黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

ogon no omega to mitsuai no giso kekkon

黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×29
  • 萌12
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
11
得点
122
評価数
31
平均
3.9 / 5
神率
32.3%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525698

あらすじ

王立アカデミーで親友として六年間を過ごしたリシェル王子と公爵家の世嗣クライヴ。ところがリシェルがオメガとして目覚めてしまい……? オール書き下ろし、オメガバース・ファンタジー!!

表題作黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

クライヴ・カディス・デートリッヒ,公爵家の世嗣,魔法騎士,21歳,α
リシェル・グラン・ローデライト,カミール王国第三王子,21歳,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数11

これぞ両片想い

華やかな表紙に口絵の結婚式が美しいこちら。
アカデミーで共に過ごし親友同士の2人、言動に恋情が滲み出てるのに互いに気付かない。タイミングも悪いんだけど焦れったかった。

オメガに覚醒したリシェルはつがいを得る事に。クライブの事情を考慮し自分の想いを隠して結婚を申し込むのは勇気が必要だったと思う。
クライブも了承してくれて無事に結婚できた時はホッとした。そして『つがいの儀式』=初夜。リシェルなりに考えたんだろうけど、それを上回るクライブの熱い想い!リシェル大好きなのが伝わって笑ってしまった。リシェルも想いを隠しきれないし、何でこれで伝わらないのか(˙-˙ )

だけど、ここからが問題。新婚旅行に出かけるもリシェルが狙われる自体に。犯人を捕まえるも根本は解決せず、舞台は王宮の舞踏会へ。
犯人の願いは理解てきるけど狂ってると思った。けど、雨降って地固まる。
リシェルとクライブ、想いを素直に伝えられて良かった。このままだと絶対に悔いが残ってたから。
その後は甘々ラブラブ、思いの丈をぶつけあえて本当に良かったです。幸せなその後も読めて嬉しかったです。
2人が好きなのは勿論、リシェルの兄様方が良いキャラで楽しい!この2人の話も読んでみたい!
幸せな気持ちになれる作品でした♡(❁´◡`❁)

4

ここ最近の作品で1番好き!

ゆりの菜櫻先生の「パブリック」シリーズや「アラビアン」シリーズが大好きなんです。
こちらはシリーズ物ではありませんが、シリーズになっても面白いのではないかと思いました。

ゆりの菜櫻先生って読者を焦らすのが凄くお上手だと思うのですが、今回も両片思いなのにお互いを思い合う故にすれ違いが多くてかなり萌えさせて頂きました。
お互いに信頼はあるので、言ってしまえば一発で解決する問題なんです。だけどお互いにとある女性を好きだと思っているので実に面倒くさい2人でした。

クライヴのリシェルに対する溺愛ぶりと、リシェルがチラッと漏らしてしまう言葉の端々でお互いに察してよ!と何度思ったことか!

王道のすれ違い作品でしたが、リシェルを付け狙う悪意の大元が誰なのかが終盤まで分からずに、ゆりの菜櫻先生にしてやられたって感じでした。凄く面白かったです。

個人的には事件解決後のお話が入っていたのが凄く良かったです。ここ最近のゆりの菜櫻先生のお話の中で一番のお気に入りでした。

ただ、2人がお互いに好きだと思ってた女性の名前が頻繁に登場するのだけはイラッとしました。www

4

立場が邪魔するすれ違い

★電子版は表紙と口絵のみ、挿絵無し・・BLファンタジーは、大人の絵本。絵が無いとちょっとつまらない。

第三王子リシェルは、王立アカデミー卒業前に、クライブと養父の会話を立ち聞きしてしまう 
6年間親友と思っていたが、政治的な背景があると知り、信頼が揺らぐ。
リシェルとクライブ、・・二人は相愛なのに、背景絡みで真っすぐ気持ちを伝えられない。
王族の「金のオメガ」に纏わる波乱含みの伏線がとても面白かった。

--- ざっと拾いあげただけでも、ちょっと面白い登場人物。シリーズ化してほしい。

●サンジャス・グラン・ローデライト:「金のオメガ」の伝承を持つ国の王 
第一王子はやや腹黒な策士。 
第二王子は、天才魔法士で研究家。

●リシェル:21歳、カミール王国 第三王子 
母似の金髪翠瞳 「金の王子」 父王・兄二人に溺愛されて育つ
クライブへの想いを隠している

●クライヴ・カディス:21歳、公爵家養子 魔法騎士 
ラグール子爵家二男が、魔法力を見込まれデートリッヒ公爵の養子に入る

●四大公爵家:
 右大臣/デートリッヒ公爵:武官 クライブの養父 「恩に報いろ」とクライヴに常に圧力
 フォンターナ公爵:武官 武官 右大臣輩出の家
 左大臣/サスベール公爵:文官  
 ダンデ公爵家:文官 左大臣輩出の家

