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ouma ga toki no hanaya de aimasho
8月末まで行われていたキャラ文庫さんのバースディフェア。そのフェアに合わせて購入した小説がどどん!と届いていて、一冊ずつじっくり読んでいます。
大好きな海野幸先生の作品、今回読んだこちらはゾクっとする怪しさ・怖さの霊媒BL。コウキ。先生による表紙や挿絵も怖さと怪しさ満点でした。
ワケあり花屋×無自覚霊媒体質リーマンというカプのお話。
主人公は会社員の光春(みつはる・受け)。幼い頃から見えない存在に悩まされてきた彼ですが、それを周囲に告げても誰にも信じてもらえず嘘つき呼ばわりされ、自ら意見を行ったり感想を述べたりすることが極端に苦手になってしまった人物です。
そんな光春が恋をした相手は、商店街で花屋を営む店主・蘇芳(すおう・攻め)。
具合が悪く倒れそうになっていたところを助けられてから足繁く蘇芳の店に通うようになり、思わせぶりな態度にときめく光春。
しかしそんな折、光春の周囲で怪しげな現象が起こるようになりー
と続きます。
除霊の絡むオカルトBLではあるのですが、蘇芳との関わりによって光春が自分自身の言葉を口に出せるようになっていく過程が見事でした。さすが海野先生だなあ…
還俗してから荒れて二丁目を出入りしていたという攻めの蘇芳は手練れっぷりを見せてくれるのですが、ふとした拍子に零れる光晴の言葉に頬を赤く染めていたり、嬉しがっていたりして可愛い!
受けの光晴視点で書かれたお話ですが、実は救われたのは光春だけでなく、蘇芳もまた”嘘をつかない”まっすぐな光春の言葉によって今後の除霊との向き合い方を後押しされ、勇気をもらっているんですよね。
一方的に支え・支えられ…という関係ではなく、互いに影響を与え合っている関係性がとても魅力的でした✨
そしてホラー部分の描写はゾクっとする怖さ!
これからしばらく、カーテンの隙間が怖くなってしまいそうなので、ペットにくっついて心を落ち着かせながら寝ようと思います笑
怪異に翻弄される二人の確かな愛と、言葉を信じること・口に出して発することの大切さが感じられ、考えさせられるお話でした。
夏だ!ホラーだ!BLだ!と言う訳で、1人ホラーBL強化月刊実施中です。
今回は【元僧侶の花屋さん×霊感体質で気弱なリーマン】のCP。
割とがっつりホラー描写が怖くて、ゾクゾク楽しめました〜〜!
幼い頃から霊感体質で、周囲から虚言を疑われて育った主人公・光春。
誰も信じてくれない環境がトラウマとなり、自分の意見を上手く言えない口下手な青年へと成長。
そんな光春が、攻めの蘇芳と出会ったことで少しずつトラウマを克服していく、光春の成長物語でもありました。
一途に蘇芳へ想いを寄せる光春のいじらしさが可愛く、恥じらいながら嫉妬心を認める素直さも可愛い……!
