前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です

zense de konyakusha datta omega ga isekai de arufa ouji to natte ore wo kakou ki desu

前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神41
  • 萌×218
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない5

34

レビュー数
16
得点
295
評価数
70
平均
4.3 / 5
神率
58.6%
著者
滝沢晴 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
森原八鹿 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576240084

あらすじ

夜伽係の巣作り&王子の巣ごもり!?
転生したらバース性が逆転していた!? 前世でこじれた恋をやり直したい。

アルファの光弥は事故に遭う。婚約者であるオメガの伊久馬に素直になれず、好きと伝えられないまま。ところが二人は異世界に転生。エリートアルファだった光弥は貧乏オメガ・ カミルに、オメガだった伊久馬はアルファの王子・レイノルドになっていた。レイノルド はカミルを夜伽係にして人目を憚らず溺愛する。もしかして伊久馬と恋をやり直せる? だけど、王子のレイノルドが婚約者と番になれるよう発情させるのがカミルの仕事で!?

表題作前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です

異世界転生してアルファになった元オメガ
異世界転生でオメガになった元アルファ,20歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

素敵な話に涙が止まりませんでした。

内容は他の方も記載の通りなので省略して、
まずは今流行りの転生ものとオメガバースを掛け合わせた内容で、いつもの在り来りなものかと思う方いると思うのですが、この作品はちょっと違います。
普通転生するならアルファはアルファに、オメガはオメガに転生する。または受け攻めどちらか片方が転生の時に性が変わるのはよくあるパターンだと思うのですが、こちらはアルファとオメガが入れ替わります。
更には身分差も綺麗に逆転してしまい、主人公は「名のある家元のアルファを前世を持つ今は貧乏宿屋のオメガ」という難しい立場の人物になっています。

他の方も仰られてる何でこんなに主人公の子は一人で悩み続けてるのって疑問も、まず前提にこの子は中身が前世が良いとこ出のアルファなのもあって基本何でも自分で思い込んで突き進んでしまう一人で勝手に自立タイプの人間。外見はオメガだけど中身はアルファの気性が幾分残っているので素直になれないんですよね。そして前世で相手と分かり合えてない経緯もあって気持ちを口に出来ない。それが何ともいじらしくて可愛い。王宮に上がって周りに虐められてもそれに屈せず昼間も頑張る姿が健気で立派で、そりゃあ攻めの王子は仕事ほっぽり出して見守ってしまいますよね。ちゃんと仕事してるのかたまに不安になりましたが…。

同じく攻めの彼は今はアルファだけど元オメガ。そのせいか発情や薬に対しての理解力や包容力が普通のアルファを凌駕していて優しすぎる。一度頭に血が上って受けくんに無茶をした時もありますが…ちゃんと実家まで迎えに行って謝れたから偉い。受けの子が好きすぎて前世から拗らせてる一途な童貞です。

しかもこの二人の素晴らしいのが前世ではキスすらしていない初心な関係で、ただお互いのことが好きだったのに素直になれなかった二人のまま現世に繋がっているので長い青春の続きを見ているような感覚で終始切なくて涙が止まらず一気読みしてしまいました…。

ただ頁数に縛りでもあったのか途中駆け足の部分が少し気になりました。折角いい話なだけに交渉のところや攫われたり逃げ出したりの部分がうまく伝わりづらく何度か読み返す部分がありましたが、それでもとても面白かったです。
前世から繋がる話ってどうしてこんなに切ないんでしょうか…素敵ないい話でした。
続き、待ってます。二人の今度こそ幸せな結婚編をどうか書いてくださいね。

8

ものすごい執念に\(^o^)/

意地をはるな!わきまえるな!

は〜、すごいものを読んだ。
タイトル通りの内容です。が、ライトな感じ?に思わせての凝ってて重くて切なくて泣けるお話でした。

光弥とカミル視点に挟まれる伊久馬視点。
効果的だしゾクゾクしますね!

まさか異世界で再会するとは!しかも絶世の美青年に生まれ変わってて。
カミルが美しくて良かったね!

もう、異世界でせっかく再会できた!!からのカミルのわきまえた発想に、なーにーをーしとるんじゃっ!この奇跡に素直にならんでどうする!とすれ違いへ進んでくところに泣けて泣けて。

その後もレイノルドの嫉妬や執着も美味しくて。レイノルドに婚約者がいるもんだからややこしくなっちゃうし。

素直になって本音を言えーーーーー!!!
なんですよね。もう気をもみました。

一点気になったのは極まるところのカミルの台詞かなあ。いや〜オメガバだけどさ。いつもは平気なのに今作ではちょっと冷めちゃったかな?

