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ousama to ousama no hatsukoi ringoku ouke no toshinosa kyuuai tan
冒頭から名倉先生節炸裂の、受けに一目惚れしてる攻め視点で満面の笑みになりました。
これですよ、これ!名倉先生作品といえば、受けにメロメロすぎて様子がおかしい攻めですよ!
今作もめちゃくちゃ楽しませていただきました!
王様同士の初恋がどうなるのかだけでなく、きな臭いことも起こっちゃってお話が気になり一気に読んじゃいました。結末はこうなるのかな?と予想した通り綺麗にまとまったハッピーエンド!でした!
両視点で描かれてますので、受けにメロメロな攻めだけでなく、攻めにメロメロな受けもおいしくいただけます。受けの王様、ぽやぽや系かと思ってたのですが超箱入りなだけで、しっかりした内面男前な受けでした。超美人!
メインのふたりだけでなく、物語を彩るサブキャラたちも個性豊かです。攻めと側近のやりとりは爆笑ものです。何度も笑わせていただきましたw攻めの側近と護衛の双子が好き!
すっごく面白かったです!
や〜〜、名倉先生の安定した溺愛攻めが見られ、幸福感に包まれる一作!!最高でした。
名倉先生、今年は25周年という節目の年なのですね。
25年も書き続けていらっしゃるなんて、本当にすごい。おめでとうございます✨
以下、ネタバレありの感想となります。↓
王様 × 王様の恋。
といっても二人はだいぶタイプの違う王様で、特に受けであるユリウスのおっとり具合、深窓の令嬢(ではないけど)具合に癒されまくり、萌えまくり、そして笑わせてもらいました。
箱入り育ちのユリウスですが、武力関係とエロ方面に疎いだけで(笑)、王様として能力が高く非常に優秀なのもすごくすごく良かった…!
作品の世界観と笠井あゆみ先生のイラストが胡蝶やお世辞でなく100%マッチしていて、ため息ものでした。美しすぎる…
全編通して萌え萌えの萌えまくりだったのですが、もう一番最後の二人の出会い〜そして互いに一目惚れ〜の部分で悶えました。刺さりすぎて。
アルマンド、ユリウスの美しさに感激して気を失いそうになってる!!
”受けのことが好きすぎて様子のおかしくなる攻め”が名倉先生の鉄板攻めですが、今作も然り。序盤から少し様子がおかしくなってました笑
湖に向かう途中、鋭い殺気を感じて短刀を投げ刺客を倒したアルマンドに対し、「なにか、今声がしませんでしたか?」と呑気に尋ねるユリウス。
「気のせいではないですか。それよりこの植物は…」と話を逸らすアルマンド。
なんだかこのシーンがやけにツボにはまり、声を出して笑いました。
世継ぎをもうけなければならない王様同士の禁断の恋…
これだけでもハラハラドキドキ、萌えが感じられますが、そこに絡んでくるのが、ユリウス暗殺の陰謀。
犯人の行動とその後の流れが終盤ちょっと性急かなという気はしましたが、ハラハラドキドキの展開を十分楽しませていただきました。
(ユリウスの弟、カールがこれから幸せになれますように…!涙)
年の差12歳差? 歴史ある国で新たに即位した18歳の美しい王と間もなく三十路の新興国の王とのお話。
お互い一目惚れ、溺愛ものなんだけど、とある事件が絡んだおかげで、2人が最終的に一緒にいられる世の中になったの自然でよかった!!
