鏡よ鏡、お城に隠れているのは誰?

kagami yo kagami oshiro ni kakureteiru noha dare

鏡よ鏡、お城に隠れているのは誰?
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神61
  • 萌×218
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
15
得点
394
評価数
87
平均
4.6 / 5
神率
70.1%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011023

あらすじ

アイドル上がりの遅咲きの俳優が、連ドラ主役に大抜擢!? 人気カメラマン×注目の若手俳優の、業界ドラマチックラブ第2弾!!

表題作鏡よ鏡、お城に隠れているのは誰?

氏家 紹惟、41歳、有名写真家で実業家
瀬戸 永利、33歳、役者・モデル

レビュー投稿数15

良き!

先生買い。2なので、どうだろう?と思っていましたが、良かった!良かったんですよ!めちゃ好き。だったので神にしました。攻め受けとも好きだし、お話も良かったです。芸能界もので、俳優としての幅を出すって感じのお話が好きな方でしたら、ぜひぜひ1作目から!

変わらず人気絶頂の永利。紹惟との同居生活も順調だったのですが、主演ドラマで相棒となる役者がどうやら永利のことを嫌いらしいと分かって・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
十川(永利のドラマの相棒役)、桶谷(永利のマネージャー)、小田(永利と仲良しな俳優)、小松(十川のマネージャー)ぐらいかな。十川くん、頑張りました!

++良かったところ

紹惟がねえ♡良い♡彼にしては珍しくわかりやすく焦ってるし嫉妬してるし♡攻めザマア展開好きなんで、「ふふ、もっと焦れ焦れ」とニマニマしてたんです。

そう、今回は、全面的に、俳優として苦悩する永利、そして成長する永利がもがいて輝いていく様を、傍から見てそっと応援しつつ、焦れてるんですよ、紹惟が!ふふふ。たまらん。おっさんの永利に寄せる愛情の深さが、人間味の深さを伴っているように感じられて、より生々しくリアルに感じられて、映画一本見ているような気分でした。

永利は変わらずキレイちゃんなんだけど、十川に新しい自分を引き出されて、ああ役者としてまた一歩進んだんだわという印象です。これからもこんな風にひっそり一生懸命もがいて頑張っていくタイプなんだろうなあ。そっと応援していきたくなるので、私は桶谷ポジションになりたい(笑)

永利の頑張りと、それに焦れる紹惟と、ちゃちゃ入れてくる十川、小田さん、支える桶谷さん、全部上手くハマって読後感がとっても良かった一冊でした!

12

あの紹惟が…!!!

『鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?』の続編になります。
こちらを読んでいないと紹惟と永利のちゃんとした関係性がわからないと思うので
先にこちらを読むことをオススメします。

今回もとても面白かったです。
二人の話だけじゃなく、永利の仕事のお話がガッツリ書かれていて
十川くんに興味津々でした。
永利が仕事のことで悩む中、紹惟の浮気疑惑があったりと
はたからみたら紹惟が永利に夢中なのがわかるのに
本人(永利)は全然わかってないんですよね~。

十川に対して嫉妬する紹惟は最高でした…!!!
あの紹惟が…!と感動してしまいました。


仕事のお話がメインになるので、甘々な二人をたっぷりとみることは出来ませんとでしたが
とても面白くて読んでよかったと心から思いました。

12

すっごく良かったよ〜〜〜〜!!!

うおぉおおおおーーーー!最高だった!!!

とにかく時間が足りない二人でした。

あらすじから主人公が辛い目に合いそうな予感がして、なかなか読めずに寝かせてました。読み始めても十川からの行為への悩みや主人公の自信のなさに共感しすぎてしんどかった。

しかしっ!さすが続編。素晴らしいです!

最後まで読むと本当に至れり尽くせりです。

読んでて、あれ?攻めの出番が少なくない?主人公の一皮剥けるのがメインなのかな?なんなら十川と共に一冊書いて欲しいな♡くらい新しいカップル誕生か?と思うほど書き込まれてました。とっても読み応えがあり、何回もアレですが、主人公が一皮どころか何枚も剥けてて。

でもやっぱり公式はこの二人だな!
攻めの本音がむき出しになるとこ!今回も主人公のために陰ながら助けてたり頑張ってたとこ!お前だけだ!なとこっ!

