花贄と鬼の王

hananie to oni no ou

花贄と鬼の王
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
47
評価数
13
平均
3.7 / 5
神率
38.5%
著者
池泉 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199609695

あらすじ

この命を、鬼の王である玄柳様に捧げたい――。
茶屋の末っ子・桃は、幼い頃から
国を守る鬼に思い焦がれている。
ある日、玄柳の頭首就任百年記念祭に招待され、
彼の専属茶師になることに。
魔物から国を守る鬼は、百年に一度、
ヒトを食べることで命を長らえている。
玄柳に仕えて彼に見初められ、
召し上がっていただくのが桃の夢だった。
けれど、玄柳は二百年ヒトを食べるのを
拒んでいるらしい…!?
体調を崩し倒れた玄柳は、桃を誰かと間違え
「お前に会えたということは、
やっと死ねたのだな」とうわ言を囁いて…!?

表題作花贄と鬼の王

鬼の頭首,394歳?400歳
玄柳の専属茶芸師,21歳?27歳

その他の収録作品

  • それぞれの思惑(描き下ろし)
  • カバー下(あとがき)

レビュー投稿数5

この世界観が好き

はっきりいうとこのタイプの受けは自分の中で基本は購入はぶくタイプでもあり、普段の漢受けからもっともかけ離れています。
けど今回購入にあたったのがこの作者様がいつもストーリーメインであるのと同時に、しっかりとした設定と世界観を持ち合わせているのが好きなのと、鬼だとか現実離れした世界観自体は私の好物だったので読むことにしました。
結果やっぱり好きな世界観でのお話だったので受け攻め気にならず最後までしっかり読めました。ただもしここで受けが謙虚ではなく腹黒誘い受けがひどかったら途中で読むの断念してたかもしれません

0

彼だからこそがほしい

池泉先生の新作は、鬼と人が共存するベトナムと中華が混ざったような世界。
既刊の現代ものとはガラッと雰囲気が変わった、異種族もののちょっぴり不思議な世界観の1冊でした。
ほのぼのにせつなさがスパイス的に入ったような印象です。

鬼が外界にいる妖怪達から人を守り、人は鬼に感謝し魔力を捧げている。
成人(性行為)をすれば人は魔力が使えるようになるという設定があったりと個性的でした。
鬼の寿命は約500年と長寿で、そのためには定期的に人間を喰らわねばならず、喰らわねば命を落とすというもの。
100年に1度祭りが開かれ、その際に生贄として頭首である鬼に人を食べてもらうことになっています。
さあその祭りが開かれるぞ!というお話。

主人公であり、弦柳の専属茶芸師となった桃は魔力をまだ持たずにいる子。
4兄弟の末っ子の彼は、幼い頃母が語った鬼様の物語を聞いて以来、いつか鬼様に自分を食べてもらいたいという願望を持っているんです。
でも、現在の頭首である鬼・弦柳は人を食べたくない。
それには理由があって…と、過去の回想を交えながら、現代に生きる桃と弦柳の関係が深まっていきます。
全体的にふわふわとやさしく見える世界観なのだけれど、攻めの弦柳が抱えたトラウマが苦しく切なかったです。
これはきっと、攻めの救済物語なのかなあと思いながら読みました。受けに救われる攻めの図って良いですよね。

弦柳のためにお役に立ちたいと頑張る桃はかわいらしく、弦柳が桃を溺愛する姿も良かったのですが、うーん。
攻めと受けどちらも「この相手でなければならない」気持ちが伝わりにくかったかもと思いました。
弦柳側はどちらかというと過去のエピソードの方に持っていかれましたし、桃はそもそも鬼様に食べられたい人ですし…本当に弦柳じゃなきゃだめだったのかな。

読後感は悪くなく、むしろ救いがあって誰も傷付かない良い終わりだったと思います。
けれど、なぜ2人が急速に惹かれあったのかが分からないまま進んでしまったなとも思ったり…そこがちょっと残念だったかも。
作家さんの描きたいものは伝わって来るだけに、弦柳だからこそ・桃だからこその何かがほしかったです。
雰囲気はすごく良かったです。桃の兄上方も魅力的でした。
総合して、今回は2.5寄りのこちらの評価になりました。

1

BLにしなくても…

初読み作家さまでした。絵柄は私が子どもの頃に読んだ少女漫画のような雰囲気で最近の流行りとは違いますが、同じ年代の方ならとても好みではないでしょうか?

読後感は凄く良いのですが個人的にはこのお話がBLでなくても良かったのではないかと思いました。むしろBLにしたことで難易度が上がってしまったような気がしました。少女漫画の方が自然だったと思います。

個人的には玄柳が200年もの間ヒトを食べなかったキッカケとなった過去が痛々しかったです。
ですが、その過去を知った上でどうして玄柳が罪人にならず、頭領になったのかがとても疑問でした。

更に桃の夢ですが母親との記憶があるのに、あの思考停止したような信仰心が納得出来ませんでした。

まぁハッピーエンドには間違いないし、描き下ろしを読めば2人の寿命問題とかどうでもいいかなと思ってしまいました。

私に読み取る力が無いのかちょっと漠然とした内容で雰囲気重視だったと思います。もっと細かい設定を描いて欲しかったです。

0

おとぎ話な風。

ファンタジーというより、民話とかおとぎ話みたいな雰囲気を感じました。

鬼と人が共存する世界。
鬼は外の世界から人達を守る代わりに、100年に1度人を食べる。
受様は、食べられたい生贄志願の桃。
攻様は、鬼の頭首である玄柳。

玄柳と鈴の昔の話など、苦しくて切ない。
そんな所はとても好きなのですが。

うーん、このお話、どちらかと言えば生贄って女性のイメージが私にありまして。
しかも、桃がまた可愛くて、これBLだよね、男の子なんだよねって感じまして。
どうしても桃が男性である必要性を感じられず…。

加えて、生贄って、呼び名もどうもねぇ。
候補者にとって誉れなら、別の名称があってもいいのでは、なんて。
生贄には人柱っぽい不憫なイメージがあるので…。
全て私のイメージであって、申し訳ないです(^_^;)

他にも気になるところがちょいちょいありまして、‪萌もあるけど、スッキリもしてないのだなぁ('ω' ;)

0

鬼と人間

人間に害のある魔物から守ってくれる鬼を大切にするヒトと、食べ物として生贄を捧げてくれるヒトを守る鬼の共存関係。
その狭間で苦悩するカップルを描いた作品です。

鬼のためなら生贄になってもいい、むしろそれを望む桃。しかし使える先の鬼、玄柳はそれを良しとしない。ヒトを食べることを拒み、体調を崩すまでになっている。
懸命に薬草茶で癒そうと玄柳に尽くす桃だが。。

可愛くて一途な桃と、悩める鬼、玄柳。お似合いすぎて、どうか幸せに暮らして欲しいと思わずにはいられません。


0

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