それから受けのことが大好きで、ひたすら受けに気づかれないように守る攻めが、とにかくカッコイイ。
笠井先生のイラストだからこそ、よりそのカッコ良さと鋭さが際立っていた気がします。
たしかに王同士だし、最終的に2人がくっつくためにはどっちがどうなるんだろうって思っていたので、この流れは納得のものでした。
受けちゃんの弟くんも将来、うーーんと幸せになれるといいね。
名倉先生、25周年になられるとの事。
おめでとうございます。
そしてたくさんの萌えをありがとうございます。
受け様は千年続く歴史を持つ国の新国王となったユリウス。
攻め様はやはり代替わりしたばかりの新興国の国王アルマンド。
国同士の交流の為、ユリウスの国を訪れたてみたら、ユリウスの美しさにクラクラしちゃうアルマンド。
ユリウスの方も逞しいアルマンドに視線が釘付けになってしまう。
純新無垢で箱入りのユリウスと、百戦錬磨でやりチンのアルマンドとの、晩餐会での噛み合ってなかった会話に笑っちゃう。
いいねぇ、ユリウス。
もっと骨抜きにしちゃえ(≧▽≦)
宛てがわれた部屋に戻って家臣のマックスと話してる時のイラストが素敵。
やにさがったアルマンドの顔がめっちゃいい(*^^)v
デレデレじゃんよーo(>∀<*)o
国の為、国王としての責務を全うしようとするユリウスは、さすが幼い時から帝王学を学んできただけあって、素晴らしい。
尊敬できる国王でした。
でも、何者かに命を狙われていて。
ユリウスの心も身体も守るため、密かに探り始めるアルマンド。
アルマンドが連れてきていた家臣達と、ユリウスの従姉妹や弟、侍従達。
みんなそれぞれ国王が好きで支えたいと思ってくれていてよかったー。
どんな不平等条約にでも奴隷契約にでも署名してしまう、なんていう告白シーン。
カッコよくないけど、そんな姿にきゅんでした。
2人の王が初恋に落ちて無事ハピエンを迎えるまで、とても楽しく読ませて頂きました(≧▽≦)
BL最高\(>∀<)/
これからも楽しみにしています。
まず表紙でグッと来ました。
名倉先生の作品だから読みたい…に拍車をかける笠井先生の精緻なカバーイラスト…
まるでおとぎ話のようなはじまり、はじまり〜です。
私の大好きな「ファンタジーBL」とはあり得ない設定のオンパレードを楽しむものだと思っているのですが、今回の作品は王様と王様の恋…
これは読んだことのない設定でした。
どんな着地をするのだろうとハラハラしながら拝読。
あまりにもピュアな恋話に、途中モダモダしたり、ほのぼのしたり、そしてそんな素敵なお話の合間合間に差し込まれる、笠井先生の挿絵が可愛らしくて!ため息が出ます。
かくしてそれなりの事件は起き、無事に解決し、BLの味わいの一つでもある、素敵な協力者も登場し、めでたく結ばれる二人…
めでたし、めでたしで大団円。これぞハピエン!と言える、スッキリした幕引き…
こんな幸せな話でいいんですか?って美味しいご馳走をいただいたような気持ちになりました。
それありえない!って断言できる設定なのに、ふわっと物語に入り込めてしまう、名倉先生の文章力でしょうね。細かいところに突っ込みを入れずにただただ美しさ、多幸感に埋没できるBLならではのファンタジーでした。
こういう幸せな設定、御伽話のような世界観は本当に癒されます。
時折、ページをめくっては読み返し、素敵な挿絵にうっとりし、幸せを1つ手に入れた気持ちでおります。
名倉先生の25周年の記念すべき作品。先日のJ・ガーデンでは番外編も発表され、二人の後日談も拝読できました。
幸せな世界がこれからも続きますようにと願わずにはいられない素敵なお話でした。
面白かった。
新興国の二代目国王の攻めと、千年の歴史ある国の深窓の国王受け。
冒頭から謁見の間であまりにも人間離れして神秘的な美しさの受けにタジタジな攻めが面白い。握手する時も自分の剣ダコのある無骨な手で触れてもよいのかって迷っているうちに受けに手を握られて感激のあまり気を失いそうになってる。そんな感じで受けにメロメロな攻め。一方、受けも攻めの野性的でセクシーな魅力にドキドキしていて両片思いの始まり。
元々遊び人な攻めが早速意味深なアプローチをしても箱入りな受けには意味が通じなくて、そこから清くお茶会やデート(散策)をして仲を深めていくのも良い。
受けの国は海や大河、山に囲まれて自然の要塞に守られてきたのでとても穏やか。しかも王族も善良で仲良しだし国全体が警戒心なくて、戦乱を乗り越えて国を統一してきた攻めの国とは違いすぎて攻めがびっくりしているのも面白かった。
受けにバレずに暗殺者を始末しながらピクニックするシーンはコントみたいで笑った。攻めの告白シーンも正に愛の奴隷って感じでちょっと格好つかないところが好き。
名倉先生買い。25周年とのこと、おめでとうございます!安心安定のキャラ、お話で、とても楽しかったですが、覚えている自信がちょっと無いかもと思ったので、萌にしました。本編250Pほど+あとがき。表紙右の王様が愛らしくて大好き。そして笠井先生の挿絵がより一層楽しませてくださっています。一番好きなのは73Pの菩薩状態の受けと、鼻の下のびのびの攻めの挿絵です!楽しい!
