黄金のアルファと禁断の求愛結婚

ougon no arufa to kindan no kyuuai kekkon

黄金のアルファと禁断の求愛結婚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
51
評価数
12
平均
4.3 / 5
神率
41.7%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525926

あらすじ

溺愛する弟リシェルが黄金のオメガとして目覚め、ついにカミール王国の正式な王太子となったセイン。王太子=次期国王と確定したこともあり、セインは王立アカデミーで閨を共にしていた旧友アルヴィスへの恋心を忘れようとしていた。アルヴィスもマスタニア王国の第一王子のうえアルファであるため、いずれ王太子となることが確実視されている。二人の結婚はとても望めないからだ。けれど、そのアルヴィスからマスタニア王国の建国祭に招かれたことから……? オール書き下ろしでお届けするオメガバース・ファンタジー、シリーズ第二作!!

表題作黄金のアルファと禁断の求愛結婚

アルヴィス・ザクト・ラティス、マスタニア王国第一王子、α
セイン・ハリー・ローデライト、カミール王国第一王子、α

その他の収録作品

  • 二回目の、新婚旅行
  • あとがき

レビュー投稿数6

溺愛、執着、諦めない”尽くす攻め”に…心を全部持っていかれました

や〜〜、超絶面白くてドキドキ興奮MAXでした…切なくて悲しい顛末に泣いた……

王太子同士(+アルファ同士!)の禁断の恋に、萌えまくり。
あああ…良かった〜〜最高だった〜…!

こちら『黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚』に続く第二弾、前作の受けであるリシェル王子の、お兄ちゃん編です。

前作未読でも理解できます!
…が、ちょこちょこ前作カプの姿が出てくるし、前作でのエピソードが絡んでくるので、読んで関係性を理解しておくと、よりニヤニヤ(°∀° )できるかも。
巻末に弟君カプの新婚旅行(にセインが訪ねていってラブラブな二人の邪魔をする!笑)のお話もあるので☺︎

前作は焦った過ぎてちょっと悶々としたのですが、今回のお兄ちゃん王子編には萌えに萌えました…二人とも大好きなキャラでした。

オメガバースの α×Ω じゃないカップリング、大好き。
今回はα同士の道ならぬ恋路、α×αの”運命のつがい”のお話です。

この”運命のつがい”という言葉!作中、終盤でのアルヴィス(攻)のセリフに胸を撃ち抜かれましたよ、、、
そうだそうだ!たとえアルファとオメガじゃなくても、君たちは「運命のつがい」だよ…!と、深夜にズビズビ。

次期国王となる者同士。そして、未来へ優秀な子孫を残さなければいけないアルファ同士の、許されざる恋。

高い高い壁を、さあどうやって乗り越えていくのかー!?と、結末を多少予想はしつつも、最後までドギマギしながら読みました(o(。・д・。)o).

以下、超!ざっくりなあらすじです。

カミール王国の第一王子である今作の主人公、セイン(α、受)。
彼は王立アカデミー時代、隣国マスタニア王国の第一王子であるアルヴィス(α、攻)と体の関係にあり、恋心を抱いていました。
しかし自分が王太子になるにあたり、この関係を続けていくことはできないーと、卒業と同時に自ら関係を絶とうと告げます。
その後も関係を完全には切れず、度々セインのもとを訪れては愛を囁いていくアルヴィスですが、ある日そんなアルヴィスから、マスタニア王国の建国祭に招かれます。
そして訪れたアルヴィスの国で起こる事件解決に、セインも自ら協力を名乗り出るのですがー

と続くお話です。

二人の道ならぬ恋路と、マスタニア王国の王政転覆を狙う反乱グループが関わり巻き込まれる陰謀がスリリングで、最後まで一気読みでした。

もうですね、陰謀の真相が切なくて悲しくて、胸がはち切れそうに。。
今回の首謀者は確かに極悪だけれど…元はと言えば、マスタニア王国の前王、アルヴィスの祖父の悪政が招いたこととも言えるんですよね。。

