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tonari no otoko
「嫌いな男」のスピンオフとのことで「嫌いな男」を再読してからこちらを読みましたが、再読しなくても問題なさそう。
全方位に渡って美意識も高く拘りもある伊崎が、普段なら絶対にスルーするような居酒屋に入って、偶然知り合った相手が安原。
この攻めの安原が、いい意味で派手さがなくて肩の力が抜けた大人で良かったですね。
ゆったりまったり包容力。
伊崎はゲイだけど、安原は完全に圏外なので気取る必要もなく、単なる近所の飲み友達としてリラックスして過ごすんですね。
この時の空気感がすっごく良い。
後半の安原視点による「(伊崎は)何もかも例外でできている」というところがいいな。
「例外だから自分とはあいません」ではなく、例外なところを面白がってまんま受け入れている感じで、安原の度量の広さ&人間力が良く伝わってくると思う。
ストーリーもキャラも妙にふわふわしたところがあって、雰囲気に惹かれる作品だった。特に安原の醸し出す温かみがとても好き。おじさんの休日を垣間見た気分になれるエピソードも良い。「嫌いな男」の二人の順調そうな様子も見られて安心した。
伊崎は既婚者と別れた心の整理がまだ付いていない状態で、最初はことあるごとに元彼の各務のことを思い出している。登場すると気持ち悪い言動ばかりの各務だが、学生時代からの憧れを語る伊崎から、忘れられない気持ちもしっかり分かる。
安原と出会ってから、伊崎の中の各務の存在感が薄れていく。日にち薬が急速に効いたような、自然な癒やし。
伊崎は通常なら安原の生活圏にいないタイプだろうと思うけど、フラットな接し方で良かった。人柄に惹かれる気持ち分かるな、という感じ。
くっつくまでの紆余曲折に、新鮮な展開はない。彼女と勘違いしたり元彼が襲来したりの定番のやつ。またかと落胆しつつ、この作品はキャラの魅力で読ませる力があるのかな、とは思った。
後半は付き合ってからのお話で、二人でお互いの過去の相手にヤキモチを焼き合っている。安原は感情的になりながらも、客観視しながら自己分析する冷静さもあって面白い。安原視点で見る世界はなんとも穏やかで、読んでいて心地良かった。
ラストは幸せな匂わせ。伊崎の方も同じことを考えていたかもだけど、口に出すのが安原から、というところがすごく良い。おまけのSSもラブラブで、幸せな読後感を味わえた。
欲を言えば、挿絵は素朴系が良かったな。安原が本文のイメージと違いすぎる綺麗なイケメンで、各務とのタイプの違いがあまり感じられなかったのと、おじさん感が足りなかったので。
おじさんと言いつつ、ワイルドでかっこいい攻めが多い世の中ですがこちらはしっかりとおじさん攻めでした。(もちろん読者受けする程度の設定はありますが)
どこにでもいる40代の普通の男の安原さんが伊崎には合ってたんですね。
想いが通じ合ってからの伊崎が可愛くて可愛くて…こんなふうに甘えられたり懐かれたらそりゃ絆されます。
初エッチのシーンで伊崎が中イキしてるのによくわかってない安原さんの図、いいぞもっとやれとなりました。
前半は受け視点、後半は攻め視点となります。
一冊を通して受け視点が好きなんですが、こちらの作品は前作が同じように受け攻め視点両方あったので期待して読み進められました。
「嫌いな男」のスピンオフ。ちらっと登場した、向居の仕事上のパートナーである伊崎が主人公。
位置づけ的には後日談なので、向居と南のCPもちょこっと出てきます。相変わらず仲良し。
伊崎も向居と同じでノンケがタイプであり、しかもちょっと無理目(背伸びしても届かないくらい)の高レベルの年上が好み。これだけでも難儀なのに、学生の頃からくっついたり離れたりを繰り返す好みドンピシャの男がいて、一途というか足下見られているというか、負のスパイラルの匂いがします。