何だか小動物みたいな庇護欲を唆られるキャラクターで、蘇芳が放っておけなかったのも良く分かる笑
一方、元僧侶の蘇芳のキャラが余りピンと来ず……
元僧侶と言う特殊設定なのに、チャラい優男みたいなキャラになっていて、個人的に余り魅力を感じませんでした(すみません)
いっその事、もっと遊び人で色ボケ坊主みたいな癖のあるキャラの方が印象に残ったかな…と。
(そんな色ボケ坊主が、受けだけに夢中になる展開が好きなだけです笑)
ストーリーのクオリティが高く、読み応えのある一冊でしたが、残念ながら今回は自分の好みのCPでは無かったのでBL的には〝萌〟評価に。
ホラー描写がなかなか怖くて、暑い夏にピッタリな一冊でした◎
↑怖いアイテムですよね。
切り離された身体の一部分ですもんね。
夏なのでホラーちっくなこちらの作品、手に取りました。
怖ーい話、大好きです。
攻めは美貌の花屋さん。
元僧侶というポテンシャル持ち。
受けは無自覚な霊取り憑かれ体質のリーマン。
幼い頃からこの世のものではないモノを見てしまい、虚言癖を疑われてしまった過去があります。
そんな二人が、出逢い、対峙する得体のしれない存在。
徐々にこの怪異の正体がわかる経緯もテンポよくて、飽きずに一気に読んじゃいました。
二人の惹かれ合うポイントも分かりやすくて、文句なし。
いや、本当に毎日暑いですからね。
この作品読んで、ゾワッとしてみるのも良いかも、ですよ。
霊が見えたり感じたりできる二人の物語です。確かにホラーの要素がありますが、そういう設定も上手く使って二人が恋人同士になり、更には上手くいってなかった人間関係を改善していこうと前向きになれるストーリーなので、読後感はとても気分が晴れやかでした。
光春は子供の頃から誰かに見られている視線を感じたりして、それを言うと周りからは根拠が無いとずっと嘘つき呼ばわりされます。なので、大人になっても自分の発言が嘘っぽいと言われるのではないか?と、素直な感想などを言葉にする事に恐怖心があります。人とのコミニケーションにコンプレックスがあるんです。会社の人のペットの写真にすら、素直に感想が言えないのです。
光春はある日狭いビルの隙間で具合が悪くなっている所を蘇芳に助けられます。実は蘇芳にも光春よりも更に強い霊感があるんですが、取り憑いた霊に悩まされている光春をさりげなく助けてあげます。
確かに怖い場面はありますが、光春は蘇芳という理解者が現れた事により、少しずつ人との会話も出来るようになっていくのが読んでいて嬉しい気持ちになりながら読みました。
そして、蘇芳にも強すぎる霊を見る力の為に、悲しい立場にあることが分かります。光春は蘇芳を救ってあげたいと、不慣れながらも自分の考える素直な気持ちを蘇芳に伝える場面が良かったです。
蘇芳の立場はなかなか厄介でしたので、直接読んで見て欲しいです。蘇芳はずっと光春に対して優しくて、グイグイと光春に行くのですが、光春から大胆に来られると、急に照れてしまったりする、とても魅力的な攻めでした!
読後に海野幸先生のあとがきを読んだのですが、カーテンの隙間が怖い時の対処法というか、先生のご友人の意見というのが書いてあり。これを読めば大概の人は怖さを克服できるんじゃない?とおもいました(個人の意見ですw)
そして、なによりコウキ。先生のキャラクターのお顔が素晴らしくて、蘇芳も光春もとても素敵でした。
元僧侶の花屋と憑かれやすいサラリーマン
光春(受け)は体調不良を押しての仕事帰り、誰かの視線に怯えながらふらふらしているところを、花屋の蘇芳(攻め)に助けられます。
蘇芳に一目惚れした光春は、元々家に花を飾るのを習慣にしていたので、それ以来蘇芳の店に寄るのが習慣になります。
蘇芳がフレンドリーに接してくれるので勘違いしそうになるのを自省する日々です。
そんなある時から、ストーカーと思しき誰かからの視線や奇妙な出来事を誰にも相談できず神経がすり減る毎日を送っていると、心配した蘇芳に‥
「闇に香る赤い花」「花と言葉を束にして」の中編2編。
前半は光春がずっと執着されてた霊との話と2人がくっつくまで。
後半は、元カレが出てきて引っ掻き回される話と蘇芳の未練に光春が背中を押す話。
昔からいつも誰かに見られている追いかけられている気がする光春。
が、それは他の誰にも見えなかった為、虚言癖を疑われ、自分の言葉をいつも疑われるようになってしまい、嘘だと思われないよう気をつけるせいで余計に怪しまれることになってしまい、話すのが苦手になってしまいます。
