おおかみルゥと過保護な冒険者

ookami Ruu to kahogo na boukensha

おおかみルゥと過保護な冒険者
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神42
  • 萌×229
  • 萌11
  • 中立5
  • しゅみじゃない8

292

レビュー数
14
得点
364
評価数
95
平均
4 / 5
神率
44.2%
著者
伊達きよ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
犬居葉菜 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773063646

あらすじ

「ルーシィ……、明日も、一緒にいてくれ」
薬草採取しかできない下級冒険者は、戦闘に巻き込まれて死んだ──
はずが、冷酷な冒険者・リカルドに拾われた仔狼に転生していた。
ルーシィと名付けられ、甲斐甲斐しく世話をされる日々。
噂とも、冒険者時代に垣間見た彼とも違う一面に、ルーシィは次第に惹かれてしまう。
はじめて発情期が訪れた日、ルーシィは昂るままにリカルドへ告白するも「俺とルゥは家族だろう?」と告げられて……!?
愛を知らない最強冒険者×落ちこぼれ人狼の溺愛冒険譚

表題作おおかみルゥと過保護な冒険者

リカルド・ヴァレッティ,特級冒険者
ルーシィ,底辺冒険者・エミリオが転生した人狼族の子ども

その他の収録作品

  • おおかみルゥと過保護な伴侶
  • 最後の秘密
  • 幸せな朝に
  • あとがき

レビュー投稿数14

無自覚の焦ったさ

超絶無自覚などっぷり溺愛攻めに焦れに焦れ、そんな攻めに過保護に愛される受けの図がものすごくかわいくてあったかいお話でした。
「受け以外には興味がない攻め」がお好きな方にはピンと来るものがあるのではないかな?と思います。

読みやすい文章でサクサク読めてふわ〜っとあたたかい。
冒険もののわくわくする要素もありつつ、形が異なる愛がじっくりことこと描かれている作品です。
愛情を知らずに育った攻めが「外れ物」の受けにだけ執着をし、あれこれと過保護すぎるほど過保護に構い倒す姿が良いんですよ〜!
攻めがよちよち歩きの雛鳥状態の受けを育てているようでもあり、攻めが今まで知らなかった情緒を受けが育てているようでもあり、愛情たっぷりのもどかしさを堪能出来ました。

ルゥが一生懸命でとってもかわいくって。
そして、どこからどう見てもルゥを愛してやまないというのに、愛を分かっていないリカルドもまた良しなんですよねえ。
目に入れても痛くないほどの溺愛っぷりを見せながらも、分かっていないのはリカルドだけというのがおいしいところ。
きっとこうなるだろう。いや、こうなってほしい!と先の展開に期待を寄せながら、保護者スタートだからこそのなかなか恋愛関係になってくれない焦ったさをほのぼのと楽しめた1冊でした。
キャラクター的にはリカルドの設定の方が好みかも。

本編+短編何作かで完結といった印象がありまして、これは転生設定を入れずに人狼設定だけの方がすっきりとまとまって読めたかもしれないなあと感じる部分も…
でもそれだとマシュウたちがそこまで絡めないですかね。
恋愛的面でものすごく萌えたかというとそうではなく、どちらかというと2人の間にある唯一無二の大きな愛情にじわじわ萌えた感じ。
マシュウたちCPの方が恋愛面では気になったかなと、こちらの評価になりました。
あたたかみのある作風で素敵な読み心地の作品です。

0

 中身は普通の人間だけど、ルゥのケモ耳しっぽを感じる度にもふもふで可愛い。
 ストレスを感じる胸糞展開(女関係)もないから、終始安心してほわほわ癒されモードで読める。
 欲を言うと、リカルドの半吸血設定の深堀をしてほしかった!
 溺愛で溢れてます。

0

様々な愛の形

すみません、かなりネタバレになるかと思います!

タイトルに書いた様々な愛の形というのはあとがきで伊達きよ先生が仰っているのですが、ホントにそんな内容です。愛って言うと恋愛だけに思えるけど、家族に対する愛、親友に対する愛、敬愛、などなど。

ルーシィとリカルドもお互いのことをとても大事に思ってはいるけど、それがどんな愛なのか自覚がないままルーシィが18歳になるまで暮らしてきて、ルーシィの発情とともに一気に自分の相手に対する愛は何なのか?を考えるようになって。

愛って言っても恋愛だけに縛られる必要は無いんだよな、ってことをしみじみ考えるお話でした。ホントに色んな愛が溢れていて、それで世界は成り立っていて。「愛してる」って言うだけが愛情表現じゃなくて、リカルドが言った「明日も、一緒にいてくれ」これに尽きるなぁってハッとした部分もありました。どんな愛って名前が必要なんじゃなく、相手に対してどう思っているのかが大事なことなんですよね。

言葉の内容よりも重さがあるなぁ、と。実際リカルドは(体を繋げてからは執着溺愛むき出しになりますが)スキンシップを重視する傾向にあるみたいだし、(もちろん異論はあるでしょうけど)言葉は嘘つけても態度は嘘つけないからこそ、リカルドのルーシィに対する愛情表現って言葉にしろ態度にしろ、重みがあっていいなぁと思いました。