レイノルドこと伊久馬の悲しみと執念を想うと、一緒の世界に生きてそばにいられるだけで幸せって言葉が効きますね。

逆バースになってカミルが美しさを武器に強かに生きてくところや台詞も良かった。
はぁ〜、泣けたなあ。

仕事の辛さも一緒に洗い流してくれました。
ありがとうございました。

7

安定した面白さ

滝沢晴先生の作品は間違いなく面白いので、まだ手に取ったことのない方はこの機会にこちらの作品を読んで欲しいと思います。
キャラクターもお話の構成も抜群に上手いです。

今回は異世界転生のお話ですが片方は自然な転生でもう片方は後追いなのですが、5年早く転生してのけるという荒技を達成していました。

そして随所に挟まれる伊久馬(レイノルド)の日記によって、彼の光弥(カミル)に対する並々ならぬ想いと執着を読者は知るのです。

この伊久馬の遺された者としての想いが切なくて、また光弥の果たされなかった想いが悲しくて、今世で幸せになって欲しいと思うのですが、そこには絶望的な身分差があるんです。

この身分差をレイノルドはどうやって解決するつもりなのか、今世になってもなかなか素直になれないカミルにかなりハラハラさせていただきました。

転生する前もなかなか漢気溢れる伊久馬(レイノルド)でしたので、今世でアルファに生まれ変わってても全然不自然ではないんです。とても魅力的な人物でした。

最後をレイノルドの日記で締めてましたが、それも良かったんですが宰相や息子の処分までハッキリ書いて欲しかったです。(ザマァ好きなので)www

7

執着攻めとはまさにこのことよ

これはたまげた。
すんごい執着攻めが降臨しました。

BL界にはあまたの執着攻めが存在しますが、この作品の攻めはトップオブトップじゃなかろうか。かけたお金も、時を超えた転生劇も、私がこれまで見た執着攻めの中で一番かも。恋人を想う気持ちが相当に深くて超重量級です。

その重くて深い愛情から全てが始まったこのストーリー。この物語の冒頭はすごく謎めいていて、一体何のこと?何を言ってるの?な、話から始まります。しかしこれはこの作品にとって重要なヒントで伏線です。意味プーに見えますが、作品を読み終えてから冒頭に戻ると、おおー!こういうことか!と…。感動すら覚えました。


オメガバースで、異世界転生ものの今作品。しかも、転生後はバース性が逆転してるという少しややこし設定になってるときた。設定が複雑になっていることで話がとっ散らかっていやしないか不安でしたが、そんな心配は不要でした。
作者さんの話の見せ方がすごくうまいんですよね。少しずつ情報を開放して、匂わせも織り込みながら話を展開してしていくからすごく引き込まれます。転生前のルートと転生後のルートが絡み合ってることも、アルファに転生した伊久馬ことレイノルドの秘めた思惑なんかそう。真実と真相が、ストーリーが進むにつれてどんどん明らかになっていくワクワク感がなんて楽しいのか♪
時おり挟む転生前の伊久馬の日記の内容もちょっとした伏線で、この転生劇のヒントっぽくなっている演出もGOODでした。


この転生は偶発的なものじゃなく、執念によってもたらされたものという根っこがあってこその、ストーリーの奥深さにシビれます。ただのオメガバース作品に終わっていないのは、そのバックボーンが非常に濃厚な想いの下に成り立っているからだと思います。
愛する者を失った悲しみや絶望感が向き合わせた転生は、いわば人生のやり直しで、暗い感情を明るい展望に変えた転生後のストーリーが、これまで見たことない物語で面白かったです(*´︶`*)
転生前とは違って明るく素直になった光弥(カミル)がカッコかわいいんですよー!元々そういう性格だったのかも知れませんね、アルファ性の矜持が邪魔をしていたせいで。
魅力たっぷりのカミルは最高でした!「俺は顔がいい」のポジティブ連発はもはや持ちネタギャグ(笑)何度も笑わせていただきました^ ^


深い愛情と強い執着にゾクゾクした一冊です。好きの気持ちの再構築も相まって、読後感は最高に盛り上がりました♪( ´▽`)
素敵な作品に出会うことが出来て嬉しいです。

