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karyu to getsuryu no ouji
今読み終わったばかりで、「最っ高だった…神…!!」と惚けた状態でこちらを覗いたら。あ、あれ…?評価が、、泣
かなり設定の細かいファンタジーなので、好みが分かれるのかな。
龍の種類や系統、その力や性質・由来などが小出しにされていくところも、もしかしたら複雑に感じるところなのかもしれません。
自分の場合は小出しにされた情報を頭の中でパズルのように組み合わせていくその過程も楽しく、最高にワクワクしました・:*+.
で、繰り返しになりますがこの作品、最っ高に面白かった!!! 続きが気になってページをめくる手が止まらず、深夜まで読み耽ってしまった。。大好きなお話でした。
コミコミさんから届いて手に取った時は、正直分厚さに「うっ」と怯みましたが(あとがき入れずに365P!)、その分読み応えたっぷり、緻密に構成されたファンタジー世界を十分過ぎるほど堪能しました◎
こちら、もともとは笠井あゆみ先生の美麗な表紙に惹かれて購入。受け君の青緑色の瞳が美しいです・:*+.
途中途中の挿絵も美麗すぎてしばらく時が止まったように凝視してしまう…アクリルコースター付きで購入したのですが、大満足です。
中華風の物語って、今まで漢字の名前の読み方とキャラクターの覚えにくさでつまずくことが多く、どうかな…と思っていたのですが、こちらの作品に関しては全く問題ありませんでした。
受け様の「天音(てんいん)」って名前、うっかりすると「あまね」って読んじゃいそうでしたがちゃんと最初に「てんいん」と頭に叩き込んで、最後まで読めた。
さてこちらの作品、中華風ファンタジーで皇子様同士の物語。
主人公は天音(受)、16歳の美貌の少年。月龍国でもぐりの退魔師をしているけれど、実は行方不明となっている隣国の皇子です。
兄皇子の裏切りに会い、彼を守る従者(神官と武官)とともに月龍国へ逃げてきて7年。正体を誰にも知られないように暮らしてきたけれど、短命の神官である静宇の命を守るため、高価な「龍の骨」を手に入れたいと考えます。
街の者に「それならこの国の皇子の従者になればいい」と言われ無理だろうなあと思っていたところ、偶然にも妖魔が出現する現場で自らの持つ力を解放してしまい、それを見たこの国の第二皇子・蒼月に強引に彼の邸宅へと連れていかれー
と続くお話です。
もー、この受け様・天音の性格がめちゃくちゃ良くて!
問題が起きたらとりあえず刀剣を振るう、という”脳筋”的なところがありながら、とっても素直で健気で、かつ男らしいんですよ。
大切な静宇の命を救うためなら、第二皇子の愛人になってお尻を使われても構わないぞ!俺はやるぞ!的な。全く怖気付かないし、躊躇しない。精神的に強い受け様、大好きだよ!!
天真爛漫なところも好き。蒼月の宮殿に無理やり連れていかれ、食事を出された時も普通は恐縮したり緊張でほとんど食べられなくなるのに、めっっちゃ遠慮なく食べまくる!! (*´艸`)
で、このシーンの笠井先生の挿絵が個人的に神✨なので、ぜひじっくり眺めることをおすすめします!肉まんみたいなのを頬張ってる天音、可愛すぎ。頬袋を膨らませるリスみたい。
で、「蒼月様はとても綺麗な顔をしていらっしゃると気付いた」なんて話をして蒼月を褒めたかと思いきや、「老けたら白髪になるタイプか、禿げ上がるタイプのどちらかなって考えてました」と続けちゃうꉂ(๑˃▽˂๑) 褒めてるんじゃなかったんかーい!と、思わず読みながらツッコミ入れました。
キャラだけでなくストーリーの方も、本当に緻密に練られていて素晴らしかった…
特に、登場する龍たちの由来や個々に異なる性質、宮中の皇子同士の関係性と渦巻く陰謀。。めちゃくちゃ深いよー!面白いよー!
物語の途中にヒントのように与えられるパーツが、終盤ピタッとはまるのが本当に爽快で満足度が高かったです。
キャラ萌えとストーリー萌え(+イラスト萌え:龍のイラスト最高です)、双方を叶えてくれる重厚な中華ファンタジー、その世界観を思いっっきり楽しめる作品でした・:*+.
すみません、ちょっと懐かしいタイトルになってしまいましたが、攻めも受けも周辺も(たぶんモブに至るまで)全員美形!BLだったので。
というわけで、作家様買いです!たぶんこの設定で杉原先生じゃなかったら絶対手に取ることはなかった作品と断言できるんですが、、そういう意味では普段めったに読まないものを読めたという貴重な体験でした。中華ハイファンタジー好きな方向けですね。そして、私はやはりこの世界観を克服できませんでしたw(リーマン好きなので…)
なんといっても物語の密度が濃いんですよね。これの前後編が必要なのでは!?くらいの凝った設定の印象がありました。ベースとなる神話や伝承が物語が進むにつれ小出しに説明されるのですが、、ファンタジー慣れしてない読者は理解するのにちょっと手こずりました…。
物語がストイックなので、後半にある貴重なエロがやったらエロく感じてしまいました。受けさんのキャラが色気より食い気でやや情緒にかける天然系なのですが、攻めさまの言葉攻めと相まって、とても性癖を刺激されました…。端正な文章で描かれる堪能、杉原先生の作品特有のしっぽり感(?)は健在だったと思います。笠井先生の美麗なイラストが雰囲気にとてもマッチしていました!
久しぶりに杉原理生先生の新作。楽しみにしていた。
先生の現代ものが好きで、繊細で、感情移入しやすい作品が多いから。
でも、
今回の中華風(中国ではないから異世界)ファンタジーがちょっと合わなかった。
自分が深いファンタジーが苦手というのもよりはっきりわかった。
レビューを書くか迷ったが、
一応頑張って読み終えたから、正直な感想だけを。
文庫本365ページもある。
「龍力」、その龍の奥深さ(読んで、もう無理〜!)や、
王族の複雑な背景が魅力的だと思うが、
単純な恋愛脳の私にとっては非常にキツかった。
読むのが心理的な準備や精神力100%フル稼働が必要で、
簡単に楽しむことができる内容ではないと思う。
笠井あゆみ先生の挿絵が大きな救済点。
綺麗なキャラたちや中華風の衣装が目を楽しませてくれた。
中華風や深いファンタジーが好き人にとって、
この世界観が味わう価値は十分にある作品だと思います。