8

天才

●狼モフモフ萌え
狐とか狼って尻尾がモフモフで人気獣人代表って感じ、群れる生き物なので関係性美味しい、という人狼からしか摂取できない萌えがある
わんこっぽさもいいんだよね、最高
卯年を控えて兎に走りたくなる絶妙なタイミングで狼っていうこの天才センス、つよつよ♡優勝すぎる

●男前寡黙過保護萌え
この作家さんの「春になるまで〜」を先に読んでたので過保護ときいてディビスさん路線かっ!と買う前から萌え萌えでした。
もうなんか性癖としか言えない、この良さみ。作家買いってこういうのをいうのかな、二人の関係はシンプルじゃなくて深みがあって…親子師弟仲間特別伴侶大感情コレゾBL健康に良い。ありがとう…

●タイトルと表紙が神
ブランディングの勝利だと思う
「春になるまで〜」もなんですけどこのフレッシュで清潔感のある…もう語彙が溶けちゃう
suki

11

過保護で愛の重い攻めが良かった。

ギルドで最高ランクの最強冒険者に拾われた貧弱な人狼の赤ちゃんがのんびりと成長していく物語。受けは本当は一般冒険者だったけど、死ぬ間際に幸運のチャームの能力で近くにあった損傷が少ない人狼の赤ちゃんの死体に移った存在。冷徹で無愛想な攻めが受けに対しては甘々なのがギャップで面白かったです。厳つい風貌で花柄のお皿に乗ったレモンケーキを片手に持っている姿を想像すると、とても可愛い。貧弱で食の細い赤ちゃんのために色々工夫して甲斐甲斐しくお世話してくれる攻めが良い。二人の関係が恋人であり親子、師弟としての愛も含まれているのが好きだった。一人のに対しての愛の形が一種類とは限らないってその通りだなって思います。受けの兄や母親の愛、そして受けの命を救った祖父の愛、いろんな愛情が詰まった物語でした。攻めが受けを拾った経緯は切なく、最強な攻めが垣間見せる弱さも胸に刺さります。

9

特別扱いが心地よい

瀕死のエミリオは、特級冒険者リカルドの戦闘に巻き込まれ、死んだ人狼の体に逃げ込みます。リカルドはある理由から、その人狼を拾うとルーシィ(愛称ルゥ)と名付けて一緒に暮らします。お互いずっと一緒にいたいと思っているのに…という話でした。

ルゥは人狼でも劣った「外れ物」なので、リカルドは対等に見てくれない。保護対象の家族であり、伴侶にはなれない。大好きなのに一緒にいられないと泣くルゥが切なかったです。

冒険者、魔法使い、人狼等の人外がいるファンタジーな舞台です。
人外と人間とでは寿命も違う。相手が先に死んでしまう。でもその理由は寿命だけでなく…とか、あちこちに好きなセリフや場面がある作品でした。

ルゥがそんなに小さくありません、と言い張るときのカッコを使う書き方も好きですが、一番お気に入りの場面は、他人には興味がない無愛想なリカルドがルゥには笑顔で甘い声で答える特別扱いのところでした。

寒い夜にも読み終えたらぽかぽか温かな気持ちになりました。

10

可愛すぎて目が離せません

今回は特級冒険者と人狼に転生した下級冒険者のお話です。 

人狼に転生した受様が攻様の大切な人になるまでの本編と
伴侶となった2人の続編など3話の短編を収録。

受様は冒険者になって3年目の8級冒険者です。

冒険者ランクは10級から始まり
冒険者ギルドによって数値化された依頼や
昇級試験をこなす事でランク付けされます。

8級の受様では薬草集採取や
畑を荒らす小型モンスター駆除がせいぜいで
大型モンスター退治なんて夢のまた夢です。

しかも薬草採りは馬鹿にされる事が多く
受様と同時期に冒険者となって5級となった者もおり
受様も今後の身の振り方を考えるようになります。

それでも今回も薬草採取依頼を受け
天候厳しい山の中腹にしか咲かない薬草を
吹雪に耐えて採っていた受様ですが
爆発音と大きなきな振動が響き渡ります。

受様が双眼鏡で捉えたのは
獰猛なシャーザハットドラゴンと
特級冒険者の戦う姿でした。
この特級冒険者こそ今回の攻様です♪

5人しかいない特級冒険者ですが
獰猛なドラゴンを単独で狙う黒髪の猛者なら
攻様しかいません。

受様は戦闘から逃げるべく走り出しますが
迫ってきて爆風に煽られて斜面を滑り落ち
瀕死の身となります。

そんな受様の目前の木のうろから
狼の親子が飛び出していくのですが
しばらくしてさらに仔狼が1匹出てきます。

しかし仔狼は爆風で飛ばされ
受様は必死に仔狼の元に張っていきますが
仔狼は事切れていて受様も瞼が落ちていき・・・

次に目を開けた受様は仔狼の姿で
攻様にミルクを与えられていました。

なんと受様は死んだ子狼の身に転生し
攻様は瀕死の受様を保護してくれたようです。

果たして狼に転生した受様の運命とは!?

