貴方のそばにいたい。運命じゃなくても。

憐れなβは恋を知らない 3

aware na β ha koi wo shiranai

憐れなβは恋を知らない 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神244
  • 萌×239
  • 萌6
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

70

レビュー数
40
得点
1399
評価数
297
平均
4.7 / 5
神率
82.2%
著者
屋敷シマ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
Tulle Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784867870280

あらすじ

主人である伊勢崎 凌介と恋人になることを拒み、執事として傍にいることを選んだ瀬乃 凉晴。
凌介の取り巻き・佐野に騙され、怪しげなクスリを嗅がされ擬似発情期に陥ってしまう。
そんな瀬乃を救い出した凌介だが、酩酊した瀬乃から本音が飛び出しーー。

愛が重いハイスペ主人α × 一途なストイック執事β
こじらせ両片想いの主従関係オメガバース、堂々完結!

表題作憐れなβは恋を知らない 3

α,名家の嫡男
β,凌介の専属執事

同時収録作品憐れなβは恋を知らない 3

凌介の執事

その他の収録作品

  • 未来のとある日の話

レビュー投稿数40

ハッピーエンドで良かった~♡

やっと物語の結末を一旦、見届けることができて本当に良かった~(´▽`*)
2巻での一週間恋人同士で過ごした凌介と凉晴が、とても穏やかでこのまま幸せになって~と思っていたけど、凉晴の父からの電話で一気に夢から醒めたように「執事の凉晴」に戻ってしまった時の何とも言えない哀しさ。凉晴は父親に縛られているのかな~と思っていたら今巻で明かされて、やはりなと思いました。
すれ違い心がボロボロの凉晴に、高校時代から凌介とつるんでいる佐野の最悪な誘いに巻き込まれて凉晴危機的状況で2巻が終わり早く続きが見たいと思いながら今回やっと時間が取れて無事に2人の物語を見届けられて幸せでした♪

さて3巻の感想を!
違法ドラックで疑似Ωの発情状態に陥った凉晴、見知らぬ男たちに襲われている描写はキツかったけど凌介の登場で一応「未遂」で済んで良かった。いや良くはないんだけど<(`^´)> 佐野の言い分は、う~ん。だから君はそれどまりなんだよってなりました。凉晴を襲っていた中に律の婚約者がいたのは衝撃的だった!糞野郎すぎる。
助け出された凉晴は、薬の影響で熱が収まらないみたいで凌介を求めるんだけどここのシーンはめちゃくちゃドえっちぃ満載でした♥
理性がない状態の凉晴を凌介が優しく介保してくれるけど彼の本音を今なら聞けるかもしれないと少し意地悪な質問をすると語られる「凉晴の家庭環境」。凌介も原因の目星は付けていたみたいだけど、直接好きな人から想像以上の内容には凌介も読んでいる私も辛くて胸が締め付けられました(;´・ω・)
凉晴の父親が一番ヤバイ人だけど母親もで。過ごしている環境が特殊過ぎているのは分かるけどここまで凉晴の心をぶち壊すなんて、まだ子どもなのに。本当に辛くて苦しい。思わず抱きしめてあげたくなるくらい、凌介がちゃんとしてくれて良かった!
心が壊れてしまって感情を押し殺す日々を過ごしていた凉晴が凌介との『運命の出会い』は彼にとって本当に眩しい存在で心から望んだ願いが切実で気に入ってもらえるようにアプローチする凉晴が可愛かった♪でも現実は優しくなくて、それでも幼いころに「約束」したことを凌介は覚えていて凉晴を「専属執事」にしたのは『愛』だなって思った!!

