魔神皇子の愛しき小鳥

majin oji no itoshiki kotori

魔神皇子の愛しき小鳥
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×212
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

221

レビュー数
10
得点
279
評価数
59
平均
4.7 / 5
神率
76.3%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773063806

あらすじ

辺境の村で養父母たちと暮らしていたカイは偶然が重なり、魔力がない彼には操れないはずの戦闘機を乗りこなしてしまう。
その後、村を守るため、戦闘機パイロットになるカイ。右も左もわからない彼を導くのは、最も濃く魔神の血を引き、帝国最強の第二皇子クロノゼラフ。
自ら伝説の死神級戦闘機に乗り、カリスマと冷酷さを併せ持つクロノゼラフは、時折カイに誰かの姿を重ねているようで……?
抗えない執着の鎖に絡めとられた運命の行方は――!

表題作魔神皇子の愛しき小鳥

アシュタル魔帝国軍上飛将・死神級戦闘機のパイロット,第二皇子,46歳
死神級戦闘機のパイロットになってしまった人間,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

上下段組で読み応えあり

魔神の血を引く者が治める国に戦闘機と、これはファンタジー設定が少々難しいタイプのお話なのかなと思いながら読み進めたのですが…
この独自設定部分が非常におもしろくて一気読みしてしまいました。
新書サイズ上下段で230P超えはうれしい。読み応えがありました。
初めはシンデレラストーリーのような印象を受けつつ、途中でおやおやこれは違うぞ。なるほどこうきたか。おもしろい!と、どんどん印象が変化していく不思議な感覚が楽しめる作品でした。

魔神の血が流れる者が上に立つ帝国を舞台に、敵国から国を護る戦闘機(テンペスタ)とそのパイロットの関係を描いた物語。
テンペスタなど、漢字+カタカナの見慣れない読みの言葉が多々登場します。ですが、しっかりと全てにルビがふってあるので問題なく読めるのではないかなと思います。
先述の通り、ユニークな設定が非常におもしろかったです。

小型のものから大型のものまである戦闘機という存在。
小型のものであれば訓練をすれば人間でも操縦可能なのだそうで。しかしながらもっと大型のものや、さらに上の特別な機体となれば、その機体に見合うような魔力を持つ者でなければそもそも扱えないのです。
ところが、魔力を持たず、辺境の村で暮らしていた今作の主人公で人間のカイが乗りこなしてしまったのだからさあ大変。
帝国で1番のパイロットと名高い第二皇子・クロノゼラフの部下となり戦闘機のパイロットとして、帝国と敵国、クロノグラフの過去、ある人物にまつわる謎に巻き込まれていきます。

BL的な色恋に関しては、読み進めながら初読でドキドキしてほしい気持ちが大きくて本当に何も書けません…が、なかなかに良いものが見られるかと!
そして、登場する戦闘機がどれも個性的でとってもキュートでした。
戦闘機にキュートなんて言葉は似つかわしくないかなと思いつつ、やはりこの言葉を使いたくなってしまいますね。
本編を読まれた方はわかってくださるはず。

宮緒葵先生といえば、気持ちが良いほどの凄まじさを持った執着攻めを期待してしまう自分がどこかにいて、あれ?今回はそこまで執着攻めではない…?と思っていたのです。
ごめんなさい。ちゃんといました。そして好みのタイプのいい感じにねっとりとした執着攻めでした。
あのですね、色っぽいシーンが特にすごかった。後半は執念すら感じます。本当にすごい。
気になった方はぜひ読んでほしいです…すごいので…

設定もストーリー展開も読み応えたっぷりの、大きな執着愛が詰まった作品でした。上下段なことにも納得の1冊です。
一途な攻めや一風変わった設定がお好きな方はぜひ。

7

ほのぼのとした格闘戦(ドッグファイト)

