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shitsuren syousetsuka no koi
表情かわいい
作者買いをしたので、登場人物やあらすじを知らずに読み始めました。
受け様は主役だったのですぐわかったのですが、攻めは誰だ〜とドキドキしながら読みました。
最初は担当さん？作家友達？みたいに。
軽い感じのお話だったけど、どこかでどんでん返しが⁉︎とか。
そんな事には、ならなくて穏やかな話になりましたが、最後まで作家友達君も頑張れと応援してしまいましたよ。
みんな表情豊かでホワホワした感じで読んでいて楽しかったんですが、担当さんが今までの作品の内容に言及した時の内容（DVとか）には幸せになれてよかったねと思えました。
辛い過去も、作品として昇華できたと思うようにしました。
とても楽しめました。
かわええ人…
日常BLの名手！！こめり先生の久々の新作、待ってました！！
そして待った甲斐ありました〜〜！
実らない恋ばかりを描く椿山結は”失恋小説家”の別称をとる売れっ子作家。なぜ失恋なのか〜というと〜、主人公の「私」にはゲイである作家自身が投影されていて、彼が恋するのはノンケの男性だから〜というなるほど設定。ちょっと切ないんですけどね、悲壮感はありませんのでご安心を…。そんな彼が創作のネタを求めていた折、偶然出会う関西から出張でやってきたイケメンビジネスマンの巻田。偶然が２回重なり恋がはじまるわけですが、この流れすら日常の延長線上ありそうな雰囲気で自然な偶然に見えましたｗ。
途中、椿山の友人作家の百々山との馴れ初めエピがあるんですけど、
「あれ？もしや、付き合いの長い百々山が実は本命ってなるの？？」
とドキドキしました。だって、百々山ってめちゃくちゃ椿山の理解者じゃん！そしてほのかに”→”も見えたんだよな…ってわけで、巻田推しの読者としては少しハラハラしてしまいました。とはいえ、当て馬ってほどの色っぽさはないんですけどね。
そんな親密さを見せつけられながらも揺るがない巻田の安定感が最っ高。大人力高っ！！相手の人間関係に干渉せず、適度な距離感を保ちつつ、ちゃんと自分軸で椿山への恋心を育てる健やかさが魅力的でした。一見ハイスペではないんだけど、普通に見えてスパダリのポテンシャル高めです。一緒にいたらめちゃ落ち着くタイプという意味ではとてもサスティナブルな男。あと、関西弁の攻めっていいな…ｗ
百々山に椿山のどこが好きか聞かれて
”いちいち表情変わるとことか かわええ人ですね”
という巻田の答えにさりげなく誠実さが垣間見えて萌えました。
あと、おせっせした翌日
”なんでやろ 昨日より愛おしい”からの
”ほらな ちゃんと好きになっとるやん”
とか…着実に溺愛攻めへと成長してるやん！
一緒に過ごす時間をひとつひとつ積み重ねて関係性を深めていくふたりの安定した情緒がなんとも言えず心地よくて…ドラマチックじゃない日常だからこそ味わえる幸せってこういうこと〜って噛み締めながら、”End"って左下にあっても、穏やかで愛おしい日常は”To be continued”なんだろうなっていう読後感がたまらなく好きでした。
ナチュラル・ライト・サステナブル←使ってみただけ
久々にこめり先生のコミックスを読んだ。
それ程多くの作品を読んだわけではないけれど、やっぱりこめり先生独特の穏やかな軽やかなラブストーリー。
とても心地よい。
10代の頃に文芸賞を取り多くの失恋小説を書いてきた結。
自身の小説の「わたし」はすなわち結自身のことで、叶わぬ恋の理由はゲイである事もかなりの比重を占めてそう。
でもそのウジウジを軽ーく乗り越えてきたのが彼氏になった関西弁の年下のリーマン、巻田くん。
「令和男子」と称されているけれどなんだかスパスパ足取りも心も軽くて拍子抜けする結と元学友の売れっ子小説家の樹。
この樹がいつも2人の周りにいて不思議な存在だ。
大学の時から結のお世話をしつつ彼の1番の大ファン。
結がいつも頼りにしている。
樹はたまにジェラってるし何処かでなにかが違えば結のパートナーは樹になっていたのかもと思わせる存在。
なかなかいい味出してる。
最後のほうでいわゆる世間へのカミングアウト的な流れがあるのだけどさすが令和というべきか？？これまたあっさりと普通っぽいんで、気がつかないくらい、、、そこまでではないか笑
こめり先生はいつものライトなラブコメって自身で紹介されていたが、そのナチュラルライトさが先生ならではで気負ってなくてすごくイイんだな。
ひとつ気になったのが先生の身近では若い男の人が おおきに とか言うのかな？
先生は大阪らしいし私はそんな言い方する人知らないんだが。
なにわのあきんどなら言うだろうけど。
関西らしいからって編集さんに直されてない？
わざと？
小説とストーリーの見事なリンク
おもしろかったです！
小説家モノ好きでして。
作中作の「わたし」と僕がリンクしている描写がおもしろい。
作中作では大阪が異国扱い、しかも海峡を渡るのは笑いました。