本書は伊崎が全然好みじゃないはずの安原と恋に落ち、この腐れ縁的な各務と別れるお話です。
「嫌いな男」と大きく異なるのは、前者がお仕事BLの要素もあったのに、こちらはプライベートに全振りしている点です。
普段なら絶対に入らない居酒屋で知り合い、なんとなく気に入ってその店に通う。何度も会って飲み友達になり、おうちを行き来するようになる。そうして関係を深めていった安原は、起業家で24時間仕事に充てることも出来てしまう伊崎にとって、リラックスできるかけがえのない相手であると読んでいてわかります。
彼は伊崎の安全地帯にいつのまにかなっていて、別れても時が経てば各務になびいていたスパイラルをソフトに断ち切るなど、徐々に存在意義を増していく、その流れが自然でした。全体的にほのぼのしているのは安原のキャラクターかもしれないです。
各務との別れは結構唐突で、いったん執着を見せながらも急速に冷めていった(賢者タイム的な)ので、更なる一波乱を期待しましたがそれはちょっと肩透かしでもありました。
伊崎の過去と家族、安原の過去と家族が丁寧に描かれていることで立体的になるものの、リアルに寄りすぎて萌えからは離れて行った印象です。
本書の3分の2が伊崎視点の「隣の男」、3分の1が安原視点の「今夜の月は」。
イラストの安原さんはだいぶかっこよすぎかな。
大好きな「嫌いな男」のスピンオフとなるこちら。
電子で買うつもりで待機していたのですが、コミコミさんにてディアプラス文庫小冊子フェアの文字を見て、そりゃーGETせねば、とさらに待ちました(≧▽≦)
受け様は前作にて不誠実な恋人に振り回され、やっと別れる事を決めてた伊崎。
ふらりと立ち寄った居酒屋で相席した男性と飲み友達となる。
それが攻め様である安原。
伊崎は、理想となるような男性に憧れて好きになり、あの手この手で頑張ってきた、そんな恋愛遍歴。
伊崎とにって目標であり、長く別れたくても別れられない相手であった各務と、今度こそ別れる決心をして苦しい時。
気取らずにすむ安原と過ごす時間は楽しくて、きづけは心待ちにするようになり。
ーいつのまにか好きになっていたー。
そんな伊崎の気持ちが、とてもこそばゆくて可愛くてきゅんきゅんでした。
伊崎の告白も素直で可愛くていいなぁ。
安原視点では、どっしりと穏やかな安原の独占欲を見せてもらえてうふふですよ( *´艸`)
こちら単体でも楽しいですけど、前作の2人も仲良く登場してるので、にまにま増し増しです。
イラストは引き続き北沢きょう先生。
4人での食事シーンが目の保養。
更に安原が迎えに来たシーンが良きかな、でした(*^^*)
BL小説は自分には合わないな、コミックの方が眼にもやさしいし読むのを控えようと思ったばかりなのについ購入してしまった。
このかたについてもよく知らない、ただ大好きな須坂紫那先生の「隣の嘘つき」の原作者だというだけ。
「隣の嘘つき」、繰り返し読む程気に入ってます。
本作品もファンタジーでもなくヤクザや刑事や探偵が登場しないお話で高評価だったので結構期待しました。
結果、一気に楽しく読めました。
メインの登場人物のほとんどは美形で華やかな世界の住人のようですが、でもまあとんでもなく想像外ではなく、多分私にとってここが重要なとこなのだと思います。
想像を越える設定、ストーリーだと白けてくるのだと思います。(といっても「魔道祖師」とかは魅せられましたから例外はある)
ごく普通っぽいノーマルで人柄も良い安原がフィーチャーされている事で、私のBL小説への違和感というか拒否感が見事に払拭されました。
濡れ場も白けず読めました。
スピンオフとの事なので、元の小説や先生の他の作品も読むつもりです。