実は、光春は霊感が強く霊の気配を感じていて、共感してもらえる人が周りにいなかったため虚言癖を疑われていたのですが、そのことには全く触れられないまま話は進むので前編の真ん中くらいまでは何が起こっているのかわかりません。
その上、蘇芳も思わせぶりな言動をするので、実は蘇芳が黒幕なのかとミスリードされる展開になっています。
オカルトとBLという好きなものを一緒にした美味しい話と思っていたのですが、恋愛部分がなかった方が良かったのではと思いました。
特に、前半で蘇芳が遊び人だったことがわかった時はかなりがっかりしました。
私が受けの遊び人は許せて身攻めの遊び人は嫌いだという勝手な理由です。
それまでの言動で、崩れた色気があるとはいえ、包容力のある頼れる存在と思って読んでいたので、爛れた生活をおくっていた人だと明かされた瞬間勝手に裏切られた気がして読む気が失せてしまって困りました。まだ前編少しと後編丸々残ってたのに。
後半部分でそんな気持ちになるのもわからないでもない気の毒な人だと明かされるのですが、それでもやさぐれるなら色事の方にやさぐれるのではなく別の方向に行って欲しいかったなと思いました。
そしてそのまま、慣れない光春にがっついてしまうのもちょっと嫌な気持ちになりました。
自分は二丁目で散々遊んできたからそういう付き合いだったかもしれないけど、誰とも付き合ったことのない光春相手なんだから、自分本位にがっつかないでゆっくり進めてほしかった。
前半では挿入までやらなくてもいいくらい。
最後の早急な展開にガッカリして、それまでの怖くてでもいい話が台無しになった気がしました。
読むのを断念しようかと思ったくらい読む気が無くなったのですが、頑張って読んだ結果、後半はオカルトも恋愛も良かったと思います。
元カレがきて引っ掻き回されるのはよくあるパターンですが、横入りしようとするのではなく怪異がらみと元カレの性格の悪さの話なので面白く読みました。
元カレに同情する安定の光春でしたが、自業自得の嫌いがある元カレくんはちゃんと自分の行動を顧みるまで安らぎを与えてはいけない思います。
とてもそんな日が来るようには思えないけど、いつか誰かに刺されるんじゃないかしら。
光春は身近に霊感のある人がいたならきっと早くから自覚して対処がとれ、このような孤独な人生を送らなくても良かったと思うと気の毒。
蘇芳が、見目の良さから苦労してきて、僧侶修行で生き甲斐を見つけたのにも関わらず、生来の霊感の強さのせいで道が閉ざされ、やさぐれてしまうのもまた気の毒ではありましたが、爛れた生活の方へシフトしてなかったら神評価にしてましたね。
ただの性癖なので私はすごーく気になりましたが、気にしないのなら良いお話だったと思います。
前情報無しで読んだら「えっ」ってなりました。えっ、ホラー? 逢魔が時って、そういう……?
タイトルの後半部分が「花屋で会いましょう」で、私はその部分にばかり注目してしまい、「逢魔が時の」の不穏さをスルーしてしまったんですね。よく見れば、表紙の赤いリボンも滴り落ちる血みたいでした。
ホラーBLですが、マジもんのホラーほどは怖くなかったです。一番怖かったのは、冒頭の蘇芳の初登場シーンです。こんな禍々しい登場のしかたをする攻め様っている!?(いなくはない。) てっきりこの人が怪奇現象かと思いました。
のっけからビビりましたが、中身はホラー系ヒューマンドラマといった感じで、BL部分以外のストーリーも面白かったです。
BL部分はというと、溺愛で甘々な感じ。両片想いからの相思相愛で、受けの遠野が蘇芳に甘え過ぎてはいけないかもと葛藤するけど、結局欲望に負けるところが、ほほえましくて良いです。
元僧侶のイケメン花屋と幼い頃から異質体質で自分の意見を口にするのが怖いリーマン。
レビューで、寝る前読むと怖いとあったのでビクビクしながら読んでいたら、身構えていたこともあってか、そこまでホラーではありませんでした。
2作収録されているのですが、後半のお話に出てくる攻めの元カレが受けにストーカーして現れるほうが、よほどまりあげはにはホラーだった。
人間ホラー。
それ以外はいつもの海野先生で、攻めがめちゃくちゃ受けを溺愛していて、過保護っぽくて甘々で良きでした。