そして時間軸は現在に戻って、従兄弟の蒼士と着々と何かを進めている凌介。一方の凉晴は、浅井君の家で静養と監視中。そこには凌介の弟・律も居て、そこで明かさる2人の関係♪
浅井君からの言葉にやっと目が覚めた凉晴。すっっっごく愛されているのに何故か気づけていなかった凉晴とめっっっちゃ一途な凌介の『両片思いの恋』がやっと動き出したなと感じました。
まさか凌介の婚約者とされている上園嬢も恋人がいて「疑似夫婦」の契約で関わっていたとは!しかも彼女たちにも凉晴が凌介の大事な人だと教えていないの徹底している独占欲が凄い♪
2組のカップルたちのこれまでの葛藤と彼ら彼女たちの選んだ道「愛する人と共に歩む」選択は眩しくて素敵でした(*´ω`*)凉晴も自ら選択することができるんだよと後押しをされたように感じました。

芦屋家本家に父親と会話するために来た凉晴、彼の本心を父親はやはり全否定で分かり合えないのが辛かった。それでも自分の意志を伝え初めて道を自分で選んだ凉晴は屋敷から出ていこうとするんだけどこの日は本家の会合みたいで慌ただしい屋敷内そこで凌介が居ることを見た凉晴。タイミングよく使用人ヘルプで手伝うことになった凉晴だけど何も分からず仕舞い。
そして凌介と蒼士と芦屋家の偉い人とのやり取りは重ったるい空間。律の婚約者が所持していた「違法ドラック」の暴露で場は騒然!そしてこの情報源の褒美として凌介が望んだモノ。
蒼士も家のしがらみからは簡単には抜け出せていなくて大変そう。でも七緒との生活を守るために持っているモノを利用し凌介の企てに協力し今回は色々とたくさんの人物たちの関係性が描かれていて面白かった。
凌介の凉晴のためなら何でもする行動力はカッコよくてそれでいて逃げられないように外堀を埋めていて、すごい策略家!傍からみたら恐いレベルだけど凉晴にとってはこの上ない夢のような結末だったと思った♪ 凉晴の言った『約束』を全て覚えていて叶えてるの凄すぎる!

最後は本当の『両想い』になった2人のあまあまえっちぃ♡すごく幸せそうで本当に良かった~(≧▽≦)
凌介が蒼士を嫌っている理由が凉晴絡みだったことに笑った。別に蒼士のせいじゃないのに(笑)

七緒も登場して2人のこども「あおくん」も!凉晴にナンパしてるの笑った♪可愛いし癒される~。
そして、そんな子どもにも独占欲丸出しな凌介。彼らしい(^O^)
これからも「主従な2人」も「恋人な2人」も幸せでありますよ~に♥

0

淩介様の深い深い執着愛の勝利

帯にもあります。
「貴方のそばにいたい。運命じゃなくても。」
運命という関係に固執していた瀬乃ちゃんのこの言葉、、、最高です。
2巻からの続き、大ピンチの瀬乃ちゃん。まぁ大丈夫、ちゃんとヒーローが助けにきます。
薬によって瀬乃ちゃんが素直(若干子供がえり?)になり、なぜ執事に拘るのか、淩介様を拒むのか、全ての謎がわかります。それを聞いて淩介様が動くわけです。「全部俺が壊してあげる」と。
話変わりますが、瀬乃ちゃんの幼少期、めちゃくちゃ可愛いです。そら好きになっちゃう。
浅井くんと律さんの関係にも驚きました。β×Ωだと……!
その中ででた、「嘆かない人は傷つかない人だと思いますか?」刺さりました
瀬乃ちゃんに拒絶されても、淩介様が泣くことは一切無かったし泣き言を言う事もありませんでした。それでも好きな人にあれだけ拒絶されてたら傷ついていない訳が無いんです。
私が執着攻めが好きな理由がここにある、と実感しました。
ここから一貫して受け身であった瀬乃ちゃんが大きく動きます。同時に淩介様も。
その結果、2人の思いは通じ合います。淩介様は瀬乃ちゃんのために全てを乗っ取り世界を変える。瀬乃ちゃんが瀬乃ちゃんのまま、淩介様と居られるように。大きく深い愛に号泣しました。
その後の話も少しでてきます。順調そうでなにより。子供のこと、やはり気にしちゃうかな?って思いましたが、瀬乃ちゃんも何だか吹っ切れている様子。安心しました。
ちょっと話は変わるけど、七緒と話す時だけ呼び捨てで敬語じゃない瀬乃ちゃん、なんか最高です。

長々と描きましたが、言いたいのは最高の作品なので是非みんなに読んで欲しいということです!!!!