星5と星4、迷いましたが私にまた小説を読む楽しみを与えてくれたので星5にしました。
「嫌いな男」のスピンオフで伊崎くんが主役のお話。
お相手は偶然飛び込んだ居酒屋で相席したアラフォー年上男性(お表紙左側)。設定詳細を伝えしまうとネタバレになってしまうのでお話できないのですが、私は攻めの設定が好きだった♡
明かされた安原さん(攻めの苗字)の過去にはびっくりしたけれど、伊崎くんにはぴったりのお相手で2人がくっついてよかったとしみじみ。
スピン元の仲睦まじい2人の様子も窺えて二重に楽しむことができました。
で、お表紙を開いてすぐの北沢先生の刺激強強な腹筋口絵に、おおっ!!(驚きからの目の保養)ってなるのでご注意を(ニヤリ)
「嫌いな男」のスピンオフ作。
前作でワケアリな恋をしている伊崎についてほんのり触れられていたのが気になっていて、彼メインのお話はいったいどんなものなのか?と読み始める前から期待大でした。
結果、前作と比べるとやはり前作の方が個人的には好みだったかなと思いつつ…
ごく普通の男同士がひょんなことがきっかけで出逢い、ごく普通の交流をしていく内に気が付いたら恋をしていたという、BLの王道展開を心地良く読ませてくれる作品でした。
あっと驚くような派手な展開がない現代ものです。
けれど、この「普通」な人たちの日常の中で描かれる交流と恋愛が私にはとても魅力的に見えたんですよねえ。
飾り気のない素朴な居酒屋をきっかけに育まれる、友情ともなんとも言えない年齢差がある2人の心地良い関係がたまらなく良いのです。
それは攻めの安原がざっくばらんとしていて、細かなことを気にしない大らかな性格だったのが大きいのかなと思います。超自然体な年相応の大人の男。
縁側に伏せて昼寝を楽しみながら、庭を飛んでいる蝶を目で追っては(蝶が飛んでいるなあ)とのんびり思っていそうな、力が抜けた大型犬のような人だなと。
良い塩梅の鈍感さもある人で、付き合う前の居心地の良い不思議な友人関係ではそれが伊崎にとっては心安らぐものになり、付き合ってからは伊崎のかわいらしい面をたっぷり引き出してくれるものになり…と、存在するだけで伊崎のかわいらしさがあふれる安原マジック。
傷心の伊崎の毎日がちょっとした幸せでいっぱいになっていく様子が流れるように描かれていて、安西先生の現代ものは良いなあ。好きだなあと改めて実感しました。
前半後半で受け視点・攻め視点の両方が楽しめたのもうれしいポイントでしたね。
それから、ものすごくツボにハマったのがベッドシーン。
ノンケで勝手がよくわからない攻めが、もう既に達してしまった受けに追い討ちをかけるように悪気0で無意識に連続で極めさせてしまう図が大変美味しくてありがたかった…伊崎がかわいくてかわいくて。
悪気0なのが良いんですよ…安原ありがとう。どうかそのまま無意識にしてほしい。
嫌いな男のスピンオフ。嫌いな男で伊崎小憎らしいけどかっこいい印象だったのが今作で一変し淋しがりで繊細で一途な印象に。
各務と別れるのは辛い、仕事で顔を合わせるから尚更。そんな時に居酒屋で出会ったのが安原、好みではないけど気楽に話せる、そんな存在って貴重だと思う。
時を過ごす内に好きになってて、でも相手はノンケだし女の子と居る所見ちゃったしって悩むけど片思いでいいかなんて考えちゃうのが切ない。
各務はある意味キューピッドかな?安原が好きを自覚してくれて良かった。想いが通じたら伊崎がほんと可愛くて嬉しくなった。
SSのウェルカム・ホームに伊崎の可愛さと安原の溺愛ぶりが表されてて最高でした。北沢きょう先生のイラストが綺麗で2人の愛が溢れてて眼福でした。
ありふれた日常が恋をする事・ 愛し合う事でキラキラ輝いていく様が丁寧に綴られていて、読んでてすごく幸せを感じました。