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world's end blue bird
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「愛」を描いた秀作。
「ワールズエンドブルーバード」の3巻目。
1巻はレイ、2巻はグアンのイラストが表紙に描かれていましたが、今巻はレイ×グアンの2人のイラストが描かれていて、3巻で完結するかな？と思いましたが、まだまだ完結しません。大好きな作品なのでまだ読めることに喜びしかないですが、完結してから読む派の腐姐さま方は今しばらくお待ちを。
さて。
前巻でグアンの義弟・イエンとの決着は付きましたが、今巻は2巻で残った謎について少しずつ解明していく展開でした。
「魔法使い」とは何なのか。
「トーキョー」が孕む、その虚構の実態は。
グアンにかけられた「のろい」とは一体何なのか。
那家の当主、その本当の意味はー。
3巻を読み終えてから表紙を見返すとその意味がジワリと見えてきて、おおっ！となりました。グアンに、代々の那家の当主に張り付いて離れない、その主は…。表紙の美しさにいつもやられっぱなしでしたが、うっとり眺めてるだけじゃダメでしたね。ラスボスが登場してきますが、彼（だよね、女性かな）の登場により、那家の当主が両性具有であること、短命であること、そして近親婚を貫いてきた、その理由が見えてきます。
トーキョーを立て直すために、貧困と暴力にあえぐトーキョーを再び再建するために、グアンは建国宣言をし、王としてやるべきことをなそうとするけれど。
戦闘シーンが多くて、少年漫画の様相を見せつつ、でも根底にあるのは紛れもなく「愛」というのがとにかく滾る。星名先生らしいファンタジー要素をこれでもかとぶっこんだ作品ですが、その根っこにあるのは深い愛情。人が人たらしめるのは、相手を想う様々な形の愛情なのだと。そこをきっちり描き切った秀作です。
スハを介し、レイとグアンが出会った、その意味が最高すぎて悶絶。
レイはとある策略に嵌り地下に追放されてしまいますが、それを知ったゼラが例を救出するために吉祥に頭を下げに行くシーンも最高でした。イケメン同士の濡れ場がヤバい…！
巻数を重ねるごとにトーンダウンしてしまうものもあったりしますが、今作品は巻を重ねるごとに重みが増していく作品です。緻密な伏線あってこその面白さで、星名先生が一体どこまで先を見通して作品を作り出しているのかと感服します。
ところで、表紙。
どこかの版元さんで画集出していただけないでしょうかね。
大きいサイズで堪能したい！
3巻も面白すぎてページをめくる手が止められませんでした。
続きを早く読みたいです。
過去であり未来であり…時代は巡るよどこまでも…
わぁぁ、、、なんか頭が混乱して来る！！
分かりそうで分からない…！分からないけれど知っている…！
そんな断片を拾い集めながら進むストーリー展開が面白い
神話、宗教、哲学、思想、歴史に文化、、、
色んな要素がアチコチにあって読み応えと観応えの重量感がエグイ！！
あんじ先生の頭の中で繰り広げられているであろう、この「ワールズエンドブルーバード」という世界の壮大さに魅了されています
引き続き明るい兆しよりも厚いベールに覆われたような感覚が続きますが、この作品のタイトルに「ブルーバード」が入っている事に一縷の望みを抱きながら絶対に最後まで見届けたいです！！
「ワールズエンド」という絶望を思わせる言葉と「ブルーバード」という幸福の象徴の言葉が並ぶこの世界、、、
この世界は前に進んでいるのか原点回帰なのか、終末なのか始まりなのか、、、
本当に行きつく先への渇望が絶えなさ過ぎて目が離せない(>ω<)!!!!!
この3巻では新たな目が離せない2人も爆誕でした…！
吉祥×ゼラ、、、ココに来てそう来たかぁ、、、と！！！
ばちぼこ系の吉祥と諦観に支配されたようなゼラ
この2人の化学反応にも要注目ですね
続きが待ち遠しい(o￫ܫ￩o)！！
続きが楽しみ
グアンの望む未来が実現するように、したらいいのにって願う気持ちになってワクワクするんだけど、近親婚で操りやすい意志薄弱なのを産ませて魔法使いとしてきたとか、騎士は義母を１人で死なせなくても待ってもらって一緒に死ねば良かったのではないか、とかいらんこと考えたくはなる
絵の美しさでゴリ押す感じだろうか
自分で産める体だけれど妻を娶るのは体裁のためなのか
それとも妻が産んだ子供が継いだパターンもあるのだろうか
魔法て何なんでしょ
月１体が変化するのはなかなか大変なことだよね
普段は固く閉じている、くらいの方が納得しやすいような気はする
呪いの正体、そして新しい国造りへ
那家の地下にある秘密に迫った三巻。
地下にあるプロメテウスという存在は分かりましたが、それでもそれが何なのかまでは分からず、そして〈呪い〉が幻覚を見せて来たりと読んでいてこちらも色々混乱しながら読みました。
「人を愛する事は許されず、ただ子を為す事」グアンが避妊していたのはこの呪いの言葉に対する抵抗だったんですね。
掟に背いて愛し合った人同士から産まれたグアンに対して〈呪い〉はグアンに敵意を持っているようです。そしてこれからも子供を持たない事で〈呪い〉に抵抗しようとしているんですが、そう頭では分かっていても、レイと一緒の時間を過ごすうちに、レイとの子供は一体どんなだろうと思い描いてしまう…という発言は両性具有として産まれたグアンにとって、とても複雑で虚しい気持ちが沸き起こりました。そして、グアンがレイを愛せば愛するほど二人の愛は破滅へと向かっているんじゃないかと思うと、この先どうなって行くの？と、とても不安になりながら読み進めました。
〈呪い〉からの解放を目指した二人はトーキョーを生まれ変わらせるべく政治改革を始めます。この改革の場面が読んでいてとても面白かったです。王となったグアンが様々な提案を国民に呼びかけ、それに対して今までは混沌の中をただ生きているだけだった国民が嬉々として新しい制作に参加しようとしているのが、グアンの政治家としての才能を感じました。ここでのグアンの表情がとても生き生きしていて好きでした。
しかし、一旦は活気づいたトーキョーですが、呪いはグアンを自由にしてはくれなくて…
手詰まりになったところでの、吉祥とゼラの登場はボーナスポイントを受け取った様な嬉しさがありました。ラブな要素が少なかったところをここで補ってくれました。ゼラがの表情がなかなかセクシーでした。
レイとグアンに子供は産まれるのか？呪いからは解放されるのか？より本格的でスケールが大きくなったSFファンタジーを楽しめました。四巻楽しみです。
広狭両方見て
魔法も存在するファンタジーな要素と、混沌としたリアルなディストピアが混じり合う世界観は斬新で面白いのですが、肝心のレイとグアンのBL面については物足りないかなぁというのが正直な感想です。２人を取り巻く状況が常にシリアスですし、世界の謎も解明しなければなりませんから、そんな場合ではないと言われたらそれまでですが。このままいったら２人で大きな壁を乗り越えた達成感は得られるだろうけれど、恋愛面での距離感はあまり縮まった気がしないんじゃ？とちょっと心配になりました。吉祥とゼラの濡れ場は、意外性も最初からお互い晒け出している感じもありよかったです。