何においてもアルファが優先され、β・Ωは能力や才能に関わらず蔑まれ、あるべきはずの権利が与えられない…
首謀者は悲しい結末で成敗されたけれど、根本的に解決されたとは言えず、またこのような不幸なことが起こるかもしれないんだなあ…と思うと、暗い気持ちになったりしました。

辛さを乗り越えた後の二人の結婚式のシーンでは、参列者や当人達と一緒に、こっちまで感極まってしまい泣きそうに。
この、カミール王国の王族の結婚式の手順というか作法がもう…好きすぎるーーーー!!
セインの体のあちこちにキスを贈るアルヴィスの様子にドギマギ致しました。。

そして、ね。カワイチハル先生の挿絵が神✨です。神。
表紙も美麗すぎてずっと見ていられる。。
個人的に、口絵のイラストと本編のそのシーンがめちゃくちゃ好きでした。
魔法で浮かび上がったアルヴィスが、セインにキスするシーン…切ない場面です。

はあ。。いい夢見させていただきました。覚めたくないー!

3

アルファ×アルファ セイン王太子の恋模様

前作の主人公リシェルの兄セイン王太子のお話。とっても面白かったです!恋愛にミステリー要素も加わり読み応え抜群でした。

セインは自分もアルヴィスも王太子であり、いずれ別れなければならない事を解っていて、アルヴィスとの関係を終わらせる。5年の月日が流れそろそろ王太子妃探しをと考えた矢先に、セインが残していたアルヴィスの徴が入ったペンを頼りにアルヴィスが現れる。建国祭はの招待を断れず訪れたマスタニア王国で国の危機に巻き込まれていく…。

完璧王太子のセインが弟達溺愛でリシェルの伴侶クライブに、小舅感全開で仕掛けていくのが可愛い。
アルヴィスの徴が入ったペンを捨てられなかった事で想いを断ち切るのは無理だよなぁと感じ。アルヴィスの勢いに流され悩み、それでもアルヴィスの危機には何があっても助けようとする姿がかっこよくて心を鷲掴みにされました。
何度も想いを断ち切ろうとして出来なくて、そこの心の揺れが苦しかったです。

アルヴィスはこれと決めたら猪突猛進かな。セインを運命のつがいと気づき、彼と共に居るために手を尽くす様子は献身的で情熱的。国の危機でも冷静に対応していく姿はかっこよかった。
危機が去り2人の別れに悲しくなりましたが、常識を打ち破る策にはびっくりしました。地位を捨てても共に居る、ここまでされたらセインも受け入れますよね。
2人の結婚式は愛が溢れていて感動しました。
アルヴィスも5年後に転移する時は緊張したと思います、セインの気持ちは解らないし。でもセインがペンを持っていた事が大きな励みになったんじゃないかな。
守り合いながら共に生きていく2人が素敵でした。

リシェルの2度目の新婚旅行でお邪魔しにいくセインも可愛くて笑いました。
ここまできたら是非是非レザックのお話も読みたいです。めちゃくちゃ楽しかったです!

1

ブラコンお兄ちゃんの秘めた恋心

『黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚』のリシェルのお兄ちゃん編。極度のブラコンで、極度のツンデレのクセ強キャラに翻弄されました。
ツンデレで自分の気持ちに素直になれない受けと、自分の気持ちを隠さずにいつでもどこでも四六時中求愛する攻め。対極にある2人のαの…しかも一国の王太子同士の恋のお話です。

好きなのに立場が邪魔をして、求愛を拒否るカミール王国王太子のセインの視点で話が進むせいか、やるせなさが募る場面展開が続きます。
恋が叶わない悲壮感に満ちた話しかとおもいきや、意外とコミカルテイスト。マスタニア王国王太子のアルヴィスの執拗な求愛を毎度サラリと躱すセインのあしらい方が面白くて、2人のやりとりは漫才でも見てるかのようでした( ´▽`)