作者買いです。

最近宮緒先生の「ほのぼの」にハマりまくってます。
この作品はアニメ化して欲しいくらいハマりました!!
しばらく他の作品が正しく評価出来ないんじゃ無いかと思うほど良かったです!
絶対ネタバレしたく無いんですがもししちゃってたらごめんなさい(*・ω・)*_ _)ペコリ

出だしは「ア○ロ行きまーす!!」
な感じで始まり、でもトッ○ガン⭐︎⭐︎
ちゃんと空中戦のドックファイトもあり、ほのぼのと興奮しまくりました(笑)
攻めは王家の確執に振り回されいつしか表情の無い子供に。でも元気で能天気な受けの「ラッキー♡」に救われ、ものすごく怖いほどほのぼのと執着し、種付けます!!
交戦(エンゲージ!)格闘戦(ドッグファイト)など独特な言い回しがありますが担当さんが全部ルビを振って下さってるので読みやすかったです!(担当さん感謝(*・ω・)*_ _))

これだけでもドラマなのに、ネタバレしたく無い部分も複雑に絡み合い、宮緒先生の作品の中で1番好きかも!!!

死神級(グリムリーパー)の3機のレプリカ欲しいし軍服とパイロットスーツ、2個アクスタ出して欲しいくらい絵はほのぼの萌えしかない作品でした♡♡♡♡♡

本敵はまだ攻略されてないし、5年後まで時間あるから、5年間、5年後と最低あと2巻は続いて欲しいです♡
欲を言えば大陸制覇して欲しい…
○○の事実を告げる時、小鳥ちゃんはどう反応するんだろう???と考えるだけで萌えまくりですヾ(*ΦωΦ)ノ
ーーコミコミSS読了後ーー
コミコミのSSに○○を伝えるところが載ってました汗
金糸雀宮を作り、そこにほのぼのと小鳥ちゃんを軟禁するお話しです。なんと中にいる子がしゃべります!
必見です♡♡

腐男子さんや、青年マンガ好きな方、トッ○ガン好きなかたにオススメです(⁎˃ᴗ˂⁎)
(※ほのぼの(宮緒先生の新語w)とした作品です笑)

7

私のオタク心がくすぐられました

凄く面白かったです!2段組の大ボリュームですが、ページを捲る手が止まらず夢中で一気読みしました。SNSでネタバレしないように担当者さまが頑張って考えた帯らしいと知り、読み終わった後になるほどと感心しました。読む前は???ですが読後に帯を読み返すと作品の特徴を上手く捉えていて、クスッとしてしまいました。

あらすじに戦闘機とありますが想像していた物と違っていて、私のオタク心を凄く刺激されてしまいました。もう、このシーンだけで妄想力を掻き立てられ大満足してしまいました。

そしてカイが戦闘機のイムドゥグドに乗ることにより何となく彼の正体が分かってしまうのですが、どうしてそうなったのかとか原因が後に判明するのですが、この辺りが凄く上手くて流石だと思いました。

更にクロノゼラフが宮緒先生の攻めらしくて、受けに一途で他に興味がないばかりか大量の精液を受けの体内に注ぎ込むのはいつもの事なんですが、今回はその量が18年分ってとこで吹いてしまいました。(安心して下さい。一気に出しては無いですよwww)

このクロノゼラフが魔神アシュタルトの再来と言われるほど魔力が強いので、18年分の精液で奇跡を起こしちゃってました。とにかくカイの正体が分かった後では溺愛でした。

個人的にこの作品の好きなところは悪い人物がそれなりに処罰されてるところです。思い切りが良くて凄くスッキリします。そして、クロノゼラフがカイと一緒にいる為に持てる力や権力を総動員するところでしょうか?周りが納得してるところにクロノゼラフの恐ろしさを感じました。www

173ページ下段の15行目なんですが、フレースヴェルグではなくて、カイの魔力を吸い上げたとあるのでイムドゥグドの機体だと思うのですがどうでしょうか?
敵機が取り囲んだのはイムドゥグドですよね?そこだけ気になりました。

こういう作品大好きです。ほのぼのとシリアスが上手く混雑してるし、宮緒先生の戦闘機もの良いですね!もっと読みたいです!

