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blank chord
「俺はヒロインになれません」がとてもテンポとセンスがよくって唯一無二感のある作品で好きなので、デビュー作のコチラも読んでみました。
二つしか読んでないですが、病んでるキャラお好きなのかな?
トラウマに囚われてずーっと病んでる子とそばでずっと支えてるのに責められたりして気の毒な子のお話でした。
私は「人に寄り添う」がどうやら出来ないのかもしれない。藍みたいな子には付き合えない。
まぁ、好きだからしょうがないんだろうけど。
いつまでも落ち込んでて(8年…)メンタル系だからいつになったら変わるってもんじゃ無いんだろうけど、よほど自分を持ってて引っ張られない強さがある人じゃないと付き合えんな。
唐突にBLのエロ無理やり足したような抜きシーンがあるのが違和感。何であんな事するん?友達関係なんでしょ?
バンドモノでしたが、演奏してステージに立ってるシーンが全くなくてそこって見せ場じゃ無いの?とも思わされました。
シーモアで購入
白抜き修正
KindleUnlimitedにて読了。
「俺はヒロインになれません」からサノ先生に出会ったので、こちらの作品が重くて痛いテーマだと聞いて中々手が出せませんでした。
まだ拙いところはあれど、登場人物の傷や思い、堂々巡りのような袋小路のような生きづらさを、素晴らしい描写や表現力で描ききっていてすごく引き込まれました。
読みながら理解したいような理解できないだろうと分かっているような…それでも感覚として分からされるような…不思議な体感の漫画でした。
前向きにすべて乗り越えてハッピーエンドという結末ではないけれど、ただ傷や痛みを与えるような重く痛いだけのダークな作品でもなく。底に流れる2人の感情が切なく胸に迫る物語でした。読んで良かったです。
バンドマンのお話でしたが、チャラくもないし、苦しいながらも、音楽で繋がっている二人の話です。
サノ先生の絵の雰囲気と内容はとてもマッチしています。表紙の藍の手が傷ついているのが気になっていましたが、読んでみると、予想以上に苦しい経験から出来ている傷でした。
トラウマから抜け出せなくて、辛くて苦しくて、それでも音楽だけは手放せないし、好きな人を手離したくない。そういう切ない気持ちが溢れているお話でした。
恵介の独占欲はとても深いけど、恋人でもなく、名前の無い藍との関係性。そこにあるのはただ音楽を作り出す事。気持ちとしてはとても崇高で尊い感じがしますし、サノ先生のお顔の描き方がとても気持ちが伝わってきます。
ただ、それだけ唯一二人が大切に育んでいる音楽が、言葉で語られるだけで、実際の音楽を演奏するシーンなどがなかったのが、何となくふわふわとした着地点になってしまって、二人の関係がこれで正解なの?という疑問が最後まで残ってしまい消化不良でした。
高校時代に性被害に遭ったギタリストと、それを支え続けたベーシストのお話。
実際こういう被害に遭うと、警察に行くとか心療内科を受診するとか、早々できないんですよね。そういった点でも、非常にリアルな作品だったなと思います。
これから読もうとしている方に安心していただきたいのは、性被害のシーンやギタリスト・藍の自傷痕などはワンシーン映る程度で、いたずらに描かれることはありません。登場人物のセリフや表情、モノローグから登場人物の苦しみが十分伝わってきます。(ワンシーンでも苦手という方は注意が必要だとは思いますが)
最終話、「ハッピーエンド、楽になれて良かったね」なんてことはなく、やっぱり楽にはなれないんです。それでもほんの一筋、温かな光が見えた気がして、一つひとつ大切に紡がれたモノローグに涙が出ました。
非常にセンシティブで、考えさせられる作品。描き切ってくださった作者様にスタンディングオベーション!
