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ikemen sugiru toshishita kara netsuretsu approach saretemasu
待ちに待った海野先生の新作。前作の『社長、会議に出てください!』が好みドンピシャだったため、今作も楽しみにしていました。
コミコミさんから届いたアクリルコースターを見て、黒髪イケメン攻めにニヤニヤしたりして読み始めたのですが。
いやこれちょっと、切ない、しっとり系のお話じゃないですか!?(゚Д゚;≡;゚д゚)あれ、あれれ?
(確かにイケメン攻めはグイグイ来てるけども)
ちょっと想像してたんと違った!でも、それは自分にとっては全く悪い意味じゃなく。
大切な存在を失うことを恐れ、踏み出せなくなってしまった大人がゆっくりとゆっくりと変化していく、再生ストーリーというか。
心揺さぶられましたよ。
タイトル見て、年下イケメンにグイグイ来られてくっつき、甘々❤︎みたいなのを想像してると肩透かしを食らっちゃうかも。
考えてみれば、海野先生の作品ですから、そうは問屋が下ろさないよねえと。
以下、物語序盤の内容を軽く。
熱くもなければ冷たくもない、感情の動きの少ない”常温の男”喜一(受)。33歳、一重瞼に薄い唇で身長は160センチ半ばと特に人の印象に残らない容貌。
感情の動きが少なく、表情にも出ない工場勤務の会社員です。
そんな喜一ですが、忘年会で偶然一等の景品、ゲーム機をもらいます。景品をもらっておいてプレイしないのも…と初めは軽い気持ちで始めたゲームにいつしかのめり込んでしまい、
オンラインで出会った大学生の澄良(攻)(とその仲間たち)と一緒にチームを組んでゲームをする仲に。
彼らが全員大学の同級生であることを知り、本当のことを告げたら関係性が変わってしまうと思った喜一は、”わんぱく相撲に出たことのある中学生”と名乗り、それから毎日のように一緒にゲームに興じるようになるのですが。
ある日の出来事により、思いがけず澄良に正体がバレてしまいー
と続くお話。
喜一のことを中学生だと信じている澄良たちが喜一と交わすやりとりがコミカルでとても面白かったし、いつどうやって正体バレちゃうんだろ!?というドキドキワクワクもあり。
澄良の言葉を借りて言えば、「ほっぺたにマシュマロ詰め込んだような中学生を想像してたのに、スーツ着たすらっとした大人」だった、って( ̄∀ ̄)
そうそう、喜一は工場で力仕事してるから、小柄だけど筋肉質という設定。なんか、個人的に萌えました(๑´ω`๑)
正体がバレてからは、二人の交流と澄良→喜一への告白&グイグイ押す様子と喜一の戸惑い・葛藤…のパート。
正直、この喜一の悩み葛藤パートが長いんですね。。若干、中盤ダレてくるというのはあるかもしれない。(でも最後にドッカーン!と甘いの来ます…!)
それでも、喜一が父親を亡くした当時の状況、志半ばで夢を諦めなければならなくなった彼の心境などが明かされるにつれ、切なさに心がきゅーっと痛み、心動かされました。
生きていると、自分の意思だけではどうにもならないことに人生が左右されてしまうことが、大なり小なりあるよな…と、自分の人生も振り返ってしまったりして。
そんな彼がやっとやっとやっと!澄良の想いに応えたとき。
これ、それまでが焦ったすぎただけに歓喜歓喜!という感じなのですが、個人的にこの時の澄良の反応に最高に感動してしまって…!
だってだって、これまでの様子から、大型ワンコさながら尻尾振って、クーンと鳴きながら喜ぶと思うじゃないですか!それがそれがそれがー!