二人が一段上のステージに上がりましたね。主人公がずっといつも不安だったり、攻めが格好をつけていたかったり、どこか心の底から信じ合えていなかったな〜と思ってたところ!!
ちゃんとちゃんと向き合って伝えあってしがみついて。や〜良かった〜!
相手がどんなになっても愛してるんだね!

前作のあの頃の主人公に教えてあげたいですね。ずっとモヤモヤしてたのが最後の十数ページでスカッとしました。

読む前は気持ちも体も疲れ切ってたのに、読んだら元気になりました。はぁ〜心地よい。

12

成長を遂げる受けさんのカッコよさに悶絶。

作家買い。
2020年に刊行された『鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?』の続編ですが、前作がとっても面白かったのでこちらの発売も楽しみに待っていました。

めっちゃ良かった…。
前作で恋人同士になった二人のその後、を描く作品はそう珍しくはありませんが、当て馬くんが登場したり浮気疑惑が発生したり、というものも多くある中、今作品は受けの永利の成長にスポットを当てた感がある、そんな作品でした。

続きものなので前作未読だと理解できません。
前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。



赤ちゃんの時に芸能デビューを果たした永利は、年齢がそのまま芸歴でもある俳優だ。だが若かりし頃は全く売れず鳴かず飛ばずの芸能人。そんな彼が一躍人気芸能人に躍り出たのは、天才カメラマンと称される高名な写真家・氏家紹惟の被写体として抜擢されたからだった。

その時からずっと紹惟に思いを寄せていた永利だったがー。

というのが前作で描かれていたお話。

今巻は、紆余曲折あり、無事恋人同士となった二人は、同棲しながら今も蜜月の時を過ごしていて…。

というところからスタート。

人気俳優として名をはせる永利は、けれど自分の人気は虚構のものだと知っている。紹惟のおかげで、人気が出ただけなのだと。次々と舞い込む主演の座だが、自分のメッキがいつはがれてしまうのかと不安に駆られてしまうのだ。

そんな中、新しいドラマの収録で、かつて暴力事件を起こしたことがきっかけで自粛していた俳優・十川と共演することに。そして、十川からあからさまな嫌悪の感情を向けられた永利はー。

というのが今巻のお話。

前巻が氏家紹惟と永利の恋の成就をベースに描いた作品だとすると、続編である今巻は永利が役者として、そして紹惟の恋人として、「己」を確固たるものにしていく、そんなお話でした。

永利が新たに主演として演じるのは、さながら、名作「ジキルとハイド」をオマージュしたような作品。誠実で、優しい一面とは反対に、どす黒く自分の欲望に忠実な一面を持つ青年。この役柄を通して、今まで「いい人であろう」とし続けてきた永利とオーバーラップさせながら進むストーリーで、さすが小中先生、という秀逸なストーリー展開でした。

自分の自信のなさを、彼は『いい人』の面で隠してきた。
それは、紹惟との関係しかり。
「瀬戸永利」を演じ続けてきた、と言ってもいいかも。

けれど、永利は、演じる中で、そして十川や先輩俳優の小田さんと絡む中で、自分を模索し、そして瀬戸永利としても俳優としても、殻を破った、そんな感じがしました。

それは、紹惟との関係においても同じ。
嫌われないように、彼に捨てられないように。
それだけが、永利の俳優として活動していく上での原動力だった。それが、彼が本当の意味で「瀬戸永利」になったのだと。

終盤で、十川くんのマネさんとのやり取りがありますが、あの件はもう爽快。
「ジキルとハイド」は極端としても、人はいろいろな面を持っているわけで、永利は今まで「良い人」のガワしか見せていなかったわけで、それがあんな小賢しい(ほめてます)姿を見せてくれるとは…。