表紙から、ビターな雰囲気が漂っていたので覚悟して読みました。
ビターではあるけど、闇雲に暗かったり、はたまた暴力的な作品ではなかったです。
どんな物語かと聞かれると「愛の物語」だったとしか言えない。
いや、それじゃあレビューにならないのでちょっと解説すると高校時代のある事で心に闇を背負った藍と、その事に負い目を感じながらも藍を支えようとする恵介。この二人と先輩を入れた四人で組んだバンドにラブソングの依頼が舞い込み過去との精算が始まる――。そんな感じです。
高校で出会ってから藍と恵介が8年もすれ違うのですが、その時その時に、藍は誰を思っていたのかな? とか、恵介はなんでずっと藍から付かず離れずなのかな? とか、すれ違ってしまった時に感じた疑問が後から分かってきます。
藍の記憶のせいで、前後関係(情報の開示)がバラバラになってるので何回でも読み込めるストーリーになっていて面白いです。
主な登場人物である、藍、恵介、郁人先輩、サネさん、皆優しい人達だなぁって思いました。優しさゆえに、すれ違って傷つけてしまって、つらいなぁとは思うですが、読んでいてしんどいとは思いませんでした。やっぱり根底にある気持ちが優しさや思いやりだと感じるからでしょうか。私みたいに表紙だけで、暗くてしんどい作品かもしれない……。読んだら元気なくなるかもしれない……。そう感じて距離をおいたりしないでほしいです。
(※ネタバレなしのレビューではありますが、一つだけ。性被害に関するシーンがあります。避けてる人は気をつけてください)
私は、なんで表紙で怯んでしまったんですかね。表紙大好きです。藍くんのお顔がとても可愛い。サノ先生の描くキャラクターのお顔をこんなにも高解像度で拝見させて頂いてもよろしいの? と表紙を見るたびに驚きます。顔のパーツ全部可愛くて艶っぽくて色っぽいです。影のある色味が深い藍色のようで素敵。
色と言えば、藍の髪色が青みがかったグレーで、恵介の髪色は赤みの強い焦げ茶色です。漫画は白黒なんで藍は白っぽく、恵介は黒っぽくなってます。表紙だけだと恵介の髪色が分からないと思ったので一応。(合ってますよね? 色って人によって言葉での表現がバラバラなので自信ないです)
あと、日常でふと気づけば藍や恵介のことを考えてしまいます。じわじわとしみしみと、遅効性の薬のように効いてくる感じです。
何回か読み、しばらく時間を置いてまた読む。少しずつ理解して飲み込んでいって、やっと物語が腑に落ちたのでレビューが書けてます。
ブランクコードは、静かで集中しやすい冬に読むのがピッタリだと思いました。(ブランクコードってタイトルもめちゃめちゃ良いですよね)
春がくる前に、桜が咲く前に、気になる人にはぜひ読んで欲しい作品です!
(あっ! ちるちる内にサノ先生のインタビューがあるので合わせて読むのもおすすめです)
犯罪は、被害者本人が苦しむのは勿論だけど周りも非常に苦しむのが辛いところ。特に藍は性犯罪被害者なので周りに打ち明けることも苦しいだろうし、社会で生きていくのが難しくなるのは想像にかたくない。
自分の弱いところを人に吐露するというのはなかなか精神力のいることで、それが辛くてずっと心療内科等にもかかってこなかったんだと想像する。家族に話していたかどうかは分からないけど、もしも話していなかったとしたら家族も知らないことを2人で抱えてこんで8年そばにいた恵介の苦しみも中々のものだったと思う。
辛くてしんどい過去をただ反芻する日々を抜け出して、明日の楽しみ方を考えることはできるようになったかもしれないが"ハッピーエンド"には程遠かったかもしれない。
2人の信頼と依存とも言える関係値があれば本来もっと幸せに(幸せの定義は人には決められないけど)なれたはずなのにあの程度の幸せを噛み締めることがやっとだと思うと苦しかった。でもトラウマも拭いさってハッピーエロ!となるのはあまりに安っぽいし私はこれが好きだと思った。
ただ、言葉少なに語ることも日本の1種の美ではあるがもう少し色々説明があっても良かったかなと思う。バンドをはじめた経緯とか、当時その後どうしていたのかとか。そういうのがあるともっと感情移入できるんじゃないかな。1冊完結が多い商業BLだし、ページ数は作者様の都合で決められるわけでもないから難しい話だとは思うけど。これはブランクコードに限らず色々な商業に言えると思う。
私は好きだし満足だったので神評価です♡次の連載も楽しみ
心に傷を負ったバンドマンの藍が前に進むためにもがき苦しんでいて、全体的にダークな雰囲気。藍を支え続けている恵介との歪な関係がなんとも切なかったです。
光の見えない場所に身を置きながら希望も捨てきれず、一定の距離を保ちながら側にいるふたりの葛藤を同じように苦しい気持ちになりながら読み進めました。
