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lion hearts
お付き合い後、獅子丸が礼央を傷つけてしまったことに対する礼央サイドの人物2人(ゆかりと先生)の言葉が正反対だったのがとにかく印象的だなと思いました。
ゆかりは傷ついた礼央を思うあまりなのか獅子丸に厳しい言葉をかけ、「被害者ぶってるけどあなたは加害者」とまで言う。
対して先生は「君が悪いとは思わない。悪いのは社会。」と言う。
同性愛に限らず趣味や病気や家族関係etc...他人から理解されない事は世の中たくさんあるし、人目が気になってしまって怖いという獅子丸の気持ちはわかる気がする。
だからといってそれが礼央を傷つけていい理由にはならないけれど、私には獅子丸を責めることはできないと思った。
なのでゆかりの「加害者」というあまりにも攻撃性の高すぎる言葉には読んでるこちらもグサリときたし、すごく苦しかった。そこまでハッキリ言い切っていいものなのかと。
そしてその後の先生の「君が悪いとは思わない」に救われた気持ちになりました。とても難しいことだけど、私も人にこんな言葉をかけられる人間でありたいと思いました。また、先生が恋人と歩んできた物語も読んでみたくなりました。
最初はかわいいふたりだなぁ、両片想いなんだなぁなんてほのぼのしながら読んでました。自分の好きと礼央の好きは一緒かなって。ふたりでデートに行って、観覧車でチューしたりして。微笑ましいふたりににこにこしてたら同じ学校の女子に目撃されて陰口をたたかれたことからしーちゃんは急に怖気づいてしまう。そして礼央は傷ついてしまう。ふたりが一緒にいるだけでなぜそんなことを言われなければならないんだろう。しーちゃんも礼央も悩んで悩んで、どうか大切な相手が傷ついてほしくない。それだけなのになー。そうして悩んでる人がまだまだこの世界にはいっぱいいるよな…。先生のあとがきもちょっと泣いてしまった。すべてのひとが宝箱を捨てなくていい世界がきてほしいな。最後のふたりにホッとしながら読み終えました。
評価に迷う。この心への刺さり具合は神なんだけど、積極的に読み返したい気持ちにならないと言う面では神にしにくい。先生のところもキラキラハッピーとは言い難い状況であることは明らかだし。
少なくとも、ユカリの「被害者じゃなくて加害者」が大人(先生)に訂正されたのはよかった。読者には訂正されてるものの、獅子丸にはどうかは分からないけど。怖い話だ。ユカリよ貴方も誰かの基準の加害者になる可能性があるんだぞと。
わかった気になってる人は子供でも大人でも危ない。
好きなシーンはレオの小さい頃。フードがまず可愛い。そして「ライオンさん もうかえってもいいですよ」。急にお役御免になるライオンさん笑 獅子丸逃亡はどっか行かされたライオンの呪いかもしれない。 純粋な残酷さで可愛くて好き。布団のぬいぐるみはうさぎなのもまたツボ。レオは可愛いけど、ユカリちゃんとか高校の友達の意図しない残酷さは怖いよなぁ。クッキーを他人にあげちゃう獅子丸も意図しない残酷。
そう、楽しみどころがBL的な部分ではない時点でBL漫画何か読もうと言う時に読み返す選からは漏れがち。
三田先生のふんわり優しい絵柄が大好きで、単話でも追っていたこちらの作品。
でも毎回心が痛くなるくらい礼央と獅子丸のすれ違いがツラくて切なくて、購入してからだいぶ寝かせてしまっていました。
改めてまとまったのを通して読んでみても、やっぱりツラいし苦しいところもたくさん。
そして自分自身の中にある礼央への気持ちに序盤から悩み続けている獅子丸の葛藤には、ものすごく考えさせられるモノもありました。
ただ好きなだけなのに。ただ一緒に居たいだけなのに。
それが同性というだけで簡単には叶わない願いが悲しくて、自分の思うままに生きられずに苦しむ姿に心を揺さぶられて。
たしかに獅子丸は周りを気にしすぎていたところもあったし、周りが何と言おうと礼央と一緒に乗り越えてほしかったけれど。
あの場面で逃げ出してしまったのもきっと仕方がなくて、急にすべてが怖くなる彼の行動はとてもリアルだったな、と。
失ってから気付いても遅い、なんてよく言うけれど。失ってから大切だと気付いて、その後にどう動けるか?というのが大事なんだなとしみじみ思いました。
たくさん時間はかかったし、たくさん傷付いて苦しんだけれど。
それもふたりにとっては必要な時間と経験だったのでしょうね。
礼央を探しに行った先での出来事すべてが、それを物語っていて本当に感動でした。
心がかき乱されるところもありますが、最後にはものすごく優しい気持ちにさせてくれる素敵なお話でした。
表紙&裏表紙に惹かれました!