0

うん、神֊ ̫ ֊

言わずもがな神でした。
色んなbl読んできたけど、これがイッチャン好き♡

0

キーパーソンはずっと見ていたあの人だと思う

いよいよ、3巻。
佐野の友達に襲われそうになっている凉晴。すんでのところで凌介がちゃんと助けに来ました。ここで使われていた脱法ドラッグが後から凌介の計画の鍵となっていたのが、凌介の強かさを感じました。
凉晴を手に入れる為に、凌介が計画した事がとても大胆でしたが、芦屋、瀬乃、伊勢崎、その全てから文句を言われない為には自分が力を付けないと、、なんだね。蒼士くんまで巻き込んで、この二人の今後も気になります。
何より、執事としての生活しか出来ない凉晴をそのまま受け入れるというのが、凌介の懐が大きいと思いました。そんな事しなくても良いって、普通の恋人なら言ってしまいそうですが。凌介が凉晴に言った、執事であった時間全てが凌介を想っている時間だったって言葉には、泣かされてしまいました。だからこそ、そういう執事として凉晴を側におきながら、2人の時間は恋人同士になる。素敵な終着点に着地したなと思いました。
3巻では確かに、凌介があちこちに働きかけることで幸せを掴んだ訳だけど、
私が一番凉晴に影響を与えたのは、浅井君の言葉だったとおもいます。凉晴の執事に執着する言動が凌介を傷つけていた事に気付かせてくれた。そして、浅井君達もβとΩでも将来を約束している姿を見ることで、ようやくオメガバース性に囚われないで恋愛している(困難な恋愛でも悩みながら添い遂げようとしてる)姿を見たのは、凉晴が凌介を思う心の変化にかなり影響あたえたでしょう。そして、謎だったお嬢様、上園さん達の話も。
凉晴は、凌介様の為と言いながら、凌介の立場とか家柄とかそういうモノの為に今まで行動していたけど、凌介という一人の人間の為の執事として恋人として、彼を支えて生きたいという心の変化に涙涙でした。