6

見える伏線と隠れた真実の交錯が見事です

今回は魔帝国第二皇子で上飛将と孤児の青年のお話です。

墜落した戦闘機にパイロット認識された受様が
攻様とともに隣国の侵攻を止め、新して未来を掴むまで。

ここラクリマ大陸の国は大民に君主も人間の国、
魔神を祖とする君主が人間を支配する魔国、
天使を祖とする君主が人間を治める聖国の
3つに分けられます。

太古の昔
大陸に降りた魔神や天使は人間と交わり
生まれた子供達は人間を凌駕する寿命と身体能力をもち
魔国や聖国と呼ばれる国を建国します。

天使は魔神は魔神を人を堕落させる悪しき者とした為
子孫は対立をし続けますが

時の経過により魔神の子も天使の末裔も血が薄れ
かつてのような圧倒的な力は失われて数を減らしていき
弱体化した彼らを廃する事で人間の国が増え続け
今では魔国は5つ、聖国は1国しか存在しません。

受様の暮らすアシュタル魔帝国は
魔獣の心臓とパイロットの魔力で操る戦闘機を創造して
他の魔国を席巻し、人間達の国にも恐れられています。

人間である受様は魔帝国軍基地にほど近い村にて
若夫婦に拾われて育った孤児でしたが

ネルガ戦闘機と対したアシュタル戦闘機が
受様が薪を拾っていた森に墜落した事で戦闘機に近づき
パイロット認識されて村のために交戦することになります。

受様はネルガの戦闘機を撃沈した為
国民の義務として軍に招聘されてしまいます。
軍に招聘された受様の未来とは!?

圧倒的な魔力で魔帝国に勝利を導く攻様と
人間の孤児ながら戦闘機にパイロット認定された受様の
バトルアクションファンタジーです♪

受様は基地の最高司令官で最高の戦闘機を駆り
戦神と呼ばれる第二皇子の麾下に入ることになります。
この皇子が今回の攻様です♪

攻様は側妃腹ですが強い魔力を持つ魔瞳持ち故に
皇后と皇太子には煙い存在であるために
孤独な立場にいました。

それでも攻様が我が小鳥と呼ぶ
伯爵家の魔瞳持ちの子息を傍近くに置いてから
攻様は少しづつ変わっていきますが

ある事件がきっかけで彼が亡くした事で
攻様は戦いの最前線に好んで立つようになるのです。

受様と攻様の小鳥に何かあるのは明らかですよね♪

受様の過去というか出生の秘密がどうやって明かされるのか
受様をパイロット認定した戦闘機はソレを知っているのか
魔帝国を狙う敵国の侵略をどう食い止めるのか

攻様を廃そうとする皇太子と攻様を狙い続ける皇太子妃
人間の国リベルの手を借り進攻するネルガの将軍
裏で糸を引く天使の末裔セラフィエル聖王

読者にも明らかな伏線を上手く利用しつつ
隠された真実と現状を上手く交差していく展開に
ハラハラ&ワクワク、たいへん楽しく読ませて頂きました。

読み進めていくうちに攻様の執着と大型ワンコ味が
強まっていくのも良かったです♡

5

SF要素入 魔獣戦闘機と魔神のファンタジー

魔人とか魔獣とか天使が闘う世界。みずかね先生の表紙は、不死鳥の赤。
攻の異常な執着が**を変えるファンタジー
凄く面白いので何度も再読中。
1冊で完結しているけど、続編を読みたい!