半月前に祖父を亡くし、国王の座についたユリウス。山脈や海、大河といった天然の要塞に守られ平和で豊かで伝統ある国で、周囲の国との交流が盛んではなかったのですが、大陸中央地帯をようやくまとめた新興国と外交しようとしたところ、使節として訪れたのは、その国の国王で・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マテリーナ(受けの従姉)、カール(受け弟)、パオラ(カールの恋人)、マックス(攻めの側近、人相悪い)、モーゼス(受けの侍従長)、両国王の側近やら貴族やら、護衛やら。モーゼスみたいな役どころ好き。
++攻め受けについて
攻めは割合女たらし。国では大人気、あれこれ軽やかにご自由になさっていたのですが、ユリウスに会うや否や天の雷に打たれたように、一目ぼれ、一途に盲愛というところでしょうか。剣の腕は立つし判断力、危険察知能力は抜群、ユリウスの護衛役としては最高!という印象です。どんなに女たらしでもユリウスがあまりに愛おしくても、一応国王、会った瞬間には手を出したらダメとぐぐっと我慢しているところは楽しかったです!
受けは天使か弥勒菩薩か妖精かという稀有な方。妖精の末裔という伝説があり、容姿は表紙の通り、性善説を信じているに違いない方だし、国民のため国のため懸命に最善を尽くすという方。守ってあげたいと強く思わせるタイプですね。そしてめちゃくちゃ可愛いんです。いざことを為さんという場面では、受けのブツを見て一言「わあ、すごい。大きいです」(爆笑)ど天然なところもある感じですかね。本当に可愛い方でした。
攻め受けともキャラは好きだし、お話は捻りなし楽しく読みやすかったです。楽しいお話、いつも有難うございます!次のご本も楽しみにお待ちしています♡
作者買い
名倉和希先生デビュー25周年おめでとうございます!!
ピュアっピュアな恋に悶絶しまくりました。
ユリウスが無垢で可愛かった(⁎˃ᴗ˂⁎)
アルマンドは戦闘能力高くてユリウスの心を傷つけないとコッソリ刺客を投げナイフで殺す!
カッコヨスギ…♡♡♡
笠井あゆみ先生の絵とすごく合っていて、ニヤニヤが止まらない作品でした♬
甘々好き、ピュアな恋心を思い出したい貴女にオススメです♡
これぞ名倉先生!な、肩の力を抜いて読めるテンポの良い1冊でした。うーん、楽しかった!
そして、デビュー25周年おめでとうございます!