6

もう、切なくて深すぎる愛に溺れる神作でした…

もう、破茶滅茶に面白かったーーー…!!
神評価以外考えられないな、と納得の「神、神、神!!」です。

信じられないくらい深い深い攻めの愛と、執着。
執着といっても、薄暗いやつじゃないんです。純粋に、相手を想う愛ゆえの……泣きそうになっちゃうぐらいの、深い愛でした( ; ; )
主人公達がアルファ性・オメガ性がひっくり返って転生したことにも理由があって。

以下、ざっくりあらすじを。


前世でアルファだった華族の末裔である光弥と、その婚約者だったオメガの伊久馬。
伊久馬に対してずっと素直になれず、やっと素直になって想いを告げようとした光弥ですが、乗っていたタクシーが事故に巻き込まれ、光弥は命を落としてしまいます。
そして気付けば別世界に転生しており、何と前世でアルファだった光弥は貧乏宿屋の三男坊オメガに、そしてオメガだった伊久馬はアルファの王子に転生しており、光弥は王子を発情させるための夜伽係を命じられてー

と続いていくお話です。

まず、オメガに転生してもどこか偉そうなところは変わらず、「世界で一番美しいのは俺!」とそこだけは自信満々なカミル(元・光弥)が面白すぎて、ほんと笑っちゃう。
「育ちは悪いが、顔だけはいいからな…」とか、冗談ではなく本気でそう思っていて、それを臆せず言っちゃうんですね。いいキャラしてる(*´艸`)

とはいえ、カミルの価値が決して顔・見た目ではないことを、レイノルドはもちろん、下級使用人などカミルの身近な人たちもちゃんと理解しているんですよね。作中にも出てきましたが、過酷な環境でも咲き誇ることのできる植物、エリカのようにどこまでも逞しいカミル!かっこいいよ〜!✨

オメガに生まれ変わったことで、自分がいかに前世で傲慢だったかを反省し、考え方や態度、生き方を変えていくカミル。
オメガになってうじうじうじ…としない逞しさがなんとも心地いいし、清々しい!
前世で一途に自分を想ってくれた伊久馬のように、今世では決められた婚約者のいるレイノルド王子(元・伊久馬)を一途に想い、彼が無事婚約者の貴族と番になれるよう、力を尽くそうとするんですね。

どこか偉そうなんだけど憎めない可愛らしさがあり、一途でひたむきなカミル…うーん、このキャラ本当に大好き!!

と、カミルの魅力を長々と語ってしまったけれど。

光弥を失ってから20年以上、光弥と再会する方法をひたすらに探し続けた伊久馬。運命をいじることで自分が呪われることさえ厭わなかった伊久馬の深すぎる愛に、読んでいるこちらも溶かされて泣きそうになって…こんなん、大好きになる以外ないじゃないかーーー!!

終盤、「前世で叶えられなかった恋をやり直したい」と言ったカミルに、「やり直すつもりはない」と告げたレイノルドの、その続きのセリフ。
…もー、大袈裟ではなくほんと、痺れました。心が震えたよーーーー!!!(絶叫

…とにかく、壮大な愛のストーリーにどっぷり浸かった、私服の読書時間でした・:*+.

セッッも…前世と今世でアルファ・オメガが入れ替わっているから、お互いにどこをどうすればいいか分かってるんですよ…相手を翻弄できちゃうんですよ…まあ翻弄されてるのは主にカミルなんですが笑

とにかく、ぜひ、読んでー!!!!!と声を大にしておすすめしまくりたい、そんな作品でした✨

6

欲しいのは貴方だけ

今回は第一王子と貧乏宿屋の三男坊のお話です。

前世のアルファの記憶を持つオメガの受様が
夜伽係探しをきっかけに出会った攻様の伴侶となるまで。

この世界には男女とは
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。

ベータは平均的な体力や知性を持つ基本種で
アルファは知能も体格も優れた優性遺伝子の塊のような種、
オメガは発情期があり、男でも子を宿せ、
アルファを惹きつける種です。

受様は貧乏宿屋の三男のオメガですが
前世は華族の血をひく裕福な家の次男のアルファで
25才で交通事故死しています。

当時の受様は
学生時代にライバルだったオメガの同級生と婚約してましたが
彼は受様の実家への経済的な援助と引換えに婚約を求めた為
素直になれずにいました。

やっと素直になろうとした日に事故にあい
19歳の誕生日に前世の記憶を思い出した受様は
尊大なアルファだった前世の記憶による後悔の念により
今世に幸せを見出せません。

そんなある日、
勅命でオメガが王都に集められ、受様も王宮にあがります。

目的は第一王子の攻様の夜伽係を選ぶための召集でしたが
当の攻様は気に入った者がいなかったようで
家族4人が3カ月は生活できるほどの銀貨を渡されます。

受様は前世での癖でつい硬貨を鳴らしてしまうのですが
それをみた攻様に前世の名前で呼ばれて
咄嗟に振り向いてしまうのです。

なんと攻様もまた転生した受様の元婚約者だったのです!!
果たして前世の婚約者と再会した受様の未来とは!?