三体の大魔獣の魔獣石を内蔵した戦闘機は、魔獣の人格を備え 天使の聖光兵器以外無敵
人工知能搭載人格を持つ戦闘機「戦闘妖精・雪風」と構想が似た、SF要素入りのBL。

冒頭はヴィルヴェルの戦死場面。蒼い空が広がる山。
そして、山里に住むカイの描写。
魔獣石を搭載し、魔獣の人格を持つ戦闘機は、戦闘機がパイロットを選ぶ。
魔獣と会話をしながら戦闘を行う場面はワクワク。
天使より、魔獣のほうが情が厚くて魅力的。

---
アシュタル魔帝国の3機の魔獣戦闘機「テンペスタ」の死神級パイロット
●クロノゼラフ・アシュタル:【魔瞳】46才 「フレースヴェルク」のパイロット 
先祖返りの第二王子 「小鳥」を失い死に場所を探す

●ヴィルベル:【魔瞳】18年前戦死 「フェニクス(不死鳥)」のパイロット 魔獣機と会話できる 
伯爵家次男 6才から王子の友 金髪蜂蜜色の瞳 「ラッキー」が口癖 

●カイ:【特殊】18才 山里の捨て子 魔瞳無し 優しく思いやり深く純真 
誇り高い魔獣機「イムドゥクト」に気に入られ、魔獣機と会話 ヴィルベルの記憶を持つ不思議な人物


--※後半は、ガッツリBL。 
注意点 後半、カイとヴィルの名が??な箇所あり。

4

執着攻め様がさすが(≧▽≦)

読み始め、一途で健気だわ~、と思っていたら、はやり宮緒先生の描かれる攻め様でした。
これ一途って言わない…めっちゃ執着やん"(ノ*>∀<)ノ

受け様は平民で人間のカイ。
なぜか戦闘機に魔力を認められ、パイロットになることに。
攻め様は魔神の血を強く引き継いだ、第二皇子で戦闘機パイロットのクロノゼラフ。

ルビがすごい。
独特の言葉にはまめにルビかふってあるので、読みづらくはないのです。
担当さんありがとうございます。
でも、国やら人やら飛行機やら、いろんな名前が出てきて覚えられない。
ん!?これどこの国だっけ!?何の名前だっけ!?と行きつ戻りつ(^_^;)
上下2段にたっぷりで、読み応え満点。

しょっちゅう出てくるクロノゼラフが口にする『私の小鳥』の存在。
カイが時折頭に浮かぶ風景。
私が想像してたのとは違ってて、なるほど、そうだったのか、でした。

クロノゼラフと、彼の小鳥であるヴィルベル。
お互いに認め合える、唯一の存在で。
最初にヴィルベルを失った時のクロノゼラフの慟哭を思うと、泣けるし萌える。
そのシチュエーション、大好き(*^ω^*)
ヴィルベルと再会した時のクロノゼラフも好きだし、2度目に見失った時の焦燥ぶりもいいですわ~。
とっても好きで、なんて健気で一途な攻め様かと思っていたのですけどね。

手に入れたからにはもう絶対に手放さない、と壮大な鳥籠を用意しようと画策しているクロノゼラフで、素晴らしい執着を披露してくれました。
まぁ、1度失ってるからね、心配にもなるわね。

後書きで、魔力が燃料なので環境に優しい、と書かれてて、笑っちゃいました。
エコな戦闘機なのか(≧▽≦)

イラストはみずかねりょう先生。
パイロットスーツ姿がカッコいい(*ˊᵕˋ*)
服を着てても着てなくても美しいです(˶ᐢωᐢ˶)

1

読み応えたっぷり。カタカナもたっぷり。

設定が細かいのと、2段記載のパンパンに詰まった文章と、カタカタいっぱいの用語に、前半はヒィ〜!となりました。
私もそれなりにBL小説を読んできたと思っていましたが、まだまだ修行が足りないようですね…理解するのにちょっと手こずりました。独自設定色が強いファンタジーに関しては読みこなせるのが難しいときがあったりで内容を落とし込むのに時間がかかりますが、読み終えたときの達成感は嬉しかったです。

人間関係や世界の対立構造、過去と未来の時間軸、設定うんぬんを理解するのが大変でしたが、それを乗り越えた先に待っていた最大限に高められた甘さと溺愛のBLで全部忘れちゃいました。
前半部分さえ読みこなせればあとは割と読みやすいかなって思います。私はとにかくカタカナに翻弄されたクチなので、カタカナ得意な方は問題なく前半からスラスラ読めると思います。