それは紹惟との関係も同じ。
お互いに、自分のみっともないところは見せたくない、カッコいいところだけ見せていたい、といういわば「表の部分」だけを見せていた。それが、焼きもちを焼いたり、疲れた、と言えるようになっていったり。紹惟が、疲れて寝てしまうシーンがありますが、そんなちょっとしたエピソードで素の自分を相手にさらけ出せる関係になったのだと、そう読者に読ませる手腕はさすが。

恋人はモデルルームの様にピカピカな、ホコリ一つない、生活感のない、そんな関係ではない。汚いところも、ずるいところも、何もかもさらけ出してこそ、ではなかろうか。お互いの愛情がしっかり繋がったと実感できていればこそ、の関係なので、その点もしっかり描かれていてめっちゃ良かった。

タイトルの「お城に隠れているのは誰?」。
私個人の解釈ではありますが、これは、「素の自分」なのかな?と思いました。
安心できる場所だからこそ。
自分を信頼し、愛してくれる人たちに囲まれているからこそ。
人は安心して素の自分を表現できるのではないかなあ、と。

キラキラな、きれいな部分だけを描いた作品ではありません。
嫉妬、ねたみ、嫉み。
そして、愛情のない世界。
そこをきっちり描いているからこそ、反対の、優しく温かな世界も際立つというもの。自分の足で立ち、俳優として、そして天才フォトグラファー・紹惟の恋人として、前に向かってしっかり歩んでいく、そんな永利の姿に萌えが滾りました。

十川くんはしっかり振られてしまったわけですが、これからきっと俳優として頑張り、そして愛し愛される存在が見つかるでしょう。彼のスピンオフも読んでみたいな。

みずかねさんの相変わらずの美麗イラストもめっちゃ良かった。

とにかくキャラたちが皆さん等しくカッコよくって悶絶しました。
キャラ良し、ストーリー良し、挿絵良しの最高な1冊でした。

11

執着と溺愛は表裏一体♡

小中先生だし、前作がとても好きだったし、で買うしかないヽ(`▽´)/
こちらはぜひとも1巻を読んで、受け様の永利と攻め様の紹惟のこれまでを知った上で読まれるのが楽しいかと思います。

今回は人気俳優となった永利の仕事面でのお話がしっかりめとなってました。
人気絶頂でも、おごらずに謙虚、というか自己評価低めの永利。
そんな永利を、"繊細“だと表現してた紹惟に、永利のこと、よくよく見てるんだなぁって( ´∀`)

久しぶりの連ドラで主演の永利。
忙しくて紹惟との時間が取れず、不安が付きまとう。
しかも準主役の親友役の十川は、何かとつっかかってきて、気持ち的にも疲弊してきて。

十川には、私も最初なんだコイツって見てたので、永利が言い返した時はスッキリしちゃった。
その後、結局面倒をみちゃう永利で、なんだかんだ十川の才能をかってるんだよなぁ。
ちゃんとその永利の気持ちが伝わったら、かわいいワンコになってた十川に、にまにましちゃう。

でもって、紹惟の年上の余裕の下に隠された嫉妬や独占欲がたまらなくいい(≧∇≦)b
最後の方で吐露した本音に、なんとなく感じていてはいたけど、目が覚めるようでした。
そりゃそうだよね、永利の周りにだって、魅力的な人がたくさん群がってるんですもの。
紹惟だって気が気じゃないわよねぇ、なんて。
1巻での泰然とした紹惟をひきずったままでいて、紹惟にもこんな執着や焦りがあったのか。
そんな紹惟の涙ぐましい献身や愛情が知れて、嬉しいなぁ(*^^*)

閉じ込めてしまいたい、幸せにしたい。
そんな葛藤を抱えた紹惟に、うふふーーーヽ(`▽´)/
めっちゃいいわぁ♡

恋人としてまた一歩踏み出した2人に、大満足な一冊でした。

イラストは引き続きみずかねりょう先生。
今回もイケメンですわ〜( ´∀`)