高校で音楽を通して仲良くなった恵介と藍は楽器を教えたりバンドを組んで曲を作ったり、青春の日々を楽しんでいたけれど。
藍が性被害に遭ってしまってから、すべてが変わっていくという展開に。
真っ直ぐに音楽を楽しみ、ちょっぴり照れたように可愛く笑っていた藍の目から光が消えて。
苦しみから逃れるために自分を傷付けずには居られなくなって…
でも心を閉ざしても周りを拒絶しても音楽をやめないことを藍自身が選んだから、藍が求めた拠り所を恵介なりに守ってきたのでしょう。
藍を助けられなかったことを悔やみながら、心の傷を一緒に背負いたいと願うけれど。
大切にしすぎて最後には自分自身さえも見失ってしまったことに胸が苦しくなりました。
「愛」を理解していながら、自分の中にその感情が生まれるを認められない藍の苦しい旅は終わらないけれど。
恵介も音楽も変わらずに自分の側にいてくれることで、少しずつ変わっていってくれるのではないかな思えるラストになっていたのが良かったです。
途中で藍をヌくシーンがありますが、ふたりの関係性からいって一切エロなしでも良かったかもしれません。
そのほうがこのお話の雰囲気に合っていたかなと感じました。
こちらの作品がデビューコミックスとのこと。
目に見えない傷を癒やしていく、終わりの見えない苦しさを描くような難しい題材をうまく表現していたのが素晴らしかったなと思います。
次の作品もまた是非読んでみたい作家さんでした。
題材が題材なだけに感想が難しいです。ある種の共依存でもがいて傷ついているのも、不安定で自分自身を傷つけているのも苦しい。そしてそれが曲にあらわれて、評価されて求められてしまうのも。
あの現場で例えば恵介が藍を抱き締めていたり、強姦野郎を思いのままに殴ってボコボコにしていたりしたら、何かがほんの少しでも変わっていたんだろうかと思ったりしました。
藍がトラウマから抜け出せないのは当然だと思います。でも恵介はちょっと中途半端。寄り添い尽くしつつも、そこには自分に依存させたい欲求があるわけで、それを8年も続けてきて急に離れたのは何故?辛くても苦しくても気持ちを返してもらえなくても傍にいると決めたのなら、何があろうとしがみついて脇目も振らず全うして欲しかった。
結局最後は藍からの歩み寄りだし、頼りなくてがっかりでした。
藍が最後まで愛という感情を言葉にできないところがリアルで、代わりに気持ちを曲で表現するのも良かったと思います。
うーん うーん
2回読みました。
NANAを思い浮かべました。
手がかりが欲しくてこの先生のツイを見るとネイルとかあのブランドのリングとかが写っていて、あ間違ってはなかったんだとも思いました。
バンドメンバーはあんなカッコしていると思います。
なんだっけ?ブラストとか??(懐)
私は音楽というより昔の洋楽と呼ばれるもので育ったんで、バンド系BLもついつい選んで読んでしまいます。
ギター1本描けない?のにそういったコミックを描くかたもいますがこちらの作品は丁寧に描いて下さっています。
ただ、NANAを思い浮かべるだけで音が浮かんできませんでした。
そしてヘヴィメタル系、ではなくヘヴィメタ系という言葉を使っていらしたのですみません、(略すかたは)ムリです、残念です。
1番楽しく読めたのはコミコミスタジオの4pリーフレットでした。
商業コミックスはこちらだけですが同人誌とか描いていらっしゃるようでそちらを読んでみたいです。
先生に興味は有ります。
同人誌から惚れている作家様、デビューおめでとうございます。
ストーリー、描写、作り方、デビュー作とは思えないほどの完成度の高さでした。
ただテーマや内容としては、好みが分かれやすく、読者を選んでしまうと思います。
高校時代に性的被害に遭ってしまった藍と、高校時代から藍に想い寄り添ってきた恵介。
音楽に逃げる藍と愛を伝えることをしない恵介、二人の関係が辛く痛々しく苦しい。
ラブソングの制作をきっかけに、"愛"に向き合い、傷を抉りつつ、先に進んでくれます。それでも"愛"を形にすることはできない、その方法がわからないし、明確にすると壊れそうな脆さがある。光は見えても、完全な救済で終わらないのもリアリティがありました。
わかりやすいハッピーエンドではなく、身体で慰めるような物語でもないため、キュンキュンする萌やエロを求める読者層には合わないと思います。しかし傷の舐め合いではなく、多少向き合って二人で前に行こうとする運命共同体のような関係に尊さを感じました。
描きかたも、台詞やモノローグとイラスト描写、全てを総合して補われ魅せていると感じられました。こちらについても、読解力が求められると思うので読者を選んでしまうのかも知れません。
個人的には郁人さんにもしっかり設定がありそうで、そちら主体の物語にも触れたいです。
BLアワードに並ぶならDeep部門、読み応えのある1冊でした。