簡単に言うと、戦闘機パイロット同士の恋愛物語です。これがまた普通の話に終始してないから中身が濃い一冊です。

転生もの…ではなくて、再生ものでしょうか。
18年前に死んだ愛する幼なじみ・ヴィルベルが、別人の身体・カイになって現れる再会ものになります。カイとヴィルベルは同一人物ですが、記憶も最初からあるわけじゃなく徐々に取り戻していくので、ここら辺は記憶が過去と現在が入り混じる状態…なので、別人なのか同一人物なのか、ハッキリと分かりにくいところもチラホラ。
ヴィルベルはカイとして生きてきた時間も確かにあって、カイとしての姿もちゃんとある。結局どっちが本体?と疑問でした。


でもこのどっち?という不思議な感覚がこの作品の面白いところです。「転生」じゃなく「再生」言ったところが、ここに掛かってくるので。

ヴィルベルの生前に起こった忌まわしい事件が、「再生」に関わっています。これがまたファンタジーらしい顛末で、昨今の転生ブームとは一線を画すシナリオになっていたのはひねりが効いていて面白かったです。
そこに出会った時から幼なじみを愛し続けた皇子のクロノゼラフの濃密な愛情が混ざり合い、BLに関してはカイ(ヴィルベル)を逃すまいとガチガチに愛し倒すクロノゼラフの執着愛にドキドキしました。
宮緒先生の描く執着攻めはこうでないとね!って感じです^ ^


帝国の終焉…身内はもちろん周辺国や対立世界との戦いはめちゃくちゃ見応えあります。敵が多い〜…と思ったけど、過酷な状況で共に戦うパイロットとしての絆や信頼感、愛する者を守る責任感が映えるシーンではあるんですよね。
2人を取り巻く問題が全て解決したあとのラブラブイチャイチャが盛り上がるのは、そうした背景があるからでしょう。ハッピーすぎる程にハッピーなエンディングでした♪


最初の手こずった気持ちを忘れるくらい最後はのめり込みました。BL部分が良いな〜…執着心がすごく良い。
スケールの大きいお話ですが、読み応えたっぷりなのでおススメです。

それと、魔神の力が強いクロノゼラフの恐るべきパワーが最後の最後に分かりまして、これは驚きました。(そんなことできんのね…)
あとがきにもちょっと触れてるので、あとがきを先読みしないように注意した方が良いと思います^ ^

8

空飛ぶの好き♡

宮緒先生&みずかね先生買い。カラー口絵の超絶麗しい、カッコいい絵で「お?」と思っていましたが、ガチで機体で空飛んでます!カッコいいー空飛ぶの好き!二人の恋心云々というより、設定が好きだったので応援の意味もこめて萌2にしました!本編なんと二段組220Pほど+あとがき。読み応えたっぷり。みずかね先生の描かれるパイロットスーツかっこいい!!!!!!!!!!!!

アシュタル魔帝国で養父母と弟妹と暮らすカイ。山で柴刈りをしていたら、アシュタル魔帝国の戦闘機が墜落するのに遭遇します。木々をなぎ倒し墜落した機体に近寄りパイロットを介抱しようとしたところ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ヴィルベル(故人)、レオポルト(皇太子、攻め兄)、リスティル(皇太子妃)、
ダニエル(整備技術士)、ローデリヒ(受けの異母兄)、
フェニクス(ヴィルベルの乗っていた戦闘機)、フレースヴェルグ(攻めの戦闘機)、イムドゥグド(受けが乗ることになった戦闘機)、アシュタル魔帝国に攻めてくる方々。

++好きだったところ

カッコいいんですよ、各種戦闘機等の設定が!
イムドゥグド(戦闘機、テンペスタというルビ)は受けと会話成立!とっても強い元魔獣の心臓がコアになっているので、ちょっと偉そうな感じで喋るのが個人的にツボ♡