比類なき冒険者である攻様と人狼に転生した受様の
転生ファンタジーになります♪

攻様は受様を人狼族だと言い
人狼族も探してくれたようですが見つからず
受様に新しい名前をつけて
受様のお世話をして育ててくれるのです。

タイトルもカバーも可愛らしいものだったので
ほわほわ系な可愛いお話しかと読み始めましたら
切ないパートもポンポンと盛り込まれていて
ハラハラ&ドキドキ、とっても面白かったです。

最強ながらも孤独な攻様が
1人残された(と思われた)受様を保護した事で
誰かに必要とされ、誰かのために生きる歓びを知り
少しづつ変わっていきます。

そうして変わっていった攻様に大切にされて
愛されて前世の記憶で劣等感を抱えていた受様も
少しづつ変わっていきます。

受様は自分の変化の源が攻様であることに気付きますが
攻様は自分が変わった自覚はあっても
その変化をもたらした根本には気づきません。

それが彼らのすれ違いを起こし、
受様の身体の持ち主の家族も絡んできて
2人の恋愛事情だけに終わらないところも
すごく楽しかったです。

受様が可愛くて仕方のない攻様の言動に
とっても萌えさせて頂きました (^-^)/

11

ポンコツぶりが微笑ましくて

すっごく面白かったです。

完璧な特級冒険者であるリカルドが、ルーシィのことだけにポンコツになるのがすっごく微笑ましくて何度もクスッとしました。そんなリカルドの周りを駆け回るルーシィももちろん可愛くて、ずっと読んでいたい気持ちになるお話でした。

こちらのお話は転生ものですが、亡くなった時点でその場で転生してるので思ってたお話とはちょっと違っていました。

他者に興味が無いリカルドが、どうして瀕死の仔狼であるルーシィを拾って育てたのかは後に明らかになるのですが、これが凄く切なかったし実はリカルドの心を深く傷付けていた事を知って悲しくなりました。

リカルドはルーシィを愛することで救われていたんですよね…。溺愛ぶりはポンコツですが。www

ルーシィの兄であるマシュウの登場や母狼によってルーシィな無事に大人になるんですが、今度はルーシィが本当のことをリカルドに話せないという苦しみが待ってて、また切ない展開になってました。周りから見てても読者からもそんなことでリカルドの気持ちが離れるとは思えないのですが、純真なルーシィからすれば凄く大事なことなんですよね。

でも想像通りリカルドはルーシィはルーシィでしかないのがブレてなかったです。www

愛ってひとつじゃないですよね。家族へ愛、恋人への愛、友達への愛、それらが1人に対して全て当てはまるかもしれないじゃないですか?
そんな素敵な愛のお話でした。

暖かい気持ちになりたい方にお勧めです。

13

過剰な愛情に胸があたたかくなる

愛しいと可愛いしかない!俺のルゥ。

リカルドの溺愛ぶりがたまりません。ルゥルゥと構ってばかりで。死にそうだったり、体がいつまでも弱かったルゥをなんとか育て上げて、そりゃあ過保護にもなるかな?その過保護の理由も切ないですね。

お話はとっても良かったです。色んな愛がありますね。リカルドの自覚待ちが長かったです。

途中まではすごく良かったのですが、残り1/3くらいはなんだか失速してしまいました。

ルゥが成人した姿のイラストも見たかったな、と思ったら2枚ありました。
ルゥが可愛くて仕方ないリカルドが読んでてほっこりでした。
本編のイラストのルゥが微妙に可愛くなくて、なのに可愛い可愛いって言ってるリカルド!
リカルドは特級冒険者でカッコいい設定なんですが、イラストからはそんなに筋肉やカッコよさを感じなかったなあ…。髪型が某アニメの登場人物に見えてしまって。

ルゥのために何でもするリカルド。大きな愛情を受けるも伴侶にはなってもらえない切なさ。いつまでも保護者で並んで立てないもどかしさ。読み応えがありました。

14

『好き』の種類

作家様買いです。
タイトルの『過保護』と言う部分に期待しかなかったのですが
いやぁ…今回も最高でした…!!!!!!

今回は『好きの種類』について考えさせられました。
ルーシィは恋愛として好きなことを早々に気付きますが
リカルドは恋愛としての好きがわからなくて
明らかに両思いなのに切ない気持ちになりました。
そんな二人がお互いの気持ちを伝えるシーンは、涙なしでは読めなかったです。

ルーシィの母(厳密に言うと違うけど)とルーシィのお話も
とても切なくて涙が出ました。
子が大切じゃない親はいないよね…。

タイトル通り、過保護なリカルドが沢山見ることが出来てほっこりする部分も多いけど
切ない部分もちゃんと織り交ぜられていて
伊達先生すごいなぁ…と思いながら読みました。

個人的にはマシュウとルドルフの過去のお話や
これからのお話が読みたいなぁと思いました。
※こっちはこっちで涙なしでは読めないと思いますが。



今回もとても素敵なお話でした。
買ってよかったです(*´▽`*)

12

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う