2

至高の最終巻。

前作から凌介様(攻)と涼晴(受)の2人が大好きで、憐れなβは恋を知らないの連載が始まってからは雑誌と単話で1話から見守って来ました。毎回ハラハラして先が読めない展開で期待値はずっと右肩上がり。そんななか毎話期待を遥かに越えるシマ先生のストーリ展開に何度「神!!!」と叫んだ事か・・・・。
3巻は涼晴のピンチから始まります。あぁ・・・かわいそう・・・・でもそんな中で凌介様との行為が特別だと改めて認識出来た様子。あわやの所で凌介様がさっそうと登場!思わずぞくりとする登場の仕方、さすがです♪そしてさっさと雑魚を片付ける様子もさすがとしか言えません。そのまま抱っこして助け出す姿は王子様そのものです。そして涼晴はお姫様(*⁰▿⁰*)いかがわしいお薬の効果で抑制しまくっている普段とは打って変わり乱れた様子がカワイイ!そしてえちい!!いいぞもっとやれ!凌介様も悪ノリしているご様子。ふふふさすが凌介様♡っていうかシマ先生の描かれる唇&舌が最高にえちくてセクシーなのです!凌介様ってSだけれど涼晴のお願いは聞いてあげているのよね・・・それだけで涼晴のことを大事に思っている事が充分伝わってきます。ここで涼晴の過去話しに突入。
今までところどころでフラッシュバックのように描かれていた事がやっとわかりました。父親の執事教育、母親との関係。どれだけ自分を抑える子供時代を過ごして来たか・・・・。ここらへんは泣きそうになります。だからこそ出会った時の凌介様の光がなんと眩しい事か!美しい姿と相まって天使様が降臨されたかと思いました⭐︎⭐︎⭐︎涼晴が一瞬で心を奪われたんだろう様子が痛いほど伝わって来ます。涼晴の目がキラキラと輝くシーンがとても印象的です。そこから何とか凌介様と仲良くなりたい涼晴の努力する姿がカワイイ♪♪2人の間で交わされる願い事。この子供時代2人が過ごしたお話しは省略されているっぽいのでもっと見たかったなぁ♡いったん離れ離れになった少し後に伊勢崎家から涼晴に専属執事の打診が。この離れている期間が何年か(?)空いてしまっているっぽいので凌介様が涼晴を側に置くのに苦労したんだろうな〜でも諦めなかったんだろうな〜という執着の片鱗が見えて嬉しい♪ここで過去から現在に戻り涼晴を凌介様がギュッと抱きしめるシーンが美麗過ぎて・・・。涼晴腰ほっそ!やっぱり凌介様が食べさせてもちもちにしないとダメなのよ〜泣
次に涼晴が目覚めたのは浅井くんの家でした。ここは意外過ぎて!?!?ってなった(笑)浅井くんは凌介様と契約していたそう。そんな動きしていたもんね。浅井くんも色々あるのね。ここから涼晴が一気に成長する姿が見られてワクワクしました。凌介様の気持ちに思いを馳せたり、今まで執事教育の洗脳からなかなか抜け出せなかったのが殻を脱ぐように覚醒へ。子供時代があんなだったらそりゃなかなか執事の枠から出られないわ〜。凌介様もそれが解っていたから慎重に事を進めていたのね。納得。
そこから瀬乃父と話しをするために芦屋家に単身乗り込み。相当な覚悟を決めたんだろうな・・・。瀬乃父は思ったより老けている印象。苦労されたのかな??涼晴は高齢の時の子供なのかも?兄弟が居てそうなので歳が離れているとか?芦屋に戻れと言われるも涼晴の固い決意は父に言い返すという今まででは考えられなかった行動に。これには父もビックリした様子。頑張った!すごい涼晴!愛のパワーだ。凌介様の側に居たい、願いはそれだけなんだよ・・・・。言い切った涼晴は用事は済んだと芦屋を出て行こうとするけれど流れで使用人達のヘルプに入ることに。着物姿尊い・・・・。この辺りの凌介様とのスレ違いからの再開のシーンが秀逸すぎて一気にテンション上がりました!!凌介様かっこいい♡芦屋様にも引けをとらない様子に将来トップになるだろうヴィジョンが見えました!そこでは2人は会話をしないまま最終話に持ち越しです。シマ先生焦らしますね〜!嬉(//∇//)
雑誌で追っていた方は2人がまともな状態で会話を交わすのを実に1年近く待っていました。だからこそ最終話で2人のシーンがこの上なく尊いものに・・・・(/ _ ; )やっと、やっと再開出来たのね・・・・。執事服に着替えた涼晴。何だかんだ涼晴は執事という仕事に誇りを持っているんだ、と思えてジーンとしました。これもきっと凌介様と出逢えたから。2人の再会はなんと予想もつかなかったガーデンハウスでした!これは1巻のカバー裏に描かれていたものです。想像以上に大きなハウスに、おそらく凌介様から涼晴への贈り物であろう事を想像すると愛の大きさが伺えて萌える♡ただいまからの2人のシーンの全てが美ししぎて言葉を失います。そう、この2人が会話するのをどれだけ待った事か〜〜〜。いやでもこのシーンのためにモンモンをした月日を過ごしたと思うと全て報われて昇天しました・・・・。もう言葉にならないです。それぞれが相手に向けて言う『愛してる』こんな破壊力のある告白を見たことがありません。そこからの心が通じ合った愛ある行為。・・・ありがとうございます♡肉体美すぎてガン見必須です。凌介様の執着も健在でにんまりしました。良かったね凌介様、涼晴♡そこから期間がどれくらいか空いてからの凌介様のお披露目シーン。2人のこなれた関係が感じられて嬉しくなっちゃいました。凌介様はストレートな人だから惜しげもなく普段から愛を囁いているんだろうな♡ラストの後ろ姿まで美しくて大満足過ぎる最終巻でした。
言いたい事が多過ぎて長くなっちゃったけれど、それだけこの作品に対する愛が深いんだなって笑ってやってください。最後に続編が決まってここ最近ないくらい嬉しくてテンションが上がっています!またこんなワクワクする日々を送れる事に感謝がいっぱいです!ありがとうございます!!

