国王も動かすレベルです。王太子との婚約が決まっていたサミュエルを取り戻すため、戦争を早々に集結させて帰還する剛直さには恐れ入りました。
この男のサミュエル愛は相当なもので、サミュエルと自分の幸せを脅かすものには徹底抗戦し、サミュエルを傷付ける者は、徹底的に叩き潰す勢いです。極端な話、サミュエルを守るためなら国を滅ぼすのも厭わない思想の持ち主。一途もここまでくるとマジでヤバい奴なんですけど(笑)、それくらい強く激しく義兄を愛する姿勢が全くブレず、そして迷いがないから見てて清々しいです。
弟特権で甘えたり、寝てる隙にエッチないたずらをけしかけたりと、やりたい放題のセオドアに絆されていくサミュエルのチョロさもご愛嬌。セオドアの暴発を許してるのはサミュエルが甘やかしてるからって感じもしなくないですが、それすらも計算してアプローチしてるセオドアの策士ぶりにニヤついてしまうのです♪
セオドアの曇りなき求愛の態度やセリフの数々に何度もハートが跳ねたか分かりません。カッコいいのにどこか可愛いところもあって、早くサミュエルに認めてもらいたくてウズウズしてる彼に、萌え心がくすぐられました^ ^
国の英雄として目立つ存在のセオドアだけど、実はサミュエルの方もなかなかの人物で、前の世界の農業の知識を生かした領地改革や治水事業に貢献していく手腕は見事なもの。作中でも地形を生かした灌漑事業に取り組むシーンが描かれており、読み応え抜群でした。
農業オタクで天真爛漫な性格が非常にキュート。セオドアや王太子に執着されるのも納得です。セオドアに守られてるばかりじゃなくて、自分もセオドアを守るんだっていう気概の強さにも非常に好感がもてました。
サミュエルを陥れようとする勢力の罠にヒヤヒヤさせられますが、その一方で、次第にセオドアを異性として意識していく気持ちの変化を見守っていくのがめちゃ楽しかったです^ ^
闘犬のような大型ワンコ弟の激しい執着愛に酔いしれた逸品作。読後感も文句なしです。