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osama no mimi
最近はBLから離れられているえすとえむ先生。
うどんも光源氏も読んでない私にはとても久々の作品です。
とはいえこちらも残念ながら非BL。
何とアノ週刊誌「女性セブン」に連載されている作品との事。
しかし内容といえば…これがなんとも魅力的!
「謎多き店主が秘密を買い取るバー」が舞台の、甘美で数奇なストーリー…
この1巻は、まずは紹介編ともいえます。
1話目は、秘密と言ってもありふれたダブル不倫の打ち明け話から。
そんな密やかなバーに似合わない好青年・柴健斗シバケンがバイトに入る。
そして後半から急にシリアスな秘密の話へ。
秘密を打ち明ける…それは何も淫靡な意味だけではない、ある意味人助けにも。
ひとつの秘密は他の誰かの秘密にも繋がって。
1巻のラストには、不思議な魅力を持つオーナーすらも振り回すある女性が登場。
虚言癖のアナウンサー・滝口あかりは、大きな謎を隠すために小さく嘘を重ねる。
その秘密とは一体…⁉︎
…というところで次巻へ。
テーマの興味深さとミステリアスさが非常に私好み。絵柄も素敵。
今の所神寄りの「萌x2」で。
えすとえむ先生の絵とストーリーが好きでして。
本作もよかった。
絵で惹きつけられ人物と物語に引き込まれる。
人の「秘密」を買い取るバー。
秘密には質があり、それがオーナーにとって文字通り糧になるのがおもしろい。
誰にも打ち明けていない秘密が液体化する、秘密を打ち明けると他人に話せなくなる、上質な秘密を摂取しないと弱っていくオーナー。
どういう仕組みで、オーナーは何者なのかわかりませんが、そこはファンタジーということですよね。
秘密を打ち明ける人たちそれぞれの事情や意外な展開、ちょっと怖いような面もありゾクゾクさせられました。
先生特有のおとぼけユーモアもありずっとおもしろかったです。