学生時代に身体の関係があった2人は卒業と同時に別れ(セインから一方的に)たものの、アルヴィスはその後も呼吸するかの如くセインに求愛し、それをシッシと拒否する掛け合いがお決まりのパターン。セインも本当はアルヴィスの胸に飛び込みたいけど、αだし王太子だしで踏み出すことができないのです。
立場をわきまえるセインと立場をわきまえないアルヴィスですが、想いはおんなじ。同じ立場なのにセインに執着するアルヴィスのめげない心意気は、見ていてとっても楽しいです♪イケイケモードのアルヴィス、ちょっとチャラい風ですけど一貫してブレない一途さにシビれます。
塩対応のセインにしつこくアプローチし、王太子としての仕事ぶりも素晴らしいアルヴィスに、表ではツンとしているセインの心の中はアルヴィスへの好きの気持ちが消せないまま……。本音を隠してこの恋に幕引きをかけようとするセインに、何度も悔しくなりました。

立場を理由にアルヴィスの求愛を突っぱねているセインですが、全て自己完結していて、それによって周りを少なからず振り回している感も否めません。
別れも一方的だったし、アルヴィスの好意に応えないながらも好きを隠しきれてない。自身の妃候補がやらかした事件を考えても、セイン自身がちゃんと向き合っていないから起こったことで、不誠実さを感じる部分でもありました。

セインの立場は理解出来ても、彼の言動には理解出来ず、アルヴィス任せの受け身の恋が私には物足りなかった。
アルヴィスの決断と行動力で最高の結末を迎えることになっても、そこはセインにも頑張って欲しかったし、本気の気持ちを見せて欲しかったです。
セインは見た目もですが、戦う姿とかカッコいいんですよ。彼の男前の姿を恋愛でも見たかったなぁ…


ツンデレセインの恋に焦れるBLとは別に、アルヴィスの国で起こる事件も注目どころです。この事件の顛末はエグくて切なかった……。ボリュームのある見応えと、犯人が誰か最後まで分からないハラハラ感を盛り上げるストーリーは見事でした。
BLと事件の双方から楽しめる作品だと思いますので、事件解決が2人の絆をより強めていく過程も楽しみながら最後まで見届けて下さい^ ^

2

待ってました!

ここ最近のゆりの菜櫻先生の作品の中でもお気に入りだった「黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚」のスピンオフでした。レビューでシリーズにならないかと書いてたので、とても楽しみにしていたんです。

「黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚」のお話の裏でこんな事が起きてたんだと、ニヤニヤしながら読んでたんですが、あとがきでお話の時系列を合わせるのにとても苦労されたと知り頭の下がる思いでした。

今回はアルヴィスとセインの恋の行方とともに、マスタニア王国で起こる事件の真相を追うという側面もあってとても楽しませていただきました。

私はゆりの先生にやられた口でして最後まで黒幕が分かりませんでした。怪しいと思っていた人物は実に気の毒な役回りでとても印象的でした。

見目麗しい2人の王子がお互いに思い合っているのに、高貴すぎる身分故に身動きが出来ないのが歯痒くも切ない展開となってました。

ただ、その切なさはセインの一方的な考えなんです。個人的にこのセインが中盤まで好きになれませんでした。勝手に別れたことにしてあって、心の中では未練タラタラなのに王太子候補だから女性といつかは婚約しなきゃと思ってて。片やアルヴィスは別れたつもりはないし、お互いに難しい立場でも2人で話し合って乗り越えて行きたいと思ってるんです。なので言葉も態度もセインへの愛を隠そうとしていません。だからツンケンしてるセインにイラッと来るんですよ。

なのでセインが帰国する時のアルヴィスの側近のダリルが言った言葉に拍手喝采でした。

2人の恋の結末は納得出来るところに落ち着いていて、結婚式のシーンでは終始ご機嫌のアルヴィスにニヤニヤしながら読んでいました。

凄く面白くて一気読みしたんですが、セインが今ひとつ好きになれなかったので萌2にさせて頂きました。

2

ケンカップルとまではいかずとも

「ああ言えばこう言う」な2人が好きです。

学生時代からの付き合いで気心が知れている仲だからなのか、ポンポンとリズム良く交わされる会話が気持ち良くって!
ケンカップルというほどではなく、2人だけに分かるいつもの流れで軽口を叩き合う間柄でしょうか。
そんな気やすいやり取りを繰り広げながらも、アルファ同士かつ王太子同士なこともあって、お互いに好きだよね?よし結婚しましょう!とはなかなかなれず…恋愛面ではちょっぴりもどかしいです。
もどかしさレベルは前作よりも低めに感じられたのは個人的にうれしいポイントだったかな。