特に裏表紙の子供時代が可愛らしくって、一目惚れです。
買って大正解!
幼馴染同士の初恋と成長物語。
読後、色々考えてしまいました。
あたたかで優しい目線で読めますが、可愛いだけではなく、主人公たちの心や気持ちが傷ついてしまうシーンもあります。
そこをどう乗り越えていくのか、解決に向かうのか、ひとつひとつ考えながら読み進めました。
勿論フィクションですが、恋する思いに関する悩みって絶対あるよねと。
そして、世間の認識と違うからと傷ついたりしない世の中になればなとしみじみ感じました。
タイトルのライオンハーツと複数形になってる事が、読後改めて心に刺さりました。
世間や大人の言う事に左右されてしまうのは決して弱いからではないよと、声をかけてあげたくなりました。
この物語は世界中のすべての人に読んでほしいと思いました。気持ちを伝え合ったあとは、同じ気持ちだから1人で悩んでたときより心強かったはずなんだけど、やっぱり怖いよね。気持ちってどうしようもできないし、大事なものだから手放すこともできない。読んでて何度も泣いてしまいました。1人じゃない、2人だけじゃない、まだまだ周りには同じ思いを抱いてる人がいることに気づいて、向き合っていくことができて本当によかった。頑張らなくていいことに頑張ってしまう、隠さなくていい感情を隠してしまう、逃げなくていいのに逃げてしまう、こんな世界で生きている誰かの支えになってると思います。2人の周りが、世界が、もっともっと優しい場所になってほしい。心からそう願います。2人が宝箱を捨てなくて本当に良かった。素敵な作品です。
三田織先生の柔らかい絵、優しい空気の漂う物語が好きなので、久々に新作を読めて嬉しいです。幼馴染で両片想いから始まるストーリー。獅子丸も礼央も優しい性格ですが、少しずつ2人の違いが見えてきます。普段頼りがいがあるのは獅子丸の方だけど、いざ付き合い始めると彼は周りの視線を気にしてしまうんですね。これは育った環境、家庭の空気、経験などによるものだから、私はけっして彼に非はないと思うんです。礼央の強さは彼がすごいんじゃなくて、きっと今まで何か獅子丸より恵まれていたものがあったんだと思う。
だから、一度の過ちで手を離すんじゃなくて、気持ちが落ち着いてから獅子丸がどうして耐えられなかったのか考え、礼央の方からも寄り添う行動をとって欲しかったなと思いました。自分が傷付いたことを伝えるだけでもいい。これだけ長い間一緒に過ごしてきてお互い好き同士だと分かっているのに、急に完全にシャットアウトしてしまうのは、あまりにも酷過ぎるように感じてしまって。ただ、獅子丸が子供であるのと同時に、礼央も同い年の子供ですから、極端な行動に出てしまった彼の行動も責めるのは難しい。お互い強いわけじゃないと分かり、今後は何事も2人で向き合っていこうと心を決められたこと。この貴重な経験を大切に、共に歩んでいって欲しいですね。
ちょこちょこ連載読んでいたのですがまとめて読むとまた良いですね。
好きな人のライオンになりたい、そんなふたりのライオンのお話。
幼馴染同士の初恋、実ったあとは幸せかと思いきや……。
周りの反応に悩み苦しんで宝物を手放そうとしてしまったしーちゃん。そんなしーちゃんを責めずに頼って欲しかった玲央。
宝物を捨てなくてよかったという表現がとっても暖かくて、染みる。
そして表紙をみるとふたりのライオンが。とても素敵な表紙です。