先生買い。雑誌で読んでいたのに、もう一回読んで、ぐいぐい引き込まれるんで、面白いんだと思いますが、特に後半コワイ。読み返すのは躊躇われるレベルで、恋話をぶっ飛ばしてしまったので萌にしました。雑誌掲載の本編150Pほど+書き下ろしの本編続き140Pほど+あとがき。カーテンの隙間が怖い人は要注意です。
朝夕に鐘をつく寺がある町に住む光春。少し前に体調を崩した時に助けてくれた花屋のイケメンが忘れられず、しょっちゅう花を買いに立ち寄っています。買った花を持って帰る途中、ふと首筋に視線を感じて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの会社の上司、同僚、攻めの元カレ、怪異ぐらいかな。海野先生の怪異系のお話では、怖さレベルあがった気がします。
++攻め受けについて
攻めは寺の次男坊。元から霊力強かったためか、修行していざ寺の仕事をがんばんべと思っていたら、その霊力の強さに死者の霊たちがざわめいて、鎮まらなくなってしまったという経緯あり、あきらめて花屋になったという方(ちょっと可哀想)。そんなことがあったので一時荒れて二丁目界隈でブイブイ言わせていた模様。(その時の知り合いが後半登場)。ちょっと軽めな感じがしました。
受けは昔から人に見えないものが見えていて人に信じてもらえなかったため、周りとの関わり方が上手くいかないことがある方。真面目でいつも人の様子をうかがっているような印象でした。そんな方が自分が見えていたものを肯定してもらえ、あまつさえ祓ってくれるイケメン(攻め)には惚れること間違いなしですよね。
攻め受けの恋話はふんふんと呼んだのですが、とにかく怖かったのが怪異。
可愛くない。怖いの一点張り。怖いもの大嫌いな私にとって、「読めない!」というレベルより二歩手前ぐらいでしたが、怖かったー。特にカーテンの隙間話。ダメですよ、カーテンはきっちり閉めないとね!
海野先生、あとがきによればホラーがお好きらしいです。先生、勝手な物言いですが、次回はちょっと可愛げのある怪異にしてください・・・よろしくお願いいたします。
光春(受け)のバチバチな片思いからはじまる。攻め←←←←受けという構図が好きなので、わくわくして読んでましたが、どうやら最初から両思いみたいです。
光春のお人好しがじわじわと不快になる。光春に憑いていた霊が女なのもあって、成仏してこの世に居ないのにそこまで気にかける? とずっとイライラします。
色んな男を抱いてきた蘇芳の熟れ感がエロい。脱いだ時に香るでしょ、と腰に香水つけてる理由を明かしたシーンがえっち過ぎた。
あらゆる仕草、動作、言動が、過去に付き合って男にもそういうことしてたのかなって考えちゃって、光春が嫉妬する――みたいな描写があってもよかったのになって妄想するくらいには良い攻め。
後々、蘇芳の元カレが現れて、光春がもやもやするところを見れて満足。受けの嫉妬と独占欲は国宝級の可愛さ!
絵が綺麗だしキャラデザも最高だから挿絵もっとほしかった。
ホラーのハラハラ感も味わえる新鮮な作品でした。
海野先生のオカルトなお話、きっちりしっかり怖いです。
特に書き下ろしの方は、霊に憑かれるのも、その姿を見るのもイヤですわ。
でも、怖い話、好きなので、楽しく読ませて頂きました。
受け様は霊に好かれやすい体質の遠野。
攻め様の蘇芳は色気のある超絶美形の花屋さん。
遠野の体調が悪い時に蘇芳に助けてもらい、以来花を買いに訪れるように。
「あなたは特別」と時に優しく気を使ってくれ、時に色っぽく微笑んでくれる蘇芳。
ん~?これ、遠野にアプローチしてるよね(*´艸`*)と思うのに、はぐらかすのもお上手でして。
幼い頃から周囲の人には見えない、物陰に潜む人影が見えて、虚言癖を疑われてきた遠野は、自分の意見とか気持ちを告げるのが怖い。
どうせ信じて貰えない、という諦めが、言葉にするのを躊躇ってしまう。
そんな遠野が蘇芳によって、言葉にして伝える勇気を持てるようになるのが、とても気持ちよかったです。
また霊に対して、寂しい気持ちに寄り添い、誠実で真っ直ぐな言葉をかける遠野の優しさが沁みました。
これは、好かれるわ(^_^;)
でもって、LOVEの方ですよ。
「待ってるより仕掛ける方が性に合ってる」なんて言っちゃう蘇芳に、きゃーー、トキメク"(ノ*>∀<)ノ
服を脱いだら匂うように香水をつけてるのにも、クラクラしちゃう。
(´Д`)ハァ…
2人がお互いに相手の言葉に背中を押されているのも嬉しい(*^^*)
言葉にするのも、それを信じるのも大切なんだよなぁ、としみじみでした。