9

メッセージ性のあるタイトルから物語を読み解く面白さ

ここ最近の小中先生の作品は、現代ものよりファンタジーの方が多い印象でしたが、ついにきましたね。私の好きな現代ものです。しかも鏡よ、鏡…の続刊です。

目を引くのは「お城に隠れているのは誰?」というタイトル。
またしても表題に掲げられたクエスチョンマークが興味を引きました。そんなタイトルの裏に隠された意味も考えながら読むと、よりこの作品が楽しめそうです。


さてさて。今作はどんなストーリーになっているかと言うと、永利の役者としての成長と魅力の幅が広がった…そんな一冊になっています。
前作でも役作りに悩む永利の苦悩が描かれていましたが、今作も同様に自分の役を掴めない焦りや不安を抱く永利の姿がありました。

以前と比べて違うのは、想い人である氏家と恋人関係にあることです。前作では氏家への恋心が元で共演者に嫉妬メラメラだったのが、今作は共演者の演技の才能に対抗意識メラメラ。この違いは、永利が今現在俳優の仕事に実直に向き合っている証拠です。
永利が仕事を頑張る原動力が氏家にあるのは変わらないけど、永利が自分のために演技に真剣に向き合っていることがこの2巻の注目ポイントです。


仕事に日々精進する永利ですが、内面は非常に自己評価・自己肯定感が低く、それは恋人である氏家との関係においても例外ではありません。
仕事の方では役づくりに悶々とし、恋愛では氏家との関係に不安を抱いて鬱々としてます。

そんな永利に今回絡んできた新キャラが、十川という男。彼は永利に嫌味たっぷりで絡んできて永利を苛立たせます。が、永利は彼に苦手意識を持ちながらも彼の存在感ある癖のあり演技に惹かれていきます。

十川との絡みが多いのに対し、恋人の氏家とは仕事が忙しくてすれ違いが多かったりで、恋人同士の蜜月期を期待するにはちょっと物足りない感じでした。(でもキスや身体への接触シーンはちょこちょこある^ ^)

演技のことや十川の仕事環境のことにおいても、永利と十川は親密に関わっていきます。最初、2人の間にはトゲがあったのに、次第に同業者として打ち解けていく彼らに警戒心を抱く男が1人います。
氏家の嫉妬はなかなか良いもんです。静かなる中に熱い嫉妬心とねちっこさがある。永利が気付かないのもまた面白いです。こんなに氏家に想われてるのに不安になるのが不思議なくらい。氏家も大変だ(笑)


自分の演技のあり方を模索する永利の姿が一生懸命ですごく良かったです!ラブより仕事面でのページも多かったし、お仕事BLとしての見応えは抜群でした。

お城に隠れているのは誰?の意味は、永利の内面のことを表していたように思います。永利の心が「お城」で誰?の答えが永利の「本心」じゃないかなと。
恋人の氏家に思っていることをなかなか言い出せず、それが心のすれ違いを生んでいた永利。思っていることや不安なことを何でも言って自分を解放して良いんだよ…っていうメッセージが隠れていたのかなって。

これは私の見方で、また別の見方もできるかと思います。問いかけのタイトルの遊び心が物語を別の視点から楽しめるのにひと役かっているところは前作に続いて面白かったです。


なんとなくまた続編がありそうな予感すらしていますが、永利の俳優としての成長をもっと見たいし氏家とのイチャイチャも見たいので期待しています。
恋愛の葛藤も仕事の苦悩も丁寧にじっくり描かれていて引き込まれました。大満足です!

7

お城に隠れていたのは?

ふたりのあまあま〜な生活ばかりをのぞけるかと期待したら、そうではなかった。せっかく恋人になれたのに忙しい生活に阻まれ、永利の気持ちはぐらぐら揺れ動く。もしかして新恋人?紹惟は、相変わらずの余裕ぶりが裏目に出てる!!大丈夫か、このふたり…と、ハラハラドキドキだった。
お話のメインは永利の主演のお仕事。ライバルの十川と打ち解け、いい仕事仲間になっていく過程が良かった。向こうはそれだけの気持ちじゃないのに気付けない、鈍い永利がかわいい。
余裕ぶってる紹惟は、意外と必死だったということが後から解り、そんなスパダリに萌えた。
これはぜひとも、新居蜜月編を覗いてみたい!!
きっと波瀾万丈な展開で私たちを喜ばせてくれる、なんて期待しちゃう。