もーぜひ読んで確認していただきたい。。泣きそうになっちゃったよ。。
そしてですね、二人のえっちがですね、初々しいことこの上ないです。めちゃくちゃ萌えた。
なんせ二人ともちゃんとした恋愛初めてだから!不器用なキスとか、愛撫の強弱が分からなくて「痛い」ってなっちゃうところとか、必死に相手を求める様子とか。
書き下ろしの中で最後までして、仕草で澄良を煽る喜一も最高でした。
海野先生大好きなもので、なんだかものすごい長文になってしまいましたが、、
生きてる限り、成長は止まらないのだから…(澄良の祖父の言葉)
失うことを恐れて変化を厭うのではなく、踏み出してみること。
そんなことをじっくりと考えさせられる、作品でした✨
タイトルから想像していたよりも、もっと深くて良いお話でした。作家買いなのですが、今回も良かったなぁ。
33歳で会社員の喜一。部屋にも物がなく、感情が表に出ない、淡々と過ごす日々。ある日会社の飲み会の景品でゲーム機が当たることから世界が変わります。オンラインゲームを淡々とこなしながらのめり込み、マルチプレイで出会ったスミという大学生達のグループと仲良くなります。その中の会話で中学生だと何故か偽ってしまった喜一。嘘をつきながらも楽しいゲーム生活を送るのだが、ある時リアルでスミと出会いバレてしまい…
タイトルから軽く読めるお話かな?と思っていたのですが、喜一とスミの背景や2人の交流が想像より深いものでした。
淡々としながらもハッキリものを言う喜一。
明るくちょっと傲慢なところもあるスミ。
喜一のおかげで変わるスミ。スミのおかげで変わる喜一。歳の差があっても友達にも、影響し合うことが出来る。何歳でも成長できる。恋愛面も、人間の成長としても良いお話でした。
いいお話でした…。
とっても、いいおはなしでした…!!!
海野先生の最新刊!電子配信待ってました!作家買いです。
タイトルからラブコメかな!海野先生のラブコメだいすき!と思って読み始めたんですが、タイトルからは予想できないほどの、深くてとてもいいお話でした…!
わたし、最近はプレイ本数こそ減りましたがそこそこゲームをたしなむのです。主人公である喜一さんがプレイしたような、「死んで覚える系ゲー」は難しくてプレイしないですし、オンラインプレイもやらないソロプレイヤーですが、序盤のゲームあるある話にはにやにやしてしまいました。喜一さん、才能あるよ!死にゲーを初期装備でクリアとか!すごいよ!ときゃっきゃしてしまいました。
メインシナリオをクリア→サブクエスト~そしてオンラインへ~の流れは、廃人待ったなしだな…と思ったものです。よかった廃人にならなくて。
オンラインプレイで知り合ったスミこと澄良と出会い、それまでセピア色のようだった喜一さんの世界に彩りがゆっくりと広がっていくようでした。
海野先生式『令和のスパダリ』は成長するスパダリ!だとブログで拝見しましたが、本当にこの攻め、喜一さんと顔を合わすたび成長していて…!喜一さんが澄良さんの眩しさに目をすがめるたび、わたしも「わかさがまぶしい!成長率がすさまじい!!」とおののいたものです。若さってすごい!
成長するのは若い澄良さんだけではありませんでした。彼ほどわかりやすい変化ではありませんが、ゆっくりと喜一さんも成長していきます。
お互い成長し合えるふたり…まぶしいです。
喜一さんが澄良さんに想いを伝える場面では、がんばれ!がんばれ!!と拳を握って応援しました。本編後の短編ではふたりの仲睦まじき様子がこれでもか!と描かれており、読後感がとてもよく。ふわふわしあわせな気持ちです。
喜一さんとお父さんの想い出の丸い石に寄り添う、ひとまわり大きな石。そのとなりに並ぶであろう石のことを考えると胸があたたかくなります。殺風景だった部屋に大切なものがまたひとつ増えていく。喜一さんは、もう自身のことを虫に例えることはないんだろうな。
SSR同士のおふたり、永遠なれ!おしあわせに!
あ〜〜〜やっぱり海野先生の作品はいいですね!
温泉に肩まで浸かったときのような読後感です(?)
今回のお話は、タイトルの通り、年下攻めと年上の受けの2人です。
この2人の萌えポイントは、なんといっても2人のデコボコ感です!
