さよならだったらよかった

sayonara dattara yokatta

さよならだったらよかった
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神67
  • 萌×240
  • 萌19
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
21
得点
556
評価数
131
平均
4.3 / 5
神率
51.1%
著者
井波エン 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396785772

あらすじ

元・小説家志望の圭吾は、幼馴染の隆司に長く片想いをしている。
そして、昔隆司が言った冗談を忘れられず、
黒いタイツを穿いて行為に耽る性癖まで抱えてしまっていた。

2つの“秘密”を唯一知っているのは、
カメラマンを目指す美大生・朔――隆司の弟。

朔は圭吾の行き場のない想いを慰めるように、
自分を「隆司」と呼ばせ、身代わりとして圭吾を抱いている。

そんなセックスをする理由も、
「また小説を書いてほしい」という朔の願いも、
圭吾は真意を図りかねていて……。

迷いながら光へ進む、やさしく美しい夜明けのボーイズラブ。

表題作さよならだったらよかった

美大生
元小説家志

レビュー投稿数21

切ない片想い、そして2人の関係とは…

自由奔放な年下攻め×親友への片想いを拗らせている受け

表紙と帯の言葉に惹かれて購入
世界観に繊細な絵柄が合っていて、とても良かったです!
セリフが少ない分、表情で伝えてくる感じがグッと来ました!

受けは長年、親友に片想いをしている…
そして、それを慰めてくれるかのように、親友の弟が受けを抱く。
名前のない関係が切なくて切なくて…、
私的には大好きな設定なので最高でした

いつまで続くのかわからない、体だけの関係。
それぞれの叶わぬ片想いを、行為をすることで慰め合える。
脆くて拙い関係の2人が、ほんと良かった…♡
タイツを履いて行為をするのも、大変えっちでした…
片想い×体だけの関係は、刺さる人にはほんとに最高だと思う!

それぞれどういう感情で行為をしているのか、心理描写も丁寧で満足!
オススメの一冊です!

4

辛かった

片思いやっぱり最高です。1名片想だけではなくて2名片思いなんと!辛い片思い大好きです。さらに身代わり! 泣かなかったけど、心キツくてワクワクしていた。ストーリーの流れ凄く良かったでした。絵も綺麗。泣きたい方にオススメです。何回も読み返すと思います。続編があるといいですね。二人の幸せな日々読みたいです。

0

シーモアで購入

評価
絵:★★★★★
えろ:★★★☆☆
内容:★★★★☆

表題作のみ描き下ろしあり
電子書籍特典あり

幼なじみ(兄)に長年片思いしてる受けに長年片思いしてる弟の傷の舐め合いから恋人になるまでのストーリー
めちゃくちゃ良きです!!!!
ギュンからキュンまであって読んでいてとても楽しめました!
黒ストッキングの描写が妙にリアルでえろかったです!好きです!
受け視点でお話は進みますが攻めに感情移入するタイプのお話でした(個人の感想です)
描き下ろしも特典も良かったです!!!

0

絵と雰囲気がベストマッチ

あらすじにもある通り、主人公は男の幼馴染に長年恋をしていました。しかし幼馴染はノンケなので想いが通じることはなく…。主人公の悲しさを埋めるために名乗りをあげたのが、幼馴染の弟でした。カメラを片手に世界を飛び回り、日本に帰ると主人公の家に行き…。実は弟も主人公のことが好きなんですよ…。つまり幼馴染以外全員片思い…!どん底のような始まり方ですが、主人公の恋の矢印が変化していくことで、結末が全員のハッピーエンドへと向かって行きます。そんなザ・夜明けの作品の雰囲気が、絵の優しく繊細なタッチととてもよく合っていると思いました。
夜明け好きなら一度ぜひ読んでいただきたい作品です!

0

せつない

切ないのに優しさがある、せつない好きには是非にオススメしたい作品です。
切なければ切ない程よくて最後はハッピーエンド、でも可哀想なのは苦手という方にぴったりなんじゃないかなと思います。
絵もとても素敵で綺麗で圭くんも朔もかっこいいし、めちゃめちゃ大好きでした。
お話が本当にいいので、結ばれた2人の今後も見たい!!!!続編希望です!!!
朔が可愛いのでムッてしてる所とか可愛い。
描き下ろしまでみんな読んでください。かわいいです。

0

それぞれの届かぬ想いが切ない

朔×圭吾

ほぼ家に引きこもる小説家志望の圭吾が、
親友の隆司への長年の片想いをこじらせている。
そんな圭吾をずっと見ていたのは、
8年ぶりに再会した、自由奔放な
年下美形のカメラマン志望の美大生、隆司の弟・朔。