名倉先生が書かれる作品は読むと元気がもらえますね。
ずっと読者を楽しませてくださって、本当にうれしいです。
こちらの作品。序盤の時点で、これは愛おしいタイプの攻めに違いないぞという期待でいっぱいになってしまったのです。
名倉先生作品に多く登場する「受けがかわいすぎて何やらおかしなことになってしまっている攻め」が、毎度癖にサクッと刺さっています。
今作の攻め・アルマンドにもその片鱗が見えて終始ニコニコとしてしまいました。
経験豊富な攻めor受けが、恋愛における言葉の駆け引きが一切通用しない真っさらなひよこちゃんに翻弄され、うぐぐぐ…かわいすぎる…!どうしよう…!となっている図から得られる栄養素は高いと思うんですよね。
国王同士の超絶初心な恋のお話が両視点で綴られていくのですが、これがもうひたすらにコミカルでかわいらしいものでした。受けも攻めもかわいいんです。
どこかぽやぽやしたところのある箱入り王・ユリウスのあまりの危機感のなさに、思わず大丈夫か?となってしまうのですけれど、アルマンドが側にいるし大丈夫だろうと思えてしまう安心感もある不思議。
側近のマックスとのやりとりがおかしくて仕方がないというのに、やはり実力があって王になった人ですから…いざという時には頼りになる一面と、ユリウスが好きすぎて悶える姿のギャップがたまらなく好きでした。
メインキャラクターもサブキャラクターも立っていて良かったな。
国交のなかった国同士の交流・平和すぎる国に忍び寄る暗い影・年の差はあれど若き国王同士の微笑ましいったらない初恋・一国の王同士でどうくっつくのか…?!など、読みどころがたっぷり。
ちょっと綺麗に収まりすぎかな?と思いつつも、国の行く末に関しての伏線もしっかりと生かされていて、キャラクター設定も絶妙に噛み合った安心して読める楽しい1冊でした。
年の差溺愛ものには定評のある名倉和希先生ですが、今回はタイトルからしてハッピーエンドだと安心して読めました。
そしてアルマンドとユリウスの両視点で語られているので、早々に両片思いだと読者は知らされるのです。ユリウスと時間を過ごす度に夢中になるアルマンドが側近のマックスに思いを吐露する場面はコミカルなんですが、ユリウスに危険が迫っていると気が付き密かに護る姿は凄く素敵なんですよ。これぞスパダリの鏡でした。
片やユリウスは城の奥深くに隠された王太子でしたので、国王としての教育は受けていても深窓の令嬢のごとく初心なんです。
凄く面白かったのは幼馴染みであるマテリーナがユリウスの性的指向に真っ先に気が付き、ユリウスのアルマンドへの気持ちに気が付いていた点です。
アルマンドとユリウスですがお互いに相手の立場を慮って中々気持ちを伝えられません、そんなタイミングで起きたユリウスの重臣による謀反をキッカケにして、両国の未来にかかわる大きな転換期を迎えることになります。
殆どの読者は王と王の恋愛はどう決着付けるのかと疑問を持ちながら読み進めて、途中からは絶対にそう落ち着くだろうと期待した結果に落ち着いてました。
アルマンドがユリウスの気持ちを大事にしていたので、2人が結ばれるシーンは終盤に少ししかありませんがそこがまた好みドンピシャでした。
それと242ページ目の12行目の「アルマンド王国の国王だぞ」は「アフティオ王国の国王だぞ」の間違いです。第2刷の時に直ってる事を望みます。
本編も、あとがきも楽しめた、名倉先生25周年おめでとうございます。
アルマンド王とユリウス王は、一見で双方一目惚れ。
二人の心情描写はとてもコミカルで面白い。
深窓育ちのユリウスは、世間知らずで純粋、感情に素直
ユリウスを傷つけないようアルマンドがデレながら刺客から守る場面は、本当に面白かった。
ユリウス・ヴィルヘルム・ヴェステルルンド:18才
千年続くヴェステルルンド国48代目国王 妖精のような美貌
アルマンド・アーレ・アフティオ:30才
アフティオ国2代目国王 無敗の強剣士
弱点は情事 女と二人きりの場で5回刺客に狙われる
楽しみにしてましたよ、名倉さん!
名倉さんで笠井さんのイラストって珍しいですね。
笠井さんのイラストはシリアスなイメージがあったのですが、アルマンドのデレ顔にヤラレました。
1000年の歴史がある大国の深窓の超箱入りなユリウスと、ヤリチン三十路新興国の勇者なアルマンドが出会ったら…?
