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ryousei α namaiki kimera ha sakarae nai
上巻は上巻、下巻は下巻で1つのまとまりとなっているので、この下巻からは新たなストーリー……新章が始まるって感じです。
身も心も両想い、そして恋人(番)になった無敵な2人に巻き起こる事件。。。それが、この下巻のストーリーを大きく動かしていきます。
下巻からかっ飛ばしてますね、ラブが!!
二宮の一ノ瀬愛が、んまーーー濃いこと。同じ学年で同じ生徒会役員なのに、学内で一ノ瀬を探して回るたぁ、どんだけ一緒にいたいんでしょ^ ^
一ノ瀬ももちろん二宮のことを好きだけど、重さが明らかに違います。これが純血αのポテンシャルなのか、二宮の愛がただただ深いだけなのか分からないけど、一ノ瀬の全てを独占し、一ノ瀬にとって自分が一番でありたいという欲がすんげーーです。
鬼の執着溺愛攻め属性に更に磨きがかかった二宮が、この下巻では炸裂。上巻でも大概すごかった…。すごかったけど、下巻はライバル登場で一ノ瀬への執着がよりパワーアップです。
一ノ瀬がすれ違った二宮に気づかないものなら、お仕置きセックス!
一ノ瀬がホストの恋羽と二宮を間違えようもんなら、お仕置セックス!
一ノ瀬が、二宮より恋羽の存在を感じとろうものなら、お仕置きセックス!
毎度激しいお仕置きをされちゃう一ノ瀬の身体は大丈夫かな……なんて心配しちゃうほど、二宮の嫉妬がえげつないのです。
それもそのはず。
一ノ瀬にもう1人の運命の番…ホストの恋羽が現れたことで、一ノ瀬は恋羽に反応するようになり、二宮は一ノ瀬を渡さすもんかと、更に更に執着していくことになるからです。その結果が上記のお仕置き。
一ノ瀬の口から説明を聞くより身体に聞く手法には、二宮の不安感や苛立ちが見えてしまって切なかったです。
なぜ一ノ瀬の運命の番が2人いるかというのは、彼がαとΩの因子を持ってるから。それぞれのバース性に運命がいるっていうことなんですけど、この設定は斬新で面白かったです。いや、ホントよく考えられるなと思って、ストーリーの行方から目が離せませんでした。
2人の"運命"を前にして、一ノ瀬がどう反応したか。どんな結末を辿ったか。気になる方は実際にぜひ読んで欲しいです^ ^
結末は明るい未来を予想させるもので読後感最高でした。甘くて優しい雰囲気に包まれた2人の姿がとても素敵。最後は安定のラブラブで、思わず笑顔になりました。
単話追いしていた私としては、その後の描き下ろしが読みたかったので購入して良かったです。
下巻で登場していた、ホストクラブオーナーと一ノ瀬にちょっかいかけていたホストの恋羽も何かありそうな感じがしましたが、どうなんでしょうか。
スピンオフあるのかなと期待してます^ ^
これまた思ってもいなかった特殊設定が発動で自分の中のオメガバのイメージが変化したような気がします!笑
それから上巻に続いてのたくさんの濡れ場。より激しく求める責め。
そしてなんといっても精神的に攻めを追い詰めてくるもう一人の受けの運命の番。
受けのΩ性の運命の番が攻めで受けのα性の運命の番がホストΩ。
これはこれはと先の展開をわくわくしながら読んでおりました。それに加えてこちらのホストΩさんには肉体関係のお相手があり(ホストの世界に引っ張ってくれたαのオーナー)。この人がまた男前過ぎて。この二人のスピンオフがあるならば楽しみにしておりますー
ということで、下巻を読んでの感想です。
下巻では、キメラである受けのα性に対するホストのΩの番が出現します。
上巻で、Ω性に対する運命の番となった生徒会長よりも、強く身体が反応してしまう超強力ライバルの出現です。
これはもしやバドエンになるのか…と、不安になりつつ、途中まで読み進めました。
というか、αな受けのΩの番は、ホスクラのオーナー相手にはネコだったけど、この受けにはホストΩ攻めだったんですね!!
そこにもびっくりして、主人公は総攻めキメラなんだ…と勝手に何度も反芻してしまいました。(そして、このΩがオーナーに抱かれているシーンを何度も確認してしまった笑)
最終的に、生徒会長の攻めが項を噛んだ噛み跡はほぼ消えてしまいますが、(ホストΩとの運命の方が強力すぎて)何度でも痕をつけてやる的やり取りは、本能で結び合う運命の番制度を凌駕し、心から好き合う2人になったんだなあという実感を、読者も噛み締めた瞬間に思えました。
上下巻で色々騒動はありましたが、無事にハピエンとなった2人を見届けられて、正直ホッとしました。
今やオメガバースには様々な設定があり、自由度がとても高く、だからこそ毎回作家様たちの個性がキラリと光り、読者としては「またオメガバースかあ」とはならない無限の可能性を秘めたジャンルです。
そのなかでまた1作、設定が面白く、キラリと光った作品を読めた幸せを噛み締めて、また明日からの新年度、新しいオメガバース漁りをしたいと思います!(←最後、感想ではなく新年度の目標みたいになってしまった…! すみません!!)