前作はカミール王国の末っ子王子のお話でしたが、今作は1番上のお兄ちゃん・セインのお話。
学生時代の学友・アルヴィスに対して恋愛感情を持っていながらも、相手と自身の立場を考えて関係を断ち切ろうとしても仕切れずな未練ある恋のもどかしさを。
そして、前作で描かれていた末っ子王子のリシェルが絡んだ事件の裏で起きていた別の事件を追う、1冊で2度楽しめる作品でした。
こちらだけではなく、前作から読まれた方がスムーズかと思います。

外見はカワイチハル先生のイラスト通りの美貌の君。
中身はというと…弟たちが大大大好きなブラコン気味のお兄ちゃん!
セインがアルヴィスの前で見せるちょっぴりツンとした姿と、弟たちにだけ見せる、弟たちを愛してやまないブラコンお兄ちゃんな図の差がなんだか妙にかわいらしいんですよねえ。ギャップ萌えとはこのこと。
なんでも卒なくこなしそうな彼ですが、弟の前ではある意味無防備なのかもしれません。

ただ、恋愛面に激しく萌えたかというとそうではなく…
攻めのアルヴィスの一途さと適度な強引さ、セインのことはなんでも理解していそうな「私のセイン」感を自然と出してくるキャラクターは好みだったものの、前作同様受け側がはっきりしない恋愛面の流れには少々飽きてしまう部分も。
けれど、ちらほらとヒントが置かれている事件部分はピリリと来る味付けで面白かったので、3.5寄りのこちらの評価になりました。
1番萌えたのは、やはりアルヴィスとセインのああ言えばこう言う仲の良さが分かる会話の数々。
あれこれ言い合える対等な関係って読んでいて楽しいですよね。

2

慌てない

先生買い。ゆりの先生の通常運転かなと感じたので萌にしました。
攻めがね、慌てないんですよね。
スピンオフですが単独読みでもあんまり問題ないと思います。
キランキラン美麗長男王太子アルファを用意周到、腹黒テイストは薄めな隣国長男王子が口説き落とすお話、本編260Pほど+あとがき+1作目カプの小話。

アカデミー時代からお互いに惹かれ合い、ベッドを共にする関係になったセインとアルヴィス。アカデミー卒業とともに別れを告げ、そろそろ王太子妃を決めないとな…となってきたある日、アルヴィスから建国記念祭に来てくれと依頼され…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ダリル(攻めの側近候補?割と好き)、リュゼ(攻め受け共通の知人、聖堂騎士)、攻め受けお互いの弟、前作の攻め受け(ちょっぴり)ぐらいかな。遠慮なく物言うダリル、好き♡
リュゼがなあ……………彼の恋心が昇華しきれないです。先生…なんとかしてくださいよう…

++

攻めはゴリ押し俺様というより、時折圧力はかけつつ、流れるように自分の思う方向に行くように周囲を巻き込んでいく方。受けのことが大好きで何が何でも手に入れるべく頑張られます。ポジティブって良いよね!無敵な気がする。

受けはキランキラン美麗優秀、腹黒というか毒舌ありな長男坊。ちと頭カチンコチンなところがあるのかな、別れなきゃと思い込んで一方的に別れを告げましたが、それから5年間、なんだかんだ言って攻めのことを忘れられなかった一途な方です。良かったね、お兄ちゃん♡

攻め受けとも意外なところなく、あーゆりの先生らしいなあと思うキャラでしたので、既刊お好きな方でしたら安心してオススメできるなと思った一冊でした。

1

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う