ストーリー運びが軽快で、ネガティブな結が結構天然無邪気でリアクションが楽しく、巻田が好きになるのもわかるなと。こめり先生の豊かな表現がすばらしい。
失恋体質な結のうじうじをさっぱり取り払う巻田がいいですね。2人のバランスがいい。
キャラと大阪弁が合っている。
ちなみに若者でも「おおきに」って言う人はいますよ。特に営業職なら。
結と巻田が自然に進展して、それが小説に活かされる展開がすごくおもしろかったです。
後半、百々山のターンがあり、え？これ巻田とは失恋して百々山とくっつくパターン？表紙の相手はどっちともとれる描き方されているし…とちょっとビビりました（私は巻田派）
でもそこはそれこそ叙述トリックで上手いわぁと唸りました。
巻田と失恋することなく失恋小説家の異名返上となるラストもお見事でした。
巻田がしっかり結を好きになるところも萌えでした。
百々山が結への気持ちがありながら、当て馬のように邪魔することなくよき理解者に徹したのも好きです。
だから百々山と巻田が終盤仲良くなるのもいい。お互い結のこと好きな者同士ですもんね。
お好み焼の切り方で東京人（ピザ方式）と大阪人（井型）がケンカしたくだりはツボでした。
そう言えば私含め今まで周囲の関西人でピザのようにお好み焼を切る人見たことないなとw
泣く覚悟はしていた
“失恋小説家”というタイトルから
一体どんな切ない恋物語が繰り出されるのだろうと思いきや、
安定のこめり先生色溢れるあたたかみじわる恋のお話でした。
若くして文学賞を受賞し、その作風から「失恋小説家」と呼ばれる
人気小説家の椿山結はスランプに陥っていたある日、一人のサラリーマンと
出会います。
そのサラリーマン・巻田をモデルに失恋小説を書こうと思い付きますが…。
意外にもあっさりと巻田との交際が始まってしまう椿山でしたが、
ノンケとの恋愛、遠距離恋愛、とプチ問題はあって…。
あ、なんだかよくない方向へ進もうとしているという瞬間はあれど、
基本的に陽キャな巻田のおかげで悲しい展開に進まずによかったです。
予想外！
予想外！
ぼ〜っとしてふわ〜っとしてて世間知らずで可愛くて。恋の成就をしらなくて失恋小説家と呼ばれて。
ネタも切れたし失恋するぞ！とロックオンした相手と…。
や〜、なんだかんだ言っても昔なじみの百々山とおさまるんだろうなあと思ってたんですよ。巻田はいつ退場するんだろうと。
想像が外れました。良い方に裏切られ結がどんどん明るく幸せになっていって。
巻田、恐るべし陽キャ。
失恋小説家を返上したのか、まだ書いてるのか？
固定観念なんて投げ飛ばそう
「あなたと恋をして、失恋する話を書きたい」
この言葉とこの表紙のアンニュイさ。
さぞ切ないお話かと思いきや。
楽しく裏切られたというか。
一言で言えば「思ってたのと違う」っていう感想なんだけど、失望じゃなくて。
認識を改めた、というか。
同性愛は禁断の…はもはやそんな時代じゃない。BL読みとして私自身もそう思ってたはずだったんだけど。
いざこの物語。
うまくいく恋なんて恋じゃない…そんな感覚をベースにして「失恋小説」で売れていた作家先生が出会ったのは、楽観的な関西人。
…いやコレ、お互い好きでも結局はお別れ展開でしょ、なんて思って読んでたのよ。
嗚呼先入観。というか固定観念。
軽いお試し感覚のノンケさんとでも、ちゃんとラブラブしてる。しかもこれからも続く。
私も旧い感覚から抜け出てなかったな〜凝り固まってたな〜、と思い知らされました。
結局波乱無しのハッピーストーリー。
こんなハッピーもいいじゃん。とカラッと思える一作でした。
攻めがいい
失恋小説家ってなんぞや？と思いましたが、なるほど。
自分の体験を糧に、小説を書き上げてきた結。
この結が書こうとしている小説の主人公（私・女性）と、結の実体験が並行してるところが面白い。
でも正直言うと、自己陶酔感強めのヒロイン節が陳腐というかキツくて読んでてむずむずするんです。
だからぶっちゃけ結の小説が売れてる＆権威ある賞まで受賞しているとは到底思えないんですよね。
いいなと思ったのは、攻め。
ごくごくふつーなんだけど、そこがいいんですよね。
肩肘はることもなく、等身大というんでしょうか。
なにげない一言で、狭い視野に陥りがちな結の軌道修正をしてくれる存在で、世の中こういう人で溢れていたら、だいぶ世間が平和になると思う。
タイトルのまま
失恋ストーリーで人気の作家が恋をしたら。。
というお話でした。
作家の椿山は天才肌で、本を書く以外はボケっとしてて無邪気でウブ。
しかし道でばったりイケメンに会う、という漫画的展開が。。
実体験を元にしていた椿山の小説は、実際の恋が上手くいくにつれてハッピーなものに。
戸惑う椿山ですが、お相手の巻田があっけらかんとした今時の青年で、どうにも乙女な椿山の想像をあっさり超えてくる。そんな二人だから上手くいくのかもしれませんね。
小説家が実際にこんな風なのかはわかりませんが、椿山のファンでもある幼馴染兼同業者がうまくお話を運ぶキーマンでした。彼にも幸せがありますように。