7

めちゃくちゃ嬉しい第2弾

恋人になっても不安を抱える永利が切ない。今までを思えば当然なんだけど堂々巡りなのが辛かった。おまけに十川の登場、自己肯定感の低い永利にはしんどいな〜ドラマで真の主役は十川かもって設定も効いてた。
ただ永利の真面目で一生懸命って長所がいい方に転がって仕事面で開花したのは嬉しかったし十川とも役者として高め合っていける関係になれて感動。
紹惟は変わったと思う。ただ香水の残り香で嫉妬してくれるかなんて考えてるうちは甘い。そんな事考えてる間に永利をもっともっと大事にしてほしい。それでも永利が幸せそうで何より。面白かった

6

攻めが受けに弱味を見せるようになるのが良い

面白かった。
前回のドラマが成功して、受けには大河のオファーや新たな主演ドラマのオファーが舞い込んでいる。 上がった評判の分、周りからの期待を裏切れないガッカリされたくないとプレッシャーが重くなり不安になる。何より下手な仕事をして攻めに失望されたくないという気持ちが強い受け。最終的に俳優を辞めたって無職だろうと攻めは愛してくれると実感できたのは安心した。攻めの愛情で自己肯定感をすくすく育てて欲しい。

受けは攻めに対して父性を見出している部分があると自覚していて、攻めに甘やかされて貰ってばかりな気がしていてコンプレックスの一つになっている。だけど今回は攻めが受けに甘えたり嫉妬したり弱味を見せる時があって、それが大変良かった。疲れ知らずな完璧超人だと思っていた攻めも生身の人間なんだと受けが再確認する瞬間も好き。そしてこの先攻めがひと足早く老いていくのを受けは見送らなきゃいけないのか…と思って勝手にしんみりしたりした。

攻めは受けの気軽な浮気を心配したりしていないけど、受けが浮気する時は本気の時だけだと知っているので他の男と急接近していると焦りを覚えちゃうの萌えた。放任主義に見えてマネージャーを通して受けの様子を報告してもらっているし、色々融通してもらう為に事務所の社長の孫の七五三の写真を撮ってあげたりして恩を売っているのも可愛い。世界的カメラマンが七五三とかウエディングフォトを撮ってくれるの贅沢すぎて笑っちゃう。

今回の新キャラ兼当て馬の十川くんも魅力的でした。強気で不遜なお坊ちゃんに見えて、捨て犬のような憐憫と人懐っこさも感じさせる。そんな十川にコロッと絆されてほっとけなくなってしまう受けのチョロさと、懐いちゃうワンコな十川くんが面白かった。受けが攻めの家で振舞ったワイン(スーパーで買った一番安いヤツ)を豪邸の圧も合わさって「美味しいですよ。これ、すげえ高いやつじゃないですか」って言ってる十川くんも可愛かった。

4

本人無自覚の魅力を引き出せる恋人

電子版。 みずかね先生の絵がとても綺麗、拡大して堪能。

子タレからアイドルになった瀬戸永利は、お人形タイプ。
世間に飽きられる所を助けたのが、天才写真家の氏家
永利自身が気づかない魅力を引き出した氏家の写真集「女神」。
それが切っ掛けで、永利は舞台主演に抜擢され大成功を納める。

前作から10年後、永利33才。
ダブル主演のドラマ。「ジキルとハイド」が土台で、結末は未定。
相手役の若手の十川は「ダークホース」、主役を食われると怯える永利。

自信がない永利は、浮気を疑ったり、演技に悩んだり、揺れまくり。
そしてまた永利は恋人、氏家に救われる、
お城の主は、毒林檎の恋の魔法が消えない人。

十川 迅:傷害事件で謹慎していた二世俳優、芸能界復活のドラマ 準主役の刑事役
永利:薬物で、昼間は美貌の善人、夜は醜い殺人鬼の役。

3

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