朔は自らから兄の身代わりになって、圭吾を慰めている。
名前もなく、心に満たされない
肉体だけの2人の関係に心がぎゅっとなる。

隆司のためにズボンの中に黒いタイツを履いたりする圭吾。
その姿をだだ体で寄り添う朔。


それぞれの叶わない空っぽの片想いや、
性癖に直撃するタイツから滲み出る、
届かぬままの願望に、
胸が痛くなるくらい締め付けられた。


1ページ〜から圭吾の片想い、
その孤独感がビシバシと伝わってくる!
ただ隆司に見てもらいたいという気持ちが本当に刺さる!

そもそも愛のなかった
圭吾の行き場のない想いを慰めようとする曖昧な関係なのに、
朔を甘やかし続ける圭吾。

圭吾にとって朔が隆司の「身代わり」だけど、
朔にとって圭吾が圭吾で、ずっと想っている人・・・。
その関係が朔の孤独が加速してしまうばかり。

そんな朔の、
圭吾への健気な恋心が、
自分がただの圭吾の心の安定剤としか思ってないのだろう。
圭吾に見てほしいのに、臆病のゆえに、
自分から不明確なアピールしたり、逃げたりして・・・
その不器用さが2人のすれ違いの引き金となってしまい、
少しずつ圭吾が朔に惹かれていく様子が露わになりながらも、
気持ちがうまく重ならなくて、
一歩進んで、また二歩下がるみたいな関係が次第にもどかしくなっていく。

昔からの約束もあって、
お互いの才能を信じ合う、
隆司のために小説を書いていた圭吾に
小説を書いてほしいという朔の願いが、
圭吾が再び前に進めて、
次第に朔からの支えから愛に気づき始めるのも感動的。
朔に向き合う圭吾の成長していく姿がまた眩しい。

2人の心理が繊細に描かれて、
のほろ苦い片想いを感じ入りながら、
埋まらない心の葛藤や、
意味のない体の躊躇を過ぎ去って、
愛を深めることのできる恋が心に沁み、
読後感がすごく良かったです。


気になる点:
描き下ろしは・・・ちょっと残念だね。
圭吾が隆司への想いを捨てたはずなのに、
矛盾で矛盾で!未練がタラタラじゃない!?
朔がそのまま燃えてしまうのも違和感が感じたし・・・。

5

さよならだったらよかった

好きな人の弟に抱かれる受けちゃん
よくある王道ストーリーですが、しっとり心地良い重苦しさがありました

受けちゃんの想い人はリアルな幼馴染で、結婚式に出席して祝辞を贈ります
それを見守る弟くんがなんとも切ない

結婚式後、気持ちが通じ合ったかと思いきや、程よく拗れていくのが好きでした
弟くんの意地なんだろうなと思うと可愛らしいです

絵がとても美しくて、動作に重みがありました
とても艶っぽいです
愛おしさと優しさをとても感じられた一冊でした

5

前後編じゃなくてよかった

井波エン先生のデビュー作で雑誌連載の時は前編後編だった作品の評判がよくて連載になったそうです。コミックス化のために可筆・修正したとのことですが、たしかにふたりのハピエンが見たかったのでよかったです!

幼馴染の隆司への初恋を秘めたままの圭吾とその圭吾への初恋をずっと拗らせている隆司の弟の朔。このふたりがセフレ、拗らせ、すれ違い、諦め、気づき、新しい約束などを経て、自由を手にするまでの物語です。

朔と圭吾の間には隆司とその彼女がいます。そのふたりの関係がうまくいけばいくほど、傷ついた圭吾を慰めるために朔は圭吾を抱きます。隆司が冗談で褒めた圭吾の脚が綺麗だから似合いそうと言った黒いストッキングを穿きながら。
そして抱かれた翌朝に圭吾は朔にお金を渡します。「受け取らないならもう家に来るな」「隆司には内緒に」その契約金です。これは辛いですよね。酷いですよね。
ずっと兄を想って泣いている圭吾をバカだと思いながら、自分も同じように圭吾を想って泣いているんです。