前世でアルファ、今世ではオメガの受様と
前世ではオメガ、今世ではアルファの攻様の
異世界転生王宮オメガバースになります♪

タイトルがWEB小説波に小説内容を解説している為
読む前から今世だけでなく、前世の関係も色々ありそう
と想像させられワクワクと読み始めたのですが
思った以上に楽しく読ませて頂きました (^-^)/

前世の記憶によって
儚いオメガから傲慢アルファ思考になった受様も
前世で受様を失っても諦めきれずに追い求めた攻様も
"普通"からは程遠くてワクワクが止まりませんでした。

オメガバ設定ではアルファらしさ、オメガらしさを
活かした性格付がマスト設定ですが

本作は2人の過去を絡める事で
それぞれの中にある対極な性格も上手く絡められていて
ギャップ萌えさせられました♪

所々に挟まる攻様の前世が
どういう意味を持つのかと思っていたら
まさに"こうくるか"という展開で
転生モノとしてもオメガバものとしても
とっても面白かったです ヾ(≧▽≦)ノ

6

攻めの執愛が見事すぎる

いやー、おもしろかったです!
一途な執着攻めがお好きな方はピンとくるものがきっとあるはず。
クソでか感情を内に秘め、誰にも言わずにぐつぐつとものすごい執着心と愛情をあたため続けてきた攻めがすごすぎる。
いやはや、まいりました。
受けを深く愛してやまない攻めの図に終始圧倒された1冊でした。

強い後悔を抱えたまま不慮の事故で亡くなった日本人の青年が、前世の記憶を「カミル」として生きて来た世界で思い出している。
これは最近流行りのよくある設定かなあと正直思います。
ただ、ここで終わらないのが面白いところでして。
元々アルファとして生きて来た主人公のバース性が前世と今世でひっくり返っているんですね。
この辺りの設定も上手く効いていて面白かったので、ちょっとこれはタイトルで内容を解説してしまうのがもったいないかなあ…と感じたところです。

そんな貧乏宿のオメガの息子として生まれた彼が、ひょんなことから国の第一王子と関わっていくことに…と進むお話。
もうですね、レイノルドとして生まれ変わった攻めが、受けに気付くエピソードからなにから本当に上手くて!
ああここで繋がってくるのねと、話運びと展開の仕方が見事でした。
物事をはっきりと言い、謙遜しないカミルのキャラクターも好感が持てますし、嫌がらせをされても機転を効かせた返しをする彼の姿にスカッとします。

果たして、前世ですれ違っていた2人は今世でどうなっていくのか?
きっとこの辺りが見どころかなと思うのですが、合間に挟まれる前世の攻めが日記に綴るエピソードの数々に、長きに渡る受けへの揺るがない確かな執着と愛情を強く感じてそちらにばかり目がいってしまったかな。
なので、強い萌えを感じたというよりも、すごく面白い話を読んだという感覚の方が大きいです。
閨のシーンでもこの作品ならではの設定がおいしい感じに効いていて、はー!そりゃあ良くお分かりになりますよね!と胸躍ります。
読み始めはこんなにもドラマチックな愛を感じるお話になるとは思っていなかったものですから、想像を超える展開の数々にすっかり夢中になってしまいました。

この攻め、すごく好きだ。
そんなことを思った1冊でした。

5

半世紀にわたる愛が切ない

レイノルド(前世:伊久馬)×カミル(前世:光弥)

ただのαとΩが逆転する
異世界の王子の甘々溺愛ものだと思っていたら、
予想外の切なさに心を打たれた!