フレースヴェルグは喋らないですが、無敵感、相対する敵が感じる恐怖感は、宮緒先生の筆力でばっちり!おしっこちびるって感じで怖いですwwwその機体を操るクロノゼラフ(第二皇子)が重厚なこわーい権力あるって感じの方なので、機体だけでなくパイロットそのものもこわーい。

死神級(=超強いという意味)の戦闘機はもう一機「フェニクス」があったのですが、ヴィルベル(攻めが愛しく感じていた方)と共に撃墜されちゃったとのこと、残念。きっと某先生の漫画よろしく、燃えるような機体で美しく空を舞ったと勝手に想像。フェニクス、カムバックーぷりーず。

あと各種用語に独特のルビふってあって、ルビ苦手な方はちょっと泣き入るかもしれませんが、とにかくカッコいいーー!シビレルー

恋心の方も、クロノゼラフがカッコいい系でずっと頑張ってくれて(最後に執着のあまり弱ってる感じのところもありましたが)、カッコいい!という印象のまま読み終えることができました!こういう異世界SFなお話、しかも空飛ぶお話!大好きなんだよなあ。もうちょっと読める機会が増えてほしいなあ♡

3

壮大なストーリー・安定の執着攻め

いや〜、安定の宮緒先生の「溺愛執着攻め」、そしてエロスがあり、とてもとても読み応えのある作品でした◎

ファンタジー設定で、国同士の争いや戦闘機の構造など最初は頭が追いつかず
心配になったのですが、杞憂でした。
ストーリーに惹き込まれて、最後まで一気に読めてしまいます。

主人公二人の絡みがそれはそれは官能的で…読みながらごくり、と喉が鳴って他と思います、多分。

18年間忘れられずにいる相手と、初めて体を重ねることができる喜びが、官能的に表現されておりました。

クロノゼラフが愛しのヴィルベルを呼ぶ時の「そなた」「愛しい小鳥」などの呼称にも、時代物っぽさ(ノスタルジーと言うのかな)を感じてきゅんとしました。

ヴィルベルの名前を他の人に呼ばせないため、「金糸雀(カナリヤ)の君」と呼ばせていた…なんてところからも、執着心・独占欲がダダ漏れ(元々隠す気もないのだけど)ですね。よき…

=========
欲を言えばここが…、というか、ん?私の捉えていたキャラの性格と違うな?と思ってしまった点が一つ。
一最後のSS(2人が魔帝国士官学校に通う学生だった頃の話)のヴィルベルが、いじめっ子に対して嘘泣きしてクロノゼラフを呼び寄せ、仕返しさせてほくほく笑う、というところ。

ヴィルベルって、私の中ではそういうやり方で(自分で反撃せずに、攻めをうまく利用する)あっかんべーするような印象ではなかったため、ちょっと違和感を感じてしまったのでした。

※+、個人的な地雷(妊娠)があったものの、それは私の趣向に合わないというだけで素敵なお話だと思ったため、評価要素には含んでいません☺︎

2

読みやすくて一気読み。小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥。

予約して買ったのにやっと今日読みました。2段組だし戦闘機ものとのことだったので尻込みしてました。

もっと早く読めば良かった!
読みやすくてお話に夢中でさくさく読み終わりました。

宮緒さん、今回の執着はいつもと違う?
犬と飼い主じゃないし、なんか爽やかですらある!
クロノゼラフ、18年も…(泣)と思ってたら、あらら。

やっぱり宮緒流執着攻めだったかも。

最初からそうかな〜?とは思った伏線がやっぱりで。良かったね!!だったけど、最後を読むとやっぱり宮緒攻めだ。

だから受けの人権!!
確かにカイの苦しみは解決するかもしれないけど、それ以外の目的が自分の為じゃん!

とっても凝った良いお話でした。
私の小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥小鳥。ワンコ攻めから新しい関係性が誕生したのかな?

2

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