もう最初のページから、名倉さんキタキタキタキターーーー!!!!でした。
初恋ならではなエピソードも大変微笑ましく、両視点で楽しめました。
物語はだんだん不穏な方向へ進み、二人の恋もどうなるのか!?男同士で王様同士、一緒になれる道はあるのか!?
ハラハラで良いお話でした。いつものように脇キャラも魅力的で。
ただなあ…。なんか最後の事件からの盛り上がりへの流れと、二人の関係をなんとか阻止しようとするお方の辺りが、ちょっと好み?じゃなかったかなあ。
その後の立場も。あとがきにもあるような生き方だと違うかなあ。
ネタバレになってしまいますが、騎士団顧問とか何か政治には関われなくても肩書きをあげて仕事にも生き甲斐を持ってほしかったなあ。
国と臣下のために生きるユリウスを尊重する大人なアルマンド。お幸せにね!
なにかと出てきた不平等条約、こんな良い使い方!さすがです!
おおっっ。これは目からウロコな設定!
国王同士BLは初めて読んだかも知れません。
読んだそばから、この物語のオチはどうなるんだろうと気になって仕方ありませんでした。2国間の未来に関わる問題なので、統合するのかなとか誰かに跡目を譲るのかなとか。
国王2人と2ヵ国の行く末はとりあえず置いといて……国交を結ぶために出会った2人のキングが一目で恋に落ちる物語は、ドキドキに満たされていて面白かったです。
純粋ウブな王・ユリウスと、遊び人の王・アルマンド。お国柄も育ちも性格も見た目も対極にある2人が、フォーリンラブすることから始まっていく恋物語。
共通項はズバリ"初恋"です。
コミカルとシリアスの狭間にあるストーリー展開となっていて、特にBL部分は笑える要素がいっぱい。特にアルマンド視点…側近とのざっくばらんなやりとりが最高です。
ユリウスに一目惚れしたアルマンドは新興国の王様で、戦闘民族的な国民性もあるのかワイルドで自分の気持ちに正直。恋愛方面に無垢すぎるユリウスに骨抜きにされまくる、百戦錬磨のアルマンドの姿に何度笑わされたか分かりません( ´ ▽ ` )
対してユリウスは箱入り王太子なためか、ピュアにピュアを塗り固めたような"生けるピュアリスト"。アルマンドの誘いの意味も分からず、キョトン…ってな感じ。恋愛方面に疎いけど、アルマンドに対する気持ちは結構アツいです。こちらも別の意味で正直(天然ちゃん)なので、それって、アルマンドに好きって言ってるようなもんだよーとツッコミたくなるのはご愛嬌^ ^
こんな感じの主人公のキングたち。
めちゃくちゃ好き同士なのにうまく噛み合わないところもあれば、いい感じの雰囲気のところもあったりと徐々に心を通わせていきます。
アルマンドとユリウスの視点の描きが面白くて、アルマンドのターン、ユリウスのターン…といったように、同じ状況下における2人の心境を読み比べ出来るのは嬉しかったです♪
そんなおもしろ楽しい王様同士のBLと同時並行で起こるのが、ユリウス暗殺計画事件。
ユリウスが統べるヴェステルルンド王国はいわゆる平和ボケしてる歴史ある王国なんですが、きな臭い動きが巻き起こります。それに気付いたのが、アルマンド。アルマンドは戦闘慣れしてるので、異変をすぐに察知しユリウスを狙う黒幕探しに奔走することになります。
ヴェステルルンド王国のため、ユリウス…いや、愛する人のために水面下で動くアルマンドが頼もしいこと。それにアルマンドの部下たちも動きが良くて、いい働きをするんですよ!物語前半のね、ユリウスが何も知らない背後で暗殺者たちを手際よく始末してる様はシュールだけど拍手もんでした。
BLとシリアスの二つの側面から楽しめるストーリー展開は、見どころありの笑いありでした。ストーリーも良いけど、登場人物のキャラが立っているのがイチオシです。
国王同士の恋愛の行き着く先が気になるところでしたが、なるほどそうきたかって感じです。