年下の攻めは初めからフランクで(勘違いもありますが)年上の受けに向かっても敬語ではなくタメ口で話します。
年上の受けは普段から敬語なキャラで、誰にでも敬語が抜けず、一回りほど年下の攻めにも敬語で話します。
まだ若く自信に溢れて未来が希望で輝いている攻めと、自分の終わりを粛々と待つ受け。
性格がデコボコすぎて、出会いが違っていれば関わることもなかったのではないかと思うほど正反対の2人です。
こんな2人が、(忘年会のビンゴの景品である)ゲームをきっかけにして知り合い、お互いを知っていきます。
物語の中で、格言とも言えるような素敵な言葉がいくつもありましたが、その中でも一番好きだったのは「何歳になっても成長できる」といった意味の言葉です。
成長を促される攻め。
自分は成長ができない、必要ないと思っている受け。
そんな2人が、互いの存在によって成長して、尊敬し合える存在になる様子に、すごく胸を打たれました。
恋愛って他人同士のかかわりなので、相手を尊敬する気持ちや成長しようと思う心がないと、いつかは関係が終わってしまうと個人的に思っています。
きっと、この2人はお互いを尊敬して尊重しながら、永く愛し合っていけるんだろうな。強くそう思えるカップルです。
家族の分もお互いを支え合いながら、2人の日常を楽しんでほしいです。
エロス度★★★
澄良と喜一が紡ぐ恋物語♡
美形の大学生による年下攻め、地味リーマンとの年の差ラブが好みドストライク!
オンラインゲームで知り合い、リアルでも偶然出会い、それからはじまる澄良からの熱烈なアプローチにニマニマが止まらなかった♡
超絶美形から迫られたら即オッケーしちゃうものですが、過去の背景なども絡んで喜一が澄良の気持ちを受け止める事ができず他に目を向けさせようとしたりする焦ったさがたまらない。
恋をしたことで澄良も喜一も成長していく姿が尊く、澄良の恋がやっと実を結ぶ場面はグッときました♡
蓮川愛先生買いだったのですが…すっごく良かったです!
海野幸先生作品は最近ちょこちょこ読んでいるくらいで、ものすごく詳しくはないです。
オンラインゲームか、、とゲームを全くやらない私は設定で若干腰が引けていたものの、以前読んだリーマン異世界ものが(ゲームの世界に転生)が面白かったので、それもあって購入。
じんわり、しみじみ良かった。
最初は攻めの尊大さに、ちょっとびっくりだったけど、世間知らずの坊ちゃん大学生ってことなら、納得。
人懐こくて、若さゆえの傲慢さ。わふわふしてる大型犬。ラブラドールレトリバー(黒)です。
受けの厭世観にもびっくり。生まれ変わるなら虫になりたい時期があった私でも、虫みたいに死にたいとは思わなかったなぁ。
人生に期待が無さすぎの受け。
この2人がオンラインゲームで知り合って、って改めて考えると何で恋が生まれるのよ?と思うけど、その辺りも無理がないんですよね。
力業じゃなく、丁寧にキャラクターを描いてくれるので。
過去、現在、未来が繋がっているのを、ちゃんと感じられます。
この攻めと受け、しっかり主義主張します。
ですが、相手の意見を聞く耳がある。更に実行力もある。
結果、互いに高め合う。素晴らしい。
どんどん成長していきます。
2人して、"蛹から蝶へ…!"な感じ。これが読んでいて気持ちが良い。
ただ、2人とも恋愛経験ないんです。
だから、その面では亀の歩み。進まない。
が、そんなところも良い!
