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世界平和のため、僕たち結婚しました
haisupe maou to arasā yuusha
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
アサナエ先生の新刊はタイトル通り、ハイスペ魔王(実は20歳)×アラサー勇者のお話。
勇者は魔王を倒すために生まれてきたと教えられて育ってきたが、20歳を過ぎても一向に魔王が現れる気配はない。
アラサーになった勇者は、魔王が登場しないことで普通に生活しているだけの日々に気まずさを覚えるようになり、自ら魔王を探しに行く。
ようやく出会った魔王は勇者を倒すことに興味はないどころか自ら企業し、世界を幸せに人々を豊かにする、ハッピーな世界侵略を望む存在だった。
勇者は魔王のその自ら未来を切り開いていく姿を目の当たりにして、今までの自分の生き様を恥じるようになって、、、
あっという間に契約結婚したり、魔王の命が危うかったりで展開早めですが、どうして魔王が今の魔王になったのか。
その理由が判明したとき、思わずじーんとしてしまった。
ので、壮大なファンタジーではないですが、じーんとしたい方はぜひぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
勇者の紋章を持って産まれ、魔王を倒すことを目的に幼い頃から訓練を受けてきたルーク。
でもいつまで待っても現れないので自ら探しに出た先で、争いごとを望まず世界平和を目指している魔王・アステルと出会うことになるわけです。
「魔王=倒す対象」として教育されてきたルークは平和になるための取引を持ちかけられて戸惑うけれど、彼の言葉に嘘がないことを信じて受け入れ契約結婚することに。
その契約内容を巡ってちょっぴり揉めたりもするけれど、それほど大きな問題もなくすぐに打ち解けていく様子にほっこり。
もともと勇者として以外の自分の立場について悩んでいたところがあったルークは、アステルとの出会いで視野がひろがるような感覚があったのかもしれません。
アステルの考えを聞いたことで自分の人生に魔王を倒す以外の目的を見出だすことができて
すごく活き活きとした表情になっていたのが印象的でした。
結婚式や各国での成婚パレードなどが終わり、夫夫としての時間が始まるのかと思いきや…
これまでセックスをしていなかったことが契約不履行とみなされ、制裁魔法が発動して瀕死の状態になってしまうアステル。
この突然の展開にはちょっぴり驚きましたが、これまでの日々の中で少しずつ重ねてきた想いによってルークが救い出し、無事に身体も結ばれて一安心。
アステルが魔王としての自分の生き方に悩んだ過去や幼い頃にルークに会いに行ったこと、それから再び会うまでの様々な日々が
アステル目線で語られている部分がすごく素敵で、平和を求めるカタチでふたり一緒に居ることができて本当に良かったなとしみじみ思いました。
ファンタジーだけれどそれぞれの気持ちがしっかり見えるのでファンタジー要素に引っ張られすぎなくて読みやすかったし、
ふたりの関係にもたくさん萌えがあってすごく面白かったです。
「僕の番は猫紳士」の作者さまだと知り納得でした。とてもほのぼのとした作風で、件の作品より絵が綺麗になって進化していたと思います。アステルが美しい魔王で、ルークがカッコ可愛い勇者でした。
特に悪者は登場しないのでルークがアステルを受け入れるまでがお話の醍醐味なんです。
アステルの提案に戸惑いつつも魔王城の皆との交流から、ルークがアステルを見直して行く点がじっくりと描かれていたのが良かったと思いました。
だけどもお話が平坦になってしまってる印象は強いです。このまま進むのかしらと途中で残りのページ数を確認してしまいました。
どうしてアステルがカンパニーを経営して世界平和を目指すことになったのか、ルークが思考停止に陥ってしまったのはどうしてか、この辺りが凄く良かったのですが、でもやはりアサナエアラタ先生の作風なのかサラッとした印象でした。
最終的にアステルの危機にやっとルークが覚悟を決めた感じなんですが、個人的に萌は感じませんでした。
表紙に惹かれて購入
こちらの作家様はオメガバースシリーズを読んでいました。可愛らしい印象。
今作もかわいい!癒し!愛らしい!でした。
世界征服をするべく育てられた魔王と魔王に対抗するため・魔王退治のために育てられた勇者。
魔王と勇者、それぞれ自分の立場に葛藤があって…
魔王・アステルは人間と共生するためにスパダリへと成長し、勇者・ルークは魔王退治もできずいつの間にかアラサーになっていました。そんな二人が出会って、魔王と勇者で和解していきます。
アステルの考え方、努力の方向がスパダリでキラキラ
アステルに希望を与えた幼きルーク
王実は過去にで、キラキラ溺愛で、the王道なので不安になることなく読めました。が、やっぱり王道だけだと物足りなさもありました。