1

多くの苦難を乗り越えてのハッピーエンド

幸せな完結をしたので1巻から読み返してのレビューです。
1巻、2巻、読後がきつかった・・・。
でも幸せな最後を信じて追いかけました。

ご主人αのこれまでの悪行のとばっちりを受けてしまった執事β。
襲われているときに危機一髪、駆け付け救ったご主人α。
薬をもられてひどい状態になっているのに駆け付けたご主人αをさらに守ろうとする執事βがいじらしくて切ないです。
ほぼ意識を保てていないのに、ずっとずっとりょうすけさま、とご主人αの名前を繰り返し呼ぶ様子に涙が出ました。
でも薬でぶっとんでるからこそ、本音が言えたのかな。
いずれにせよ、ひどい目に遭いすぎ、かわいそうすぎました。

周りの助けもあり、ようやくご主人αと向かい合い、父親に立ち向かう決意をしてからの執事βは、涼晴個人として背筋を伸ばしていて、かっこよかったです。

ご主人αも全力で2人の愛のためにがんばっていて、かっこいい。

2人が愛のために闘い始めてからの流れはあっという間、胸をすく思いでわくわくどきどきしながら読みました。

素敵な素敵なハッピーエンドでした。

1

ボリューム凄いけど

アルファとベータだけどオメガバ作品なのでエロは多いだろうと納得はしてても、この厚さならばやはりこれだけエロは多くなるよね…トホホって感じです。ストーリーが凄く良くて読ませて来るだけに、もうちょっとだけ減らして欲しかったと思いました。

前作から気になってた凉晴の父親をぶっ飛ばしてやりたかった〜。自分だけがまともだと信じ切ってるダメ親父の典型で天罰を喰らわしてやりたいし、あんな人物を重要視してる芦屋家なんて乗っ取られてしまえ!と腹が立ちました。

だけど今回も中盤まで凉晴にイライラですよ。抑圧されて育って来たとはいえ、チャンスは何度でもあったのに…凌介がここまで折れなかったのは凉晴への気持ちの強さですよね。

今巻でひとまず完結らしいですが、あの弟の婚約者が社会的に抹殺されたシーンとか読みたかったなあ。個人的には凉晴を助けに行くカウントダウンのシーン好きでした。

オメガバらしくロクデモナイ奴ばっかし登場してて、胸糞悪かったので続編はその辺りを綺麗に掃除して欲しいです。だって描き下ろし凄く良かったですから!

2

互いを理解し合う完結巻

凉晴の頑なさの理由がついに明かされました。
両親...特に父親の厳格な執事教育と威圧によるもので...小さい凉晴が私欲を殺していくだけでなく父に心を折られ諦め癖まで備えてしまったことに胸が傷みました...。
そんな中出会った光(運命)が凌介様!
いやまって、なんですかあの出会い。
神々し……!!!
凉晴も可愛くて天使なのだけど、凌介様...あなたは上位天使か???
執事になるために捨てたものや費やした努力と将来執事になることが凉晴の中で折り合ってなくて希望をなくしていたけれど、全てはこのためだったのだと未来が開けて報われる。
「1番のアルファになってくださいっ」って、もう告白みたいなものでは…?
やった!って高くジャンプして喜んでいたシーンは可愛かったし、びっくりしました。
これが本来の凉晴なんでしょう...ありのままの感情が考えるより先に出てしまうくらい嬉しかったのが伝わってきました。
凌介様に出会えて、見つけてもらえて本当によかった!!
執事でいたい理由、凌介様のことを愛している気持ち、全部まとめて受け止めて居場所を作ってくれた凌介様がとっても素敵。
溺愛執着スパダリ堪能しました。