読後じんわり胸が温かくなりました。
コミコミSSが、また良かった。
澄良が太陽みたいに明るくてグイグイ迫ってくるんだけどその明るさがいい。喜一は彼に巻き込まれていつのまにか心地よさを感じてしまうんだよね 澄良は世間知らずなところもあるし、それを痛感する出来事もあるんだけど彼は素直な素敵な子なんだよね。これからも一途に喜一を愛してほしい
澄良×喜一
オンラインゲームでの出会い、
オンラインとリアルが交差する
今どき感がすごく共感できる。
平凡な会社員の喜一が、
親も友達もおらず、無表情で、誰に対しても敬語。
初めてオンライン世界に飛び込んで、
三十路が中学生を装うことによって人生が変わる。
そこで出会うのが、大学生の澄良。
偶然、リアルで顔を合わせる澄良が美形で、
喜一が中学生を装っているのに、
全然気にせず、優しく接してくれる。
そして『イケメンすぎる年下から熱烈アプローチされてます』の通りに展開する。
12歳の年の差、
価値観の違い、対面した現実の違いが、
2人の間にある温度差が切ない。
年下の澄良のストレートな態度に対する
喜一の動揺、同性との恋の葛藤、
予想以上のの大人の甲斐、懐の深さ、
2人関係性の複雑さ、
それぞれの家族との生き生きとした感情、
全てががしっかりと描かれていて心に響く。
書き下ろしの、
2人のあまあまな恋人姿勢や、
生身のように温もりを伝えてくるエッチ、安心感が広がる。
喜一、
澄良からの告白に戸惑いながら、
恋心を自覚するまでの過程が、
父への大切な感情もその影響を及ぼして、
大人としての不安と若さへの憧れが入り混じっている。
その大人の複雑さの中の
年上の澄良への支えがほのぼのしたもの。
澄良、
将来が約束されているような若者で、
老舗旅館の坊ちゃん。
実は人間関係とゲイであること孤独感を抱えている。
純粋な感情で清らかな大人の喜一に惹かれて、
喜一の気持ちを理解しようとする包容力の裏にある
健気な一面も持って愛おしいし。
オンラインの世界から始まった二人の関係が、
ゲームを通じて楽しみながら、
友達から始まって、
だんだん気安い関係へと進化し、
最終的には恋人同士となる。
2人は大切なものを共有し、
関係が深まるにつれて、
寂しさや躊躇もあったでしょうが、
それを乗り越えた先には甘い幸せが広がっていくのが素晴らしい。
お互いに正直で真摯な心で向き合い、
愛を受け入れていく様子が本当にほっとするものでした。
生きている限り成長は止まらない。
作中に登場したこの言葉がすごく好きです。
ゲームのオンラインプレイを介して知り合った2人の恋のお話なのですが、あまりゲームに詳しくなくても問題なく読めるかと思います。
ゲームの協力プレイ描写も楽しくて、喜一たちがやっているのはきっとこういうゲームなのかなと想像しながら読みました。
出逢いのきっかけとなるのはゲームなのだけれど、メインに描かれているものは恋愛初心者マークをつけた2人が繰り広げる、もどかしくも丁寧に育て上げられる恋と、人の心の成長と意識の変化について。
年の差12歳と、ひと回りも年齢が離れている2人だからこその人生経験の差が上手く効いている作品でしたね。
今作の主人公であり年上受けの喜一という人は、感情の起伏があまり表に出ないタイプの人。
特に親しい友人もおらず、ただただ真面目に仕事をこなし、物が少ない家へと帰って眠る。
そんな平坦だった喜一の人生に少しずつ色が付き、彩り豊かになっていく様がなんだかとっても良いです。
生きている限り成長と変化は止まらないのですから。
ただ、それが素敵なものになるかどうかは自分次第なのかもしれません。
オンライン上でのやり取りの流れで、思わず年齢を派手にサバ読みながらそのままゲームをプレイしていたけれど、ひょんなことから中学生ではなく大人だったとリアルでバレてしまう…と、現実世界での攻めとの出逢いがなかなかに面白い設定なんですよね。
そこからはもうタイトル通りの展開になっていくのが確定しているわけなのですが、関係性が深まる速度が緩やかで好感が持てます。攻めも受けも相手のことを想っているがゆえの真面目さが滲み出ていて良かったなあ。
長いこと受けから「待て」を指示されお預け状態のまま、それでも一途に気持ちを捧げ続ける健気で気持ちの良い攻めが好きでした。
どかんと萌える要素はちょっと少なかったかな…と思っていたら、その後の短編の惚気っぷりにニヤニヤしてしまったので3.5寄りのこちらの評価になりました。
真面目で丁寧な恋が素敵な1冊です。