●オリヴィア・アーエン・オルレア:伯爵令嬢 β 元リシェルの妃候補 親友

1

思い違いもほどほどにね

OH!なんてゴージャスな表紙!
王家の肖像画風なイラストが素敵です。

それもそのはず、主人公2人は王族と貴族。やんごとなき身分の2人が結婚しちゃうよってお話。だけど、その結婚はタイトルにある"偽装結婚"です。

その2人の結婚、「そこに愛はあるんか!?」と聞かれたらば、
「そこに愛はあります!!」と答えましょう。
むしろ愛はありありの大ありです(*´∀`)

めちゃくちゃ好き合ってるのに「好き」の気持ちを隠しながら、見せかけのつがいのふりをしていく王子のリシェルと魔法騎士のクライヴ。
2人の恋愛と結婚生活の行き先と、勘違いが解け心から愛し合うことが出来るまでの2人の恋の軌跡を見守っていく両片思いストーリーです。


少し内容を補足すると…
第三王子であるリシェルはΩに覚醒し、αと結婚しなければならなくなりました。リシェルはその相手を親友のクライヴに選びます。

リシェルは有能なαを産むことが出来る「黄金のオメガ」で国の宝。リシェルの婚姻は国や王家の一大事です。リシェルはどっかのαと結婚させられるくらいならクライヴとしたいと思い、「親友だから」という名目でクライヴに求婚。
クライヴの方はどっかのαにリシェルを取られるくらいなら自分が、の思いで求婚者に名乗りを上げます。

隠された想いは一緒。何の問題もない恋愛結婚なんですけど、2人は共に「他に好きな人がいる」と思い違い。この思い違いが、まーなんとも手強いです。特にリシェル。
クライヴのこと好きじゃないからね!の強調が激しく、私に何度もため息を吐かせました…

この盛大な勘違いとすれ違いの恋の行方が、まるまる一冊にギューです。
すれ違いすぎる描写は私の好みじゃないんですけど、そこまで気にならなかったのはクライヴが密やかにリシェルへの執着と溺愛を見せていたからです。

初夜を形だけに止めようとするリシェルに対し、あらゆる理由と説得で初夜を成功させようと頑張るクライヴを、胴上げしたいくらい褒め讃えたかったです(笑)
リシェルを他の男にとられたくない思いが普段冷静で澄ました彼をここまでさせるのに、その行動が全くリシェルに伝わらないから困ったもんです。


なかなか通い合わない2人の恋模様とは別に、この物語には事件パートがあります。リシェルを狙う事件が起こるのですが、この事件がきっかけでジレモダの恋に終止符を打つことになったのは幸か不幸か…ってな感じ。

この事件の顛末が面白くて、犯人もまさかのあの人が?でした。あっちとこっちが裏で繋がってたんかーいってなった驚きは、リシェルとクライヴには悪いけどワクワクしました^^
(だって恋愛進まないんだもん)


恋愛パートとしては焦ったさにダレちゃうところもあり、盛り上がりが削がれる場面もちらほら。クライヴが頑張っていたから楽しんで読めたようなものです。
そんなこともあり、ついにやってきた告白シーンはクライヴからじゃなくてリシェルからの方が良かったなぁ。リシェルの男気を最後に感じたかったです。


やっと通い合った瞬間のクライヴの嬉しそうな姿は想像以上。リシェルには負担だけど、絶倫も許してやって欲しいです(笑)

そして。最後は嬉しいアフターストーリー♪
可愛い子どもたちと愛し合うつがい2人の姿に、多幸感と満足感を感じずにはいられない読後感良しなハッピーエンドでした。

8

『偽装結婚』からのー…

挿絵買い。

リシェルもクライヴもお互いがお互いのことをずっと好きだったのですが
リシェルはカミール王国の第三王子ということもあって
クライヴに自分の気持ちを伝えることが出来なかったんです。

リシェルがオメガになったことにより、お話は進んでいくのですが
お互いがお互いの気持ちを誤解しているのが
読んでいてとてもつらくて歯がゆかったです。

それぞれの視点で同時期の話が書かれていて
クライヴはこの時こう思ってたんだ。とか、
リシェルはこう思ってたんだ。とかわかるんですけど
見事に気持ちがすれ違ってて、そうじゃないんだよー!って
言いたくなる場面が何回もありました。