ここで終わりなのは寂しいと思ってしまったけど、続編が決まったんですね。
蜜月が拝見できるのを楽しみにしています。(浅井×律も幸せになってほしいな。)

あと、電子特典が性癖でした。
陰毛と剃毛フェチの方はおいしいかと。

3

これぞ完全無欠のハッピーエンド

読み始めた頃とこの3巻まで長かった…。
けれど、いざ完結してしまえば短かったような気もしないでもない。

互いに想い合いながらも身体を重ねるのは互い以外の誰か。
そんな純愛とは程遠く、不純に始まった二人の物語も
最高の純愛に辿り着き、終えてしまいました。

αとβではどんなに愛し合っていても、決して番にはなれないという悲哀。
加えて両者の家柄などさらに二人を隔てる壁は高く…
けれど、だからこそハッピーエンドをいざ目の前にしての感動は一入でした。

倫理観の欠片もないように見えていた凌介が瀬乃のために
まさかここまでやってのけるとは…。

自分勝手に見えてその全てが瀬乃のため。
当初は優しさなんて持ち合わせていないかに見えていた凌介ですが、
瀬乃が笑顔でいられるように、と必死に立ち回るその重く深い愛情に
ぐっとくるものがありました。

そして、最初は可愛さの欠片もなかった瀬乃もこの最終巻においては
すっかりヒロインが板につき、凌介を想い、想われる姿は
愛おしさに溢れておりました♡

無事ハッピーエンドを迎えた二人ではありますが、
その後の二人ももう少し見てみたかったなという願望も。
いつか番外編でもいいのでアフターエピソードが読みたいな。

6

いろいろな恋愛があった

待望の3巻!そして完結!
個人的にオメガバースの世界観でのβの切ない恋が大好きで、しかも主従関係というダブルの切なさで1、2巻から待っていました。

策略を巡らしてなんとか相手にも周りにもふたりの関係を認めさせようとするαの凌介と、大切だからこそ執事としてずっと側にいたいと健気に相手の将来を守ろうとするβの凉晴。
執着する攻めと攻めの為に逃げたい受け。好き合っているのに付き合えないふたりがどうハッピーエンドになるのか。
2巻の終わりで攫われた凉晴がどうなるのか、助けはいつくるのかとドキドキしました。挿入まではいっていませんが、指は入れられちゃってます。苦手な人がいたらちょっと注意です。

3巻では、凉晴の過去が語られます。凉晴がどうして執事に拘るのか、愛されているのにどうして離れようとするのか、βであることについて、凉晴にとっての運命など知ることが出来ます。
そして、周りの人と凌介によって本当に相手を思う気持ちを知り、父親への恐怖と葛藤を乗り越え戦います。たくさん泣きます、でも凉晴は3巻でとても成長します。

また凌介は、ありのままの凉晴を受け入れるため、執事でいたい凉晴の気持ちを大事にするために敵を味方につけ、圧倒的な力を発揮します。信じられますか?まだ10代、大学生なんて!すごすぎる!
それでも「嘆かない人は傷つかない人」ではないんですよね。愛する人のために、その世界を変えるために、よくぞがんばった!って褒めてあげたいです。
浅井君が凉晴へ語るセリフすごくよかったです。βの浅井君とΩの律との恋の切なさや凌介の婚約者の関係など、ありきたりのα×Ωではない恋愛をたくさん見せてくれて嬉しかったです。

ふたりがα×βの主従関係のままでいられることが凉晴にとっての一番の幸せだと思います。ヘタにβからΩになったりしないでよかったです。

ふたりの名前が「さんずい」ではなくて「にすい」で、流れる「水」ではなくて硬くて冷たい「氷」を表しているのですが、ぶつかり合っていたふたりの「氷」がちゃんと溶けて混ざり合った素敵なハッピーエンドでした。

しかし!新章決定と発表があったので、ふたりの続きがまた読めますね。個人的にはふたりより周りの人たちの恋愛の方が気になりますが、どうなるのか今から楽しみにしています。

11

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