朔は兄を想っている圭吾の側にいるのが辛くて海外へと逃げた過去があります。そして日本の美大へ入学した後も気まぐれに海外へ行きます。でもいつ海外に行っても気になるのは圭吾であり、日本を出ない圭吾のために写真を撮ってきたりもします。写真を本格的にはじめたきっかけも圭吾に褒められたからで「俺が作家になったら表紙の写真を撮って」と言われたからです。
でもその約束を圭吾が覚えてなかったのを、物語の後半で朔は知ります。自分の一番の思い出が圭吾にとっては記憶に残らない約束だったのだとショックを受けます。自分はやっぱり兄の代わりにはなれないと痛感します。
兄の結婚によって今まで書けなかった小説を書けるようになり、黒いストッキングも捨て、前に進みだした圭吾にはもう自分は兄の代わりにさえなれないとまた海外へ逃げます。

そして朔に会えなくなった数か月の間、圭吾はやっと朔の行動や気持ちに気づきます。自分がただ待っていただけだったことにも。

圭吾と朔が隆司から自由になってちゃんと幸せになれてよかったです。

タイトルの「さよならだったらよかった」の意味を考えましたが、ふたりがさよならしなくてよかったんだよね、と思いながら読み終わりました。

3

睫毛や身体の線が美しい

魅力的な絵柄と空気感に惹き込まれて試し読み後即購入。こじれ歳上美人受けと歳下健気攻め?で、設定は真新しいものではないのに、静謐で落ち着いて読める良い作品でした。繊細で透明感があって、今後BL小説のイラストもバシバシ描いて欲し過ぎる作家さんです。

好きな人から言われた言葉、触れられた足をずっと覚えていて黒いタイツを無言で履き続ける圭吾の女々しさ滑稽さ、自由に動き回っているようでいて囚われている朔の健気さ叶わなさがどちらも切ない。
タイツを破って行為に耽ることに関して、圭吾はそんな風に抱かれたいのかとか、自分を見て欲しいと思いつつ隆司を想う事を許し演じる朔のやるせなさ?だとか、明確にしていないところも想像させるような、説明し過ぎないドラマティックな余地があるのも良いです。

表情と空気感、睫毛の一本一本が本当に美しいです。ベッドにその人がいない時の空間や一人で寝る寂しそうな姿とか、も〜〜〜(語彙力)
そして肉体の描き方が最高に好みでした。動きがあって格好いいのに誇張し過ぎてないというか。3DやCGくさくないのも癒される…

動けないままでいた圭吾が朔を追いかけ、ハッピーエンドは良かったですが、隆司の子供が生まれたり奥さんと会う機会があっても大丈夫なのかとか、いつか朔と恋人だということを打ち明けるのかとか、前途多モヤになりそうな二人は少し心配になりました。

1

身代わり×すれ違い…切ない恋の結末は

儚く、雰囲気のある美しい絵柄に惹かれて購入。

幼馴染への叶わぬ片想いと、兄の身代わりになるよといって受けを抱く攻め・抱かれる受けの切ない想いが胸に刺さる作品でした。

以下、あらすじ・ネタバレ含むレビューとなります。↓





主人公は元小説家志望の圭吾。

今は小説家になる夢は諦めてしまっていますが、幼馴染の隆司に長く片想いをしています。以前隆司に言われた「足が綺麗だからタイツが似合いそう」という言葉が忘れられず、自慰をする時には必ず黒タイツを履いて行為に耽るようになります。

そんな圭吾の気持ちに気付いた隆司の弟、朔は「兄の代わりにしていい」と言って、自分の顔を隠しながら圭吾を抱くようになります。
そんな危うい関係が続く中、圭吾は隆司が結婚することを知りー

と続くお話です。


これ、結婚式の場面までものすごく切なく、攻め受け二人の気持ちのすれ違いに胸が締め付けられたんですが、結婚式後の攻めの行動が自分には今ひとつ納得いかなかった…(゚^ ゚)

結婚式で無事に親友へのスピーチができ、圭吾は自分の中の気持ちに区切りをつけ、二人はそれを確認し合うエッチに流れ込んだのだと思ったんですが…

朔にとっては「(圭吾が)初めて黒タイツを履かないでするセックス」、圭吾にとっては「初めて朔の顔を見ながらするセックス」で、ああ二人の想いが重なったんだ…!と、ジーンとしたんですよね。

で、なぜその後攻めが逃げる展開に??と、ちょっとそこだけ自分の中で納得いかなかったなあ、と。
受けが攻めを追いかけ、”身代わり”から”本命の恋”へ変わり「良かったね!!!」とウルウルしたいところなんですが、どうも上記の部分が引っかかってしまいました。

上記のうーん、という部分があっての、萌え2評価です。

1

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