タイトル通り、最初は『偽装結婚』なのですが
ちゃんと最終的にはハッピーエンドでよかったです。

ちゃんとたっぷりと甘々な部分が読めて幸せな気持ちになりました(*´∀`*)

3

攻め様ターンににまにま( ◜◝ )

大好きなカワイチハル先生の麗しい表紙♡
買うっきゃない。
口絵も素敵だし、扉絵は可愛いし(≧∇≦)

受け様は第三王子のリシェル。
覚醒まで時間がかかる能力の強いオメガで、『黄金のオメガ』と呼ばれる国の宝的な扱いの存在となる。

攻め様はリシェルの学友で、魔法力の強い魔法騎士のクライブ。

素晴らしくすれ違ってしまった両片思いの2人。
特に、クライブ視点がめっちゃきゅん( *´艸`)
リシェルの事を、美人なのに可愛い、きれいで可愛い、と何度も繰り返し心の中で可愛いをいろんなパターンで再確認。
リシェルと結婚しての初夜とか、最後かも、なんて覚悟はしてるけど、切なさより幸福感が増し増し‪⸜(˶ˆ꒳ˆ˵)⸝‬
先生が後書きで、リシェル視点だと切なくなりそうだからクライブ視点にしたって書かれてましたけど、大正解ですね(*^^*)
めっちゃ溺愛で、私もにまにましっぱし♡

リシェルの危機には魔法を使って駆けつける。
現れるなり「呼ぶのが遅い」と言っちゃうクライブにきゅんきゅんしちゃう(*'∀'人)
いいなぁ、分かりやすい溺愛d(*´∀`*)b

スレ違いながらも、お互いに相手を幸せにしよう、少しづつ好きになってもらおう、と想いあってる姿も良きかな、でした(≧∇≦)




2

一途で健気な良い攻め

あとがきによるとディアプラス文庫で書くのは初めてということですが、いつものゆりのさんって感じだったと思います。
でも攻めがかなり紳士というか忍耐強く、腹黒成分は皆無でした。
まぁオイルマネーをじゃぶじゃぶ産湯にして育ったアラビアンなあいつらと(注:あいつら呼ばわりですが嫌いではない)公爵家に養子として入ったクライヴ(攻め)とでは育ちも立場も全然違いますしね。

そのせいで長〜い両片思いが続くんだけど……。

せっかく結婚したってのに「彼の好きな相手は自分じゃない」「立場上、仕方なく自分と結婚してくれたんだ」とお互いに思い込んでるせいで、すれ違ってて切ないのなんのって!!
もぉぉぉぉぉ!!こいつら、なにやっとんじゃーー!!!と読みながら思いました。

読んでてニヤリとした箇所。
受けのリシェルは金の王子様と呼ばれ裏で親衛隊ができるほどだけど、自分に向けられる感情はあくまで「敬愛」でしかないのに対し、クライヴに寄せられる感情は「恋愛」が大半だと思う……と言った際のクライヴの返事。

「そんなことはない!リシェルの貞操を守るのが大変だ」

あ〜、ゆりのさんの攻めだ〜!!って思いました。
きらっきらなくせに自分の魅力に無自覚で罪作りな受けと、悪い虫がつかないように影でせっせと排除する攻め。
どうやって排除していたか具体的には書かれておらず、その一文しか無かったのが残念ですが。

そして学友たちから「卒業したら可愛い子を紹介しろよ〜」と言われた際に
リシェルは冗談のつもりでこう返すんですね。
「君に紹介する余裕なんてないな。誰かいたら先に僕が付き合いたいよ」
それを聞いて固まるご学友の皆様。
クレイヴがここにいるってのに……!!!みたいな感じで。
なのにリシェルときたら、あれ?みんなどーしたの??みたいな。

クレイヴのリシェルLOVEは学友どころかクレイヴの養父にまでバレバレなのに、気づいていないのはリシェルただ一人。
クレイヴの苦労があれこれ偲ばれます。ぷぷ。

このままひたすらすれ違いだけを描いて終わるのか?と思ってたら、半分過ぎてからリシェル達を脅かす黒幕が登場したけど、ちょい取って付けたような感じが否めません。

リシェル愛が過ぎる二人のお兄様たちもなかなかユニークで(特にセシル)、2月9日にはセシルお兄様が主役のお話がでるんですね。
もちろん、読みますよ!