現代ものと異世界ファンタジーが交錯し、
恋に悔しいままに終わった前世が、
身分違いの今世で再びに動き出す甘辛ミックス再会ラブ。

現代もの派の私は、
特に前世シーンが好き(多くはないが)。


刺さるポイント:

・受けが婚約者の攻めに素直にられないままで死んでしまって、
未練での「素直になって、恋をやり直したいーー」という気持ちや、
今世でせめて結ばれなくても、彼に尽く様子がすごく胸に沁みる。

・攻めの地道な努力や無言の一途な愛情、
受けが亡くなってから25年、いや、50年をかけて、
もう一度会うために燃え尽きる姿が胸が熱くなるほど切ない。

・物語の途端に見せる
攻めの前世の日記に、涙が止まらない・・・、
最後の今世の日記が全体を愛おしく締めくくっているのが素晴らしい。


現代日本の上流家族の傲慢なα・光弥が結婚前に死んでしまい、
αの自尊心が残り、今世は異世界の貧乏な華奢なΩ・カミルに転生した。
前世の記憶が蘇ってきて、一年後に、
αのレイノルド王子(光弥の婚約者、伊久馬(Ω)のこと)に
夜伽係に指名されてしまう。
カミルの仕事が発情できないレイノルドを発情させて、
そのレイノルドの今の婚約者と番になれるよう手助けすること。という展開。

カミル、
レイノルドの前では、どうしてもアルファのプライドを貫きながらも、
関係が逆転することに伴う劣等感や卑屈さが胸に迫るし、
レイノルドの発情を誘発させる役割を果たすためのただの夜伽係で、
それ以上の関係は許されない。
愛のある行為に手を出すわけにはいかない。
「主を拒まないこと。口づけはしてはいけないこと。」や、
「寵愛を受けない」という戒めが立っている。
でも、それでも構わない、献身的に役立てるようにする。
その好きな人を自分が仕上げて他人に送る感じが心をえぐる!

レイノルド、
結婚前の婚約者の葬式で、
前世で亡くなった愛する人にしかキスできなかったことに泣いた。
今世で半世紀かけて、ついに再会したのに、
ただそばにいたいだけという気持ちが本当に尊い。

夜伽、エッチがアツくて、エロさと物語のバランスが絶妙。
特にカミルのウブさがありつつも、
レイノルドのちょっとした言葉責めも入って萌え感が良い!
発情誘発剤とかより良い効果が興奮させてくれる。

読み始めたらもう止まらなくて、
前世での出会いや再会、そして別れが、
今世(異世界)での再会で新しい身分に戸惑いながらも、
2人の間の愛情が再び芽生えていく過程が、
切なくてでも甘くて、
それに王族のドラマもあって、
半世紀にわたる愛に心が奪われてしまいました。

4

【私の伴侶は最初からカミルだけだ(レイノルド)】

エロス度★★★

レイノルドとカミルが紡ぐ恋物語・・・開幕♡

オメガバース・異世界転生・身分差といった萌え要素がGOOD。

さらに前世は婚約者だった2人がバース性を逆転させて再会するという設定が実に興味深い・・・。
エリートアルファだった光弥が貧乏オメガ・カミルに転生。
前世はオメガだった伊久馬が王子でアルファのレイノルドに転生しており、カミルは彼の夜伽係に選ばれる。

前世は婚約者だったのに光弥が素直に伊久馬と向き合えず死別してしまった後悔を異世界でやり直す過程で、面白さ・切なさ・緊張感等を孕む愛が素晴らしいです。

4

執着溺愛最高!

婚約者同士で異世界転生した上でバース性転換、しかも囲う気満々って面白い予感しかなかったので購入。
実際すごく面白かったです!笑えるくらいの執着溺愛、だけど切なさや苦しさもあって感情ジェットコースターでした。
アルファの光弥は同級生で良きライバルだったオメガの伊久馬からの求婚を受け入れらない。やっとで素直になれて想いを伝えようとした矢先に事故で亡くなるのは何とも言えなかった。
そして異世界転生そしてバース転換。前世の記憶があるのは武器だな。オメガである事に苦しむけど、前向きな光弥=カミルはかっこよくて。オメガになった事で伊久馬を想うのが切ない。この時から光弥=カミルはずっと伊久馬が好きだと感じた。
ただ伊久馬の気持ちは理解してないし、おそらく想像以上だったと思う。亡くなっても追い求めて、遂に同じ世界に転生して見つけるなんて!これは想定外。
王子になっていた伊久馬=レイノルド。立場も違うし認識も違うしで、想い合ってるのにすれ違う2人は悲しかった。
周りも悪どくて嫌だったな。カミルは物扱いで利用してるだけだし、2人の邪魔をするしで健気に尽くそうとするカミルが気の毒で。
でも、ピンチに命をかけて助けあう2人は素敵でした。あれは想い合ってる2人ならでは。
悶々としたけど、悪が成敗され2人が真に結ばれた時は心底嬉しかった。愛は全てを超越するんですね。
すごく面白かったです。

1

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