どちらの国にとっても変革の節目となりますが、大円団に落ち着き読後感は良いものとなりました。
軽快でリズミカルなストーリー運びが読んでいて楽しかったです。ユリウスは可愛いし、アルマンドはカッコいい…2人のナイス初恋カップルに酔いしれた作品でした♪
笠井さんホイホイされてお買い上げ。
名倉さんというとほのぼので温かなお話を書かれる作家さまのイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことのないほのぼの系なお話でした。
主人公は、1000年という長い歴史を持つ大国・ヴェステルルンド王国48代目国王に就いたばかりの若干18歳の若き国王であるユリウス。祖先にエルフの血筋があるその名残を強く受け継いだのか、線の細い体に金髪に白い肌を持つ美貌を誇る青年だ。
父を早くになくした彼は国王だった祖父に大切に愛され次期国王として学びを深めてきた。祖父が亡くなり、悲しみに暮れながらも祖父と同じように国を守るべき善き王になろうとしている。
そんな彼が新たに国交を始めようと狙いをつけたのが隣国のアフティオ王国。
新興国で、祖父は国交を持つことを望まなかったが、ユリウスは同じく代替わりしたばかりという新国王のアルマンドに親近感を抱き会ってみたいと望んだのだった。
果たして会ってみたアルマンドは、めっちゃかっこよく、逞しく、ユリウスは好感を抱くが…?
というお話。
ユリウスの統べるヴェステルルンド王国は、資源も豊かで闘いを望まず、穏やかで豊かな地。そして、箱入りで育てられたユリウスはもう「おぼこい」という形容詞がぴったりのホンワカな性格の持ち主。が、決して無能ということではなく、臣下たちを信頼し常に気を配ることのできる王なのです。
一方のアルマンド。
一言でいうなら「チャラ男」って感じでしょうか。若くきれいな女性に目がなく、その身分でありながら女性遊びがやめられない。国民たちとの距離も近く国民たちからも慕われる王ではあるが、いかんせんヤリチンで「国王」という身分に執着していない、こちらも一般的な王とはちょっと毛色が異なる男性。
その二人は、出会ったその瞬間にお互いに一目ぼれ。
おいおいおい。
曲がりなりにも一国の王がそんな腑抜けで大丈夫なのかい?
と思わず心配になってしまうくらい、キャッキャウフフな感じで序盤ストーリーが動いていくのです。
が、そのほのぼのな雰囲気はとある出来事を介し一変していきます。
臣下たちを心から信頼しているユリウスですが、実は…。
最後の最後まで誰が裏切り者かわからない。
もしかしたらあの人か?それともこの人?もしかしたら、裏切り者は何人もいるのか?
そんな状況に陥りつつも、まあ、お約束ですよね。
アルマンドがいますから。
王と王の恋、ということで、お世継ぎ問題とか色々出てきますが、ベースはほっこりほのぼの。こんなほのぼのな王がらみのお話がいまだかつてあっただろうか、と思ってしまうハートフルなお話。
歴史が古く、臣下たちを信頼することでお互いの信頼を築き上げてきたヴェステルルンド王国。
新興国で、まだできたばかりの国であるアフティオ王国。
そのバックボーンがきちんと生きていて、最後丸く収まるところはさすがベテラン作家さまというべきか。
暴力シーンとか、人を殺める、傷つける、といった描写は若干ありますが、アルマンド×ユリウスの恋といった部分に関しては初めから最後まで一貫して甘々。読後は心がほっこりします。まっさらだったユリウスが、百戦錬磨のアルマンドにあの手この手で翻弄されていくさまはとってもエロ可愛かったです。
甘さと、権力争いといった全く趣の異なるベースが上手にミックスされた、そんな1冊でした。
笠井さんの挿絵は今巻も神。
線の細い、けれど芯のしっかりしたユリウスと、男らしい色香満載のアルマンド。褐色の肌がまた良い。
タイプの異なる二人のイケメンさんたちがとにかく麗しく見ごたえがありました。