1

すれ違いだけど甘やか

オメガバースで魔法のあるファンタジーな物語です。
あらすじと帯で両片想いとわかっちゃいるけど、切なかった〜。

切ないすれ違いが苦手でなかなか読むのが進まず。半分くらいになってもあんまり大きな進展がなくて、どうなるの?と思っていたら…。

うーん。色々あったんですが…。
拍子抜けと言うか…。

リシェルの危機や黒幕の言い分もなんか拍子抜けだし。え?そんなこと?短絡的すぎる。

長年両片想いで偽装結婚してまでクライヴを番にした切ない切ないリシェルの思い込みも、あっさり覆ると言うか。
女友達や親友という枷も無理があるんじゃ?
二人はお互いをこんなに愛してるのに、傷つけて傷ついて。
想いがやっと通じ合うところもそこまで盛り上がらず拍子抜け。

お互いこれからも百万回惚れ直すね!

3

黄金のオメガ

ゆりの先生なのでマストバイ。ゆりの先生の通常運転でさらっと読んだので、萌にしました。長い片想いが好きな方だったらもっと嬉しいのでは。本編240Pほど+あとがき。

王立アカデミーで6年一緒に過ごしたクライブと、「王の閣議」に出席できるように認められよう!と約束しあった第三王子のリシェル。オメガに覚醒したので、誰かアルファをパートナーに定めなければならないのですが・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
オリヴィア(受けの元・妃候補)、オーウェン(近衛騎士、リシェルのパートナー候補)、セイン、レザック(第一、第二王子)、シャンドリアン(セインのパートナー候補)等。セインとレザックがもっと活躍いただいても楽しかったんじゃないかと個人的願望。

++攻め受けについて

攻めは受け一筋、何が何でもどんな形ででも側にいる絶対!と頑張る方。忠犬黒わんこ的要素も感じます。変態要素はなし。魔法使えるんですよ、万能では?!すごく受けのことを想っているんですが、どうにも受けとうまく心を通わせることが出来ず、忍耐の日々。がんばってます。

受けはthe大切に育てられたまっすぐなキラキラ王子様。20歳を過ぎてオメガとして覚醒したので、超優秀なアルファを産むこと間違いなし、産んだ子は王太子確定!なとても貴重なオメガとして扱われて、めでたく大好きなクライブと一緒にはなれたものの、クライブに負担になってはいけないと、恋心を封印しちゃう方。ああまどろっこしい。好きな人と「好き」って心を通わせるのって、ほんと難しいですねえ・・

そんな二人のすったもんだを楽しめる方でしたら、とても嬉しいお話ではと思った一冊でした。

2

良くも悪くも、あああ焦ったい…!

ゆりの先生による、身分差 × 両片想いの、ヨーロッパ風オメガバースストーリー。
魔法騎士団所属のα、クライヴ × Ωの王子、リシェルのカップリングです。

まずですね、表紙も豪華絢爛で美しいのですが、表紙の数ページ後の、カワイチハル先生のイラストの可愛いこと可愛いこと…!!

ちびサイズになったクライヴとリシェルがお忍びで夜のお祭りに出かけてるんですが、クライブが片手に薔薇を持ち、背中に隠してるんですよ。
リシェルもリボンのついたプレゼントの包みを後ろ手に隠し持ち、二人は空いてる方の片手で串に刺さった露天の食べ物を一緒に持っている、という。

まだお話をまったく読んでいなかったのに、二人のあまりの可愛らしさに「かわっ…!!」と思わず声が出ました。


そして、内容の方はというと。

先生の「アラビアン」シリーズとか、アラブ風のオメガバース、「パブリックスクールの恋」シリーズが大好きで、刺さりまくり、なんですが。

うーん、それらの作品に比べると、思ったより刺さらず、でした…中盤からダレてしまったかなあ、と。。

というのも、主役の二人が後半までずーっと両片想いのすれ違い状態を拗らせており、焦ったすぎて逆に?盛り上がるものも盛り上がらなかった…という感じです。
二人の想いが通じ合った時には、感動よりも「ああ…やっとか…」という思いに。

意外な人物の陰謀によりリシェルがピンチに陥ったり、物語が大きく動く展開はあるのですが、もう少し早めに二人がくっついて、ラブラブっぷりをこちらに見せつけて欲しかったなあ、なんて、欲張りですが思っちゃいました。

ただ、恥ずかしいセリフを躊躇いもなくのたまう攻めの溺愛っぷりにはニヤニヤ( ̄∀ ̄)が止まりませんでした〜

「真面目な顔して何考えてるんだっ」
「いつもリシェルの乱れる姿しか考えてない。詳しく話そうか?」

もう、読みながらぐへへってなりました(笑)

それから、リシェルに想いを寄せクライヴと争っていたオリヴィア嬢のキャラがとても好きでした。好感の持てる女性キャラって、BLでは貴重な気がします。
オリヴィア嬢を一途に愛する殿方が現れて、幸せになって欲しいなあ。

1

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